検索
メニュー
会社情報を見る

News 新着情報

「特定技能外国人」を対象に、愛知県で研修を実施。インドネシア・ネパール・ベトナム・フィリピンなど多様な国籍のスタッフが活躍

イベント情報
お知らせ
2025.04.10

――介護福祉士国家試験の対策や高齢者の病気・症状を学ぶ――

当社では、3月26日(水)に愛知県・岐阜県の認知症高齢者対応の「愛の家グループホーム」に所属する特定技能外国人を対象とした研修を実施しました。今回は、26人が参加し、介護福祉士の国家試験の出題範囲から「看護や医療」「チームケア」などについて学びました。次回は6月11日(水)を予定しています。


■多国籍の外国人スタッフが活躍! 仕事と生活、両方のサポートを

当社では、全国の事業所で特定技能外国人が活躍しています。愛知県・岐阜県のエリアでは、特に特定技能外国人が多く、インドネシアやネパール、ベトナム、フィリピンなど、さまざまな国籍のスタッフ、約30名が在籍しています。

介護職は、ご入居いただいているご利用者の安全を守る仕事でもあることから、ご利用者や職員とのコミュニケーションが必須であり、特に認知症高齢者対応のグループホームを全国で運営する当社では、コミュニケーション能力が重要となります。

研修は、2か月に1回ほどの頻度で実施しており、日本語の理解や語学力の向上、日々の介護の業務に必要な知識の習得や理解を深めることに加え、在留資格「介護」取得の条件でもある介護福祉士国家試験の対策を行っています。

また、外国人スタッフの横のつながりやネットワークのサポートも目的としています。特に他国から働きに来ている外国人スタッフにとっては、日々の生活の中でもネットワークは重要で、初めて会った人同士でもすぐに仲が深まり交流につながることも多くあります。そのため、このような機会を設けることで外国人スタッフの仕事面だけでなく、日々の生活が充実するようサポートを行っています。


■病気や症状から高齢者の理解を深める

これまで研修では、現場で必要な介護の基本的な技術から、応急処置や事故報告書の書き方、レクリエーションのやり方など、参加者のレベルやニーズに合わせて学んでいます。そのほかに、理学療法士による移乗介助や救命講習、看護師による医療に関する研修などさまざまな専門分野からの学びを行ってきました。

今回の研修では、看護師にお越しいただき、介護福祉士の国家試験問題から「看護・医療」を学びました。試験問題では、問題文にも外国人にとっては難しい日本語や専門用語なども頻出するため、その言葉も解説しながら、問題の意味を理解する学習をしています。

また、問題に出てくる「肺炎」や「脳梗塞」「心筋梗塞」など、高齢者に多く見られる病気の原因や症状、治療方法、予防方法など、日々の業務で必要となる知識も一緒に学びました。

参加者からは、「口からと鼻からの吸引の違いは何ですか」「経管栄養の際は、どのようなことに配慮していますか」など、医療行為に関する内容も積極的に質問する姿が見られました。


■介護の質の向上のためチーム力を学ぶ

研修では、介護では欠かせないコミュニケーションやチームケアについての学びも重要視しています。

多国籍のスタッフが集まるため、価値観や文化なども異なりますが、ゲーム形式やグループワークを通じ、一つのことに一緒に取り組むことによって、皆で話し合い、意見をまとめる力や異なる意見を受け入れる力を養っています。

意見を出し合ったり、分からないことを教え合うことで、お互いの価値観や文化の理解にもつながっています。


■特定技能外国人の声

インドネシア出身スタッフ

「インドネシアで日本語の勉強をしていたことや先生に勧められて、日本で働くことを決めました。介護は忍耐力や人への優しさが必要で私にも向いていると感じ、この仕事を始めました。実際に働いてみると自分に向いていて、さらに姿勢などの基本的な知識から救急対応までいろいろな学びがあるので、事業所の枠を超えて家族や大切な人の役に立つことができ、誇りも感じています。

日本人スタッフは、私がわからないことをゆっくり教えてくれ、調理の際も日本の文化なども含めて教えてくれるので文化の学びにもなります。今回のような研修では、さまざまな文化の人と交流ができ、それぞれの文化を知る機会にもなりますし、日本語でコミュニケーショをとることで、日本語の学びにもつながっています。

日本はとても住みやすく長く働きたいと思っているので、介護福祉士の国家資格の取得や、日本語能力試験のN2の合格を目指しています」


ネパール出身スタッフ

「日本で働く時に介護を勧められて選びました。コミュニケーションが好きなので介護の仕事は楽しいです。ご利用者から『あなたの声を聞くと、元気になれる』と言ってもらったり、皆さんとても褒めてくれるので、嬉しくてたまりませんし、介護の仕事は辞められないなと思います。日本語もどんどん上達します。

この研修では、病気の名前や症状などを教えてもらえますし、みんなで学び合うことができるので、もっとこういう機会があればいいなと思います。現在は、介護福祉士の国家資格の再チャレンジに向けて勉強をがんばっています」

その他のスタッフからも、「介護福祉士の資格の取得をがんばりたい!」「日本語の習得をさらに努力しN2の合格を目指したい」など、今後の目標に対する声が聞かれました。

当社では、全国的に特定技能外国人の受け入れが進んでいることから、愛知県・岐阜県のエリア以外でも、研修を行っています。今後も特定技能外国人の方々に介護の仕事の楽しさややりがいを感じてもらい、日本での生活を楽しんでもらえるようサポートを行ってまいります。