男性より女性の方が、ストレスの影響を受けやすいといわれています。
女性は、人生の長い期間ホルモンバランスの変化にさらされます。
また、年代ごとにライフイベントが多いことも影響します。
ストレスからくる症状は、女性特有のものがあります。
女性はストレスからくる症状が出たとき、何科を受診すればよいでしょうか?
本記事では女性のストレスからくる症状について、以下の点を中心にご紹介します。
- 女性特有のストレスからくる症状
- 女性特有のストレス症状の診察を行う科
- 男性より女性の方がストレスを受けやすい理由
女性のストレスからくる症状について理解するためにも、ご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。
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ストレスとは?
ストレスとは、外部からの刺激を受けたとき、心と体に生じる緊張のことをいいます。
過度なストレスを放置しておくと、健康に害を及ぼすことがあります。
ストレスの原因について、以下の内容をご紹介します。
- ストレスの原因
- 「いいストレス」とは
どんなことが原因でストレスになるの?
ストレスの要因は、主に以下が挙げられます。
- 身体的要因
- 心理的要因
- 社会的要因
それぞれの要因について具体的にご紹介します。
身体的要因
身体的要因とは、過重な作業や運動、病気、睡眠不足などを指します。
身体的要因は、心や体にストレスの反応を引き起こします。
例えば、パソコンでデータを大量に入力すると、目の疲れや肩こりなどが生じます。
その他に、普段運動しない方が急に走ると、足がつってしまうこともあります。
これらは、身体的要因からくるストレスです。
心理的要因
不安や悩みなど、心理的な要因からくるストレスです。
怒り、悲しみ、恐れ、歓び、焦りなどの感情も心理的要因になります。
例えば、新社会人としてスタートすると、歓びとともに不安を感じることがあるでしょう。
初めてのひとり暮らしや、慣れない都会での生活、人間関係の不安などが生じやすくなります。
不安が大きくなると、食欲減退や胃痛などの身体的ストレス反応があらわれます。
また、心理的要因が新たなストレスの要因になることもあります。
社会的要因
家庭内や職場など、人が集まるところで受けるストレスが、社会的要因です。
上司に怒られたり、夫婦の仲がこじれたりすると大きなストレスとなります。
また、ママ友や子供の親などの人間関係や、成績を上げるように期待されるプレッシャーなども、心理的ストレスを引き起こします。
ストレスには「いいストレス」もある?
ストレスは、悪い影響ばかりでなく、いいストレスもあります。
例えば、運動をすると筋肉が疲労します。
筋肉疲労はストレスですが、運動によって体力が上がり生活の質がよくなります。
しかし、筋肉を疲労させないようにと意識しすぎて運動を控えると、体力が落ちて思うように体を動かせなくなってしまいます。
ストレスは、無理をせず適度な負荷を感じる程度が望ましいでしょう。
出典:厚生労働省「ストレスって何?」
社会で生活していく上で、ストレスを完全に避けることは困難です。従って、正しくストレスと向き合っていくことが、人が健康的に暮らしていくためには大切です。今回はストレスについて、以下の点を中心に解説していきます。 ストレス症状[…]
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女性特有のストレスからくる症状ってなに?
