お知らせ
埼玉県の富士見市立勝瀬中学校で、「認知症教育の出前授業」を行いました
2023.03.24
2月27日(月)、埼玉県の富士見市立勝瀬中学校の3年生 225名を対象に、“日本一かっこいい介護福祉士”杉本浩司による「認知症教育の出前授業」を行いました。
≪授業後の生徒の皆さんのインタビューをご紹介します≫
授業の感想や、認知症・介護職のイメージの変化をお聞きしました
<実施背景>
当社は、「認知症を取り巻く、あらゆる社会環境を変革する」ことを企業ミッションとし、学校を対象とした「認知症教育」を実施しています。2025年、高齢者の5人に1人が認知症になると言われており、自分の家族や大事な人が認知症になる可能性も十分にあります。しかし、まだまだ認知症に対する偏見や誤解があり、認知症を特別なものとして孤立や孤独を招いているのが実態です。この先の地域社会の未来を担う子どもたちとともに「認知症」について考え、一人でも多くの方に「認知症」を正しく知ってもらうことで、誰もが暮らしやすい社会を創りたいと取り組みを始めました。
2023年2月より埼玉・東京・神奈川・千葉県を中心に募集を開始。
今回、富士見市立勝瀬中学校様より福祉の授業の一環としてご依頼をいただき実施に至りました。
➡当社の「出前授業」に関する詳細はこちら
https://www.mcsg.co.jp/default/20230201demaejugyo/
<目的>
✓これからの地域社会を創っていく子どもたちに「認知症」や「少子高齢化」という社会的なテーマを考えてもらうことで、誰もが暮らしやすい社会に向けて理解を深め、主体的に行動できるようにする
✓個人ワークやグループワーク、発表を通して、自分で考えたり仲間と一緒に意見を出し合うことで、自分事として考える力を身に付ける
<実施概要>
■日時:2月27日(月)8:50~12:40
■場所:富士見市立勝瀬中学校(〒354-0031 埼玉県富士見市大字勝瀬400-1)
■学年:中学校3年生7クラス 225名 (+保護者3名、教員約10名)
■講師:杉本浩司(メディカル・ケア・サービス株式会社 認知症戦略部長/コーポレートコミュニケーション室長)
■内容:下記のような内容を生徒の皆さんと一緒に考えました
・高齢者の5人に1人が認知症になったとき、どういう社会になるか?
「認知症」の症状を正しく知っていただいたうえで、5人に1人、さらに2040年には4人に1人が認知症になるとどういう状況なのか、またなぜ高齢社会が問題なのか、介護業界の人材不足を解消するにはどうすればいいかを一緒に考えてもらいました。
・自分の大事な人が認知症になったらどうするべきか
自分の大事な人が認知症になったら…と想像してもらうことで、多くの生徒さんが他人事だった「認知症」を自分事として考えていただきました。さらに、認知症のある方が「不安」から「確かさ」を感じられるためには、どのような関わり方や声かけがいいか考えました。
・どのような未来を創っていったらいいか、みんなにできることは?(個人ワークやグループワーク) など
今後、認知症の高齢者が増えるなかで、みんなにできること、明日から行動できることを考えました。
<講師情報>
杉本浩司
(メディカル・ケア・サービス株式会社 認知症戦略部長/コーポレートコミュニケーション室長)
帝京科学大学非常勤講師/白梅学園大学非常勤講師
認定介護福祉士認証認定機構幹事審査員
認定介護福祉士人物モデル、元東京都介護福祉士会副会長
第6回一億総活躍社会に関する意見交換会スピーカー
大学院にて医療福祉学の修士号を取得
出前授業で講師を務めるのは、“日本一かっこいい介護福祉士”として、延べ1,000回、聴講者数延べ6万人超の講演実績がある杉本浩司。
国家資格介護福祉士の上級資格である認定介護福祉士策定の際は、180万人の介護福祉士から「唯一の人物モデル」として幹事委員に選ばれる。
<授業後の生徒の反応>
※事前アンケート回答者194名、事後回答者199名
①授業を終えて認知症のイメージ変わりましたか
・変わった 180名
・変わらない 19名
②介護職に興味がありますか
③街で認知症のある方(困っている方)を見かけたら手助けができますか
≪生徒の皆さんから感想をいただきました≫
・家族に認知症のおじいちゃんがいて接し方に困っていたから、とても勉強になった。
祖父母にたくさん会いに行こうと思いました。
・認知症の人は怖いイメージと思い込んでいたけれど、それは私たちの関わり方に問題があるからだとわかりました。
・認知症は病気や障がいではなく個性だとわかりました。
・僕のお母さんが介護職についていて、認知症やお年寄りの方々についての話をする機会がもともと多く、以前から興味を持っていたのですが、杉本さんの授業によってさらに理解を深め、身近なことなんだなと実感しました。
これからの日本、家族、自分について考えることができました。
・認知症の詳しい話を聞くことができて良かった。認知症の方々は、どれも不安に感じると聞いたので、楽しく生活ができているのかなと思いましたが、施設時の様子を見ているととても楽しそうだな、安心しているなと感じることができました。
●本件に関するお問い合わせ● メディカル・ケア・サービス株式会社 コーポレートコミュニケーション室 〒330-6029 埼玉県さいたま市中央区新都心11番地2 ランド・アクシス・タワー 29階 TEL. 048-711-8308 Mail. ml_cc@mcsg.co.jp |
<「認知症教育の出前授業」 これまでの取り組み>
2022年12月8日(木)に佐賀県立神埼清明高等学校で実施
佐賀県立神埼清明高等学校の生活・福祉系列の生徒さんは、福祉の制度や介護の知識・技術を学びながら、認知症サポーター養成講座の講師としての活動も行っており、認知症について知識を深めたいといったことから、ご依頼いただきました。
<出前授業概要>
日時:12月8日(木)10:00~12:00
学年:佐賀県立神埼清明高等学校(佐賀県神埼市神埼町横武2番地)
対象:生活・福祉系列2年生19名
講師:杉本浩司
生徒の皆さんからは、「介護の仕事はまだマイナスなイメージがあるため、そこを改善していく必要がある。」や「大事な人が認知症になったら、最初はショックで受け入れられないが、これまでの恩をどうやったら返せるだろうかと考える。」など、これからの高齢化社会に向けた前向きな姿勢が見られました。
また、介護現場でのAI活用や、認知症サポーター養成講座の講師としての伝え方など、積極的な質問も多くいただきました。
2023年2月18日(土)に相模女子大学高等部で実施
相模女子大学高等部では、生徒が自分でテーマを設定し、研究活動を行う「総合的探究の時間」で出前授業を実施しました。生徒の皆さんが将来の社会活動において、様々な問題に直面した際、自身で考え行動できる力を身に付けられるよう、1年に1度、様々な分野の講師を招待し事例を学ぶという機会が設定されています。
その1名として、今回当社にご依頼をいただきました。
<出前授業概要>
日時:2月18日(土)10:50~11:50
場所:相模女子大学高等部(神奈川県相模原市南区文京2-1-1)
学年:高校1年生22名
講師:杉本浩司
生徒の皆さんからは、「認知症はすごくマイナスなイメージがあったけれど、今回の講演を聞いて認知症はマイナスなものではなく、自分事として重く捉えなくてはならないものではないのかなと感じた。実際に私の周りに認知症の人はいないけれど、もし今後認知症の人と付き合っていくことがあれば、今日の内容を思い出して、自分なりに向き合っていきたいなと思った。」など、認知症のイメージがマイナスだったがポジティブに捉えられたとの意見を多くいただきました。