ホーム

認知症を学ぶ

down compression

介護を学ぶ

down compression

専門家から学ぶ

down compression

書籍から学ぶ

down compression

健康を学ぶ

down compression
健達ねっと>認知症を学ぶ>認知症の予防>認知症を予防するゲームとは?高齢者向けのおすすめの脳トレを紹介!

認知症を予防するゲームとは?高齢者向けのおすすめの脳トレを紹介!

近年、高齢者の3人に1人が認知症になる時代が来るといわれているのをご存じでしょうか。
認知症は、原因の解明や治療薬の確立がいまだに研究中であるため、我々としては予防が大切になります。

認知症予防の1つとしてゲームが効果的だという意見があることをご存知でしょうか?

本記事では認知症を予防するおすすめのゲームについて以下の点を中心にご紹介します。

  • 前頭前野の機能とは
  • なぜゲームで認知症を予防できるのか
  • 認知症を予防するおすすめのゲーム
  • その他の認知症予防法

ぜひ最後までお読みください。

認知症の予防について詳しく知りたい方は下記の記事も併せてお読みください。

関連記事

脳細胞の減少や死滅、活動の低下などで認知機能に障害が起きる認知症。「加齢とともに認知症になるのは仕方ない」と諦めていませんか?認知症を予防する方法はいくつかあります。今回は、認知症を予防する上で大切な「食事」や「運動」について詳しくご紹[…]

IMG

スポンサーリンク

認知機能を維持する前頭前野


前頭前野は、記憶や学習、感情と深く関連しています。
大脳の中で前頭前野が占める割合は、人間の場合、約30%と非常に大きく、脳の司令塔と呼ばれるほど重要な働きを担っています。
ちなみに動物の中で最も大きいといわれるチンパンジーで約7~10%です。

前頭前野の機能

前頭前野の機能は、「考える」「記憶する」「応用する」「集中する」「新しいことを創造する」「行動や感情をコントロールする」など多岐にわたります。

また、初めて経験する作業や体験では前頭前野が主に機能し、慣れてくると別の脳の領域に任されるようになります。

前頭前野が衰えたら

前頭前野が衰えると思考や感情などのコントロールがうまくできなくなります。
そのため、「物忘れが増える」「考えられなくなる」「感情的になる」「やる気が低下する」などの症状が現れます。

認知症の原因について詳しく知りたい方は下記の記事も併せてお読みください。

関連記事

「両親ともに認知症と診断されたが、症状がぜんぜん違う気がする…」「認知症の母が手足をうまく動かせないと言い出したが、これも認知症の症状?」認知症の症状は、認知症の原因となる疾患により異なってきます。今回の記事では、認知症の原因と[…]

スポンサーリンク

認知症予防をするゲームの効果


ゲームには、普段と違う刺激を与えることや何かをしながら考えるという動作が含まれています。
例えば、カードゲームやボードゲーム、じゃんけんなどは手と脳を同時に使用しながらさらにコミュニケーションが必要です。

老人ホームや施設のデイサービスでは、認知症の進行を防ぐためにゲームやレクリエーションが積極的に行われています。

ここではなぜゲームが認知症予防に有効なのか説明します。

脳の活性化

ゲームには、「ルールを覚える」「体を動かす」「推測をする」など、脳を活性化させる多くの要素が含まれています。

老人ホームやデイサービスでは、高齢者の方がリハビリや作業療法で体を動かします。
また、脳トレなどのゲームではそれぞれの動作を連動させ、より楽しみながら行うことが可能です。

小学生向けの簡単なドリルやテスト、本の音読、オセロなど、脳の多くの機能を使う脳トレも効果があります。

他人との交流

みんなで楽しむ脳トレなどのゲームでは、他人との交流の機会が自然と生まれます。

コミュニケーションは脳に多くの刺激を与えます。
また、高齢者の方の孤独感を減らすことも期待できます。

会話をするときには相手の話を聞き、気持ちを推測して適した返答をします。
楽しんだり同じ時間を分かち合ったりして笑うことは、高齢者の方の脳を活性化するだけではなく気持ちも前向きになります。

