なぜMCSで働きたいと思ったのですか?

私は新卒入社でMCSに入社しました。学生の頃は、将来やりたい仕事がまだ定まっていなかったので、仲介会社を利用して、エージェントの方にサポートしてもらいながら就職活動をしていました。

MCSを知ったキッカケも、その方の紹介です。「MCSの採用担当者はすごくいい人だから、説明会に一度行ってみてください」と勧められて。

当時は介護のことを本当に何も知らなくて、何となく「認知症の方と接すること」に対して、怖い気持ちもあったんですけど、説明会への参加をキッカケにそのマイナスイメージが変わりました。

料理とか洗濯とか、普段の家事を通して、ご利用者の生活のサポートをしているという話や、認知症の進行を遅らせる取り組み、症状を和らげる方法などを知って、素直に「ちょっと面白そう」だと感じました。

認知症を病気だと捉えて悲観するのではなく、症状を研究・分析し、改善に向けて取り組んでいるところがとても前向きで、今までの私にはそういった発想がなかったから新鮮でしたね。この時、初めて「介護」に興味が湧きました。

現在のお仕事や役割は?

入社から約3年間はグループホームで働いていました。そこから小規模多機能型居宅介護に異動し、10ヶ月後にリーダーになりました。

小規模多機能型居宅介護は「通い(デイサービス)」「訪問(ホームヘルプ)」「泊り(ショートステイ)」の3つのサービスを軸にしているため、日によって仕事内容が異なります。送迎を担当する日もあれば、訪問介護を担当したり、施設に残って入浴介助を担当したりする日もあって流動的です。

リーダーといっても仕事内容は他のスタッフと基本は同じ。ただ、みんながスムーズに働けるよう、チームワークを高めていくのはリーダーの役割だと思っているので、スタッフみんなの間を取り持てるように意識しています。

たとえば、みんなの想いや考えに寄り添えるよう理解を深めたり、得意分野を把握したり。本人のやりたいことや得意なことの方が、前向きな気持ちで取り組めますからね。こうした意識がけを大切にするうちに、チームの一体感もさらに強まりました。

自分自身の成長を実感する瞬間は?

異動を経験する前は、仕事でうまくいかないことがあると泣いてばかりいました。あと、意地を張ってしまう悪い癖を、先輩から指摘されても直せなかったり…。甘えもあったんだと思います。

ホーム長との面談でも、よく弱音を吐いて泣いてました。正直、辞めたいとこぼしたこともあります。その時にホーム長から言われたんです。「何かやりたいことがあって転職するなら応援する。でも、逃げたいだけなら、次の職場でも必ず同じ壁にぶつかる」「その壁はここで乗り越えていかないと」って。この言葉が今でもすごく印象に残っています。

壁にぶつかって前に進めなかった私を見かねて与えてくれた“変わるチャンス”が、小規模多機能型居宅介護への異動。私のことを育ててくれたホーム長や、いつも助けてくれた先輩方と離れたことで、「自分がしっかりしなきゃ」と気持ちが変化していきました。

リーダーになろうと思えたのも、異動をキッカケに自分の中のスイッチが入り、「何かを変えたいなら自分で変えなきゃ」と考えが変わったからでした。面談でのホーム長の言葉、そして環境の変化に背中を押されて成長できた気がします。

今はもう仕事で泣くことはなくなりました。「リーダー昇格」という目標を叶え、「介護福祉士の資格取得」もできて、自分自身が変われた実感があります。

大きな目標を2つとも達成してしまったので、次の目標はまだ考え中です。まだまだリーダーとしてやりたいことも、たくさんありますし。新人時代に助けてくれたリーダーのように、私もメンバーが困ってる時には一緒に考えて、助けてあげられるような人になりたいですね。