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健達ねっと>認知症を学ぶ>認知症になるとゴミ出しができなくなる?支援制度についても紹介

認知症になるとゴミ出しができなくなる?支援制度についても紹介

高齢化が進む日本において、年々増加している認知症。
認知症を発症すると、生活にさまざまな支障が出てきます。

その中でも、ゴミ出しができなくなる可能性があることはご存知でしょうか?

本記事では、認知症の方によるゴミ出しについて以下の点を中心にご紹介します。

  • 認知症の方がゴミ出しできなくなる理由
  • 高齢者や認知症の方のためのゴミ出し支援制度
  • 認知症の方のゴミ屋敷問題を回避する対策

認知症の理解を深めるためにも、ご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

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認知症の方がゴミ出しできなくなる理由


認知症の方がゴミ出しできなくなった場合、認知機能か身体機能、またはその両方が問題となっている可能性があります。
認知機能の問題と身体機能の問題について詳しく解説していきます。

認知機能の問題

認知機能とは、理解力や判断力、倫理等の知的機能のことです。

認知症を発症すると、記憶障害のほか、判断・計算・理解・思考・言語などの障害がみられます。
障害がみられる脳の機能を認知機能といいます。

認知症になると、判断力や理解力が障害を受けることでゴミの分別ができなくなる方が増えてきます。

また、時間や場所といった見当識の障害から、ゴミの日やゴミ出しの場所がわからなくなったりもします

上記のようなことから、集積場所へゴミを出すということが困難になってしまうのです。

身体機能の問題

身体機能に問題が起きることで、ゴミ出しできなくなる場合もあります。

特に身体的機能とかかわりが深いのはレビー小体型認知症です。
レビー小体型認知症は、三大認知症のうちの一つです。

幻視に加え、手足の震えといったパーキンソン症状などの身体機能の障害が出るのが特徴です。
パーキンソン症状には手足の震えや筋肉のこわばり、転倒しやすいなどの症状があります。

ゴミ集積所にゴミ出しに行くという行為そのものが身体症状によって難しくなってしまうのです。

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高齢者や認知症の方のためのゴミ出し支援制度について


ゴミ出し支援制度とは、高齢者のゴミ出しをサポートする制度です。
地域地方公共団体の廃棄物部局・地方公共団体の高齢福祉部局・地域コミュニティが主な担い手となって行われています。

支援制度タイプは、大きく4種類のタイプがあります。
以下で解説します。

①直接支援型(直営)

地方公共団体が主催となっている支援です。

地方公共団体の職員が利用者宅の玄関先などから、ゴミを戸別収集します。

②直接支援型(委託)

地方公共団体から委託された事業者が、利用者宅の玄関先などから家庭ゴミを戸別収集します。

③コミュニティ支援型

自治会やNPOなどの地域の支援団体が、ゴミ出し支援活動を行います。

地方公共団体は、支援活動を行う団体に対して補助金等で支援する仕組みがあります。

④福祉サービスの一環型

地方公共団体の福祉部局が福祉サービスの一環として、高齢者のゴミ出し支援を行います。

日常生活における生活支援の一つとして、高齢者のゴミ出し支援を行う例もあります。

また、上記の制度はゴミ出しだけにとどまらず、声掛けや安否確認、緊急対応に対しても検討されています。

認知症の方のゴミ屋敷問題の原因と対策


家じゅうにゴミがあふれ、ゴミ屋敷となっている家をテレビ番組などで見たことがある方も多いと思います。

高齢者の一人暮らしが増えている中、家族の支援や助言を受けられずにゴミ屋敷化してしまうという背景もあります。

認知症の方も例外ではありません。
認知症の方の家がゴミ屋敷になってしまう原因と対策について、以下でご紹介します。

原因

認知症の方の家がゴミ屋敷になってしまう原因は以下の通りです。

  • 認知機能が低下することでゴミ出しが難しくなる
  • 身体機能が低下することでゴミ出しが難しくなる
  • 一人暮らしの場合家族のサポートを受けにくい
  • 認知症によるセルフネグレクト
  • 食べたものや買ってきたものを忘れて置きっぱなしにする

上記の原因を見ればわかる通り、一人でゴミ出しを続けるというのは無理がある方もいます。
地域のサポートを積極的に利用することが大切です。

対策

認知症の方の家がゴミ屋敷になってしまうと、近隣の方にも迷惑がかかります。
手遅れになる前に、周囲の人が早めに気付くことも大切です。

以下はゴミ屋敷化を防ぐためにできる対策です。

【親や知人の場合】

  • ゴミ屋敷の危険性を理解してもらう
  • 承諾を得て一緒に片付ける
  • 手助けできる人がいることをわかってもらう
  • まずは一か所を片付けて気持ちよさをわかってもらう
  • 普段から連絡をしたり会ったりして異変に早く気付くようにする

【近所の方の場合】

  • 落ち着いて話をする
  • 自治体にゴミ屋敷条例などがあるか相談する
  • 行政に対応してもらう
  • 普段から声掛けや挨拶をしておく

まとめ:ゴミ出しが困難な方はサービスを利用しよう

まとめ
ここまで認知症の方によるゴミ出しについて解説してきました。
要点を以下にまとめます。

  • 認知症の方がゴミ出しできなくなる原因は、認知機能と身体機能の問題
  • 地域地方公共団体や地方公共団体が高齢者のゴミ出しを支援してくれる制度がある
  • ゴミ屋敷問題を防ぐためにも、家族や地域の人などが早めに気付くことが大切

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
  • 出版事業
  • 社名: メディカル・ケア・サービス株式会社
  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
  • 本社: 〒330-6029埼玉県さいたま市中央区新都心11-2ランド·アクシス·タワー29F
  • グループホーム展開
  • 介護付有料老人ホーム展開
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