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健達ねっと>健康お役立ち記事>栄養>薬を飲み込めない時の対処法はある?薬が飲みやすくなるコツを紹介

薬を飲み込めない時の対処法はある?薬が飲みやすくなるコツを紹介

錠剤やカプセルは、ときに飲み込みづらいことがあります。
薬をうまく飲み込むために、飲み方や姿勢で注意すべきポイントはあるのでしょうか。

本記事では薬を飲み込めない場合の対処について、以下の点を中心にご紹介します。

  • 薬が飲み込めないときの対処方
  • 薬の形状を変えることについて
  • 薬を飲み込むときの姿勢

薬を飲み込めない場合の対処について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

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薬を飲み込めない時の対処法

悩み

薬を飲み込めないときの対処法を5つ紹介します。

口の中をしっかりと湿らす

服用前に水を飲み、口・のどを潤しましょう。

口の中が十分に湿っていると、のどの滑りがよくなるため、薬を飲み込みやすくなります。

反対に口が乾燥していると、薬がのどの奥などに貼りついて飲み込めないことがあります。
とくに高齢者は唾液の分泌量が減るため、口が乾燥しやすい傾向にあります。
もし薬が途中でつかえたり、口の中に貼りついたりする頻度が高いならば、まずは服用前の水を飲みましょう。
一般的には、一口、水を含むだけでも十分効果があります。
もし、水にむせやすいのであれば、濡らしたガーゼを使って口の中を湿らせましょう。

服薬補助ゼリーを活用する

薬を飲み込めないときは、服薬補助ゼリーを活用するのも良い方法です。
使用する際は、ゼリーの中に薬を包み、噛まずに丸ごと飲み込みます。

滑りがよいゼリーに包むことで、薬がのどを通過しやすくなります。

菓子ゼリーに薬を刺し込む

お菓子用のゼリーやプリンに薬を包むのも1つの方法です。

なお、ゼリーやプリンなどに薬を包むときは、噛まずに丸ごと飲み込みます。

お菓子類を使って薬を服用するときは、薬との飲み合わせに注意が必要です。
たとえば血圧の薬は、柑橘系のゼリーなどと一緒に摂取すると副作用が出るおそれがあります。
服薬補助ゼリー以外で薬を服用する場合は、必ず医師や薬剤師に飲み合わせを相談しましょう。

オブラートに包む

薬をうまく飲み込めないときによく利用されるのがオブラートです。

オブラートは、半透明の薄い膜の形をしており、素材はでんぷんや寒天などが一般的です。
水に溶けるとゼリー状になるため、薬を包んで飲むと、のどの滑りがよくなります。

オブラートを使って薬を服用するときは、まず薬を包み、そのまま噛まずに丸ごと飲み込んでください。

オブラートは、ゼリーなどと違って食感がガサガサしています。
さらにオブラート自体に水気はないため、そのまま飲み込むと口やのどに貼りつくことが多いです。
オブラートを使って薬を飲むときは、必ず水と一緒に飲み込みましょう

あるいは薬を包んだ状態でまず水に浸し、オブラートを柔らかくしてから丸ごと飲み込む方法もあります。
水に浸すときは、さっとくぐらせる程度にしましょう。
オブラートは水に溶けやすいため、浸しすぎると溶けてなくなる可能性があります。

薬の形状を変えられないか医師に相談する

薬を飲み込めない場合は、違う形状の薬に変更してもらうのも1つの方法です。
たとえば粉薬が飲み込めないときは、錠剤やカプセルに変更すると、服用が楽になる可能性があります。

薬を変更してほしいときは、医師や薬剤師に相談しましょう。
必ずしも変更できるとは限りませんが、より飲み込みやすい薬を検討してもらえる可能性は高いです。

ちなみに、高齢者でも飲み込みやすいのは小さめの錠剤やOD錠などです。
OD錠とは「口内崩壊錠」といい、口に含んでいるとラムネのように溶けるのが特徴です。

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薬が飲みやすくなる姿勢のコツ

薬をうまく飲み込めない場合は、以下の2つのポイントを参考に、薬を飲むときの姿勢を工夫してみましょう。

水に浮くハードカプセル

水に浮く薬を飲むときは、顔を正面向きか、やや下に向けた姿勢がおすすめです。

水に浮く薬とは、ハードカプセルの薬が代表的です。

仮にハードカプセルの薬と水を一緒に口に含み、そのまま上を向いたとします。
カプセルは水に浮くため、口の中で一番上にあります。
つまり、のどから離れた位置にカプセルが漂うため、飲み込みづらくなります。

