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健達ねっと>健康お役立ち記事>脱水症状>脱水症状の治し方とは?水分補給におすすめな飲み物も紹介

脱水症状の治し方とは?水分補給におすすめな飲み物も紹介

脱水症状とは体内の水分が不足し不調をきたす症状です。
脱水症状の治し方は水分補給が原則です。
脱水症状の治し方とはどのようなものなのでしょうか。

本記事では脱水症状の治し方について以下の点を中心にご紹介します。

  • 脱水症状の治し方には何があるのか解説
  • おすすめの水分補給について解説
  • 脱水症状の予防方法について解説

脱水症状の治し方について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。

ぜひ最後までお読みください。

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脱水症状とは


脱水症状とは、体内の水分が不足している状態のことです。
水分不足によりさまざまな悪影響が体に生じ、不調をきたします。
重症度は脱水症状の程度によって異なります。
時には命に関わることもある危険な症状であるため、予防や治療が重要です。

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脱水症状の影響と治し方


脱水症状の治し方はシンプルで、楽な姿勢で水分補給することです。
その際脱水症状の重症度によって水分補給の方法が異なります。

重症度別に見られる一般的な影響と、それぞれに適した治し方を解説します。

軽度

軽度の脱水症状では以下のような症状があらわれます。

  • めまい・失神などの立ちくらみ
  • 速く弱い脈拍
  • 顔面蒼白
  • 呼吸回数の増加
  • 唇のしびれ
  • 筋肉痛や筋肉の硬直(こむら返り)

なお、意識・体温・皮膚状態・発汗などに異常はありません。

脱水症状が軽度の場合、経口摂取による水分補給が適切です。
電解質を含んだ水分摂取を心がけましょう。

中等度

中等度の脱水症状は以下の通りです。

  • 頭痛
  • 吐き気・嘔吐
  • 下痢
  • 倦怠感・虚脱感
  • 失神
  • 気分の不快
  • 判断力や集中力の低下

などの症状がいくつか重なり合って起こります。

体がぐったりして力が入らないこともあり、放置すると重症化しやすい状態です。

意識は清明で発汗も正常にありますが、体温は39℃ほどまでに上昇し、皮膚は冷たくなります。

脱水症状が中等度の場合、対処法は軽度の時と同様です。
経口摂取による水分補給を促しましょう。

重度

重度の脱水症状は以下の通りです。

  • 意識障害
  • けいれん
  • 手足の運動障害
  • おかしな言動や行動
  • 過呼吸
  • ショック症状

などの症状が中等度のものと重なり合って起こります。

意識レベルが低下するため、呼びかけや刺激に正常に反応しないことがあります。
また、ふらふらして歩けない・走れないなどの症状が特徴的です。

体温がかなり高くなり、触れると熱く感じます。

重度の患者は、水分補給ができない、もしくは水分補給しても改善しない事が多いです。
このため、脱水症状が重度の場合、点滴による水分補給が必要となります。

重度にもなれば命の危険もあるため、速やかに救急車を呼びましょう。

脱水症状の症状について詳しく解説していますので、こちらの記事も合わせてお読みください。

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脱水症状に適した飲み物

脱水症状の治し方には、適した飲み物から水分を摂取することが大切です。
では、何を飲むと効果的なのでしょうか。

治療に適した飲み物を紹介します。

麦茶

麦茶は脱水の改善に必要なミネラルが含まれ、体内に必要な成分を効率的に摂取できます。

  • 他のお茶のようにカフェインが入っていない
  • 手軽に手に入る
  • 子供でも飲める

などが特徴です。

スポーツドリンク

スポーツドリンクの特徴は、電解質が含まれており体内への吸収がよいことです。

  • アイソトニック:ヒトの体液とほぼ同じ浸透圧
  • ハイポトニック:ヒトの体液より低い浸透圧

の2種類に分かれており、運動の前後で飲み分けるとよいとされています。
運動前は、体液と同じ浸透圧のアイソトニック飲料を飲み、糖質やミネラルを吸収できるようにしておきます。
一方ハイポトニック飲料は、運動中や運動後など、発汗により水分が多く失われたあとに飲むとよいでしょう。
浸透圧が低いため、水分補給が迅速にできます。

