お薬手帳をスマホアプリで利用できるのが「お薬手帳アプリ」です。
お薬手帳アプリには、処方内容の確認機能や、血圧や体重などの管理やグラフ化する機能などがついています。
お薬手帳アプリとはどのようなアプリなのでしょうか。
本記事では、お薬手帳アプリについて以下の点を中心にご紹介します。
- お薬手帳アプリを使うメリット
- お薬手帳アプリを使うデメリット
- お薬手帳アプリの選び方
お薬手帳アプリについて理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。
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お薬手帳アプリとは
お薬手帳アプリとは、スマホにダウンロードすることで使えるアプリタイプのお薬手帳のことです。
お薬手帳アプリは2012年に導入されました。
ちなみに、お薬手帳アプリでは紙タイプのお薬手帳と同じように、処方された薬の名前や内容などを管理できます。
また、お薬手帳アプリにはその他にも、
- 服薬時間や次回の受診を知らせてくれるアラーム・カレンダー機能
- ショートメッセージ等で薬局に相談できる機能
- 処方せんやQRコードを撮影
- 処方せんの画像を薬局に送信
- 血圧や体重などを記入・管理
- 記入された血圧などのデータを自動的にグラフで管理
- 薬の効果や副作用等を検索する機能
などのような便利機能がついています。
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お薬手帳アプリのメリットとデメリット
では、お薬手帳アプリを利用すると、一体どのようなメリットを得ることができるのでしょうか。
次は、お薬手帳アプリのメリットとデメリットについて紹介します。
お薬手帳アプリのメリット
まず、お薬手帳アプリのメリットは、
- 家に忘れてくる可能性が低くなる
- 薬の受け取り時間を短縮できる
- 家族分の処方内容も共有できる
の3つです。
上から順に1つずつご紹介していきます。
家に忘れてくる可能性が低くなる
1つ目のメリットは「家に忘れてくる可能性が低くなること」です。
お薬手帳を普段から持ち歩いていない方も多いです。
そのため、持っていくのを忘れてしまうこともあります。
しかし、お薬手帳アプリはスマホに入っているため、急な発熱や入院などの場合でもすぐに提示できます。
また、3ヶ月に1回以上利用しているかかりつけの薬局がある方は、お薬手帳を提示する場合としない場合とで「薬剤服用歴管理指導料」の金額が異なります。
お薬手帳を提示する場合 | 43点 |
お薬手帳を提示しない場合 | 57点 |
出典:厚生労働省【令和2年度診療報酬改定の概要 (調剤)】
具体的な金額でいうと、手帳を提示しない場合よりも提示する場合の方が、1回あたり10〜30円程度安くなると考えられます。
お薬手帳アプリも紙のお薬手帳と同じ扱いであるため、医療費を節約したいという方はお薬手帳アプリの提示をおすすめします。
薬の受け取り時間を短縮できる
2つ目のメリットは「薬の受け取り時間を短縮できること」です。
実は、お薬手帳アプリの「処方せんの画像を薬局に送信する機能」を使うことで、薬局に行かなくても受付できます。
また、以下のような機能を活用すると、薬を受け取る時間を把握できます。
- 受け取り時間を事前に予約しておく
- 薬ができたら通知が届くように設定しておく
お薬手帳アプリを活用すると薬局で待つ時間を短縮できます。
そのため、仕事などで忙しい日々を送っている方にもおすすめです。
ちなみに、処方せんの画像を送信して受付した場合にも、薬局で薬を受け取る際に「原本の処方せん」が必要となります
受け取りの際には忘れずに持参するようにしましょう。
家族分の処方内容も共有できる
そして3つ目のメリットは「家族分の処方内容も共有できること」です。
例えば、子どもが2人いるご家庭の場合、自分を含めて3冊のお薬手帳を管理する必要があります。
しかし、お薬手帳アプリなら1つのアプリでまとめて管理できます。
また、子どもの処方内容を両親で管理(確認)できたり、メモに服薬中に気付いた何気ないことを記入したりすることもできます。
アプリにメモしておいた内容が、今後の処方に役立つ可能性もあるので、この機会に活用されることをおすすめします。
お薬手帳アプリのデメリット
一方、お薬手帳アプリのデメリットは、
- アプリに全ての薬局が対応しているわけではない
