高齢者のご家族が、ひどい物忘れをしたり普段と違う行動を取ったりした場合「認知症かも?」と不安になるかもしれません。
本当に認知症なのか診断するには、認知症検査を受けるのが有効な方法です。
しかし、認知症検査を受けるとなると漠然とした不安を感じる方もいます。
そこで、本記事では、認知症検査の内容や受ける時の注意点について解説していきます。
- いつ認知症検査を受けたらいいの?
- 認知症検査はどこで受けられるの?
- 認知症検査ではどんなことをするの?
- もし認知症と診断されたらどうしたらいいの?
- 本人が認知症検査を嫌がる場合はどうしたらいい?
認知症検査は、早期に受診することが大切です。
「もしも」のときに冷静に対処するためにも、ぜひ最後までお読みください。
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認知症を検査する目的
認知症検査をする目的は主に2つあります。
1つ目は、早急に認知症の対策を講じるためです。
認知症と診断された場合でも正しい治療を早期に開始する事で、進行を遅らせて以前と変わらない生活の質を保つことが可能です。
また、認知症の発覚が早いほど、家族や本人が認知症と向き合う時間や治療方針を考える時間にゆとりが生まれます。
2つ目は、認知症の症状に隠れたその他の疾患を見つけるためです。
打撲による脳内出血を起こしている場合、認知症とよく似た症状がみられます。
認知症に原因があるのか、それとも認知症以外に原因があるのかはっきりさせるためにも、認知症検査によって原因を特定することは非常に重要です。
もし認知症以外に原因がある場合、早期に治療や手術を行うことで、認知症を治療できるほか命を救うことにも繋がります。
認知症の進行の仕方について詳しく知りたい方は以下の記事も併せてご覧ください。
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認知症を検査するタイミング
認知症の発見は早ければ早いほど良いです。
「その他の疾患の発見」や「早期の治療による回復の見込み」が期待できるからです。
特に、アルツハイマー型などは進行が緩やかなので「まだ大丈夫だろう」と認知症検査を先延ばしにしがちです。
しかし認知症検査の先延ばしは、早期治療による回復の可能性を下げてしまいます。
さらに、ある日突然、徘徊や行方不明になるといった深刻な事態を招きかねません。
もしもご家族に、「物忘れが増えた」「同じことを何度も聞かれる」という症状が少しでもあれば、早いタイミングで認知症検査を受ける事をおすすめします。
認知症検査の目安となる初期症状
認知症の初期症状は、昔の記憶「長期記憶」は鮮明に覚えており、数分前数秒前の「短期記憶」を覚えることが困難になります。
代表的な初期症状としては以下の通りです。
早期発見ができるよう、下記の症状が見られた場合には早急に認知症検査を受けましょう。
また、認知症だけでなく、隠れた疾患が発見されることもあるため受診が必要です。
記憶障害
何度も同じことを聞いてきたり、少し前に話した内容を忘れるなど全体的に忘れてしまうような症状が目立ちます。
実行機能障害
計画を立てて行動することが難しくなったり、料理の仕方を忘れ、焦がしてしまう等の症状があります。
時間の見当識障害
季節が分からなくなったり、朝昼夜の区別がつかなくなります。
理解力、判断力の低下
信号を渡るタイミングが分からなくなる等、判断力の低下が見られます。
また、言われたことをすぐに理解できず、判断が難しい状態にあります。
無気力、無関心(アパシー)
趣味や身の回りのことに無関心になり、無気力な状態になります。
物盗られ妄想
自分で片付けた物を「誰かに盗まれた」と被害妄想をしたり、家族やヘルパーなどを疑ったりする言動が現れます。
認知症の初期症状について詳しく知りたい方は以下の記事も併せてご覧ください。
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認知症を検査する病院
認知症検査を希望する場合、まずはかかりつけ医に相談するのがおすすめです。
認知症の診療は、「脳神経科」「精神科」「物忘れ外来」といった多数の診療科が行っています。
まずはかかりつけ医に相談し、その人に合った病院や診療科を紹介してもらうのがおすすめです。
認知症疾患医療センターについて詳しく知りたい方はこちらの記事も併せてご覧ください。
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認知症を検査する流れ
