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健達ねっと>認知症を学ぶ>認知症の方を守るための転倒対策とは?原因についても解説します!

認知症の方を守るための転倒対策とは?原因についても解説します!

65歳以上の高齢者では5人に1人が転倒するといわれています。
認知症の方は健康な高齢者に比べ、さらに転倒のリスクは高くなるでしょう。

ここでは、認知症と転倒の関係について以下の点を中心にお伝えします。

  • 認知症の方を守るための転倒対策
  • 認知症の方が転倒しやすい場所
  • 認知症の方が転倒しやすい原因

安全な生活を送るためにも、参考にしていただけると幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

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転倒の危険性

転倒の危険性

高齢者の転倒は、怪我をするだけでなく、その後の生活に大きな影響を及ぼすことがあります。
ここでは、転倒に潜んでいるリスクについて解説していきます。

寝たきりになる

転倒で怪我をしてしまい、長期間安静にしていると、そのまま寝たきりになってしまうケースがあります。
転倒直後は小さな事故だと思っていても、その後の対応を誤ると、廃用症候群や認知症進行のリスクを高めてしまうのです。

怪我をしていてもなるべく離床時間を設けるなど、活動性の向上・維持に努めることが大切です。

転倒症候群

一度転倒すると、歩くことへの不安・恐怖感が発生し、思うように歩けなくなることがあります。
このような状態を「転倒症候群」と呼んでいます。

転倒症候群はADLの低下、閉じこもりや寝たきりのきっかけとなり、自分自身ではなかなか対処できません。

転倒症候群の改善には、次のようなサポートが必要です。

  • 不安感が強い時には歩行介助する
  • 安心して歩けるよう、手すりを設置するなど環境を整える
  • 定期的な運動やリハビリ

無理に歩かせたり、過度に励ましたりすることは、精神的に追い詰めてしまうので注意しましょう。

介護が必要になることも

下記の表は、介護が必要になった原因を、要介護度別に分けたものです。

表:『現在の要介護度別にみた介護が必要となった主な原因(上位3位)』

2019年

 

第1位

第2位

第3位

要支援者

関節疾患 18.9%

高齢による衰弱 16.1%

骨折・転倒   14.2%

要介護者

認知症  24.3%

脳血管疾患   19.2%

骨折・転倒   12.0%

出典:厚生労働省

この表から、転倒が原因で介護が必要になることも、決して少なくないことが分かります。
健康的な生活を送るためにも、普段から転倒予防の意識を持つことが大切なのです。

認知症はさまざまな症状が出るため通常の高齢者よりも転倒しやすくなります。


ケガをすると治るまで体を動かさないため筋力が急激に衰えます。
そのため転倒をすることは認知症の患者さまにとって寝たきりになる可能性があります。
ケガが良くなったとしても認知機能障害でリハビリの内容を理解できず回復が遅れます。

また体力の低下により他の病気を併発し命に関わるということが発生します。
一度転倒すると精神的に不安が発生し、自分の身体の衰えを感じ自信をなくします。

転倒の原因になる危険性があるものについては改善や対策をしましょう。

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認知症の方を守るための転倒対策

認知症の方を守るための転倒対策

転倒の防止策として、どのような点に気をつけるべきでしょうか。

まずは認知症高齢者の心身の状態を把握しましょう。
行動を予測しながら環境を整備することが大切です。

廊下や階段のスロープ化

廊下や玄関、階段には大小の段差があります。
小さな段差をなくし、スロープに改装することが大切です。

また、認知症の方は平坦な場所であっても角度によってつまづくことがあります。
廊下や階段をスロープにして、手すりをつけることでさらに効果的です。

筋力アップのトレーニングをする

体力の強化や身体機能の維持をすることは転倒を防ぐ対策になります。

身体のバランスを保つには下半身の筋肉や体幹の強化が効果的です。

本人の状態に合わせながら、安全なものや同時作業によって、バランス感覚の維持強化を図りましょう。

足元に照明を設置する

認知症の方は認知機能障害によりトイレの場所などがわからなくなります。
自宅であれば夜間にセンサーライトを取り付け、トイレの表示を分かりやすくしましょう。

本人が動いた場合にライトが点灯すると介護者も認知症の方の動きに気づくことができます。

足元がよく見え、道に迷わないことで転倒の予防対策になります。
認知症の方が生活しやすい環境を整えましょう。

認知症患者が転倒しても怪我しにくい施設づくり

認知症患者が転倒しても怪我しにくい施設づくり

ここまで認知症の患者さまの転倒予防に対する対策を考えてきました。
しかし、実際には患者さまの完全に転倒をなくすことは困難でしょう。
そのため、もし転倒や転落の際にケガをしにくい環境作りをしましょう。

床のクッション性を高める

床を滑りにくくしたり、クッション性を持たせたりする床マットが販売されています。

こういった商品は、転倒した際のケガの予防と滑り止めの対策になります。
リビングとお風呂の床は硬い場合が多いので、床マットを敷くことでケガをするリスクを減らしましょう。