- アプリが最新の状態になっていないと、使いたいときに使えないこともある
の2つです。
アプリストアには、便利機能が搭載されているお薬手帳アプリが多数配信されています。
しかし、薬局がアプリに対応していないこともあるため注意が必要です。
そのため、まずはかかりつけの薬局がお薬手帳アプリに対応しているのか、確認しましょう。
また、アプリごとに対応している薬局が決まっています。
そのため、ダウンロードしたアプリがかかりつけの薬局に非対応の場合もあります。
アプリに対応している薬局も、忘れずに確認してください。
中には、お薬手帳アプリをダウンロードしても普段はあまり使わないという方もいると思います。
しかし、アプリが最新状態になっていないと、使いたいときに使えないこともあるため注意が必要です。
お薬手帳アプリをダウンロードした方は、アップデートの確認・更新をこまめに行うようにしましょう。
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乱立するお薬手帳アプリへの対応
お薬手帳アプリは多数存在しているものの、アプリによって対応している薬局の範囲が異なるというのが課題です。
いつも利用している薬局でアプリを使うことができても、旅行先で、いつもとは違う薬局では利用ができないということになると、利便性が良いとは言えません。
このような問題に対応するために、日本薬剤師会が考案したのが、異なる電子お薬手帳アプリの内容を、相互に閲覧することを可能にする「e薬Link(イークスリンク)®」というサービスです。
お薬手帳の情報はアプリによって異なる機関(NTTドコモ、日本調剤等)のサーバーに保存されています。
「e薬Link(イークスリンク)®」というサービスでは、異なるサーバー間の情報交換が可能になります。
e薬Linkに対応しているアプリと薬局であれば、患者・利用者の同意のもと、別のサーバーに保存されているお薬手帳の情報を薬局の薬剤師は閲覧することができます。
患者・利用者の立場からすれば、e薬Linkに対応しているお薬手帳アプリを選ぶことで、いつもとは違う薬局であっても、お薬手帳アプリの情報の活用の可能性が広がります。
アプリを取り入れたスマホを持ち歩いていれば、いつでも、どこでも活用できるというお薬手帳アプリのメリットをより享受できるようになると言えます。
したがって、お薬手帳アプリ選びにあたっては、お薬手帳に記載されている情報の有効活用のために、e薬Linkに対応したものかどうかを見極める必要があります。
利用者のアプリ選択に資するべく、e薬Linkには共通ロゴマークが作成されています。
e薬Linkに対応したアプリと薬局にはこのロゴマークが表示されていますので、目印にすると良いでしょう。
お薬手帳アプリの選ぶポイント
次はお薬手帳アプリの選び方についてご紹介します。
具体的にいうと、選ぶ際にチェックして欲しいポイントは、
- よく行く薬局が対応しているか
- シンプルで分かりやすい
- 検索機能が充実している
- 体調管理機能が充実している
の4つです。
1から順に解説していきます。
よく行く薬局が対応しているか
まずは、アプリが「よく行く薬局が対応しているか」をチェックしましょう。
薬局が対応していることを確認した上で、アプリをダウンロードすることをおすすめします。
また、かかりつけの病院や薬局が複数ある場合には、薬局ごとに対応しているアプリが異なることもあります。
しかし、薬局ごとに違ったアプリを入れてしまうと、管理が煩雑になってしまうので注意が必要です。
ちなみに、薬局に「e薬Link(イークスリンク)」が導入されていると、以下のような場合でも薬局側がお薬手帳の内容を閲覧できます。
- 薬局で対応していないアプリを使用している場合
- 複数のお薬手帳アプリを使用している場合
さらに、新規でアプリをダウンロードしなくても併用薬の確認などを行えます。
まずは薬局に相談することをおすすめします。
備考ですが、e薬Linkは、2016年の4月から「日本薬剤師会」が運営しているシステムです。
薬局がe薬Linkを利用して一時的に閲覧するには、
- 薬を処方される患者の同意
- ワンタイムパスワード
の2つがあります。
反対をいえば、上記の2つがない場合には勝手に閲覧ができないので、ご安心ください。
出典:厚生労働省「電子版お薬手帳の現状と課題」
シンプルで分かりやすい
2つ目のポイントは「シンプルで分かりやすい」です
便利な機能が多く搭載されていても、
- 分かりにくい
