ホーム

認知症を学ぶ

down compression

介護を学ぶ

down compression

専門家から学ぶ

down compression

書籍から学ぶ

down compression

健康を学ぶ

down compression
健達ねっと>認知症を学ぶ>認知症ケアってどうすればいい?ケアにおいて大切なことを紹介!

認知症ケアってどうすればいい?ケアにおいて大切なことを紹介!

認知症ケアという言葉を聞いたことあるでしょうか?
認知症ケアには多くの心構えがあり、1人1人にあったケアをすることが重要です。

この難しさから、介護者自身が体調を崩すことも多く、認知症ケア専門士といった資格も存在しています。

今回は、認知症ケアについて以下の点を中心にご紹介します。

  • 認知症ケアの心構え
  • 介護者のケア
  • 認知症ケアプログラムの内容
  • 認知症ケア専門士について

認知症ケアについて学ぶためにも、参考にしていただけますと幸いです。
ぜひ最後までご覧ください。

スポンサーリンク

認知症ケアとは

認知症ケア

まずは、「認知症ケア」について簡単にご紹介します。
認知症ケアとは、認知症の方に対する介護のことをいいます。

一般的な介護内容は以下の3つです。

  • 心身の健康を保つ
  • 認知症の症状が悪化するのを抑制する
  • 日常生活の自立をサポートする

スポンサーリンク

認知症ケアの方法

認知症ケアの方法

認知症のケアの方法は、認知症の方の特徴に合わせて選ぶ必要があります。
数多くのケア方法が存在しますが、その中から代表的なものをご紹介します。

見守り・観察

認知症の方の日常生活を尊重するため、決してストレスをかけないように可能な範囲で見守り、症状や行動などを把握するケア方法です。

健康管理

認知症の方は、症状などにより体調の変化を伝えることが難しくなります。
また、自身の健康管理に対しても意識が低くなってしまうことが見られるのです。

そのため、認知症の健康管理には注意を払う必要があります。

コミュニケーション

認知症の方は症状により、自分がどうしたいのかを周囲にうまく伝えられない場合が多く見られます。
これは周囲とのコミュニケーション不足になってしまい、症状を悪化させてしまう原因となる可能性があり大変危険です。

そのため認知症の方の話を遮ったり否定したりせずに、しっかりと聞いてあげることが大切になります。

今どのような感情なのか、どういった行動をしたいのかを理解するためにも意識的にコミュニケーションをとることが必要です。

リハビリテーション

リハビリテーションは、症状の進行を抑制する効果だけではなく、認知症の方が現在どれくらいの能力があるのかを把握するのにも役立ちます。

リハビリテーションを行う際は、ストレスをかけないようにすること大切です。
ストレスがかかってしまうと、リハビリに対してマイナスなイメージが付いてしまい、リハビリを嫌がってしまう恐れがあります。

