認知症と間違いやすい、老人性うつという病気を聞いたことはありますか?
老人性うつは抑うつ感が強く悲観的になり、記憶力や判断力が低下するため認知症とよく似ています。
しかし、老人性うつは抗うつ剤の内服で症状が改善される場合がほとんどです。
- 老人性うつと認知症の違い
- 老人性うつの症状
- 老人性うつの治療法
- 老人性うつを予防方法
疑問を解消するためにも、参考にしていただけると幸いです。
ぜひ最後までお読みください。
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老人性うつと認知症の違い
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老人性うつは早期に適切な治療を受ければ改善することができます。
そのため、認知症との違いを把握し早期発見に繋げることが大切です。
一般的な違いについて分かりやすく解説します。
きっかけの有無
老人性うつは、きっかけとなる出来事が明確に判明する場合がほとんどです。
1か月くらいの間に様々な症状が表れるという特徴があります。
本人だけでなく、いつもと違う様子に周囲が気付きやすいです。
対して認知症の場合、発症の時期があいまいです。
いつ認知症を発症したか分かりにくいことがあります。
段階を追って少しずつ進行していく症状が多いです。
自責の念の有無
老人性うつの患者は、初期の段階では認知機能や理解力に影響はありません。
そのため「周囲に迷惑をかけている」と自責の念が強く「死にたい」と口にしたりします。
認知症の患者は認知機能が低下していくため、症状に対して深く考えていないことが多いです。
自覚の有無
老人性うつの患者は認知機能の低下を自覚できるため、不安を感じます。
たびたび自分のとる行動がおかしくないか質問する方も多いです。
一方認知症の場合、自分の症状に無関心な場合が多いです。
記憶障害
老人性うつの記憶障害では、何かきっかけとなる出来事から数日間の記憶がなくなります。
記憶が抜けてしまった自覚があるため、本人の不安は高まっていきます。
認知症の記憶障害は進行性で、ついさっきの記憶がなくなっていきます。
食事が終わってすぐに「食べていない」と言ったりする場合です。
質問の答え方
何かを質問した際にも特徴が表れます。
老人性うつは、反応事態が乏しく回答に時間がかかることが多いとされています。
回答があいまいであったり自分の意見をはっきり述べることが出来ません。
認知症の患者は質問に対して的外れな回答をすることがあります。
それを指摘するとあわてて取りつくろったり、しどろもどろになりながらも発言を続けるのです。
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老人性うつの症状
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気分が落ち込んで悲観的になる方が多いです。
やる気が起きず、食欲が落ちて眠れないなどの症状が表れます。
眠れなくなることで記憶力、判断力が低下することから認知症と間違われやすいです。
老人性うつは認知症との鑑別が難しく、家族や介護者も気づきにくいため症状が進行していきます。
受診のきっかけがつかめず、時間の経過とともに悪化してしまうのです。
老人性うつの症状は一般的なうつ病と同じです。
意欲や思考力が低下して日常生活に支障がでます。
また、抑うつ気分が強く、孤独を感じやすくなります。
具体的にそれぞれの症状を見ていきましょう。
身体的不調
頭痛や立ちくらみ、肩こりや耳鳴りといった本人も自覚しやすい身体的不調が表れます。
このような症状を自覚し、受診しても原因がわからず、悪化していくケースが多いです。
この他にも、吐き気や手足のしびれなど症状にばらつきがあり体の様々な部位で不調を感じます。
不安・緊張
身体的不調を長期間感じると不安は強くなります。
漠然とした不安を感じることも多く、常にソワソワと落ち着きがなくなっていきます。
またうつは過緊張を起こしやすく、肩こりが悪化したり様々な不調を引き起こすのです。
症状が長期化すると、次にどんな症状がでるのか不安が強くなっていきます。
妄想
症状が進行するにつれて、次第に現れる症状が妄想です。
妄想は次のように、ある程度パターンが決まっています。
心気妄想
自身の健康状態について過度に不安を感じ、実際は健康でも重病のようにふるまいます。
このままでは命を落としてしまうと訴え、周囲を混乱させてしまうのです。
「もう一生治らない」「絶対に癌に違いない」など病気を断定し悲観的になります。
罪業妄想
財業妄想は、自分は罪を犯していると主張します。
周囲や世の中で起きている悪いニュースを、全て自分のせいだと思いこんでしまうのです。
自分は罪深い人間であると自分自身を責めたり、警察に捕まるとひどく怯えたりします。
貧困妄想
妄想の中でもうつ病でみられることが多い症状です。
貧困妄想は実際の経済状況よりも貧困していると訴えます。
多額の借金があって生活が困窮しているなど、話を誇張してしまう場合です。
普段からしている少額の支払いを、急に断る場合もあります。
老人性うつの原因
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老人性うつの原因は主に環境的要因と心理的要因の2つです。
具体例を交えながら解説します。
環境的要因
生活環境の変化や、家族の関係性の変化など生活にかかわる大きな変化がきっかけになる場合です。
具体的には、以下のような変化が考えられます。
- 独居だった高齢者が急に家族と同居を始めた
- 退職や子供の独立によって暇になった
心理的要因