- ごちゃごちゃしている
- 使わない機能が多い
の3つを感じるアプリは正直なところ使いにくい印象を受けます。
そのため、使いやすいお薬手帳アプリをお探しの方は、シンプルで分かりやすいアプリを選ぶようにしましょう。
検索機能が充実している
3つ目のポイントは「検索機能が充実している」ことです。
お薬手帳アプリは検索機能がついているものも多くあります。
- 周辺にある施設や薬局の名前や住所・連絡先
- 薬局に関する詳細情報(処方せんの画像送信に対応している等)
- 処方された薬や市販の薬の情報
- 薬の副作用やアレルギーで現れる症状
などの情報も検索することが可能です。
アプリを選ぶ際には、上記のように検索機能が充実しているものを選ぶことをおすすめします。
体調管理機能が充実している
そして、4つ目のポイントは「体調管理機能が充実している」です。
お薬手帳アプリには、
- 血圧管理
- 体重管理
- 歩数
- 健康診断の結果
- 薬の服薬中に起きた症状(副作用)
- アレルギーの症状
といった体調管理機能がついているアプリもあります。
体調管理は、薬を服用して治療を進めていくために必要な情報です。
そのため、体調管理機能が充実しているアプリを選ぶことをおすすめします。
お薬手帳アプリの使い方
お薬手帳アプリの使い方について説明します。
お薬手帳アプリの使い方
アプリをインストールしたらまず、氏名や連絡先、副作用の既往、アレルギーの情報などの基本情報を登録しましょう。
薬局で、薬の処方せんを渡すときには、お薬手帳アプリを使用していることを伝えます。
そうすると、薬局側はQRコードで、薬の情報を患者・利用者に渡します。
お薬手帳アプリでQRコードを読み込むことで、薬の情報をアプリに取り込むことができます。
お薬手帳アプリに登録するためのQRコードの場所は、薬局によってそれぞれですが、主に薬剤情報提供文書、調剤明細書、領収書に掲載されています。
もし、QRコードの記載がなかった場合は、改めて薬局にお薬手帳アプリに薬の情報を登録するためのQRコードを発行することができないか問い合わせてみましょう。
お薬手帳アプリのよくあるとトラブル
お薬手帳アプリにQRコードを読み込もうとした際に、うまくできないというのは良く起こるトラブルの一例です。
原因として、お薬手帳アプリへの登録用ではないQRコードを読み取っている可能性があるので気をつけましょう。
また、このアプリはスマートフォンのカメラの機能を利用することでQRコードを読み込みます。
カメラ機能の利用を許可していない場合は、QRコードを読み込めない原因になります。
アプリ内のシステムエラーで、アプリが正常に作動せずに、QRコードを読み込めない場合もあります。
この場合は、アプリを一度端末から削除して、再インストールしてみましょう。
お薬手帳アプリに登録したデータはサーバーに保存することができるので、アプリを削除しても消えることはありません。
アプリを削除する場合は、ログイン情報を確認してから行いましょう。
おすすめのお薬手帳アプリ5選
お薬手帳アプリは数多く存在しているため、一体どのアプリを利用したら良いのかと悩まれる方も多いと思います。
そこで、おすすめアプリをご紹介します。
- EPARKお薬手帳
- eお薬手帳
- お薬手帳プラス
- おくすり手帳Link
の4つです。
それぞれを詳しく解説していきます。
EPARKお薬手帳
EPARKお薬手帳には、以下のような機能が搭載されています。
- 処方せんを撮影・送信すると、薬局の受付・予約ができる
- 明細書に記載されているQRコードを手動で読み取り「処方薬を登録」
- かかりつけの薬局を「お気に入り」に登録し、保険証などの情報を入力すると処方薬が自動で連携される
- 「血圧手帳」に測定した血圧を入力・管理できる(折れ線グラフで集計してくれる)
- 家族を登録できる(人数制限なし)
- 薬ごとに服薬チェックができ、残薬があるか把握できる(服薬カレンダー)
- 「e-TAX」用フォーマットで医療費控除のデータを出力可能
- 予防接種の予約や摂取状況なども管理できる
会員登録が必要ですが、無料で使えます。
ちなみに、EPARKお薬手帳を利用できるスマホの条件は、以下のように決まっています。
- iPhoneの場合:iOS 12.0以降が搭載されている
- Androidの場合:OS 5.0以降が搭載されている
(対応していない機種が含まれていることがあります)
eお薬手帳
日本薬剤師会が提供しているeお薬手帳には、以下のような機能が搭載されています。