ベッドの高さを低くしておく

認知症の方は睡眠中に異常行動や徘徊などによって、突然起き上がることがあります。
その際、ベッドから転落するリスクも高いです。

あらかじめベッドの高さを低くしておくことで転落した際の怪我を防ぐことができます。
また、手すりや柵を取り付けることでベッドからの転落対策になるでしょう。

ヒッププロテクターの利用

ヒッププロテクターとは転倒による大腿骨頸部骨折を防ぐ福祉用具です。
この骨折は転倒により発生し、骨折の予防効果が確認されています。

日本では数種類のヒッププロテクターが介護ショップやインターネット上で販売されているため気軽に購入できます。
ぜひ、活用しましょう。

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認知症の方が転倒しやすい原因

認知症の方が転倒しやすい原因

認知症は高齢者に発症しやすく、年齢により筋肉が衰えることで転倒が増加します。
認知症になると認知機能の低下や薬の副作用により転倒を招くこともあります。

転倒する要因を理解し認知症の患者さまの転倒を予防する対策に活かしましょう。

外的要因

転倒をするタイミングは「立ち上がる、腰掛ける、歩き出す、方向転換」などです。
また、段差につまずいたり、物を取ろうとした時に転びやすくなります。

転倒の多くが自宅で発生しやすいことから、居住環境の整備が必要だといえます。
よく使うものは床に置かず、動きやすいものには滑り止めをつけてみましょう。

また、お風呂やトイレなど狭い場所では大きなケガに繋がりやすくなります。
時間を決め、介護者が事前に声をかけたり、できるだけそばにいてあげて転倒を防ぎましょう。

生活環境を工夫し、介護者が注意を払うことで高齢者の転倒を防ぐ対策になります。

内的要因

認知症の方自身に何らかの転倒原因があることが考えられます。 
持病や加齢による筋力の低下、認知症の周辺症状などが転倒の要因になるでしょう。

身体機能の低下

加齢による身体機能の低下も、転倒の主な原因の1つとして挙げられます。

年を重ねていくと、だんだんと全身の筋力・バランス能力が低下し、転倒しやすくなってしまいます。
視力の低下が原因で、段差を認識できず、躓いて転倒してしまうこともあります。

そのほか、高齢者は心肺機能も低下し、持久力や瞬発力が衰え、とっさの危機回避行動をとるのが難しくなります。

「昔は問題なかったから…」と油断せず、身体機能の変化を自己認識し、対策を行っていくことが大切です。

認知症による原因

認知症の周辺症状として徘徊や焦燥、妄想、幻覚などが起きます。

不安や焦りといった心理状態から認知症の方は衝動的な行動を起こしやすくなり、突然介護なしに1人で歩き出すといったことが起きます。

認知症の方は脳神経障害で歩行・バランス能力が低下していること、見当識障害によって段差や身体機能を認識できないので、転倒しやすいです。

こういった認知症の周辺症状を要因として転倒を起こすケースがみられます。

薬による副作用

認知症の方は抑うつ状態や異常行動から向精神薬を処方されることがあります。

向精神薬は眠気や倦怠感、ふらつきなどの副作用があるため転倒の危険性が高いです。
また、向精神薬以外にも複数の薬剤の併用が転倒のリスクをさらに高めるといわれています。

薬物治療は内蔵機能が落ちた高齢者には副作用が想定より強く出ることがあります。

周囲の方々が本人の様子を観察し、医師に相談し転倒などの危険から守りましょう。

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認知症の方が転倒しやすい場所

認知症の方が転倒しやすい場所

これまで使い慣れてきた環境では注意力が低下するため、自宅の寝室や居間、廊下で転倒しやすいです。

自宅での転倒を防ぐためにも、転倒しやすい場所の特徴についてみてみましょう。

暗い場所 

認知症は高齢者が多いため、視力機能が落ちている方もいます。
また、暗いことで視野が狭まると、障害物が見えにくく転倒リスクは高まります。

段差 

敷居やカーペット、点字ブロックなど健康な人では気づかないようなわずかな段差でも転倒が起きます。
また、階段などの大きな段差では踏み外すことで、階段から転落する可能性があります。

転倒によって、大怪我につながるので、散歩の際などは介護者が常にそばに寄り添うようにしましょう。

台所やお風呂場

室内では台所やお風呂場などは床などが濡れているため転倒しやすくなります。
また、水場の近くはマットなどを敷くこともあり、つまづく障害物があります。

お風呂場は介護用にリフォームができるため機能性を高める工夫をしましょう。

物が散らかっている場所

認知症の方は、実行機能障害の影響によって整理できなくなり、部屋が散らかる傾向があります。
床にものが散乱していると状態は大変危険です。

認知症の方がいる家族は、床に何も置かないようにして、転倒のリスクを減らしましょう。

自宅であればリフォームを行うことで認知症の方の過ごしやすい環境にできます。
なお、介護リフォームは補助金の対象なので、家族と一緒に検討してみましょう。

薬の使い方

認知症と転倒対策のまとめ

認知症と転倒対策のまとめ

ここまで認知症の患者さまの転倒原因や転倒の予防策などを中心にお伝えしました。
高齢の認知症の患者さまがより快適に日々の療養生活を送れるよう対策をしましょう。
下記は本記事のまとめです。

  • 転倒の要因は認知症による身体の平衡感覚の欠如や薬の副作用、生活環境にある。

  • 主に転倒場所は生活空間であり、床に物がある場所や濡れている場所は転倒しやすい。

  • 認知症の患者さまが転倒によりケガをすると寝たきりになる可能性が高い。

  • 転倒防止には室内の段差をなくし足元に照明を設置することや筋力強化が効果的である。

  • 転倒に備えクッション性のある床マットやヒッププロテクターの使用を検討する。

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
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