スマホは現代において日常に必要不可欠なアイテムの1つです。
その一方で、スマホには大きな弊害がいくつもあります。
代表的な弊害でもあるスマホ認知症をご存知ですか?
本記事では、最近話題のスマホ認知症について以下の点を中心にご紹介します。
- スマホ認知症の特徴
- スマホ認知症の危険性
- スマホ認知症の予防方法
今一度、スマホの使い方について考えるためにも、参考にしていただければ幸いです。
ぜひ最後までお読みください。
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スマホ認知症とは
近年、物忘れ外来を受診する若い世代が増加しています。
そういった傾向から、スマホ認知症の発見に繋がりました。
ではスマホ認知症にはどのような症状や原因があるのでしょうか?
症状
スマホ認知症は記憶力・集中力の低下や注意力の散漫、言語障害のような認知症と同じような症状が発生します。
症状は一時的なものが多く回復することが多いです。
しかし、スマホ認知症の場合若年性認知症に繋がる可能性があります。
スマホ認知症を発症する世代は学生や仕事を生活の中心としている世代です。
そのため、一時的とはいっても私生活への影響は大きいです。
学校や仕事への影響が睡眠不足につながり、健康状態が悪化する可能性もあります。
原因
スマホ認知症の原因はスマホからの過剰な情報収集です。
脳の前頭前野が処理出来ないほどの情報が毎日入ってくることで、脳の容量がパンクしてしまいます。
何気なく見ている動画やニュースでも、情報を処理するために脳は活発に働いているのです。
本来人間の脳は、情報を取り入れ、処理し、外に吐き出すまでが一連の流れとなっています。
「何気なく」取り入れてしまうと、どこにも吐き出されず蓄積されることが多いです。
情報が溜まっていくことで、容量オーバーになってしまうことも頷けます。
脳の疲弊が深刻化すると、新たな情報を取り込む機能や情報を思い出す機能が低下してしまいます。
さらに、スマホのブルーライトも人体にとって悪影響を及ぼします。
就寝前にブルーライトを多量に浴びることで睡眠ホルモンの分泌量が減少します。
その結果、寝つきが悪くなったり途中で覚醒したりと、睡眠不足の原因に繋がります。
睡眠不足は情報処理能力を低下させ、ますます物忘れに拍車をかけているのです。
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スマホ認知症の危険性
スマホ認知症は若者だけでの病気ではありません。
2020年の調査によると50代のスマホ利用率は90%、60代でも75%に上ります。
最近は高齢者にも使いやすい機種が増え、スマホへのハードルも下がりつつあります。
スマホ使用率が若者の間で高い事はもちろん、高齢の方の中でも増加してきています。
若者だけでなく、全ての年齢においてスマホ認知症の危険性は存在しているのです。
脳疲労によって脳の老化が進むことで、他の認知症発症リスクも上がってしまいます。
スマホ認知症のチェックリスト
自分がスマホ認知症なのかの簡単なチェックリストです。
当てはまるほど可能性が高くなります。
自分がスマホ認知症なのかチェックしてみてはいかがでしょうか。
☑️ | 寝る前にスマホを使う |
☑️ | トイレにもスマホを持っていく |
☑️ | 漢字が思い出せなくなった |
☑️ | 最近、物忘れが増えた |
☑️ | 仕事・家事の段取りが悪くなった |
寝る前にスマホを使う
普段寝る直前までスマホを使っているかどうかチェックしてみてください。
トイレにもスマホを持っていく
普段からトイレにまでスマホを持っていき使用しているかどうかチェックしてみてください。
漢字が思い出せなくなった
昔は書けていた漢字が思い出せなくなったかどうかチェックしてみてください。
最近、物忘れが増えた
最近になって物忘れが増えたかどうかチェックしてみてください。
仕事・家事の段取りが悪くなった
前よりも仕事や家事の段取りが悪くなっていないかどうかチェックしてみてください。
出かけていてもスマホを使っている時間が長い
友人などと出かけていてもスマホを使用している時間が長くないかチェックしてみてください。
スマホ認知症の予防方法
ここまで、スマホ認知症の危険性をお伝えしました。
しかし、スマホがないと生活が難しいことも事実です。
スマホ認知症を予防するにはどうすれば良いのでしょうか?