ストレスからくる症状の中には、女性だけにみられるものがあります。
女性のストレス症状やうつについて、以下の内容をご紹介します。
- 月経前不快気分障害(PMDD)
- マタニティブルーズ(産後うつ)
- 女性はうつになりやすい
月経前不快気分障害(PMDD)
女性は月経前になると、PMSの症状に悩む方が多くいます。
PMSとは、月経前症候群といわれる女性特有の病状です。
具体的な症状は、頭痛やお腹の張り、イライラ、気分の落ち込みなどです。
PMSの症状のうち精神的な症状が強く出ることを、月経前不快気分障害(PMDD)といいます。
PMDDの具体的な症状は、以下の通りです。
激しいうつ状態や自己否定、絶望する | ひどくイライラする |
大きな不安 | 緊張感が高まる |
情緒不安定 | 悲しくて、泣いてしまう |
怒りが抑えられない | 攻撃的な性格になる |
何事にも興味がない | 引きこもる |
すごく疲れやすい | だるい |
判断や集中力がなくなる | 長時間眠る |
眠れない | 性欲が旺盛または減退する |
食欲が旺盛になる | 下腹部の痛みや張り |
乳房が張って痛い | 頭が重く痛い |
手足がむくむ | 便秘 |
押しつぶされそうな気持ちになる | 感傷的になる |
死にたい気持ちが強くなる | 衝動が抑えられない |
上記の症状のうち、2つ以上当てはまるとPMDDの疑いがあります。
当てはまる数が多いほど、重症度が高くなります。
PMDDの症状は、感情のコントロールが難しくなることがあります。
感情をうまく制御できないと、人間関係や社会活動に影響を及ぼすことになります。
PMDDは治療ができます。
PMDDに悩んでいる方は、心療内科やメンタルクリニックなどの医療機関を受診しましょう。
マタニティブルーズ(産後うつ)
マタニティブルーズは、産後数日から2週間程度の期間に起こる精神症状です。
産後うつとも呼ばれ、出産後の30〜50%の女性が経験しています。
マタニティブルーズは、女性ホルモンであるエストロゲンの急激な低下や、内分泌系統の変化によって症状が現れるといわれています。
症状としてあらわれるのは、主に以下の通りです。
- 涙があふれる
- イライラする
- 気分が落ち込む
- 情緒不安定になる
- 集中力が続かない
- 不眠
- 気が焦る
ほとんどは一過性の症状なので、産後10日程度で軽快します。
しかし、マタニティブルーズが長引くこともあります。
その場合、深刻な産後うつの状態になる可能性が高まるので注意が必要です。
以下の状況にある方は、特に注意が必要です。
- マタニティブルーズ症状が強い
- 精神科や心療内科にかかっている
そもそも女性はうつになりやすい!?
厚生労働省の調査によると、うつの患者数は男性より女性の方が多いです。
この傾向は全世代に見られます。
【気分[感情]障害(うつ病・躁うつ病)総患者数(性別/年代別)】
年代 | 男性患者数 | 女性患者数 |
20歳未満 | 5千人 | 1万2000人 |
20代 | 3万2000人 | 4万8000人 |
30代 | 6万2000人 | 10万3000人 |
40代 | 10万2000人 | 13万8000人 |
50代 | 8万1000人 | 10万2000人 |
60代 | 7万6000人 | 12万4000人 |
70代 | 4万4000人 | 10万7000人 |
80代 | 1万8000人 | 6万4000人 |
出典:厚生労働省【女性のうつ | 女性特有の健康課題 | 働く女性の健康応援サイト】
男性より女性の方がうつになりやすいのは、女性ホルモンが大きく影響しています。
女性は人生の長い期間、ホルモンバランスの乱れにさらされます。
その期間とは、思春期から高齢になるまでの約40〜50年です。
女性ホルモンの影響で、主に以下の症状が現れます。
- PMDD
- マタニティブルーズ
- 更年期障害など
女性のうつが多いのは、これら心身の不調が原因と考えられています。
ストレスの溜めすぎはよくないといわれています。しかし、ストレスがどんな問題を引き起こすのか、詳しく知らないという方も多いでしょう。自分のストレスがどの程度なのかチェックする方法があれば、健康維持に役立ちますよね。今回はストレ[…]
社会で生活していく上で、ストレスを完全に避けることは困難です。従って、正しくストレスと向き合っていくことが、人が健康的に暮らしていくためには大切です。今回はストレスについて、以下の点を中心に解説していきます。 ストレス症状[…]
男女共通の代表的なストレス症状は?