認知症検査の大まかな流れについて以下に解説します。
問診
認知症検査では、まず問診が行われます。
問診では、医師から患者への聞き取り調査がおこなわれます。
このとき、本人は緊張からうまく回答できなかったり、怒りや不安から嘘をついたりすることもあります。
そのため、普段の様子や行動を知る家族や身近な人が同行し、情報提供することも大切です。
医師の問診にスムーズこたえられるよう、普段の様子を記したメモなどを用意しておく事をおすすめします。
なお、認知症検査の問診では、一般的に以下のような質問が行われます。
- どのような症状があるか
- 症状に気づいた時期
- 日常生活にどのような支障が出ているか
- 過去~現在の病気やケガ、治療の内容
- 現在はどのような生活をしているか(1人暮らし、車の運転免許の有無、ヘルパーサービスの利用状況など)
身体検査
続いて身体検査が行われます。
一般的な検査のように、体重測定のほかに以下のような検査が行われます。
- 視力検査
- 聴力検査
- 血圧測定
- 発語の検査
- 手足のまひ
- 歩行状態
認知症の検査
続いて認知症の検査が行われます。
認知症検査には「神経心理学検査」「脳の画像検査」など、さまざまな種類があります。
以下に詳しく説明します。
主な認知症の検査
主な認知症の検査について、名称や内容を説明します。
認知症の検査と聞くと、不安を感じる人も多いことでしょう。
しかし、認知症検査自体はとても簡単な内容です。
あまり気負わず、リラックスして受けましょう。
神経心理学検査
神経心理学検査とは、現在の認知状態をチェックするための検査です。
神経心理学検査にはさまざまな種類がありますが、いずれも医師の簡単な質問に答えたり、書き物をするといった内容です。
長谷川認知症簡易評価スケール
日本国内でもっともポピュラーな認知症検査の1つです。
医師の簡単な質問が9個おこなわれ、患者は口頭で回答します。
30点満点のテストで、20点未満だと認知症の可能性が高いと判断されます。
所要時間は15~20分程度で、たとえば以下のような質問が行われます。
- 自分の氏名
- 自分の生年月日
- 簡単な足し算や引き算
- 簡単な記憶力テスト(イラストを見た後、何が描かれていたか答える)
引用 「長谷川式簡易知能評価スケール|内閣府」
ミニメンタルステート検査
ミニメンタルステート検査は、長谷川認知症簡易評価スケールとよく似た検査方法です。
ミニメンタルステート検査のほうが質問項目が多く、全部で11個の質問がおこなわれます。
また、ミニメンタルステート検査では、口頭での回答以外にも、絵をかいたり、文章を書いたりするのも特徴です。
30点満点中22~26点で軽度の認知症の可能性、21点未満で認知症の可能性が高いと判断されます。
アルツハイマー病評価スケール
認知症と診断された場合、その重症度や状態をさらに細かくチェックするための検査です。
記憶力を中心としたテストで、全部で11個の質問が行われます。
検査時間は個人差がありますが、一般的には1時間ほどといわれています。
ウェクスラー記憶検査
総合的な記憶力検査です。
16歳以上を対象とし、認知症検査以外にもIQを図る目的で世界中で実施されています。
検査は、言語の問題と、図形を使った問題で構成されます。
問題数が多く、所要時間は2時間ほどです。
高齢者うつスケール
高齢者のうつ状態を診断するための口頭検査です。
全部で15個の質問に、「はい」か「いいえ」で答えます。
主に人生への満足感や、幸福感に関する質問がおこなわれます。
- 毎日の生活に満足していますか
- 物事に対する興味が失われたと思いますか
- 退屈だと思うことが多いですか
など
脳の画像検査
脳画像をとり、委縮状態や血流状態から認知症のタイプや重症度を診断します。
脳の画像検査には「CT」「MRI」「SPECT」などの器具が用いられることが一般的です。
●CT
X線を使用するコンピューター検査です。
脳の様子を断層的にチェックできます。
●MRI
磁気を使用して脳を撮影する検査です。
CTとくらべて、さまざまな角度から脳を撮影できます。
●SPECT
脳内の血流を測定する検査です。
微量の放射性検査薬を注射し、その流れを見ることで血流を測定します。
自宅でできる認知症の検査
診療科にかかる前に、自宅などで認知症のセルフ検査をおこなうこともできます。
現在はWEB上で、設問にチェックを入れるだけで認知症検査ができるサイトもあります。
また、認知症検査用のスマートフォンアプリを利用するのもおすすめです。
自宅でスマホやパソコンで簡単に検査ができるので、病院に行くのをためらっている方でも安心して受けることができます。
