お知らせ
豊島区立明豊中学校のキャリア教育で「認知症教育の出前授業」を実施しました
2024.12.17
―講師は認定介護福祉士「唯一の人物モデル」に選ばれた認知症ケアのスペシャリスト―
当社は、東京都豊島区の明豊中学校の2年生、約30名を対象に、キャリア教育として「認知症教育の出前授業」を行いました。
■介護福祉士は、「関わっている目の前の人に幸せだと思ってもらう専門職」
講師を務めたのは、当社の品質向上推進部長/コーポレートコミュニケーション部長の杉本浩司。25年間介護を続けている理由や、認定介護福祉士の唯一の人物モデルに選ばれるまでの道のりなど、介護職のキャリアについて自身の経験を基に話しました。
その中で、「介護福祉士の仕事は、食事の提供や排せつの介助などももちろんあるが、関わっている目の前の人に幸せだと思ってもらう専門職」「施設のご利用者だけでなく、そのほかの大人や子どもにも、自分が関わった前後で1mmでも幸せだと感じてくれたかな、と考えて常に仕事をしている」と伝えました。
■認知は能動的に
この先、認知症高齢者とその予備軍(MCI)の方があわせて1,000万人を超えるとされ、多くの方が認知症になり、自分の大事な人も認知症になる可能性がある中で、「認知は能動的に行い、困っていそうな人がいれば声をかけてほしい」と伝えました。
■今までよりも多く祖父母の家を訪れ、元気に過ごしてもらえるようにしたい
<生徒の皆さんからの感想>
・これから、両親や祖父・祖母との(年を取ったときの)関わり方が少しわかったのでとてもためになった。
・介護は大変だけど介護をすることで救われる人もいるから介護の仕事はヒーローのようなもの。介護福祉士さんたちの仕事、頑張りを世界に発信したい。
・介護については、簡単なイメージを持っていたが、コロナ禍に介護施設の人たちが頑張ってくれたおかげで今の日本があることを知り、すごく大きな仕事なのだと思った。また、世間では目立たない位置の介護福祉の大切さ・大変さもわかった。日本の介護は量より質を大切にすることで、人々の健康を守っていると思った。
・福祉サービスを受ければ記憶の整理や認知能力も衰えていくだけではないと知り、日本の介護の充実度も学べた。そのため認知症に対する恐怖を重く抱えすぎず、希望を持って生活していきたいと感じた。
・普段あまり聞かない仕事だったからとても興味深く楽しかった。人の気持ちを読み取ったり、誰かを元気に幸せにしたりするのは、友達の気持ちを読み取るのも大変なのに、それを日常的に行っている介護福祉士さんはすごいと思った。寿司屋のおじいちゃんの動画をみて、認知症になってしまってあんなに元気がなかった人でも、介護福祉士の力やその人の努力で、元気で幸せになれるのだと感動した。私は、周りの人がずっと笑顔で幸せにいてほしいと常日頃から思って行動しているので、介護福祉士はすごく魅力的な仕事に感じた。今度自分でも介護福祉士について調べてみようかなと思った。
・今回の講話を聞くまで、あまり認知症が身近なものだと捉えることができなかったが、誰にでもなる可能性はあると知り、驚いた。そして、認知症は「一度発症したら悪化するだけ」という考え方から、声掛けをすることで、忘れてしまっていることに不安で、元気がなくなっていた人が元気になることがあると知った。お年寄りの方、認知症の方を介護し、幸せにするプロが介護士や介護福祉士であるとも分かり、一日だけで良い仕事なんだと感じることができた。私の祖父は認知症で、今までは聞き返されるのが嫌で祖父母の家には行きたくないなと避けてしまっていたが、私達と話したり、遊んだりすることで元気に過ごすことができると分かったので、これからは今までよりも多く祖父母の家を訪れ、元気に過ごしてもらえるようにしたいと思った。
■講師:杉本浩司
(メディカル・ケア・サービス(株)品質向上推進部長/コーポレートコミュニケーション部長)
出前授業で講師を務めるのは、“日本一かっこいい介護福祉士”として、延べ1,000回、聴講者数延べ6万人超の講演実績がある杉本浩司。国家資格介護福祉士の上級資格である認定介護福祉士策定の際は、180万人の介護福祉士から「唯一の人物モデル」として幹事委員に選ばれる。
<本件に関するお問い合わせ>
メディカル・ケア・サービス株式会社 コーポレートコミュニケーション部
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