ストレスは心や体に影響を及ぼし、さまざまな症状となってあらわれます。
その症状は、一時的なものもあれば重篤な疾患となることもあります。
ストレスによる症状は、多岐にわたります。
ストレスからくる症状の代表的な例は、主に以下の通りです。
- 頭痛
- 吐き気
- めまい
- 下痢
- 熱
- 体重の増加など
これらについてご紹介します。
頭痛
頭痛は、ストレスによってあらわれる代表的な症状です。
強い痛みを伴う片頭痛や、鈍い痛みが続く緊張型頭痛の2つがあります。
吐き気
ストレスは、体の働きを調整する自律神経・内分泌系・免疫系のバランスに影響を与えます。
吐き気は、ストレスが自律神経に影響を与えると起こります。
自律神経は、胃や腸の働きをコントロールしているためです。
めまい
めまいは、ぐるぐると目が回る症状と体がふわふわする症状があります。
体がふわふわするめまいは、浮動性めまいと呼ばれストレスが主な原因とされています。
下痢
ストレスは腸の動きにも影響を与えます。
ストレスによって、消化不良を起こし下痢になります。
熱
ストレスが原因で体温が上昇することがあります。
ストレス性の熱には、高熱と微熱があります。
高熱は、急激に体温が高くなりますが、回復が早い傾向があります。
微熱は、慢性的に37℃台の微熱が続きます。
太る(体重の増加)
ストレスで自律神経が乱れ、交感神経の働きが鈍ると消費カロリーが低下します。
そのため、体内に脂肪を蓄えやすくなり体重が増加します。
また、ストレスが原因で過食になり体重が増加することもあります。
その他症状
ストレスが原因となる症状は、その他にも以下の症状があります。
- ぜんそく
- アトピー性皮膚炎
- 腰痛
ストレスとは、外部から受ける刺激により体が緊張状態になることです。ストレスによる熱は心因性発熱といいます。ストレスによる熱とはどのようなものなのでしょうか。本記事ではストレスによる熱について以下の点を中心にご紹介します。 スト[…]
重症化するとこんな重大な疾患に!?
ストレスが原因となって発症する疾患は、主に以下の通りです。
- 高血圧
- 過喚起症候群
- 糖尿病
- 心筋梗塞
- ストレス性胃腸炎
- その他の病気
それぞれについて具体的にご紹介します。
高血圧
ストレスによって、血圧が急激に上昇する場合があります。
「昼間高血圧」と呼ばれ、ストレス下であらわれる高血圧の症状です。
肥満の方や高血圧の家系の方に多い傾向があります。
ストレスを上手に発散し、血圧を安定させるようにコントロールしましょう。
過喚起症候群
過喚起症候群は、不安や恐怖、緊張などの精神的なストレスが引き金となって起こります。
主な症状は以下の通りです。
- 窒息しそうになるほどの息苦しさ
- 呼吸が速く荒くなる
- 手先や足先のしびれ
- 口のまわりのしびれ
- めまい
- 吐き気
- 冷や汗
- 動悸
- 頻脈
このような発作は、時間とともに治まります。
しかし、症状が長引くとけいれんを起こして意識を失うこともあります。
ただし、命にかかわることは少ないです。
糖尿病
人がストレスを感じると、アドレナリンやコルチゾールというホルモンが分泌されます。
アドレナリンやコルチゾールが分泌されると、血圧や心拍数、血糖値が上昇します。
ストレスを受け続けると、血糖値が高い状態になり糖尿病を招きます。
ストレス性糖尿病は、2型糖尿病に分類されます。
2型糖尿病の症状は、主に以下のとおりです。
【2型糖尿病の症状】
尿の量が多くなる | 頻尿 |
疲れがとれない | 肌が乾燥する |
皮膚がかゆくなる | 皮膚に痛みを感じる |
体重が減る | お腹がすく |
手足の感覚が鈍る |
2型糖尿病はストレス以外の要因もあります。
そのため、ストレス解消だけで糖尿病が治ることはありません。
ストレス性糖尿病は、ストレスを避けると予防効果が期待できます。
心筋梗塞
精神的・身体的ストレスは、心筋梗塞を発症する原因となります。
心筋梗塞は、血栓がつまり動脈が閉塞して発症します。
重篤な場合は、死に至ることもあります。
心筋梗塞を発症する危険因子を排除するために、ストレスに対する精神的ケアが重要です。
ストレス性胃腸炎
ストレス性胃腸炎は、心因性のストレスが原因となる疾患です。
疲労や睡眠不足は、ストレス性胃腸炎発症のきっかけになることがあります。
ストレス性胃腸炎の症状は以下の表のとおりです。
【ストレス性胃腸の症状】
胸やけ | 下痢 |
便秘 | 腹部膨満感 |
食欲不振 | 肩こり |
頭痛 | 疲労感 |
めまい | 不眠 |
当てはまる数が多いほど、ストレス性胃腸の可能性が高まります。
ストレス性胃腸炎は、そのままにしておくと悪化して潰瘍を発症するリスクがあります。
その場合、食欲不振や消化機能の低下を招き、栄養失調になる可能性があります。
重篤な疾患にならないように、早めの治療とストレスの対処が必要です。
その他病気
ストレスからくる症状は、その他に主に以下の疾病にかかわります。
- 気管支喘息
- 潰瘍性大腸炎
- 慢性蕁麻疹
- アトピー性皮膚炎
- 円形脱毛症
- メニエール病
ストレスと頭痛についてストレスによる頭痛にはタイプがあり、それぞれ対処法が異なります。誤った対処をすると、頭痛が悪化することが少なくありません。では、ストレスによる頭痛にはどのようなタイプがあるのでしょうか。また、頭痛別の適[…]
ストレス解消法や治療で苦しさから解放!