一つの指標としてセルフ検査を活用する事をおすすめします。
認知症検査にかかる費用の目安
代表的な認知症検査にかかる費用の目安を以下の表にまとめました。
自己負担額割合によって変わってくる点に注意が必要です。
検査種類 | 自己負担額10割(円) | 自己負担額3割(円) | 自己負担額1割(円) |
精神心理学検査 | 700〜2,800 | 220〜850 | 70〜280 |
CT | 1万5,000〜2万 | 4,500〜6,000 | 1,500〜2,000 |
MRI | 1万5,000〜3万 | 4,500〜9,000 | 1,500〜3,000 |
SPECT | 8万〜10万 | 2万4,000〜3万 | 8,000〜1万 |
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認知症検査と認知機能検査の違い
認知症検査と運転免許更新時に行われる認知機能検査の違いとは何でしょうか?
目的・検査内容・実施場所・検査後にとるべき対応の4点から比較してみていきましょう。
認知症検査
目的
認知症検査の目的は、認知症の早期発見、早期治療開始です。
認知症は早くから治療を開始することで症状の進行を抑えることができるので、症状の早期発見は非常に大切です。
また、認知症に隠れた他の疾患の発見も重要な目的です。
認知症の症状が隠された他の病に起因している場合があるためです。
検査内容
認知症検査で代表的なものは、精神心理学検査と脳の画像検査の2種類になります。
精神心理学検査は、現在の認知状態を確認するためのものです。
脳の画像検査は脳の萎縮などの病変を確認するためのものです。
実施場所
認知症検査は主に、神経内科、神経科、精神科、心療内科、脳神経外科、もの忘れ外来、認知症外来で行われます。
認知症を疑った場合は、これらの科がある病院やクリニックに相談すると良いでしょう。
検査後にとるべき対応
検査後に周囲が取るべき対応としては主に以下の4つになります。
- 認知症を理解する
- 本人と今後について相談
- 介護サービス利用の検討
- 検査結果が不安な場合、セカンドオピニオンの検討
まずは認知症を理解し、受け入れてあげましょう。
そして、今後の生活を少しでも豊かに快適にするために、さまざまな制度やサポート体制の活用を検討しましょう。
認知機能検査
目的
認知機能検査の目的は運転免許証の更新期間が満了する日の年齢が75歳以上の高齢ドライバーの記憶力、判断力の状態を確認することです。
高齢者による不慮な事故を予防するための非常に重要な検査です。
検査内容
検査内容は主に二つあります。
一つ目は、検査日当日の「時間の見当識」です。
二つ目は、イラストを記憶する「手がかり再生」です。
実施場所
認知症機能検査は主に公安委員会や委託された教習所で行われます。
検査後にとるべき対応
認知症機能検査の結果は書面(ハガキ等も含む)で通知されます。
総合点が36点以上、又は36点未満でも医師の診断が「認知症でない」となった場合は高齢者講習を受講することになります。
一方、「認知症のおそれがある」と判定されたら専門医の診断を受けるか、診断書提出命令により医師の診断書が必要となります。
診断書の結果によっては運転免許の取り消し等が行われます。
免許と認知症との関係について詳しく知りたい方はこちらの記事も併せてご覧ください。
地方の高齢者にとって自動車は、移動手段として欠かせない存在です。そのため、多少の不安を感じても乗り続けてしまう方が多いのではないでしょうか?しかし、認知機能が低下した状態であれば、交通事故のリスクは非常に高いです。本記事[…]
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認知症検査との向き合い方
本人
認知症検査を受けることで、本人にとっては以下のようなメリットがあります。
- ただちに認知症と診断されるわけではない
- 認知症は改善や回復の可能性がある
- もし認知症と診断された場合、その後の生活の質を高める手段を考えることができる
- 治療方針やケアの受け方について、自分の希望を言える
家族
認知症検査を受けることで、家族にとっては以下のようなメリットがあります。
- 早めに対策することで、治療方針や介護サービスを熟考できる
- どのタイプの認知症なのかを把握できる
- 治療方針は今後の接し方について、本人の希望を聞くことができる
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認知症を検査した後は?
