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健達ねっと>認知症を学ぶ>レビー小体型認知症>レビー小体型認知症のリハビリとは?内容や注意点を徹底解説!

レビー小体型認知症のリハビリとは?内容や注意点を徹底解説!

皆さまはレビー小体型認知症をご存知ですか?

厚生労働省老健局によると、認知症全体の約4.3%を占め、アルツハイマー型認知症、血管性認知症に次いで3番目に多い認知症です。
種類によって症状が異なるため、リハビリ方法にも注意する必要があります。

ここではレビー小体型認知症のリハビリについて以下の点を中心にお伝えします。

  • レビー小体型認知症のリハビリ
  • レビー小体型認知症のリハビリの注意点
  • レビー小体型認知症の薬物療法
  • 買い物リハビリの効果

リハビリの効果を高めるためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

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レビー小体型認知症のリハビリ方法

レビー小体型認知症のリハビリ

レビー小体型認知症には非薬物療法としていくつかのリハビリがあります。
内容を把握するだけでなく、効果も意識することが大切です。

安全に気を付けながら自宅でも取り入れてみましょう。

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運動療法

運動療法は転倒予防と運動機能の維持向上に最も効果があるリハビリです。
初期からパーキンソン症状が出るため転倒に気をつける必要があります。

専門的なリハビリだけでなく家庭でも積極的に行うことで効果が高まります。

しかし本人は認知機能の低下により病気の自覚がありませんので工夫が必要です。
ご家族が付き添って買い物や散歩に行くなど自然に運動を促しましょう。

作業療法

通所施設や医療施設で行う作業療法は、作業に目的と価値を持たせます。

専門家が本人の状態を把握し適切なプログラムを作成します。
実施後の評価やフィードバックを適切に行い、より良い作業内容を追求していくものです。

作業療法の内容は、生活の中での動作となっています。
料理や手芸など、本人の趣味を取り入れることも効果的です。

また、長年の生活のなかで経験してきた作業は体が覚えています。
そのため記憶が曖昧になっても慣れた作業を行うことで不安や拒否感が生まれません。

その結果、自宅で家事に協力し感謝されると自分を取り戻せた気持ちにもなれます。

回想法

多くの施設や医療機関で使用されるリハビリ療法で、自宅でも簡単に行うことができます。

認知症の方から自分の苦労話や楽しかった話を引き出します
施設などではお互いに充実していた時代の記憶を語り合うことが大切です。

認知症の場合昔の記憶は失われにくいため、写真やビデオなどを観ながら楽しく話します。
また、苦労話などをその場にいる人が聞いてくれることで自尊心の向上に役立ちます。

音楽療法

音楽を計画的に使用し、心身の障害の軽減・回復を目指します。
音楽療法は認知症の方に対して様々な効果があります。

精神的な不安や緊張を和らげ、歌詞やリズムを感じることで脳への刺激になります。
また、記憶障害がある場合は昔の曲を覚えていることが多く回想法の効果も期待できます。

音楽は聴く、奏でる、歌うなど関わり方のバリエーションがさまざまです。
複数で行い、音を合わせ、順番に楽器を鳴らすなどお互いの関係を意識することができます。

また発語や意思疎通が難しい方でも自宅やベッドサイドで行える柔軟性もあります。

このように一人一人の症状や様子を観察した上で、適切な内容を実施していきます。

アロマセラピー

アロマセラピーは、嗅覚を刺激することで直接脳に刺激を与えることができます。

日本では、アルツハイマー型認知症の方に対してアロマセラピーの効果についての研究が行われたことがあります。
実際、軽度から中等度の方について認知機能の改善に効果がみられました。

これは、香りが記憶や見当識に関わる大脳辺縁系へ刺激を与えるためです。
レビー小体型認知症の認知機能障害の改善にもつながると考えられています。

なお、アロマセラピーに使用される精油の取扱いは注意が必要ですが、他の薬剤と違って副作用がありません。
さらに精神的な安定やスムーズな入眠にも効果的ですので積極的に活用できます。

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レビー小体型認知症のリハビリの注意点

レビー小体型認知症のリハビリの注意点

レビー小体型認知症のリハビリでは、転倒に注意する必要があります。

初期症状では、比較的認知機能の低下が目立ちません。

一方で、パーキンソン症状が中核症状として現れます。
パーキンソン症状とは、手足が震える、動作が遅くなる、体のバランスが悪くなるなどの症状です。

神経伝達物質のドーパミンが減少することで発症し、筋肉や運動に障害がでてきます。 
さらに、レビー小体型認知症が進行すると、嚥下障害や誤嚥性肺炎の発症が考えられています。

そのためレビー小体型認知症のリハビリでは、心身の機能を共に向上させることが大切です。

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レビー小体型認知症の薬物療法

レビー小体型認知症の薬物療法

レビー小体型認知症ではリハビリと合わせて薬物療法を行うことがあります。
投薬治療により認知機能の変動が緩和し、リハビリ訓練が進んだ例もあります。

ただし、薬物療法には副作用がつきものです。
副作用に耐えられない場合はすぐ医師に相談しましょう。

アリセプト

レビー小体型認知症の進行を遅らせることはできませんが、症状の改善が見込めます。

レビー小体型認知症に対して日本で保険適応されている、唯一の抗認知症薬となっています。
軽度から高度まで使用でき、早期に治療を始めることが重要です。

しかし、副作用として食欲不振や嘔吐、下痢、精神症状などがみられます。
個人差が大きいため、使用量に慎重な判断が必要です。

イクセロンパッチ・リバスタッチパッチ

主にアルツハイマー型認知症の治療に使われている薬です。

記憶障害などの認知機能障害に効果がみられます。
一方、中程度まで進行すると、20%から30%ぐらいの有効率で劇的な改善は望めません。

レビー小体型認知症では保険適応されませんが、認知機能改善に使用されています。

レミニール

記憶や思考などの障害に効果が見られ、主にアルツハイマー型認知症に適応します。
軽度から中程度で使用し、20%から30%ぐらいの有効率があります。

レミニールと同じくレビー小体型認知症では保険適応されませんが、認知機能改善に使用されています。

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レビー小体型認知症の買い物リハビリって何?

買い物リハビリ

一般的に認知症になると日常生活の動作が難しくなってきます。
日々の買い物もそのうちの一つです。

しかし、買い物は認知症の方々が普段から行っていたため、意欲的になりやすいという特徴があります。
加えて買い物は残された運動機能や認知機能をフルに使用しなくてはなりません。

まず、買うべきものをメモ等で思い出し、売り場に行き商品を選びカゴに入れます。
レジの人や偶然会った近所の人と会話するかもしれません。

そしてレジに向かい所持金で支払うため方向感覚や実行機能が必要です。

このように、買い物はリハビリの一環として介護者がサポートしながら活用されています。

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レビー小体型認知症のリハビリのまとめ

レビー小体型認知症のリハビリのまとめ

ここまでレビー小体型認知症のリハビリについてお伝えしました。
要点を以下にまとめます。

  • レビー小体型認知症のリハビリは運動療法や作業療法、音楽療法など
  • レビー小体型認知症は、転倒に注意しながらリハビリを行う
  • 薬物療法としてアリセプトやレミニールなどが使用される
  • 運動機能や認知機能の向上に買い物リハビリが効果的

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

 

薬の使い方

監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
  • 出版事業
  • 社名: メディカル・ケア・サービス株式会社
  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
  • 本社: 〒330-6029埼玉県さいたま市中央区新都心11-2ランド·アクシス·タワー29F
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