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健達ねっと>認知症を学ぶ>認知症についてはどこに相談すべき?徹底解説します!

認知症についてはどこに相談すべき?徹底解説します!

しかし、認知症の方に限らず、介護をする家族にも精神面での大きな負担がかかります。

そのような状況を改善するためには、認知症についての相談をすることが大切です。

今回は認知症についての相談先をご紹介したうえで、認知症介護の負担を軽減するためにできることをご紹介します。

  • 認知症についての相談先
  • 認知症に関して相談される内容
  • 認知症介護の負担を軽減するためにできること
  • 認知症介護で介護うつになることはある?

この記事を、認知症に関して抱える悩みや不安を解消するための参考にしてください。
ぜひ最後までお読みください。

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認知症についての相談先

「認知症について相談したいけど相談先が分からない」「誰かに話を聞いてほしい」と、悩みを抱えている方は多いでしょう。
まずは、認知症についての相談先をご紹介します。

地域包括支援センター

地域包括支援センターは、全ての市区町村に設置されている総合相談窓口です。

介護や医療などの専門的な知識を持った職員が在籍しており、高齢者の方が住み慣れた地域で安心して暮らすためのサポートをしています。
介護保険サービスや日常生活支援など様々な相談に応じているため、認知症に関する相談をしやすいです。

また、相談内容に応じて認知症疾患医療センターなどと連携しながら、適切なサービスや制度の利用に繋げるために様々な支援を行っています。

地域包括支援センターの利用対象者は、対象地域に在住の65歳以上の方、もしくは家族などの支援に関わる方です。

地域包括支援センターに相談する際に注意すべきことは、支援対象者と相談者の住んでいる場所が離れている場合です。
離れて暮らしている両親や親族について相談したい場合は、支援対象者が住んでいる場所の地域包括支援センターに相談しましょう。

また、地域包括支援センターは市区町村によって名称が異なることもあるので、住んでいる市区町村の高齢者福祉課に問い合わせることをおすすめします。

認知症に関する電話相談

認知症に関する電話相談には、家族の会という窓口があります。

家族の会はフリーダイヤルによる電話相談を実施しており、研修を受けた介護経験者が対応してくれます。
認知症に関することや介護の悩みなどを聞き、認知症の方や介護者の精神的負担を軽減することを目的としています。

若年性認知症専用コールセンター

認知症を発症するのは高齢者だけではなく、働き盛りの若い世代でも若年性認知症を発症する場合があります。

若年性認知症専用コールセンターは、その名の通り若年性認知症の方のための相談窓口です。
若年性認知症支援コーディネーターが在籍しており、様々なサポートを行っています。

電話やメールでの相談を受けてくれるほか、利用可能なサービスや制度の情報提供、適切な医療機関へ連絡を繋ぐ支援など、サポートは多岐にわたります。

認知症疾患医療センター

認知症疾患医療センターとは、認知症の方と家族が住み慣れた地域で安心して暮らしていくために、様々な支援を行う医療機関の一つです。
都道府県や政令指定都市が指定する病院に設置されており、地域の医療機関の紹介や認知症における周辺症状の対応の相談などを行っています。

そのほかには、画像検査や血液検査などで詳しい診断を行ったり、医療機関や地域包括支援センターなどとの連携を行ったりしています。
そのため、認知症疾患医療センターに相談する場合は、住んでいる場所の地域包括支援センターに問い合わせると良いです。

かかりつけ医

たとえ認知症の専門医でなくても、かかりつけ医がいる場合は相談することをおすすめします。
かかりつけ医は本人や家族のことをよく知っているため、安心して気軽に相談することができます。

さらに、相談内容に応じて認知症サポート医と連携し、認知症の検査や治療を進めてもらうことが可能です。

また、かかりつけ医のもとで認知症の診断や治療が不可能な場合でも、適切な医療機関を紹介してくれます。

認知症学会専門医

認知症学会では、認知症に関しての十分な知識と経験がある医師を認知症学会専門医として登録しています。
そのため、かかりつけ医がいない場合は認知症学会専門医に相談することをおすすめします。

認知症学会に登録されている医師はウェブ上で検索可能なので、認知症に関する悩みがある方は一度調べてみると良いでしょう。

日本老年精神医学会専門医

日本老年精神医学専門医は、認知症を専門とする医師です。
認知症に関する優れた知識や高度な技能を持っているため、安心して相談することができます。

認知症学会専門医と同様に、ウェブ上で最寄りの医師を検索することが可能です。

物忘れ外来

脳神経内科や心療内科などでも認知症の相談は可能ですが、認知症の方を専門的に診る、物忘れ外来を併設した病院が多くなっています。

物忘れ外来は加齢による老化と認知症を区別し、認知症を早く見つけ治療するための外来です。
認知症を専門的に扱っている医師が担当してくれるため、初めて相談する方でも安心して話ができます。

そのため、自宅近くに物忘れ外来がある場合、まずは電話で相談することをおすすめします。

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よくある相談内容

ここまで認知症についての相談先をご紹介しました。
では、実際はどのような相談が多く寄せられているのでしょうか。

ここからは、認知症について相談される内容をご紹介します。

自分の時間がない

認知症の方の介護をしていると介護に費やす時間が必要なため、どうしても自分の時間がなくなってしまいます。
さらに、介護以外にも料理や家事を行う時間も必要なため、自宅でのんびり過ごすことすら難しくなります。

