高齢化が進む日本において、年々増加している認知症。
認知症を引き起こす原因の6割はアルツハイマー病と言われています。
アルツハイマー病の要因は様々ですが、アルミとアルツハイマー病の関係について、現在も諸説があります。
今回は、アルミとアルツハイマー病の関係について以下の点を中心にご紹介します。
- アルミはアルツハイマー病の原因なのか
- 身近に存在するアルミ
- アルミの有毒性
アルミの知識を付けて、アルツハイマー病の対策のためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。
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アルツハイマー病の症状
先述したように、アルミとアルツハイマー病の関係性が確立しているという根拠はまだ見つかっていません。
しかし、もしもアルツハイマー病になったらどのような症状が表れるのか気になりますよね。
以下の2つの症状に分けて説明していきます。
中核症状
脳の細胞が死に、様々な機能が失われる症状です。
例えば記憶力、言語能力、判断能力、認知能力などがあります。
周辺症状
中核症状から引き起こされる症状のことです。
うつ病や妄想、不眠、幻覚、意欲の低下などがあります。
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アルミについて
アルミは、アルミホイルやアルミ缶など身近な製品に使用されています。
そもそもアルミとはどのような物質なのでしょうか。
皆さんの手に取って触れられるアルミホイルやアルミ缶、1円玉をはじめ、自動車の部品などにもアルミは幅広く使われています。
そして、製品に限らず鉱物や土壌、水、空気、植物、動物などにも含まれています。
アルミは金属の中でも軽くて強く、熱を通しやすいといった特性があります。
その他にもさびにくい、見た目を美しくできるといったメリットもあるためアルミの製造量は年々増加しています。
便利な特性がある一方で、有毒性があるため過度の使用を避けた方がいいということは聞いたこともあるのではないでしょうか。
しかし、アルミを製造している企業のホームページなどでは「無害・無臭で衛生的」という記載もあります。
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アルミとアルツハイマー病の関係
上記ではアルミとは何かということについて説明しました。
それでは本題のアルミとアルツハイマー病の関係について書いていきます。
アルミがアルツハイマー病の原因となるのでしょうか。
結論から記載すると、いまだにアルミがアルツハイマー病の原因になるという根拠は見つかっていません。
アルミとアルツハイマー病の関係性の研究報告の件数が少ないことや、アルツハイマー病のメカニズムがまだ研究段階であることが理由です。
それではなぜアルツハイマー病の一因としてアルミが挙げられたのでしょうか。
1972年に透析治療中患者が、腎臓障害のためアルミを尿として体外に排出できず、アルミが脳に残り認知症として表れたという報告がありました。
この透析脳症は、体内に過剰にアルミニウムが取り込まれた結果起こった症状とのことでした。
この報告から「アルミはアルツハイマー病の原因か」という疑いに繋がったそうです。
しかし、アルミにかかわらずどんな物質も過剰に摂取すると毒性が表れます。
例えば人間に必須の鉄も、大量に注射などで体内に入れると毒となります。
アルミを過剰に摂取すると、腎臓や膀胱に影響する可能性があります。
日本ではほとんどの年代において、アルミ摂取量は許容量を下回っているため、現段階ではアルミがアルツハイマー病の原因とは言い切れません。
ただし、小児においてはアルミを含む食品を過剰摂取しやすいため注意が必要です。
食品に含まれるアルミ
食品にもアルミが含まれています。
あなたが毎日食べているものにも多くのアルミが使われているかもしれません。
どのような食品、成分にアルミが含まれているのか説明していきます。
膨張剤
ベーキングパウダーなどに含まれています。
菓子パンやスポンジケーキ、ドーナツなどの膨張が必要な食品などに使われています。
色止め材
鮮やかな色をキープしたい食品などに使われています。
ナスやシソの漬物など、色がはっきりしたものが多いです。
形状安定剤
形が崩れやすい食品などに使われています。
タコやイカ、ウニなどに使用されています。
品質安定剤
野菜や餅、焼き菓子などに使われています。
栗やごぼう、れんこんなどの煮物を作る際に使用し、歯応えや柔らかさを保つ機能があります。
着色料
食品全般に使用されています。
見た目を鮮やかに美しく、その食品のイメージに合った色にすることが目的です。
イチゴ味のお菓子がピンク色なのも一例です。
体に入ったアルミ
アルミは身近に存在しています。
無意識のうちに体に取り込んでいる場合も多々あります。
アルミを体内に摂取するとどのように循環するのかということについても記載していきます。
食品や空気からアルミを摂取すると、そのアルミは99%は吸収されずに排出されます。
わずかに吸収されたアルミも、腎臓で処理されて尿として体外へ出ていきます。
よって、体内に取り込まれるアルミの量が増えても、通常は正常値に戻ります。
アルミの有毒性
外気からも食品からも、アルミを摂取する可能性は身近に潜んでいることがわかりました。
アルミを摂取したら、人体にはどのような影響があるのでしょうか。
アルミを大量摂取すると、骨形成の異常や貧血、生殖への異常などを引き起こす可能性があります。
しかし、後遺症についての報告は現在ではありません。
アルミ缶は体に悪いの?
アルミ缶に口をつけて中身を飲む際、少量のアルミを体内に取り入れる可能性があります。
しかし、前述しているように大量に摂取しない場合は人体への影響は大きくないと言えます。
アルミとアルツハイマー病のまとめ
ここまでアルミとアルツハイマー病の関係についてお伝えしました。
要点を以下にまとめます。
- アルミはアルツハイマー病の原因という根拠はない
- アルミは製品だけではなく、水や空気、植物、動物にも含まれている
- アルミを大量に摂取した場合は骨形成の異常や貧血、生殖への異常などを引き起こす可能性がある
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。