経口補水液

経口補水液はスポーツドリンクよりも電解質が豊富に含まれています。
一方で糖分が少なく、水と電解質の吸収が速くなる作りになっています。
甘味が少ない分飲みにくさを感じる人もいますが、水分補給には最適です。

脱水症状に適さない飲み物


脱水症状の治し方を正しく理解するためには、適さない飲み物を知ることも大切でしょう。
実は、すべての水分が脱水症状に効果的とは限りません。

まず、利尿作用がある飲み物は脱水症状には適しません。
利尿作用とは、尿を体外に排泄しやすくする作用のことです。
利尿作用のある飲み物を摂取すると、水分が大量に排泄され脱水症状が悪化してしまいます。

アルコール

アルコールには強い利尿作用があります。
抗利尿ホルモン(尿の排出をおさえる)の分泌を抑える作用があるからです。
お酒の席で、何度もトイレに行きたくなる経験をしたことがないでしょうか。
飲んだ以上に排泄されて脱水症状が進んでしまいます。

お茶・コーヒー

お茶やコーヒーにはカフェインが含まれています。
カフェインには血管を拡げ、血液を増やす働きがあります。
血液の増加に伴い尿も多く生成されるため、飲みすぎないようにしましょう。
同じお茶でも、麦茶には脱水の改善に必要なミネラルが含まれています。
しかしミネラルが少なくカフェインが多い飲み物は、かえって脱水症状を悪化させるため注意が必要です。

ジュース

ジュースは糖分を多く含むため、血糖値の上昇につながります。
特に糖尿病の方は、ジュースの飲みすぎで持病の悪化にもつながるため注意しましょう。
その他にも肥満の原因になるなど、脱水症状以外の問題が生じます。
ジュース同様に、糖分が多く含まれているものがスポーツドリンクです。
本来は脱水の改善に適した飲み物ですが、飲みすぎは避けましょう。

脱水症状中の飲み物に興味のある方は、こちらの記事も合わせてお読みください。

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水よりも経口補水液がおすすめ


脱水症状の治し方でおすすめの方法が、経口補水液を飲むことです。

脱水症状は真水でも対策可能ですが、電解質が不足するため効果が高いとはいえません。
電解質を効率よく摂取したい場合は、経口補水液の摂取が良いでしょう。

経口補水液の作り方

経口補水液は家庭にある身近なもので作れます。

水1Lに対し

  • 砂糖40g(大さじ4.5)
  • 食塩3g(小さじ半分)

を加えるだけです。

電解質であるカリウムの補給も兼ね、レモン果汁を加えるとより効果的です。

薬の使い方

脱水症状になりやすいタイミング


脱水症状は日常のさまざまなタイミングで起こります。
どのような場合になりやすいかを知っておきましょう。
治し方を知ることが大切ですが、できれば予防したいものです。
タイミングに合わせて水分摂取し、脱水症状にならないようにしましょう。

運動時

運動すると発汗により体内の水分が失われ、多い時では1時間に2Lにもなります。
脱水の割合が体重の2%以上でのどの渇きを自覚し、3%を超えると食欲不振やぼんやりとした症状があらわれます。
つまり自覚症状がある場合、すでに脱水症状にあるということです。
そのため、運動時はのどの渇きを自覚せずともこまめに水分を摂取しましょう。

入浴時

大塚製薬佐賀栄養製品研究所データ(2010)の結果です。
41℃の風呂に15分間入浴すると、約800mlの水分を失うということがわかりました。
入浴前にコップ1杯程度水分摂取しておき、入浴後も失った分を補給できるようにしておきましょう。

