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健達ねっと>認知症を学ぶ>アルツハイマー病の対策とは?徹底解説します!

アルツハイマー病の対策とは?徹底解説します!

記憶力や思考能力がゆっくりと失われていくアルツハイマー病。
症状の進行に伴い日常生活に大きな支障をきたし、さらに完治できないという点から、早めの対策が重要視されています。

今回はアルツハイマー病の対策として効果的な食事や脳トレについてもご紹介します。

  • アルツハイマー病の対策
  • アルツハイマー病の対策として効果的な食事
  • アルツハイマー病の対策として効果的な脳トレ
  • 趣味を持つこととアルツハイマー病の関係

この記事をご覧いただき、アルツハイマー病対策の重要性を理解するための参考にしてください。
ぜひ最後までお読みください。

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アルツハイマー病とは

アルツハイマー病とは、記憶力や思考能力がゆっくりと失われていく進行性の脳の病気です。
アミロイドβというタンパク質が脳に蓄積し、神経細胞が破壊・減少することで発症すると考えられています。

アルツハイマー病の初期では、物忘れなどの記憶障害が現れます。

最近のことを思い出せなくなり、新しいことを記憶することも困難になります。
症状が進行すると時間や場所、人などを認識できなくなる見当識障害が現れたり、理解力・判断力も低下したりします。

そして、少しずつ身体機能が衰えていき、日常生活に様々な支障をきたします。

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アルツハイマー病の対策

アルツハイマー病は進行性の病気であり、現在はまだ根本的治療法が見つかっていません。
そのため、日頃から対策をしておくことが非常に重要です。

ここからは、アルツハイマー病の対策法についてご紹介します。

運動を続ける

運動は、アルツハイマー病対策に効果的であると言われています。
中でも有酸素運動は全身の血流を促進させ、脳を活性化させる効果があります。

また、運動をすると脳神経を成長・発生させるBDNF(脳由来神経栄養因子)が記憶を司る海馬で多く分泌されます。

その結果、海馬の機能を高め、記憶力の維持や向上に繋がるのです。

さらには、アルツハイマー病の危険因子である生活習慣病にも運動は効果的です。

無理に激しい運動をすると続けることが難しくなるため、自分が好きなことや得意なことを習慣化すると良いです。
1日30分程度の運動を、週3回以上行うのが目安です。

また、運動に加えて知的作業を取り入れることもアルツハイマー病の対策に効果があります。

例えば、ウォーキングをしながら植物の名前を考えたり、誰かと行う場合はしりとりをしたりするなどです。
日々の生活に運動を取り入れ、無理をせず楽しみながら続けていきましょう。

食生活に気を付ける

アルツハイマー病の対策には運動だけでなく、食生活も重要なポイントになります。

ジャンクフードやお菓子などを日頃から多く食べていたり、過度な食事制限をしたりしていると栄養が偏ってしまいます。
「若いから大丈夫」という考えは数年後、数十年後の健康に悪影響を与え、後々自分を苦しめることになりかねません。

したがって年齢問わず、栄養バランスを考えた規則正しい食生活を心がけることが不可欠です。

具体的な食生活の対策は、後ほど詳しくご紹介します。

コミュニケーションをとる

普段から人とコミュニケーションをとっている人は、コミュニケーションをとっていない人と比べてアルツハイマー病になりにくいとされています。

コミュニケーションをとることは脳を刺激し、脳神経細胞を活性化させます。
また、コミュニケーションをとることによって喜びや生きがいを感じるため、心の安定にも繋がります。

認知症を対策する目的だけでなく様々なメリットがあるので、積極的にコミュニケーションをとるようにしましょう。

アルコールの過剰摂取を避ける

アルコールが与える影響は肝臓だけであると考えている方が多いかもしれませんが、脳にも影響を与えます。
アルコールの過剰摂取は脳梗塞や高血圧などの生活習慣病や、認知機能の低下を引き起こす可能性を高めます。

また、アルコールの過剰摂取による脳萎縮は前頭葉で起こるケースが多く、前頭葉の萎縮によって理性的な判断が難しくなります。
そのため、認知症対策のためにもアルコールの過剰摂取を避け、摂取する場合は適量に抑えるようにしましょう。

生活習慣病を予防

高血圧や脳梗塞、糖尿病といった生活習慣病は、アルツハイマー病の危険因子です。

したがって、認知症対策のためにもまず、生活習慣病を予防することから始めましょう。
生活習慣病を予防する際は、規則正しい生活を心がけることが大切です。

例えば、先ほどご紹介した運動や栄養バランスを考えた食生活などは、生活習慣病の予防に繋がります。
また、過度な飲酒や喫煙を避けることも生活習慣病の予防には欠かせません。

特別なことをするのではなく、日常生活における基本的なことが生活習慣病の予防になります。

生活スタイルは人それぞれ違いますが、まずは過度な飲酒や喫煙、運動不足などを改善していくことが大切になってきます。

アルツハイマー病の対策に効果的な食事

先ほど、食生活がアルツハイマー病の対策に重要だとお伝えしました。
では、具体的にはどのような食生活をするべきなのでしょうか。

ここからは、アルツハイマー病の対策に効果的な食事について詳しく解説していきます。

バランスの良い食事

炭水化物やたんぱく質、脂質などをバランス良く取り入れた食事は、体に必要な栄養素を送るために欠かせません。

特に青魚に含まれるDHA・EPA、緑黄色野菜や果物に含まれる葉酸などは脳にとって重要な栄養素です。
食材に含まれる栄養素はたくさんありますが、それぞれが健康を保つために重要な役割を担っています