反対に顔が正面または下向きであれば、カプセルは、のどからさほど遠くない位置にあります。
のどに近い位置にカプセルがくるため、飲み込むのは簡単になります。

水に沈む錠剤タイプ

水に沈む薬も、顔は正面またはやや下向きで飲むのが適切です。

錠剤などは重たいため、水と一緒に含んでも下の方に沈みます。
そのため、口に含んだ状態で上を向くと、誤って食道以外の器官に入ることもあります。
とくに上向き姿勢は気道が開きやすくなるため、器官に入るリスクが高まります。

ちなみに水・食品・薬などが誤って気管に入る現象は「誤嚥(ごえん)」といいます。
誤嚥は肺炎を誘発しやすく、ときに高齢者の命取りになることもあります。
誤嚥などを防ぐためにも、錠剤はやや下向きか正面を向いた姿勢で飲み込みましょう。

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自分で形状を変えても良いのか?

薬を飲み込めないときに、錠剤を砕いたりカプセルを開いたりして、飲みやすくする方法もあります。

しかし、薬の形状を変えると、効き目が薄くなったり、副作用が出たりする場合があります。
自己判断で薬の形状を変えるのではなく、必ず医師か薬剤師に相談しましょう。

錠剤を砕いても良い?

大きな錠剤は、砕いて小さくすれば飲み込みやすくなります。
しかし医師の了解なしに錠剤を自分で砕くのは危険です。

とくに表面がコーティングされている錠剤は、自己判断で砕いたりすり潰したりするのは、やめるようにしましょう。
薬の表面がコーティングされているのには、以下のような理由があるためです。

  • 胃ではなく腸で溶けるように加工されている
  • 苦みが出ないようにする
  • 薬を湿気・光による劣化などから守る

砕くとコーティングがはがれるため、薬の効果が薄くなったり、苦みが出て飲みにくくなったりする場合があります。
砕いて飲んでも良い薬もあるため、必ず医師や薬剤師に確認しましょう。

カプセルから出しても良い?

カプセル自体に薬効はないため、カプセルを取り除いて飲んでも大丈夫です。
しかし中には、カプセルを開けてはいけない薬もあります。

理由は、薬の消化時間や薬の効果に影響がでるためです。
たとえば、カプセルを開けて中身だけを飲むと、薬の消化にかかる時間が変わります。
そのため、本来吸収されるべき場所で成分が吸収されないおそれがあります。

また、カプセルに包むことで苦み・においを失くしている薬もあります。
カプセルを開けて中身だけを飲むと、味やにおいが感じられるため、かえって飲み込めないこともあります。

カプセルを開けて良いかどうかは、自己判断せずに、必ず医師や薬剤師に相談しましょう。

薬はジュースで飲んでも良い?

注意する女性

薬は原則として水・ぬるま湯で飲みます。

ジュースやコーヒーは、薬との飲み合わせが悪いことがあるためです。
たとえば、血圧を下げる薬とグレープフルーツなどの柑橘系のジュースは、相性が悪い組み合わせです。
薬が効きすぎたり、副作用が出たりするおそれがあるためです。

同じくコーヒーなどのカフェインが多い飲み物も、薬効への悪影響や副作用のリスクがあります。

なお、薬と一緒に飲まない方が良い飲み物は以下の通りです。

  • ジュース・清涼飲料水
  • コーヒー・紅茶
  • 緑茶
  • 牛乳

薬によっては、上記以外の飲み物が禁止されている場合もあります。
副作用などを防ぐためにも、薬は水またはぬるま湯で飲みましょう。

なお、水の量はコップ1杯が適当です。

健達ねっとECサイト

薬を飲み込めないのまとめ

医師 解説

ここまで薬を飲み込めない場合の対処についてお伝えしてきました。
薬を飲み込めない場合の事柄の要点を以下にまとめます。

  • 薬が飲み込めないときは、服薬補助用のゼリーなどで水分を補うと良い
  • 薬が飲み込めないときは、医師に相談すれば形状を変えられることがある
  • 薬を飲み込むときに上を向くとかえって飲み込みづらいため、やや下を向いて飲むと良い

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

薬の使い方

監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
  • 出版事業
  • 社名: メディカル・ケア・サービス株式会社
  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
  • 本社: 〒330-6029埼玉県さいたま市中央区新都心11-2ランド·アクシス·タワー29F
  • グループホーム展開
  • 介護付有料老人ホーム展開
  • 小規模多機能型居宅介護
  • その他介護事業所運営
  • 食事管理
  • 栄養提供
  • 福祉用具販売
  • 障がい者雇用

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