ストレスを改善する方法には、主に以下の3つがあります。
- ストレス解消法を実践する
- 通院する
- サプリメントの服用
具体的にご紹介します。
ストレス解消法で、ストレスを発散する!
ストレスを解消するには、主に以下の方法があります。
- 考え方を変えてみる
- 誰かに相談する
- 気分転換する
- リラックスする
- ストレス解消グッズを使う
- 趣味を持つ
- 環境を変える
詳しくご紹介します。
考え方を変えてみる
ストレス解消のためには、ネガティブな考え方を変えることが大事です。
ネガティブな考え方を変えるには、主に以下の4つの対処法が有効です。
- 自己を肯定する
- 成功体験を積み重ねる
- ストレスに対する感覚を磨く
- 自己回復力を保つレジリエンス
いずれもネガティブな考え方を変える対処法です。
ありのままの自分を認めて、ポジティブな考え方を身に着につけましょう。
誰かに相談する
人間関係で精神的ダメージを受けることがあります。
ストレスに対処するときは、ひとりで抱え込まないことが大切です。
ふさぎ込んでしまう前に、第三者に相談するようにしましょう。
ストレス解消するために、以下のような行動を起こしましょう。
- 段階的に取り組む
- 情報収集する
- 信頼できる人に悩みを話す
- 状況を変える行動をする
心の悩みを相談すると、気持ちが軽くなり支えてくれる存在を感じられます。
また、妊婦の方はマタニティブルーズになる可能性があります。
妊娠前から、さまざまな事態を想定して対処しておくことが大切です。
パートナーとの連携や協力関係を築きましょう。
気分転換やリラックス
ストレス解消するために、運動すると気分転換ができます。
適度な運動は、質の良い睡眠を誘発させるため心身ともにリラックスできます。
また、運動をすると心肺機能が高まり、脳内ホルモンであるエンドルフィンが分泌されます。
エンドルフィンが分泌されると、高揚感や満足感、幸福感が高まります。
具体的には、以下のような軽い運動をおすすめします。
- 散歩
- ストレッチ
- サイクリング
ストレス解消グッズを使う
最近では、ストレスを解消するグッズが多く販売されています。
ストレス解消に有効な物がたくさんあります。
ぜひ取り入れてみることをおすすめします。
趣味を持つ
日常を忘れて没頭できる趣味は、ストレス解消に役立ちます。
夢中になれることをして、ストレスを解消しましょう。
以下のような趣味は、ストレス解消だけでなく視野が広がり心を豊かにしてくれます。
- 読書
- 料理
- 旅行
- カメラ
- スポーツ
- 音楽鑑賞
- 資格取得の勉強
- ひとりキャンプ
環境を変える
ストレスの原因が職場や人間関係などの場合、逃れられないと感じることがあります。
このような場合は、ストレスから離れることで解消できるでしょう。
環境を変えると、ストレスが減ることがあります。
また、家の中にストレスがある場合、大掃除して不要なものを一掃すると気分転換になりリフレッシュできます。
例として、主に以下の方法があります。
- 転職する
- 引っ越しする
- 断捨離する
通院するなら精神科?心療内科?産婦人科?