出典:大塚製薬「イオン飲料を用いた研究成果

起床時

寝ている間にも発汗により水分が失われます。
呼吸や皮膚表面からの蒸発なども体内の水分を減らす要因になります。
そのため、起床時にコップ1杯程度の水分を摂取しておきましょう。
起床時に飲むと胃腸への刺激となり、便通などにもよい影響があります。

飲酒時

入浴やサウナの後などにビールを飲んで水分補給と言いたいところですが、アルコールは脱水を悪化させます。
アルコールを摂取すると、分解のために水分が使われます。
またアルコールの利尿作用によって、より脱水が進むことを知っておきましょう。
飲酒による水分摂取は、摂取した以上に排尿として失われます。
そのため、飲酒時には水を併せて飲むとよいでしょう。

脱水症状を予防するには


脱水症状の予防方法を解説します。
飲み物と食材それぞれから効率よく水分補給しましょう。

こまめに水分補給をする

日本人の一日に必要な水分摂取量の把握は、まだ研究段階で明らかになっていません。
欧米の研究では、生活活動レベルが低い集団で2.3〜2.5L、高い集団で3.3〜3.5L程度と推定されています。
脱水症状の予防は、こまめに補給するのがコツです。
コップ1〜2杯程度の水分を定期的に摂取しましょう。
一日の脱水症状になりやすいタイミング以外に、生活スタイルに合わせた摂取のタイミングを決めておくとよいでしょう。

水分の多い食べ物を選ぶ

しかし、飲み物だけで一日の必要摂取量を満たすのは大変です。
そこで、水分の多い食べ物を摂取してみましょう。
汁物や野菜などは水分が豊富に含まれており、意識してコップの水を飲むよりも手軽に摂取できます。
その他にも

  • スイカに塩:塩をかけると、水分と塩分を同時に効率よく摂取できる
  • 梅がゆ:食欲がなくとも食べやすく、水分と梅に含まれるミネラルが摂取できる

など簡単に用意できるものもあります。

出典:厚生労働省【〈参考〉 水 1 基本的事項 2 水の必要量を算定するための根拠

厚生労働省【「健康のため水を飲もう」推進運動

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脱水症状による熱中症のリスク


脱水症状は熱中症になるリスクがあります。
体に異変を感じたら正しく対処できるように熱中症の仕組みを知っておきましょう。

熱中症の仕組み

ヒトの体は

  • 体の中で熱をつくる(産熱)
  • 体の外に熱を逃がす(放熱)

2種類の熱に関する仕組みで体温を正常に保っています。

熱中症は、産熱と放熱のバランスが崩れた時に起こる症状です。
ヒトは運動などにより体温が上がれば、上がりすぎないよう調節する働きが備わっています。
体の表面の血液量を増やしたり、汗をかいたりすることで体内の熱を外に逃がす働きです。
ところが、脱水症状により汗をかけなくなると放熱の働きが弱まってしまいます。
すると、産熱と放熱のバランスが崩れて体温を下げられず、熱中症になってしまうのです。

熱中症の治し方

熱中症になってしまったら、涼しい場所に移動し水分補給をしましょう。
経口補水液を摂取できるのが一番ですが、スポーツドリンクや水でもよいでしょう。
症状が改善すれば十分に休み帰宅してもよいですが

  • 意識がない時
  • 意識があっても水分補給できない
  • 水分補給しても症状が改善しない

などの様子があれば病院の受診が必要です。
特に意識がない場合は速やかに救急車を呼ぶ必要もあります。

こちらの記事では、熱中症について詳しく解説しています。

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冬の脱水症状


脱水症状は夏に多いイメージがありますが、実は冬でも起こります。

冬に脱水症状になる理由

原因は乾燥です。
体内の水分は汗・尿・皮膚からの水分蒸発などにより失われます。
冬は湿度が低く乾燥しているため、水分蒸発がより進みます。
また、寒かったりマスクをしたりしていると、喉の渇きは感じにくいものです。
すると乾燥による水分蒸発に加え、水分摂取の不足により脱水症状が起こります。
冬の脱水症状は気づかないうちに起こっていることが多く、「かくれ脱水」などといわれており、注意が必要です。

