当社の中国拠点 美邸養老服務(上海)有限公司は、中国の自動車メーカー広州汽車集団と合弁会社を設立し、2023年9月28日に、中国広東省広州市に有料老人ホーム「祺美颐养」をプレオープンするとともに、オープニングセレモニーを実施いたしましたので、お知らせします。
当社は、中国の自動車メーカー広州汽車集団と合弁会社を設立し、2023年9月28日に、中国広東省広州市に有料老人ホーム「祺美颐养」をプレオープンするとともに、オープニングセレモニーを実施いたしましたので、お知らせします。
当社は、中国における高齢化を受けて、2014年より海外事業を開始し、これまで南通、広州、天津、成都2棟、蘇州、泰安にて7棟の介護施設を展開してまいりました。広州市では、2018年に開設した「広州国投健康・嘉栖長者公寓」に続き、2棟目となります。
有料老人ホーム「祺美颐养」外観
■施設の特長 ―漢方医療・リハビリ・日本式介護の連携を図るー
<漢方医療>
当施設の目の前には、中国で最も歴史の長い漢方病院 広東省中医医院があります。病院と業務提携を結び、漢方専門家が施設に往診するほか、健康づくり講習会の開催、無料健康相談などを定期的に行います。
また、漢方薬専門家より、季節やご利用者の体調変化に合わせた薬膳に関するアドバイスをいただくほか、管理栄養士と料理師が薬膳スープを作り、ご利用者に提供します。漢方は、昔から「未病を治す」との言い伝えがあります。体のバランスを整え、不眠症にも効果があることから、心身の状態改善への効果も期待されます。薬膳スープは、施設内での提供だけでなく、施設に販売窓口を設置し外部販売も行います。
さらに、緊急時には、漢方医院の救急外来にて専門的かつ迅速な医療対応が可能なため、ご利用者とご家族に安心いただける環境を整えております。
<リハビリ>
当施設には医師、看護師、理学療法士が在籍しているため、多職種連携のもと、個別のリハビリ計画書を作成し、リハビリを実施、評価していきます。ご利用者の症状や要望により、漢方病院の医師から鍼灸リハビリを受けることができるだけでなく、オンラインで日本の理学療法士、作業療法士から接術指導を受けることも可能です。
<日本式介護を基盤としたケア>
15年以上介護経験を積んできた日本人スタッフが常駐し、直接ケアを指導。日本式介護を基盤とし、身体面だけではなく、介護の理念を重視した精神的なケアの指導も行います。当社独自のアセスメントシートを使用し、現在の状況や生活歴だけでなく、入居後のご希望など目に見えない情報を収集することで、個人のニーズにあった質の高いケアを提供します。
また、アセスメント・ケアプラン・介護実践・モニタリングといったPDCAサイクルをしっかりと行える人材育成のための研修や専門会議を徹底して実施します。
<認知症フロアの設置>
近年、中国においても認知症ケアへの需要が高まっていることから、当施設にも認知症専門フロアを設置し、当社が国内外で培ってきた認知症ケアを実施。「自立支援」を重視した個別ケアを提供してまいります。
■9月28日、オープニングセレモニーを実施
「祺美颐养」オープニングセレモニーの様子
広州汽車集団 董事長 曾庆洪氏(写真上)、総会計師 王丹氏(写真下)も出席し盛大に開催
■事業所概要
事業所名:祺美颐养
プレオープン:2023年9月28日
所在地:広東省広州市越秀区大徳路118号
運営法人:上海MCS出資先合弁会社(パートナー:広州汽車集団)
敷地面積:1,230㎡
延床面積:5,700㎡
建物構造:8階建て
定員:106床
対象:自立の方、介護の必要な方、認知症の方
月額利用料金:約15,000元/月(=約30万円/月)
二人部屋: 暖色系を使い、落ち着いた雰囲気の居室
VIPルーム:ご夫婦での入居を想定した家具配置
リハビリ室:理学療法、作業療法、鍼灸療法が可能なスペース
屋上庭園:緑豊かな散歩道
<メディカル・ケア・サービス(MCS)の海外事業>
当社は、2014年より海外事業をスタートさせ、介護施設運営、コンサルティング、教育・育成事業を展開しています。海外初の施設として中国南通市で開設した有料老人ホームは、開設後1年半で同業態では日系企業として初となる満床・黒字化を達成しました。これまで、南通、広州、天津、成都2棟、蘇州、泰安で介護施設を運営しています。