- QRコードの読み取りや手動にて処方薬を登録する
- 市販薬の登録も可能
- 服用スケジュールを登録できる
- 飲み忘れを防止するアラーム機能搭載
- 処方せんを撮影・送信する際に「ジェネリック医薬品の希望」なども入力可能
- お薬手帳アプリの情報をサーバー(おくすり手帳Link)へバックアップ(利用には事前のサーバー契約が必要)
- 家族全員分の処方薬の情報を1つのアプリで管理できる
備考ですが、旧アプリの「日薬eお薬手帳」や「大阪e-お薬手帳」は2021年1月末日で終了しました。
公式では旧アプリに引き続き新アプリの「eお薬手帳」をご利用くださいと記載があります。
事前に契約が必要ですがバックアップ機能もあります。
旧アプリから引き継ぎたい方や機種変更される方も、安心してご利用いただけるアプリであるといえます。
ちなみに、eお薬手帳を利用できるスマホの条件は、以下のように決まっています。
- iPhoneの場合:iOS 9.0以降のバージョンが搭載されている
- Androidの場合:OS 5.0以降が搭載されている
(対応していない機種が含まれていることがあります)
お薬手帳プラス
お薬手帳プラスは業界大手の調剤薬局である「日本調剤」が運営しています。
お薬手帳プラスは、スマホアプリやPCブラウザからも利用可能です。
お薬手帳プラスを利用するには、会員登録が必要です。
メールアドレスを登録して「準会員」になると以下の機能が利用できます。
- 処方せんを撮影・送信
- 薬の準備ができたらお知らせが届く(提携の薬局の場合には届かないので注意)
- 日本調剤以外の薬局で受け取った薬も、QRコードの読み込みや手動入力で登録可能
- スマホアプリ(ヘルスケア・Google Fit)や、電子血圧計などのヘルスケア機器(NFC対応のAndroidの場合)等と連携して健康を管理
- 薬局にショートメッセージで相談・サポートを受けられる
- 服用時間や次回の通院予定日を知らせるアラーム機能
- 通院日や医療費の入力・管理もできる
さらに、日本調剤で発行された「領収書」「健康保険証」もしくは「薬局で発行される認証コード」を用いて「本会員登録」をおこなうと、以下のような機能も利用可能となります。
- 家族に処方された薬の情報をまとめて管理できる(登録できる人数に制限なし)
- 1人の処方内容を最大3台のスマホから同時に閲覧できる
- 日本調剤で受け取る薬は自動的にアプリへ登録される
備考ですが、お薬手帳プラスを利用できるスマホの条件は、以下の通りです。
- iPhoneの場合:iOS 9.0以降のバージョンが搭載されている
- Androidの場合:OS 4.4以降が搭載されている
(対応していない機種が含まれていることがあります)
おくすり手帳Link
おくすり手帳Linkは、株式会社NTTドコモが運営しているアプリです。
おくすり手帳Linkでは、以下のように機能を利用できます。
- 処方せんを撮影・送信することで調剤依頼ができる
- QRコードの読み取りや市販薬のバーコードから薬の情報を登録できる(市販薬の中には読み取りに対応していないものもある)
- ドコモが管理している「データ管理サーバー」でお薬手帳の内容を共有できるため、薬局でスマホを手渡す必要なし
- 服薬記録や、飲み忘れ防止のアラーム機能も搭載
- 頭痛や発熱、吐き気や倦怠感などの体調をメモしておける機能もある
シンプルで見やすいデザインのアプリであるため、分かりやすいアプリをお探しの方におすすめです。
ちなみに、おくすり手帳Linkを利用できるスマホの条件は、以下のように決まっています。
- iPhoneの場合:iOS 9.0以降が搭載されている
- Androidの場合:OS 5.0以降が搭載されている
(対応していない機種が含まれていることがあります)
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お薬手帳アプリのデータ移行
お薬手帳アプリ間のデータ移行は多くの場合、可能です。
異なるアプリをへのデータ移行
スマホの端末は変えずに、お薬手帳アプリAからお薬手帳アプリBへデータ移行をする場合は、まず、お薬手帳アプリAのデータをエクスポートします。
そのデータファイルをお薬手帳アプリBにインポートすることで、データ移行は完了します。
データ移行できるファイルの形式がcsvなど指定がある場合は、それに従いましょう。