しかし、体に良いからといって特定の食材ばかり食べていては、認知症の予防に効果が期待できません。
バランス良く摂取しなければ、かえって栄養不足を引き起こす可能性があります。

特に一人暮らしで自炊をしない方やダイエットをしている方は、偏った食生活により栄養が不足しがちです。
アルツハイマー病の予防はもちろんのこと、健康寿命を延ばすためにもそれぞれの栄養素をバランス良く摂取しましょう。

摂取カロリーを意識する

日頃から必要な摂取カロリーを超える食生活をしていると肥満や高血圧、糖尿病などの生活習慣病を引き起こすリスクがあります。
そのため、摂取カロリーを意識した食生活を心がけるようにしましょう。

ジャンクフードやお菓子、ジュースなどが中心の生活はカロリーオーバーを招く可能性があります。
また、揚げ物やお米などの炭水化物の過剰摂取にも要注意です。

間食・糖分を控える

間食や糖分を控えることは、アルツハイマー病の予防には不可欠です。
糖分を摂りすぎると糖尿病や肥満などの生活習慣病を引き起こすため、アルツハイマー病の発症リスクを高めます。

糖分が多く含まれるお菓子や麺類やパンなどの炭水化物を控え、野菜やきのこ類などを積極的に摂ることをおすすめします。

アルツハイマー病対策としての脳トレ

ここまで、アルツハイマー病の対策についていくつかご紹介しました。

運動や食事はアルツハイマー病の予防に重要ですが、認知機能を向上させる脳トレも効果的です。
そこで、アルツハイマー病の対策の脳トレをご紹介します。

記憶力の脳トレ

記憶力を上げるための脳トレには数字や自分の好きな歌、料理のレシピなどを暗記することがおすすめです。

まずは友人の誕生日や電話番号など、普段の生活にも使用できる数字を暗記するようにしましょう。
そして、数字を暗記できるようになったら自分の好きな歌や、料理のレシピなどの文章を暗記します。

日頃から数字や文章などを暗記する癖をつけておくことで、記憶力のトレーニングに繋がります。
ただ暗記するだけではなく、言葉や数字を逆唱することも記憶力の維持や向上に効果的です。

注意力の脳トレ

注意力を上げるための脳トレにはパズルや間違い探し、ボードゲームなどがおすすめです。
パズルや間違い探し、ボードゲームなどは注意力が問われるうえに、真剣に取り組みやすいので集中力の向上にも繋がります。
また、数人で話しながら行う場合は、互いに教え合うことができるため、脳を整理しながら楽しく取り組むことができます。

見当識の脳トレ

見当識とは時間や場所、人に関する情報を正確に認識する機能です。
見当識の向上に効果が期待できる脳トレは、日記を書くことです。

日記に日付を記入することで、時間の見当識に効果が期待できます。
また、日付だけではなくどこで誰と何をしたかなどを具体的に書くことで、場所や人の見当識にも効果的です。
さらに、日記を書く際は今日起こった出来事を思い出すため、記憶力も働きます。

また、自分が体験したことを言葉にして書くことは、脳だけではなく気持ちを整理することでストレス発散にも繋がります。

計算力の脳トレ

普段買い物をする際に合計代金やお釣りを計算することで、計算力の脳トレに繋がります。
複雑な計算ではなくとも、買い物などの簡単な計算は脳の回転速度を上げ、活性化させる効果があります。

日頃の生活で簡単にできるので、計算が苦手な方はぜひ試してみてください。

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趣味を持つことはアルツハイマー病の対策になる?

趣味を持つことで人と関わり、コミュニケーションをとる機会が増えます。

人や社会との関わりやコミュニケーションをとることは、脳に良い刺激を与えます。
また、趣味を通して楽しみや達成感を得ることで、自信や生きがいにも繋がります。

脳だけではなく心にも良い影響を与え生活の豊かさをもたらすことは、アルツハイマー病の対策に欠かせません

趣味がない方は、今から趣味を探し始めても決して遅くはありません。
色々なことに挑戦する中で、「この先もずっと続けていきたい」と思うものに出会えるはずです。

薬の使い方

アルツハイマー病と対策のまとめ

今回は、アルツハイマー病の対策についてご紹介しました。
要点を以下にまとめます。

  • アルツハイマー病は進行性の脳の病気であり、根本的な治療法が見つかっていないため早いうちから対策を始めることが重要
  • 運動や食事、飲酒などの生活習慣に気を付けることがアルツハイマー病の予防に繋がる
  • 認知機能の中でも苦手な部分や衰えを感じる部分を脳トレで鍛えることが大切
  • 趣味を持つことはアルツハイマー病の予防に繋がる

これらの情報が皆さまのお役に立てれば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
  • 出版事業
  • 社名: メディカル・ケア・サービス株式会社
  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
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