認知症を進行させないためにも、早期発見が重要です。
早期発見するためには、どのような症状や兆候を見極めれば良いのでしょうか?
今回、認知症の早期発見について以下の方法を中心にご紹介します。
- 認知症の早期発見のために知っておくべき症状
- 早期に認知症を発見するために必要なこと
- 専門医に受診する前にすべきこと
認知症を早期発見する際の参考にしてください。
ぜひ最後までご覧ください。
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認知症とは?
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日本は、超高齢社会へと突入しました。
日本を悩ませる問題の一つが認知症です。
認知症はさまざまな要因から脳が萎縮したり、ダメージを受けることで発症します。
約68%を占めるといわれているアルツハイマー型認知症をはじめ、レビー小体型認知症や血管性認知症などがあります。
残念ながら、認知症の根本的な治療方法はまだ見つかっていません。
現在の医療でできるのは症状の抑制のため、早期発見が重要といわれています。
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認知症の種類は様々ある
認知症の種類は、以下のように様々です。
- アルツハイマー型認知症
- レビー小体型認知症
- 前頭側頭型認知症 など
認知症ごとに出現する兆候などが異なっているため、上から順に解説します。
アルツハイマー型認知症
アルツハイマー型認知症は、認知症の中でも発症率が高めであるとされています。
脳内にアミロイドβという物質が蓄積し、神経細胞の障害や変形が起こります。
発症している方の脳を検査すると、海馬の変形・萎縮も認められます。
海馬は、脳内で記憶を管理しています。
そのため、アルツハイマー型認知症を発症すると「もの忘れ」が出現しやすくなります。
症状はゆっくりと進行していくため、もの忘れが増えてきたという方は注意しましょう。
レビー小体型認知症
レビー小体型認知症は、脳内にαシヌクレインという物質が蓄積することで起こります。
脳内に蓄積されたαシヌクレインの影響で神経細胞に障害が起こると、以下のような症状が出現します。
- 幻視
- 妄想
- 抑うつ状態 など
また、αシヌクレインに含まれている成分が、パーキンソン病を引き起こすとされています。
そのため、レビー小体型認知症の方に、以下のような「パーキンソン症状」が認められることもあります。
- 手や足が震える
- 歩幅が小刻みになる
- 歩いているときに転びやすくなる
前頭側頭型認知症
前頭側頭型認知症の発症には、脳の神経細胞に含まれるタウ蛋白やTDP-43が関与しています。
詳しい原因については現在研究中のため、いまだに解明されていません。
前頭側頭型認知症を発症すると、以下のようなことが起こります。
- 前頭葉の萎縮
- 側頭葉の萎縮
- 神経細胞の減少
- 本来は存在していない神経細胞の出現 など
前頭葉の役割 | 側頭葉の役割 |
人格や言語、社会性などを脳内で管理している | 記憶や言語、聴覚などを脳内で管理している |
ちなみに、前頭葉や側頭葉には上記のような役割があります。
そのため、前頭側頭型認知症を発症すると、他の認知症では見られないような症状が出現します。
特徴的な症状ですので、ぜひ以下をご参照ください。
- 社会性が欠如することによって、万引きなどの犯罪をしたり身だしなみに気を使わなったりする
- 自分に対する抑制ができなくなるため、相手に暴力をふるったり遠慮できなくなったりする
- 同じことを繰り返し行うようになる
- 相手に言われたことをそのまま返すなど、自発的な言葉が出にくくなる
- 感情や感覚がにぶくなり、感情移入や共感などができなくなる など
その他の認知症
その他にも、血管性認知症という認知症があります。
血管性認知症は、脳の血管に障害が起こることによって発症します。
血管性認知症の特徴として、脳内で障害が起こっている部分以外の認知機能は維持されることが挙げられます。
血管性認知症は「まだら認知症」とも呼ばれます。
中には、アルツハイマー型認知症と血管性認知症の両方を発症している方もいます。
備考ですが、血管性認知症には、以下の2つのタイプがあります。
- 症状がゆっくりと進行していくタイプ
- まるで階段のように維持する時期と急速に進む時期を繰り返しながら進行していくタイプ
様々な種類がある認知症ですが、進行していく疾患であることはすべてに共通しています。
認知症の進行を抑えるためにも、兆候を見逃さないことが重要です。
認知症を早期発見するメリット・デメリット
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認知症対策を行う上で最も重要となるのが早期発見です。
ただし、早期発見には、思わぬデメリットについてもあります。
以下でメリット・デメリットをご紹介します。
メリット
早期発見のメリットは、症状を初期段階で抑えておくことができることです。
上述した通り、認知症自体を治したり、症状を回復させたりすることは出来ません。
そのため、認知症状が初期段階のうちに適切な治療や対処をほどこす必要があります。
また、軽度認知障害(MCI)の時点で対処できれば、認知症の発症を防げる可能性も高いです。
認知症と向き合う上で、早期発見が何より重要ともいえます。
認知症発症の前段階ともいわれる軽度認知障害(MCI)。早期に対応することで改善が見込めるといわれている軽度認知障害(MCI)ですが、どのような特徴や対策方法があるのでしょうか?今回、軽度認知障害(MCI)にどのような症状がみられ[…]
デメリット
現状困っていない場合、認知症の早期発見がデメリットになり得る可能性があります。
認知症が発覚した場合、認知症を受け止めなければなりません。
今後、完治することなく進行し続ける事実を受け止める必要があります。
なんの支障もなかった日常に、突然認知症が進行し続ける不安を抱くことになります。
症状の進行を抑えるための治療費も負担になる可能性があるでしょう。
以上のように、認知症の早期発見はメリットだけではありません。
