認知症を取り巻く、 あらゆる社会環境を変革する
メディカル・ケア・サービスは、1999年に埼玉県で設立しました。介護施設を開設するにあたり、認知症の方やご家族を支える施設が不足していたことから、認知症専門のグループホームに着手し、一貫して「認知症ケア」に取り組んできました。2017年10月にはグループホームの運営居室数が日本一となり、現在では、全国300か所以上で介護施設を展開しています。認知症ケアを牽引する立場となった今、ケアの品質にもこだわり、私たちにしかできないサービスの実現に向けて取り組んでいます。
近年、海外でも高齢化が進み認知症ケアへの対応が急務となっています。当社は、中国を中心に事業展開し、海外初の拠点として中国南通市で開設した介護施設は、ローカライズされた日本式サービスが高い評価を受け、同業態で日系企業初となる満床・黒字化を達成しました。介護の中でも認知症ケアは一人ひとりの症状や対応が異なることから専門性が高く、特に日本の介護は、海外で高い評価を受けています。介護職の活躍の場を広げ、専門職としての存在価値を高めていくことも当社の使命だと考えています。
当社は2018年に、学研グループの一員として新たなスタートを切りました。介護が我が国の重要なインフラとなるなかで、当社がこれまで培ってきた認知症ケアのみならず、軽度な方から重度な方まで、あらゆる方へのサービスの提供に向けた連携を図っていきたいと考えています。また、これからの介護は予防・改善が重要です。医療機関や大学と連携し、認知症の早期発見や予防、改善に向けた研究も進めていきます。今後も当社は、「認知症を取り巻く、あらゆる社会環境の変革」を目標に掲げ、認知症の方やご家族が住み慣れた地域で安心して生活を送れるよう、地域の方とともに認知症ケアに取り組む社会環境づくりに努めていきたいと思います。
代表取締役社長 山本教雄