ゲームをまたやりたいという思いにつながり、継続していくことでより一層の効果が期待できます。

生活にメリハリを与える

認知症の予防につながる脳トレなどのゲームをすることで生活にメリハリを与えることができます。

老人ホームの日常生活やデイサービスに簡単なゲームを取り入れることで、高齢者の方に達成感や楽しみを感じてもらうことができます。
また、高齢者の方のボケの防止や頭の体操につながります。

認知症予防におすすめな簡単なゲーム


認知症予防にゲームが効果的ということをお伝えしてきました。
ここでは簡単に取り入れることができる、認知症予防におすすめのゲームとその特徴について説明します。

アクションゲーム

アクションゲームとは、体を動かすことを楽しむゲームやレクリエーションです。
体を動かすことで脳に刺激を与えるほか、体力の向上、食欲の増進、睡眠の質の向上などにより、生活リズムを整えることも期待できます。

身体的な活動量を簡単に増やすことができるおすすめのゲームです。

ロールプレイングゲーム

何かになりきって役割を演じることをロールプレイといいます。
高齢者の方がいつもの自分とは異なる役を演じることで、想像力や思考力、観察力などをアップさせることができます。

連想ゲーム

連想ゲームとは、テーマに沿って連想されるものを提示する脳トレのゲームの1つです。

例えば、「夏といえば」というテーマで思いつくものを出します。

できるだけたくさんのものを思い出そうとすることで脳を刺激できます。

また、昔使ったおもちゃや道具などから当時を思い出すということも、脳を活性化させると同時に、楽しい気持ちになったり不安を解消したりする効果があります。

連想ゲームは多くの方が子供の頃に行ったことがあるゲームです。
そのため、高齢者の方も比較的簡単に理解できるおすすめのゲームです。

パズルゲーム

パズルゲームは、完成形を予想しながら指先を使ってピースを当てはめていきます。
これにより空間把握力や推理力を高める効果が期待できます。

また、指先を使うことで脳への刺激も与えます。
高齢者の方の脳トレにもつながり、簡単に取り入れることのできるおすすめのゲームです。

TVゲーム

画像を見ながらコントローラーを操作することで前頭前野に効果的に働きかけることができます。

1人でも仲間とでも楽しめるのも魅力です。
子供たちにも人気のある任天堂スイッチでは、実際に体を動かすことができるゲームなどもあり、室内でも手軽に運動が楽しめます。

高齢者の方が子供と遊び感覚でやるのも良いでしょう。
脳トレにもなる簡単に取り入れられるゲームです。

認知症を予防する手遊びについて詳しく知りたい方は下記の記事も併せてお読みください。

関連記事

高齢化が進む日本において、年々増加している認知症。認知症予防の重要性も次第に高まっています。認知症予防はハードルが高いものばかりだと思っていないでしょうか?手遊びなど、簡単なものでも認知症予防の効果は十分高いです。[…]