デメリットも知った上で、自分たちにとって良い方向を選ぶ必要があります。
認知症の兆候
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認知症を早期発見するためには、認知症の兆候を知っておくことが重要です。
兆候として、物忘れ、見識障害、人格の変化、意欲の低下、嗅覚等の障害、日常的なミスがあげられます。
これらの兆候を見逃さず、早期発見に繋げましょう。
物忘れ
物忘れは、認知症における代表的な兆候の一つです。
日常生活に支障がなければ、「年相応の物忘れ」程度に考えてしまうこともあります。
認知症の前段階である軽度認知障害(MCI)の代表的な症状でもあるため、単に歳だからと侮ってはいけません。
軽度認知障害(MCI)は適切な対処を施せば、認知症への発展を防ぐこともできます。
もしも、物忘れが多くなってきた場合は注意が必要です。
見当識障害
見当識障害とは、時間、場所、人に関する認識ができなくなる症状です。
時間に関する見当識障害では、時間の詳細がわからなくなるほか、昼夜の区別がつかなくなることがあります。
真夜中に外へ出かけようとするような様子が見られることもあります。
場所に関する見当識障害では、自分の居場所がわからなくなるといった症状が代表的です。
人に関する見当識障害では、家族や知人のことが分からなくなり、家族を他人だと勘違いしてしまいます。
人格の変化
認知症を早期発見するためには、人格の変化にも注意しましょう。
人格の変化は、前頭側頭型認知症の場合にみられることが多いです。
元々真面目で温厚な人が、物を盗んだり、暴言・暴力をふるようなこともあります。
こういった人格の変化は、前頭葉や側頭葉への萎縮が原因である場合が多いです。
以前と人柄が変わったように感じた場合は、認知症の兆候である可能性があります。
意欲の低下
意欲の低下も認知症の兆候として挙げられます。
例えば、趣味を急にやらなくなったり、人付き合いが極端に減ったりする場合があります。
嗅覚等の障害
「アルツハイマー型認知症」の初期症状には、嗅覚等の障害も該当します。
軽度認知障害(MCI)の方の場合、嗅覚障害がみられると認知症の発症率が高くなります。
嗅覚障害が生じると、ガス漏れや鍋を焦がした際に気付くことができない場合もあります。
嗅覚に異常を感じた場合には、専門医を受診しましょう。
日常的なミス
認知症の症状には、遂行機能障害とよばれる症状があります。
遂行機能障害では、2つのことを同時にできなくなります。
日常生活の中で現れるため注意して観察しましょう。
認知症の症状
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認知症の症状には、「中核症状」と「周辺症状」があります。
中核症状
中核症状は、脳が萎縮したりダメージを受けたりすることで現れる症状です。
症状の種類としては、記憶障害、見当識障害、遂行機能障害、失語があげられます。
認知症初期段階では、短期記憶障害や時間の見当識障害が見られるようになります。
中期では、長期記憶障害や場所の見当識障害、失語の症状が代表的です。
また、遂行機能障害の影響により家事や家電の操作ができなくなることもあります。
末期では、物事の理解がまったく出来ず意思疎通が難しくなります。
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周辺症状
周辺症状とは、中核症状や本人の性格、生活環境などの影響を受けて現れる症状です。
認知症初期では、物盗られ妄想がみられます。
中期では徘徊、後期ではオムツいじりといった不潔行為が代表的です。
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認知症の早期発見までの流れ
認知症の人とそうでない人の境は曖昧です。
そのため、早期発見のためには医療機関への受診が必須となります。
受診する医療機関
受診する医療機関には、神経内科や精神科などがあります。
最近では、「物忘れ外来」といった認知症の専門外来もあります。
かかり付け医から適切な医療機関へ紹介状を作成してもらうこともできます。
実施する検査
検査は主に問診、認知機能検査、画像診断があります。
認知症の種類によって必要となる検査は異なりますが、検査内容は医師の判断のもと行われます。
問診では、普段の様子や様子の変化についての聴取があります。
ご家族は異変を感じたことや、気になった行動などをまとめておくことをおすすめします。
認知症の予防方法
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認知症の早期発見も大切ですが、認知症予防も同じく大切です。
規則正しい生活やバランスの良い食事、適度な運動は認知症の予防にもなります。
認知症リスクを高める糖尿病や高血圧症といった「生活習慣病」は、認知症のリスクにつながります。
高血圧症は、血管性認知症の原因となる脳卒中を引き起こす要因でもあります。
また、他者との交流も認知症を予防する上で重要です。
他者と交流の機会が少なくなると物事を考えて言葉にする機会が減ってしまい、徐々に脳は萎縮してしまいます。
このように認知症の予防には、生活習慣の見直しや他者との交流の機会をもつことが有効です。
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認知症の早期発見のまとめ
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ここまで、認知症の早期発見についてお伝えしました。
要点を以下にまとめます。
- 認知症の兆候には、物忘れや見識障害、人格の変化、意欲の低下などがある
- 認知症の早期発見には、日々の様子や行動を観察しておくことが重要
- かかりつけ医に相談することで専門医への紹介状を作成してもらえる
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
フェルラ酸「フェルラブレインPLUS」
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