一般的に通院する科の決め方は、以下の通りです。
- 体にストレス症状がある場合は、内科・婦人科
- 心にストレス症状がある場合は、精神科・心療内科
女性特有のストレス症状の場合は、病状によって異なります。
月経前不快気分障害(PMDD)の症状を診察するのは、精神科・心療内科の分野です。
しかし、月経による影響とわかっている場合、まず婦人科で相談するといいでしょう。
マタニティブルーズ(産後うつ)の場合は、産婦人科になります。
症状が長引く場合は、精神科・心療内科への受診をすすめることがあります。
サプリメントは効果が保証されているか確認しよう
ストレスからくる症状の治療法に、オーソモレキュラー栄養療法があります。
血液検査をして不足している栄養素を確認し、その栄養素をサプリメントで補うという治療法です。
ストレスからくる症状を、栄養バランスを整えることで和らげる方法です。
サプリメントについて、厚生労働省は「サプリメントを賢く使う」情報を紹介しています。
関連部分を要約すると、以下のような内容になります。
- サプリメントは、科学的根拠の有無に大きな差がある
- サプリメントは、効果のあるものとそうでないものがある
- サプリメントの安全性について、リスクが表示されていないことがある
- サプリメントの成分は、未許可の成分や表示のない原材料が含まれていることがある
- 多くのサプリメントは、妊婦や授乳中の女性、小児の臨床試験が行われていない
サプリメントについて、十分理解したうえで服用することが大切です。
出典:「統合医療」情報発信サイト
女性の方がストレスを受けやすい?
愛知県が実施した「ストレスの感じ方」の調査結果によると、男性より女性の方がストレスを感じる割合が多くなっています。
以下の3点をご紹介します。
- 男女別のストレス認知の割合
- 年代別に見る事実
- 女性のストレスの鍵は人間関係
男女別のストレス認知の割合を比較する
調査によると「最近1ヵ月の間にストレスを感じた」と回答した男女は以下の通りです。
割合(%)は「大いに感じる」と「多少感じる」を合わせた数字です。
- 男性:65.6%
- 女性:74.4%
出典:愛知県【ストレスの感じ方(性別)】
男性より女性の方が、ストレスを感じやすいことがわかります。
女性には、女性特有の原因があります。具体的には以下の通りです。
- 結婚、妊娠、出産、育児、介護などのライフイベント
- 親戚や子供の親、近所づきあいなど複数のコミュニティに参加している
- 家事、育児、仕事などで日々忙しい
- 女性ホルモンの変化による心身への影響
年代別で見るととある事実が!
女性がストレスを感じると答えた結果を、年代別で見ると以下の通りになります。
- 16~19歳 :62.4%
- 20歳代 :60.0%
- 30歳代 :42.3%
- 40歳代 :46.9%
- 50歳代 :35.2%
- 60歳代 :30.3%
- 70歳代 :25.8%
出典:愛知県【大きな負担となるストレスの状況(性・年齢別)】
20歳代では「大きな負担となるストレス」を感じると答えた人が過半数となっています。
16〜19歳代、30歳は約半数となっており、20歳代と同じくストレスを感じる人が多い傾向が見られます。
16〜19歳代、20歳代は、入試、学業、恋愛、結婚、仕事との両立など、大きなストレスがかかる年代でもあり、ストレスを強く感じるのでしょう。
30歳代、40歳代まではストレスを強く感じる人が多く、50歳代以降になると減少に転じます。
女性のストレスの鍵は人間関係?
厚生労働省の「労働者健康状況調査」では、働く人がどんなことにストレスを感じているのか報告されています。
男女別のストレスの内容は、以下の通りです。
【ストレスの内容 2012年調査結果】
ストレスの内容 | 男性 | 女性 |
人間関係 | 35.2% | 48.6% |
仕事の質 | 34.9% | 30.9% |
仕事の量 | 33.0% | 27.0% |
出典:厚生労働省【厚生労働省「こころの耳」の「(1)ストレスの現状」】
この結果から、男性よりも女性の方が人間関係にストレスを感じていることがわかります。
女性が職場で受けるストレスを改善するためには、人間関係をよくする対策が求められます。
女性のストレスからくる症状のまとめ
ここまで、女性のストレスからくる症状についてお伝えしてきました。
女性のストレスからくる症状の要点を、以下にまとめます。
- ストレスからくる症状は、心と体に大きな影響を与える
- 女性はライフイベントが多く、人間関係が広いためストレスが大きい
- 女性特有のストレス症状の場合、はじめに婦人科を受ける
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。