もし認知症と診断された場合、「その後はどうしたらいいんだろう?」と不安に思う方もいるでしょう。
ここからは、認知症検査後に取り組みたい事柄について解説します。
やるべきことを知っておくことで、認知症と診断されても、冷静に対応できるようにしましょう。
認知症の理解を深める
認知症を怖いと感じるのは、認知症のことをよく知らないからです。
認知症にはさまざまな原因疾患があり、あらわれる症状や治療方針が異なります。
認知症と診断された場合は、まず、どのタイプに当てはまるのかを把握してください。
タイプ別の特性を理解することで、その方に合った治療方針や、症状への接し方を知ることができます。
家族と相談する
認知症は進行が進むにつれ、介護者のサポート無しでは生活が難しくなります。
1人では決して生活できないため、家族と話し合い、介護者や治療方針、今後の人生設計をある程度決めておくことをおすすめします。
家族以外に、近隣の方や民生委員などに相談しておくのも有効な方法です。
周囲の人々にサポートの必要性を伝えておくことで、徘徊などの深刻な問題が発生した時も協力してもらえます。
介護サービスを検討する
介護サービスを利用すると、介護者や家族の負担を軽減できます。
介護サービスには、訪問型や通所型などさまざまな種類があります。
また、介護サービスを利用することで、家族以外のヘルパーとの交流が生まれます。
他人との交流は、認知症の進行を遅らせたり、症状をやわらげたりするのに有効です。
ただし、介護サービスの利用によって生活リズムが変化すると、逆に不安を感じ、結果として認知症の進行を早めるケースも見られます。
症状が軽いうちに介護サービスの利用を始めることで、施設職員や、他のサービス利用者に「慣れておく」ことができるでしょう。
セカンドオピニオンを検討する
認知症検査の診断結果に不安がある場合、セカンドオピニオンを利用するのも1つの方法です。
セカンドオピニオンとは、主治医以外の医師に意見やアドバイスを求める制度です。
たとえば主治医を信頼できないと感じる場合や、提示された治療方針以外の方法を探したい場合に利用されます。
認知症の治療は根気が必要です。
そのため、主治医や治療方針に納得できない場合は、途中で治療を投げ出したくなることもあるかもしれません。
認知症の症状や治療方針に、心から向き合うためにも診断結果に不安がある場合は、積極的にセカンドオピニオンを利用してみてください。
認知症の方に対する取るべき対応についてお悩みの方はこちらの記事を参考にしてみてください。
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家族が認知症を検査したがらない場合
前述のとおり、認知症は早期発見が重要です。
しかし、本人が認知症検査を拒否する場合、家族はどうやって説得すればよいでしょうか。
まず家族は、本人の「認知症と診断されることがこわい」という気持ちを理解してあげます。
そのうえで、「あなたが大切だから検査を受けてほしい」という気持ちを素直に伝えることが大切です。
また、地域包括支援センターを利用して相談できる人を探したり、認知症の介護家族の会で認知症に対する正しい知識を得ることも重要です。
家族が正しい認知症の知識を得ることで、本人に安心感を与えることができます。
それでも本人が認知症検査を受けたがらない場合は、以下のような方法で受診を勧めてみてください。
- 通常の診察や健康診断の流れで受診させる
- 他人の体験談を話して認知症検査を身近に感じさせる
- 信頼できる医師や親族などから勧めてもらう
- 地域包括支援センターを利用する
プライドが高い認知症の方にどのように対応すれば良いのか、以下の記事を参考にしてみてください。
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認知症予防のためにできること
認知症は、高齢化社会の日本で増加傾向にある深刻な問題です。