スマホの使用時間を決める
まずはスマホの使用時間を制限してみましょう。
寝る時間以外、スマホが手に届く場所にありませんか?
スマホの使用時間を決め、その時間を守るように意識しましょう。
「食事の時間はスマホを触らない」「トイレにはスマホをもっていかない」など、自分でルールを作ると制限を守りやすくなります。
始めは慣れないかもしれませんが、少しスマホを手放しても不便ではないことに気付くと思います。
休息時間を作る
スマホ認知症を予防するためには、脳の疲労を取り除く必要があります。
スマホやパソコンの画面は見ていると、知らず知らずの内に疲労が溜まります。
休息時間は必ずしも多くなくて良いです。
スマホやパソコンを見ない時間を作り、目を休めるようにしましょう。
すぐに携帯に頼らない
何かわからないことがあると、すぐにスマホで検索してはいませんか?
現代では、スマホやパソコンで検索すると答えが全て書かれています。
非常に便利な一方で、頭で考える習慣が減ってしまいます。
脳の機能を低下させないために、自力での解決も意識してみてください。
スマホで全て解決できる現代だからこそ、スマホ以外の解決方法を探すことが大切です。
デジタルデトックスを行う
「スマホの使用時間を決める」「休息時間を作る」の応用編となります。
最近話題になっているデジタルデトックスの実践もスマホ認知症の予防に効果的です。
デジタルデトックスとは、デジタル機器に一定時間触らないようにすることです。
脳や身体へのストレスを軽減することを目的としています。
デジタルデトックスでスマホを手放すと、人との会話や自然との触れ合いを楽しむことが出来ます。
本来人間に備わっている五感を取り戻すことにも繋がります。
最近では、デジタルデトックスを体験できる施設もあります。
この施設では、チェックインの時にデジタル機器を全てフロントに預け、宿泊中は一切デジタル機器に触れることがありません。
身近にデジタル機器があるとつい触ってしまうという方には、デジタルデトックスがおすすめです。
人と話す機会を増やす
メッセージ機能が便利になり、人と直接話す機会が減っているのではないでしょうか?
人とのコミュニケーションは脳の活性化を促します。
携帯のメッセージでは、相手の表情や声のトーンが分かりません。
直接コミュニケーションを取る機会の減少は、認知症リスクと直結しています。
認知症を予防するためにも、身近な人と直接会話する機会を増やしてみてはいかがでしょうか?
スマホ認知症になる人の割合
スマホユーザーの約6割が「物忘れが深刻になった」と回答しているデータがあり、スマホ認知症の危険性は非常に高いものを言えます。
また、スマホ認知症の患者のうち全体の4割が30代~50代の働き盛りの方です。
これらの世代はメールの処理やインターネットでの情報収集を欠かさず行っている働き盛りの世代です。
高齢者だけでなく、若い世代の認知症の発症は社会にも大きな悪影響を与えることが考えられます。
どのような世代でもスマホ認知症になる可能性が高いと認識し、それぞれが対策を取っていく必要があります。
スマホ認知症は子供の発達にも影響
スマホ使用による影響は成人だけでなく学齢期の脳にも影響を与えることはご存じですか?
LINEなどスマホを1時間以上使用すると家庭学習時間に関わらず学力が低下するといわれています。
スマホ等インターネットの長期利用が脳の発達に影響を及ぼしている事が理由です。
インターネット利用時間が長いと大脳皮質など脳の体積があまり増加できません。
結果脳の発達が遅れ、以下の影響を及ぼします。
- 学力の低下
- 自尊心の低下(不安・抑うつ傾向の増加)
- 共感性や上道制御能力が低い
子供がスマホを使用する場合は1時間以内とルールを決めたほうが良いでしょう。
スマホ認知症のまとめ
ここまで、スマホ認知症についてお伝えしてきました。
要点を以下にまとめます。
- スマホ認知症の症状は、一般的な認知症と同様の症状
- スマホ認知症の原因は、「脳疲弊」と「ブルーライトの影響」
- スマホ認知症に、どの年代も発症するリスクがある
- スマホ認知症の予防は、スマホと距離を置くことが大切
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。