ゲームをするときの注意点

疑問
ゲームは認知症予防になりますが、ストレスを感じながらでは効果が得にくくなります。
ゲームを選ぶときには高齢者の方が、

  • 興味を持てるもの
  • ルールが簡単で初心者で楽しめるもの
  • それぞれの身体状況に応じて無理なく安全にできるもの

を選ぶとよいでしょう。

実際にゲームをするときには以下の点に気を付けて、上手にコミュニケーションをとりながら楽しむことが何よりも大切です。

  • 勝負にこだわりすぎない
  • 分かりやすく伝える
  • 自尊心を傷つけない
  • 無理強いをしない
健達ねっとECサイト

認知症予防をする他の方法


認知症予防には脳の健康を保つことが重要です。
ゲームをして脳を刺激するほかにも認知症予防に効果的な方法を紹介します。

生活習慣の改善

生活習慣の改善は認知症予防をする上でおすすめの方法です。

脳を健康な状態に保つために、睡眠は大切な役割を果たします。
人は眠ることで脳のメンテナンスをしています。

高齢者の方の中には年齢を重ねることで不眠に悩む人もいます。
質の良い睡眠を得るためには、朝日を浴びたり適度な昼寝で調整することができます。

また、認知症の予防には食生活を整えることも重要です。

塩分・糖分をとりすぎたりせずに、バランスの良い食事を心がけましょう。
また、料理は多くの作業を同時にこなすことで脳に働きかけます。

手作りの料理を食べて規則正しい生活を送ることで、健康的な毎日を過ごしましょう。

適度な運動

生活習慣の改善に加えて適度な運動で認知症予防をすることもおすすめです。

適度な運動が認知症予防に効果があるということはよく知られています。
週3回以上30分の運動、主に歩くことで認知機能の低下を抑えて認知症発症を減少させることができます。

できれば認知機能の低下を防止する目的で開発されたコグニサイズを行うとさらに効果が期待できます。
コグニサイズは、ウォーキングをしながらしりとりをするなど、頭の体操と運動を組み合わせたプログラムです。

いつもの運動に簡単な脳トレをプラスして効果を高めましょう。

認知症を予防する運動について詳しく知りたい方は下記の記事も併せてお読みください。

関連記事

認知症は、加齢とともに誰でも発症する可能性があります。「認知症になるのは仕方ない」と諦めるのではなく、徹底した認知症予防が重要です。様々な認知症予防法がありますが、「運動」が効果的であることを知っていますか?今回は認知症に対する[…]

積極的な社会的交流

認知症予防として、社会に参加して人とつながりを持つことが注目されています。
社会的つながりの多い人ほど認知症のリスクが低いことがわかっています。

高齢になるとともに人と会うことが面倒になることもあります。
しかし高齢者の方はできるだけ人と会う機会を作ることが大切です。

家族だけではなく仲間や地域の人とつながることは、生きがいにもつながります。
趣味や習い事、ボランティアなど、地域には様々な活動があります。

積極的な社会的交流は高齢者の方におすすめの認知症を予防する効果の期待できる方法です。
自分の興味のあることを見つけ、気の合う仲間と無理なく楽しみながら交流
を続けていきましょう。

薬の使い方

1日何時間のTVゲームが有効?


TVゲームが脳に与える影響に注目した研究が多く行われ、認知症予防に効果的だと示す論文も数多く発表されています。

アメリカのカリフォルニア大学の研究では、70代から80代の健康な男女にゲームをしてもらい、その前後で集中力やマルチタスク能力、記憶力がどう変わったかを記録しました。

その結果、脳が活性化され、認知力が回復したことが発表されました。
テレビ画面を見ながらコントローラーを操作することが、脳の刺激につながっていたと考えられます。

TVゲームは楽しいものです。
効果があると分かると何時間もプレイしたくなりますが、やりすぎると逆効果になります。
若い人たちの中には1日中ゲームをプレイしている人もいますが、頭痛、依存症などの恐れがあります。

1時間程度のゲームプレイでも認知機能が向上することが分かっていますので、1日1時間を目安に楽しむことがおすすめです。

認知症予防をするゲームまとめ


ここまで認知症と関わりの深い前頭前野の機能とゲームの関係を中心にお伝えしてきました。
認知症を予防するゲームについての要点を以下にまとめます。

  • 前頭前野は記憶や感情を司る脳の司令塔の役割を持つ
  • 認知症を予防するおすすめのゲームは連想ゲームやパズルゲームなど
  • ゲームは脳を活性化させて、認知症予防に効果的
  • 「規則正しい生活」「適度な運動」「人と関わる」ことは認知症予防に効果的

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
  • 出版事業
  • 社名: メディカル・ケア・サービス株式会社
  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
  • 本社: 〒330-6029埼玉県さいたま市中央区新都心11-2ランド·アクシス·タワー29F
  • グループホーム展開
  • 介護付有料老人ホーム展開
  • 小規模多機能型居宅介護
  • その他介護事業所運営
  • 食事管理
  • 栄養提供
  • 福祉用具販売
  • 障がい者雇用

スポンサーリンク