これからお薬手帳アプリの導入を検討する場合はデータ移行は可能か、簡単にできるかなど事前に確認しておくと良いでしょう。
スマホの乗り換えを検討するように、アプリの乗り換えもありうることです。
スマホ機種変更時のデータ移行
スマホの機種変更時のデータ移行も可能です。
手順としては、古いスマホの端末に登録されていた情報をサーバーにバックアップします。
新しいスマホの端末で、サーバーに預けた情報を取り入れる(リストア)ことでデータ移行が完了します。
サーバーへのデータのバックアップというのも知っておくべき視点の1つです。
サーバーにバックアップすれば、データ移行に失敗した際や災害などでスマホを紛失した際に復旧できる可能性が高くなります。
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お薬手帳アプリに対応している薬局の例
お薬手帳アプリに対応している薬局の事例を数例紹介します。
ウエルシア
ウェルシアは「調剤併設」「深夜営業」などを特徴とするドラッグストアを展開しています。
ATMや宅配便ロッカーの設置、弁当や総菜の販売など利便性の高いサービスの取り組みを進めています。
お薬手帳アプリのなかでは「EPARKお薬手帳」に対応しています。
お薬手帳アプリを使って薬の予約をすれば、待ち時間を減らせたり、買い物の予定を計画的に組み入れたりできて、時間を有効活用できます。
スギ薬局
スギ薬局も「調剤併設」「夜間対応」などを特徴とするドラッグストアを展開しています。
「トータルヘルスケア戦略」を掲げ、店舗で地域住民への健康を意識していただくイベントを開催したり、管理栄養士による特定保健指導を実施したりしています。
在宅医療の領域にも進出し、無菌室を備えた無菌調剤室を設置した店舗もあります。
お薬手帳アプリでは「EPARKお薬手帳」に対応しているほか、薬局検索機能がなく自薬局専用のアプリとして開発された「kakari」を導入しています。
アイセイ薬局
アイセイ薬局は調剤薬局のチェーン展開を進めています。
夜間対応はしておりませんが、時間外処方せん受付ポストを設置しており、時間外に処方せんは出しておきたいというニーズには対応しています。
事業としては医療モール開発に注力しており、医院開業のマーケティングから開業後の経営支援までを担い、医療と薬局の緊密な連携を実現しています。
アイセイ薬局は自社で開発したお薬手帳アプリ「おくすりPASS」を使用しています。
スギ薬局が導入する「kakari」は他社(メドピア社)開発のアプリです。
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紙のお薬手帳とアプリとの比較
ここまでお薬手帳アプリについて紹介してきましたが、紙のお薬手帳の良さとは一体どのようなところでしょうか。
紙のお薬手帳のメリットとデメリットをわかりやすく表にまとめてみたので、まずは以下をご覧ください。
紙のお薬手帳のメリット | 紙のお薬手帳のデメリット |
スマホを持ち歩いたり操作したりすることが苦手な方にも使いやすい | 持ち運びにくいため、家に忘れてしまう可能性がある |
ネット環境がなくても、ページを開くとすぐに確認できる | 1冊にまとめて管理できないため、家族のお薬手帳がかさばる |
ネット環境がなくても、ページを開くとすぐに確認できる | 2冊目、3冊目となるため、使い終えたお薬手帳の保管に悩む |
持ち慣れたペンなどで、気付いたことを書き込める | シールの文字が月日を重ねると薄くなっていく |
バックアップやアップデートが不要 | 紛失したら復元不可能 |
紙のお薬手帳は、スマホの持ち運びや操作に慣れていない方におすすめです。
また、紙のお薬手帳にはネット環境が必要ない上にペンなどで気軽に書き込めるという魅力があります。
しかし、持ち運び便利なお薬手帳アプリと比べて、紙のお薬手帳は持ち運びにくいというデメリットがあります。
そのため、紙のお薬手帳はお薬手帳アプリよりも家に忘れてしまう可能性があります。
さらに、紙のお薬手帳は、月日を重ねると薬の情報が読みにくくなったり、保管する場所に悩む方も多いのがデメリットであるといえます。
紙のお薬手帳アプリは紛失すると復元することはできません。
そのため、薬の情報を身軽にまとめて管理したい方や、バックアップを取っておきたい方はぜひ「お薬手帳アプリ」を利用しましょう。
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お薬手帳アプリの普及率は?