一人一人に合った関心や興味を持つリハビリを見つけて、ストレスなく効果的に行う事が大切です。

安心できる生活

認知症の方は、症状などにより不安やストレスを感じやすくなっています。
そのため、安心できる生活を送るための環境作りが重要です。

例えば、ものが多くある部屋ではものに意識を取られてしまい集中することが難しくなるため、部屋を常に整理整頓しておくなどの工夫をします。

1人1人が自分らしく安心できる生活を送れる環境を作ることで、認知症の症状を抑えることが可能になるのです。

認知症ケアの心構え

認知症ケアの心構え

認知症ケアを行う際には、注意すべき心構えがあります。

心構えを知っているかどうかで、ケアの効果が大きく変わってくるためしっかり覚えておきましょう。

安心感を与える

認知症の方は、記憶障害や幻覚といった症状に対して不安を抱えています。
優しく声をかけ、できる限り不安を取り除くことが大切です。

安心感は周辺症状の抑制につながるため、認知症自体の治療としても効果的です。

プライドの尊重

認知症の方が理解不能な行動や発言をしているからといって、プライドがないわけではありません。
認知症の方であっても、侮辱された場合は当然プライドが傷つきます。

症状に関係なく、介護をする際は尊厳をもった態度で接するようにしましょう。

失敗を責めない

認知症の方は、症状によって多くの失敗をしてしまいます。
例えば、外出先で自宅への帰り道がわからなくなることや排泄の失敗、詐欺被害等です。

そのような場合でも、決して失敗を責めてはいけません。
失敗を責められたことによるストレスが混乱や不安を生み、症状を悪化させてしまう可能性もあります。

失敗してしまった場合には責めたりせず、認知症を理解して本人に寄り添うことが大切です。

受容する

認知症ケアでは、認知症の方自身を受容することが重要です。
理解不能な行動や発言があっても、どんな感情が原因なのかを考えて共感します。

共感によって認知症の方は安心感を得るため、コミュニケーションがよりスムーズになります。

認知症介護者のケアとは

認知症介護者のケア

認知症介護者のケアが必要な理由とケアの方法をご紹介します。

認知症の介護は、心身ともに負担がとても大きいです。
精神的ストレスが原因となりうつ病などの精神疾患を患うことが多く見られます。

認知症の方はもちろんですが、まずは介護者自身を大切にすることが重要です。
介護者の方に効果的なケア方法を以下にまとめます。

  • 自分の居場所を確保する
  • 気分転換できる楽しみを見つける
  • 介護中にも肩の力を抜く時間を作る
  • 1人で抱え込まずに誰かに話す

以上の方法を実践し、ストレスを溜め込まないようにしましょう。
自分自身の生活を守るためにも、認知症介護で自身の体調を崩さないことが大切です。

健達ねっとECサイト

認知症ケアプログラム

認知症ケアプログラム

認知症ケアプログラムとは、一貫した認知症ケアをサポートするプログラムです。
情報を共有し、認知症ケアの質を向上させることを目的としています。

基本的な内容は以下の2点です。

  • 認知症ケアの人材を育てる
  • 周辺症状を「見える化」するオンラインシステムを活用する

認知症ケアの質を向上するための取り組みを行う人材を育てます。
また、行動・心理症状であるBPSDの症状を「見える化」するオンラインシステムを活用し、ケアに関わる方の情報の共有一貫したケアをすることをサポートするプログラムになります。

薬の使い方

認知症ケア専門士とは

認知症ケア専門士

認知症ケア専門士は、一般社団法人日本認知症ケア学会が主催する民間資格です。
認知症に対する専門知識を持ち、認知症ケアのプロとして活躍が期待されています。

認知症ケア専門士は、「認知症ケア専門士」と「認知症ケア上級専門士」の2種類です。

両者の違いは、仕事の幅が広がる可能性にあります。
上級を取得したからといって法的に優位になるわけではありません。

ただ、認知症ケアのプロフェッショナルを目指す方はぜひ上級取得を目指してください。

認知症ケア専門士の資格取得には、「過去10年の間に3年間の実務経験」を満たす必要があります。
実務経験は、認知症ケアに携わる業務であれば、職種などに関係なく受験資格を満たすことが可能です。

関連記事

認知症患者数は世界的に見ても増加傾向にあり、とくに日本の65歳以上の高齢者のうち、20%は認知症患者といわれています。認知症患者の増加に伴い、認知症に関する専門資格も創設されています。代表的な資格は、「認知症ケア専門士」「認知症ライフ[…]

認知症の包括的なケアを提供|認知症カフェについて

認知症カフェ

認知症カフェとは認知症の方やその家族、地域の方々が集まることができる憩いの場になります。
認知症カフェでは認知症について情報交換を行い、学び、知る、共有することができます。

認知症カフェはどなたでも利用することができる場所であり、認知症を抱える本人、介護する家族、地域住民、若い人から高齢者、認知症の専門家がいらっしゃいます。
認知症カフェに参加するための条件はなく、気軽に訪れて頂きたい場所になります。

参加したいけれど、どこにあるか分からないときはお住いの役場や地域包括センターに訪ねて頂くと教えて頂けます。

スポンサーリンク

認知症ケアのまとめ

認知症ケアのまとめ

ここまで、認知症ケアについてお伝えしました。
要点を以下にまとめます。

  • 認知症ケアの心構えは、「安心感を与える」「プライドの尊重」「失敗を責めない」「受容する」
  • 介護者のケアは、ストレスを溜め込まないことが大切
  • 認知症ケアサポートプログラムとは、一貫した認知症ケアをサポートするプログラム
  • 認知症ケア専門士は「認知症に対する専門知識を持つ認知症ケアのプロ」

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
  • 出版事業
  • 社名: メディカル・ケア・サービス株式会社
  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
  • 本社: 〒330-6029埼玉県さいたま市中央区新都心11-2ランド·アクシス·タワー29F
  • グループホーム展開
  • 介護付有料老人ホーム展開
  • 小規模多機能型居宅介護
  • その他介護事業所運営
  • 食事管理
  • 栄養提供
  • 福祉用具販売
  • 障がい者雇用

スポンサーリンク