しかし、認知症の発症や進行は、日々の生活習慣を見直すことである程度予防することが可能です。
生活習慣病の予防と治療
生活習慣病は、認知症の発症や進行に大きな影響を与えます。
高血圧、糖尿病、脂質異常症、肥満などの生活習慣病は、血流の不足や脳の機能低下につながります。
これらの病気を予防し、早期に発見して適切に治療することで、認知症のリスクを低減することができます。
バランスの良い食生活
食事は、身体と脳の健康に直接影響を与えます。
特に、緑黄色野菜やビタミンCを多く含む食品、脳梗塞の予防効果が期待できる魚などを積極的に摂取することが推奨されます。
また、糖質、塩分、脂質の摂取量にも注意を払い、適切なバランスを保つことが重要です。
適度な運動
運動は、身体の健康だけでなく、脳の健康にも寄与します。
特に、歩く習慣は、動脈硬化や循環器系の機能低下、筋力低下による転倒の予防に役立ちます。
また、運動は脳に新鮮な血液を供給し、脳の活性化につながります。
社会活動への参加
社会活動に参加することは、脳にさまざまな刺激を与え、認知機能を保つのに役立ちます。
趣味を楽しむ、地域のボランティア活動に参加する、新しいことを学ぶなど、活動的な生活を送ることが推奨されます。
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認知症の検査に関するよくある質問
認知症の初期症状は何ですか?
認知症の初期症状は一般的に、記憶障害、物忘れ、混乱、日常生活のスキルの衰え、人格や行動の変化、空間や時間感覚の喪失などです。
しかし、これらの症状は認知症だけでなく、他の疾患や健康問題の結果ともなり得るので、医療専門家による適切な評価と診断が必要です。
認知症の検査はどのように行われますか?
認知症の診断は、医師による物理的な評価、病歴の取得、神経心理学的テスト、そして時には脳の画像検査(MRIやCTスキャンなど)によって行われます。
これらの検査は、認知症の有無、種類、進行度を判断し、他の可能な原因を排除するために行われます。
どのような種類の認知症の検査が存在しますか?
認知症の検査にはいくつかの種類があります。
一般的には、記憶力、注意力、思考力、言語力などを評価する神経心理学的テストが行われます。
また、MMSEやMoCAなどの標準化されたスクリーニングツールもよく使用されます。
さらに、脳の画像検査(MRIやCTスキャン)や血液検査などが行われることもあります。
自己診断は可能ですか?
認知症は、自己診断できるものではありません。
認知症の症状は他の健康問題と重なることがあり、正確な診断には専門的な知識と検査が必要です。
もし自身や家族に認知症の症状が見られる場合は、医療専門家に相談することをお勧めします。
早期発見が重要な理由は何ですか?
認知症の早期発見は様々な理由で重要です。
最初に、早期に発見することで、適切な介入と管理が可能になり、症状の進行を遅らせることができます。
また、患者や家族が適切なサポートと情報を得ることができ、将来的な計画を立てることができます。
さらに、認知症の症状は他の治療可能な病気によって引き起こされることもあるため、それらの病気の早期診断と治療も可能になります。
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認知症の検査のまとめ
ここまで認知症検査について、検査方法や認知症との向き合い方をお伝えしてきました。
以下まとめです。
- 認知症検査を受けるタイミングは、気になる症状があればなるべく早く検査したほうが良い。
- 認知症検査を受ける時は、まずかかりつけ医に相談する。
- 認知症検査では記憶力クイズや簡単な質疑応答を行う。
- 認知症と診断された場合、認知症を深く理解して家族と治療方針を考える。
- 本人が認知症検査を嫌がる場合は、健康診断の流れで受診させたり、信頼できる第三者を頼る。
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。