2012年から導入され始めた「お薬手帳アプリ」の認知度は、57.2%と過半数となっています。
さらに、実際に利用経験がある方は全体の47.2%という結果が出ています。
利用経験についての結果を年齢別にまとめたので、以下の表をご覧ください。
男性 | 女性 | |||||
現在利用している | 過去に利用していた | 利用したことはないが利用したいと思う | 現在利用している | 過去に利用していた | 利用したことはないが利用したいと思う | |
20代(%) | 48.1 | 16.6 | 30.4 | 43.9 | 12.9 | 30.7 |
30代(%) | 49.1 | 13.4 | 26.6 | 37.0 | 12.5 | 33.5 |
40代(%) | 37.7 | 9.6 | 38.3 | 30.9 | 9.8 | 39.3 |
50代(%) | 32.6 | 12.4 | 44.2 | 23.4 | 11.8 | 43.9 |
60代(%) | 36.3 | 10.8 | 39.8 | 27.5 | 5.8 | 42.8 |
出典:MMD研究所「お薬手帳アプリに関する利用実態調査」
「現在利用している」と回答した年代と性別を多い順にあげると、以下のような結果となりました。
- 30代男性:49.1%
- 20代男性:48.1%
- 20代女性:43.9%
- 40代男性:37.7%
- 30代女性:37.3%
つまり、現在お薬手帳アプリを利用している方は、20〜40代の男性と20〜30代の女性が多いといえます。
また、20〜30代の男性と20〜30代の女性の「過去に利用していた」という割合も多いです。
そのため、20〜30代を中心に利用されているという結果となりました。
さらに「利用したことはないが利用したいと思う」と回答した方は、26.6〜44.9%と世代を問わず多い割合となっています。
ちなみに、お薬手帳アプリを利用するきっかけの第1位は「冊子を持ち歩かなくていいから」がランクインしています。
実際にお薬手帳アプリを利用した方の今後の利用意向についてのアンケートでは、全体の83%の方が「利用したい」と回答しています。
- 「今後も利用したい」と回答した人:57.9%
- 「やや利用したい」と回答した人:25.1%
お薬手帳アプリは、利用した経験がある方や利用に興味がある方が多いです。
そして、実際に利用した方が「また利用したい」と思うサービスであることが分かりました。
全国的に見るとまだまだ普及率は半数程度です。
しかし、お薬手帳アプリは国からも推奨されています。
ぜひ今後のことを考え、早めに移行されてはいかがでしょうか。
お薬手帳のアプリについてのまとめ
ここまで、お薬手帳アプリの情報を中心にお伝えしました。
お薬手帳のアプリについての要点を以下にまとめます。
- メリットは、忘れる可能性が低い、薬を受け取る時間を短縮できる、家族の処方内容も共有できることの3つ
- デメリットは、全ての薬局に対応しているわけではない、アプリを最新の状態にしておく必要があることの2つ
- お薬手帳アプリの選ぶときには、よく行く薬局が対応しているか、シンプルで分かりやすいかなどを確認する
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
ご覧いただき、ありがとうございました。
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