当社は、2024年6月20日(木)に、『「幕間」の心理学―人生の転機の乗り切り方―』を発行します。
「幕間(まくあい)」とは、芝居などで第1幕が終わり、次の第2幕までの間に役者が着替え、化粧を整えている時間のことを言います。観客が談笑したり、休憩したりしている間に、役者はこれまでの役から次の役に向けて準備をしているのです。
定年退職前の数年間、がん治療などで休職・療養を余儀なくされた人の治療期間、親や配偶者を亡くした後の悲嘆(グリーフ)の期間、親を介護している期間を、本書では「幕間」と呼びます。
これらの人生の転換期をどのように過ごし、どのように人生の第2幕に向かっていけばよいのかを考える貴重な時間が「幕間」であると説いています。
著者の保坂隆は、サイコオンコロジー(精神腫瘍学)というがん患者のメンタルケアの第一人者であり、長く患者の人生の伴走をしてきた精神科医です。
人生100年時代が現実になるなか、折り返し地点に立つ中高年に、新しい役割や働き方、アイデンティティのあり方を考えてもらうために書かれた本書は、幕間の過ごし方やステップアップの方法をやさしく伝えます。
がんや認知症、定年退職という、これまでは「人生の転機」「人生の危機」とされてきたライフイベントをアクティブに前向きにとらえ直すための1冊となっています。
[著者紹介]
保坂隆(ほさかたかし) 精神科医
1952年山梨県生まれ。慶應義塾大学医学部卒業後、同大学精神神経科学教室入局。1990年より米国カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)精神科に留学。
東海大学医学部教授、聖路加国際病院精神 腫瘍科部長・同リエゾンセンター長などを経て、現在、保坂サイコオンコロジー・クリニック院長、聖路加国際大学臨床教授、京都府立医科大学客員教授。
著書に『50歳からは「孤独力」!』(さくら舎)、『空海に出会った精神科医―その生き方・死に方に現代を問う』(大法輪閣)、『がんだけど、素敵な話」(海竜社)、『ステージ4をぶっ飛ばせ!』(主婦の友社)など多数。
『「幕間」の心理学―人生の転機の乗り切り方―』目次
はじめに
第1章 幕間との出会い
01幕間とは?
02伊能忠敬に学ぶ「第二の人生」定年退職後では遅い
03定年退職前の幕間
04がん治療期間も幕間
05幕間を経ての転職
06親の介護も幕間
07悲嘆(死別)という幕間
第2章 幕間の心理学
01定年退職の心理
02日本人にとってのライフシフト
03メランコリー親和型性格と執着気質
[コラム]空海はうつ病だった?
04対象喪失と悲哀の仕事
05がんの受容と治療中の心理
06グリーフワーク
[コラム]オットーという男
第3章 幕間でステップアップ
01健康を維持する
[コラム]インターバル瞑想ウォーキング
02「自分史」を作る資格を取る
03大学院で学ぶ
04小さい頃からの夢を思い出す
05知的好奇心で私がやっていること祈りや瞑想を取り入れる
第4章 幕間のサポーター
01同窓会に出てみる
02ソーシャルサポートを再構築する
[コラム]断捨離に思う
03家族との関係性を見直そう
[コラム]親の介護か、夫婦の関係性か?
04地域の資源を活用しよう
05社会貢献を考える
あとがきにかえて――保坂 隆の幕間
■商品概要
商品名:「幕間」の心理学―人生の転機の乗り切り方―
著者:保坂隆
定価:1,760 円(税込)
発売日:2024年6月20日(木)
体裁:四六判/184ページ
電子版:あり
ISBN:978-4-05-802273-3
発行:メディカル・ケア・サービス株式会社
発行・発売:株式会社Gakken
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■メディカル・ケア・サービス株式会社の出版事業について
当社は、2022年11月より、在宅介護者や介護従事者、学生、また健康づくりや認知症・病気等の予防に取り組む方々に向けた出版物の刊行を開始いたしました。看護・医学書、健康・家庭医学書を発行・発売してきた学研グループのなかで、これまで認知症ケアを中心とした介護事業で培った知見を生かし、これからも良質なコンテンツを出版してまいります。