健達ねっと連載企画が
待望の書籍化!
「自分ごと」で捉えると「かかわり」がうまくいく
大堀 具視 著
日本医療大学 保健医療学部
リハビリテーション学科 教授
作業療法士
9月21日(木)発売開始!
利用者さんの持っている力をできるだけ活かして、かかわるために「介護はお先にどうぞの心で」という意識が大切です。
『お互いが歩み寄る介護実践 45のヒント』では、利用者さんや介助者だけでなく、これから介護にかかわっていく方にもイメージしやすい内容で解説しています。
今回は、本書の出版を記念して、本書で掲載した45のヒントの実態の内容や、プラスαの役立つヒントたちを著者の大堀具視先生が実際の事例を交えて、お話しいただきます。
私たちのしている介護は、3種類!
できないことを補うもの
/できることを介助しているもの
/できることを見守る、支えるもの
できる力はあるけれど
自らやっていないこと
(できることを介助しているもの)
これを利用者さんに自らしてもらうためには
どうしたらいいのでしょう?
介護が必要になった方の本当の能力を知り、少しでも自由に自ら動いていただくためには、その方との隙間を大切にしましょう。
隙間を作ることは、心理的にも物理的にも動くための準備を整えて差し上げる重要な介護技術です。
“相手の距離で介護する”
そう自覚すれば相手が主体の態度が無意識に表れます。
利用者さんは何ができて、
何ができないのか。
本当の姿をどこまで知っていますか?
「できない」と
介護者が思っているだけで
本当はできることも
たくさんあるかもしれない!
車椅子の高齢者が立ち上がろうとしている、なんだかふらふらしておぼつかなく見える。それは本人を十分に信用しきれていないから、そう見えてしまっている可能性があります。
立ち上がった患者さんが転倒するかどうか、はっきり言ってそれは誰にもわかりません。
しかし、確実に言えるのは、やろうとしている先にはそれができている姿まで本人はイメージしているということです。
自分という人は、立場が変わっても
どの自分も1人の “わたし” です
相手によって
自分を使い分けているのではなく、
自分と相手とで築いてきた関係によって変化することもあります。
つまり “そのひとらしさ”
は
環境や関係で作られることもあるのです。
略歴
北海道出身。作業療法士。
株式会社Start movement代表、作業療法士。
利用者主体のケアを表す「動き出しは本人から」をテーマにして、講演や執筆、研究活動を行う。当サイト内で『家族のためのやさしい在宅介護のブログ』を大人気連載中。
主な著書
「自分ごと」で捉えると「かかわり」がうまくいく
大堀 具視 著
A5(210×148mm)/128頁
定価:本体1,400円+税
2023年9月21日発売
一期一会のその人との出会い、
先入観を除いて
自分の目で他者を見て、
自分が気持ちよくいることで
お互いの"らしさ"がどんどんと育まれる
そんな関係を
目指してみませんか?