大きな要因が配偶者との死別です。
加齢に伴う衰えからの喪失感も心理的要因に含まれます。
具体的には以下のような要因です。
- 配偶者やペットの死
- がんなど予後が悪い病気になった
- 体調がすぐれない日が続いた
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老人性うつの治療法
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老人性うつは薬物療法、精神療法、環境調整の3本柱で治療をしていきます。
一般的なうつ病と変わりはありませんが、高齢者の身体的特徴を考慮しながら行う必要があります。
では、それぞれの治療のポイントを解説していきます。
薬物療法
薬物療法で使う抗うつ薬は、その時の症状の程度や年齢によって細かく調整が必要です。
特に高齢者は抗うつ薬の内服による副作用が出やすく、投与は慎重に行われます。
抗うつ薬には、高血圧や頻脈、尿閉などの副作用があり、緑内障の患者には禁忌な薬もあるのです。
処方を希望する際は必ず医師へ既往歴や現病歴、今内服している薬を伝えましょう。
精神療法
カウンセリングなど人と話す事で気持ちが整理され症状が改善する場合があります。
高齢者が抱えている不安や孤独感を緩和させることが目的です。
カウンセリングでは漠然とした不安を具体化していきます。
これからの人生に、見通しを立てるプロセスが組まれる事で症状が軽快していくのです。
家族や介護者は本人の訴えを傾聴し、話を否定をしないよう注意します。
「頑張れ」などと応援されることも、プレッシャーに感じるため控えたほうが良いでしょう。
環境調整
引っ越しなどの環境の変化は、生活上避けられない場合もあります。
どこか小さなスペースでも、本人がくつろいでリラックスできる空間を作ると良いです。
また慣れない場所での孤独感から発症してしまった場合は、電話で話すことも大切です。
周囲との関係を保ちこれまでと変わらない人間関係の中で穏やかに過ごすことが改善に繋がります。
地域の活動に参加し、1人ではない環境を提供することが大切です。
老人性うつの予防法
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老人性うつの予防には日々の生活の中で出来ることがたくさんあります。
適度な運動
セロトニンという物質は、幸福を感じたり精神を安定させたりする物質です。
うつ病になると、セロトニンの分泌が抑制されます。
適度な運動や日光浴などを通してセロトニンの分泌を促しましょう。
軽い体操やウォーキングなど負担にならない運動を日々の生活に取り入れると良いです。
社会と繋がる
孤独感から老人性うつを発症するケースが多いです。
そのため、日ごろから地域社会との繋がりを持つようにしましょう。
地域の中で自分の居場所を確保し社会との繋がりを自覚すると孤独感が解消します。
ストレスを発散する
自分に合ったストレス解消法を見つけ、ストレスをため込まないことが大切です。
どうしても不安なときは相談相手を見つけておくことも安心に繋がります。
バランスの良い食事
食生活が乱れると、精神安定にかかわるミネラルやビタミンが不足しがちです。
宅配サービスなどをうまく利用し、バランスの良い食事を心掛けると良いでしょう。
老人性うつと認知症は併発する?
老人性うつと認知症を併発しているケースもあります。
老人性うつが原因で、一過性の認知機能障害(仮性認知症)がみられることもあります。
この場合は適切な治療を行うことで症状は改善します。
老人性うつと認知症を併発している場合、老人性うつが認知症の症状を悪化させ、認知症が老人性うつの症状を悪化させるという負の循環に陥る危険があります。
治療の方針もそれぞれの病気に同時にアプローチするというものになります。
老人性うつか認知症の疑いがある場合
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老人性うつと認知症の違いを分かったとしても判断は難しいです。
些細な不安であっても受診することをおすすめします。
気のせいかもしれないと思っているうちに悪化してしまう可能性もあります。
日ごろから体調の変化を観察しておくことが大切です。
症状がある場合はかかりつけ医以外にも物忘れ外来や精神科でも対応が可能です。
心身の不調を感じたら、早めに相談すると良いでしょう。
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老人性うつと認知症に漢方は効く?
老人性うつの症状緩和に漢方が用いられることがあります。
貧血や不眠に効果がある、加味帰脾湯(かみきひとう)で症状が緩和した例が報告されています。
また、徘徊や興奮とった認知症の周辺症状を緩和させる効果も期待されています。
症状を和らげる目的で、医師と相談しながら漢方などの東洋医学をうまく取り入れると良いでしょう。
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老人性うつと認知症のまとめ
ここまで老人性うつと認知症についてお伝えしました。
要点を以下にまとめます。
- 認知症と違い、老人性うつは認知機能の低下を自覚できる
- 老人性うつの症状は、身体的不調や不安、妄想など
- 老人性うつの治療方法は薬物療法、精神療法、環境調整の3本柱
- 老人性うつは適度な運動と正しい食生活、ストレスをためない工夫で予防できる
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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