また、それほど介護を必要としなかったとしても目を離すことができず、自分の時間を確保することは困難です。
自分の時間がないと、気を休めることができず、精神的なストレスが溜まりやすいです。

「息抜きをしたい」「旅行に行きたい」と思っても、簡単にできないのが介護者の悩みの一つなのです。

疲労・睡眠不足

食事や入浴、排泄などの介護を行っていると疲労が溜まり、さらには睡眠不足を引き起こすことがあります。
排泄障害や徘徊などの問題があると、常に気が抜けず夜もぐっすり眠ることが難しくなります。

介護で疲労が溜まり睡眠不足になると、さらに体が疲れやすくなるという悪循環に陥りかねません。

お金の問題

自宅介護の場合はリフォーム代や介護用品の購入費用がかかります。
デイサービスや訪問介護などを利用する場合でも毎月お金が必要です。

認知症の方を介護する上でかかる負担は身体や精神のみならず、金銭面までにも大きな影響を及ぼします。

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認知症介護の負担を軽くするには

認知症介護の負担を0にすることはできなくても、軽減することは可能です。
介護の負担を軽減することは、今後の生活を大きく左右することでしょう。

ここからは、認知症介護の負担を軽くするためにできることをご紹介します。

頑張りすぎない

介護者は、どうしたら安心して暮らしていけるか、どのような対応をとるべきかなど様々なことを考え、試行錯誤しながら日々介護に努めています。

しかし、介護に一生懸命になりすぎてしまい、自分の健康や悩みなどをないがしろにしていることが多いです。

また、介護で上手くいかないことがあっても自分の力不足だと思い込み、必要以上に頑張ろうとする方もいます。

家族のためを思って頑張ることは愛情であり非常に素敵なことですが、頑張りすぎは体調不良を引き起こす可能性があります。

そのため、まずは日々の努力を受け入れ、頑張りすぎないことが大切です。
認知症の方を思いやる気持ちは大事ですが、自分のことも同様に労わることを忘れてはいけません。

弱音を吐く

認知症の方の介護をするうえで、「弱音を吐いてはいけない」と思っている方は少なくありません。
心の中に不安や焦りなどを抱えていても外では明るく元気に振る舞い、弱音を吐かない方もいます。

しかし、介護をする上で腹が立ったり、泣きたくなるほど苦しくなったりするのはごく自然なことです。
ネガティブな感情を抱くことや弱音を吐くことは決していけないことではありません。

ときには弱音を吐き、自分の中に溜まった様々な感情を放出することも介護をする上では非常に重要です。

他者やサービスに頼る

「自分1人で頑張らなければいけない」「認知症の家族がいることを知られたくない」という思いから、抱え込んでしまう方がいます。

認知症の方の介護は一時的なものではなく、長期的に続くものです。

そのため、一人で抱え込んだものはどんどん蓄積され、いつか限界が訪れてしまいます。
何もかも抱え込もうとせず、人に相談したり外部のサービスを利用したりすることも重要です。

比べない

同じ認知症でも症状の現われ方や進行速度は人それぞれです。
そのため、他の認知症の方と比べても意味はなく、かえって自分自身を苦しめることになります。

たとえ認知症の方の症状が進行したとしても、介護の仕方が悪いというわけではありません。
認知症に個人差があるように、介護の仕方もそれぞれの家族によって違います。

他の方と比べるのではなく、介護者が自分らしくいるための介護も非常に大切なのです。

認知症の介護で介護うつになる?

介護うつとは、その名の通り介護を原因としたうつ病です。

介護うつは気づかないうちに症状が進行し、悪化するという特徴があります。
認知症の方の介護をしていると、頑張りすぎたり抱え込みすぎたりした結果、介護うつを引き起こす可能性があります。

介護うつの主な症状は、食欲不振や睡眠障害、極度な不安や焦燥感などです。

一般的なうつ病と症状に大きな変化はなく、介護うつを引き起こすと日常生活に様々な支障をきたします。
介護を続けることができなくなることに加え、自分自身の身の回りのことも手につかなくなってしまいます。

特に何でも上手くやろうとする完璧主義者の方や、1人で抱え込んでしまう責任感の強い方は介護うつになりやすい傾向があります。

介護うつを引き起こさないためには、ストレスを抱え込みすぎず適度に発散することが大切です。
また、自分自身の声に耳を傾け、疲れているときや体に違和感を覚えたときはしっかり休むことが重要です。

人に悩みを相談したり、外部のサービスを利用したりすることで介護の疲れや不安は軽減されます。
可能であれば少し長めの休暇を取り、旅行に行って気分をリフレッシュさせるのも良いでしょう。

介護うつは介護をしている人なら誰でもなり得る病気です。
「自分は大丈夫」と過信するのではなく、もしものことを考え適度にストレスを発散しながら介護をすることが介護うつの予防に繋がります。

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認知症と相談のまとめ

まとめ

今回は、認知症と相談についてご紹介しました。
要点を以下にまとめます。

  • 地域包括支援センターやかかりつけ医など、早めの相談は介護者の不安や悩みを軽減することに繋がる
  • 認知症の方の介護では、身体的・精神的な負担に加え経済的な問題も抱えやすい
  • 認知症介護の負担を軽減するためには自分自身の健康も考え、ストレスを溜めすぎないことが大切
  • 適度にストレスを発散することは、介護うつの予防に繋がる

これらの情報が皆さまのお役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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監修者 メディカル・ケア・サービス

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