予防・治し方

基本的に夏場の脱水症状と予防・治し方は同じです。
こまめに水分補給しましょう。
また、乾燥や高温による水分の蒸発を防ぐことも大切です。

  • 部屋の湿度を保つ:加湿器の使用・濡れた衣類やタオルを干す
  • 肌の乾燥を防ぐ:保湿クリームをぬる
  • 温度を上げすぎない:換気・暖房や衣服の調節により室温や体温を調節する

など対策しておきましょう。

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高齢者と子供の脱水症状について


高齢者と子供は特に脱水症状になりやすいものです。
不調を感じにくく、訴えることも難しい場合があります。
そのため本人はもちろんですが、周囲が気を配って様子を見ることが大切です。

高齢者の脱水症状

高齢者は極端な厚着や暖房の使用により、熱がこもりやすいことがあります。
また「トイレが近くなるから」という理由で、水分摂取が不足することも少なくありません。

高齢者の脱水症状のサインは

  • 皮膚の乾燥によりつやがない
  • 皮膚がはがれて落ちる
  • 唾液が少なく口に中に粘り気がある
  • 便秘傾向
  • 手の甲の皮膚をつまむと、離しても3秒以上あとが残る
  • すねから足首にかけてむくみ、靴下のあとが10分以上残る

などがあります。
ぜひ参考にしてください。

子供の脱水症状

子供の脱水症状の原因の多くは

  • 下痢
  • 嘔吐

により水分が失われることにあります。
一般的な風邪や胃腸炎でも下痢や嘔吐は起こります。
そのため、体調を崩せば脱水になるくらいに思ってもよいでしょう。
また、乳幼児では不調を適切に訴えることが困難です。

  • 頭の柔らかい部位がへこむ
  • 両目がくぼむ
  • 泣いても涙が出ない
  • 口の中が乾燥している
  • 尿量が少なく色が濃い
  • 意識がぼんやりしている
  • 動きが少ない(活動性の低下)

などのサインがあれば、治療や受診の目安としてください。

脱水症状が治る食べ物について

脱水症状は飲み物や薬だけでは治らないケースがあります。
以下では脱水症状に効果のある食べ物についてご紹介致します。


なぜ脱水症状に食べ物が必要なのか

1日の水分補給目標は2〜2.5リットルですが、その量を摂るのは少し難しいかもしれません。
しかし、脱水を予防するためには、飲み物から約1.2リットル摂取し、残りの水分は食事から摂ることができます。

ただし、食事が偏っている場合は、普通に食事をしていても十分な水分補給ができないことがあります。
したがって、脱水を予防するためには食事のポイントを見直す必要があります。

食事で脱水症状を予防する為のポイント

脱水を予防するための食事のポイントは以下の3つです。

1日に3食しっかり食べる

3食バランスのとれた食事を摂ることで、水分を適切に補給することができます。
食事には必ず飲み物を添えて、喉の渇きを感じなくても水分を摂る習慣を身につけることも重要です。

果物や野菜を摂る

食事には水分の多い果物や野菜を積極的に取り入れましょう。
これらの食材にはビタミンや食物繊維が豊富に含まれており、便秘の予防にも役立ちます。

漬物を利用して塩分を摂取

脱水を予防するためには適度な塩分補給も必要ですが、過剰摂取には注意が必要です。
漬物は塩こうじやお酢を使って作ると、風味がありながら塩分を抑えることができます。

特に生野菜が苦手な高齢者にとって、漬物はおすすめの選択肢です。

上記のポイントを意識しながら食事を工夫することで、脱水を予防することができます。

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脱水症状の治し方まとめ


今回は脱水症状の治し方について紹介しました。

脱水症状の治し方についての要点を以下にまとめます。

  • 脱水症状の治し方は、重症度により経口もしくは点滴による水分補給が大切である
  • 脱水症状には経口補水液が最適であり、家庭で手軽に作れる
  • 脱水症状の予防には、こまめな水分補給と水分の多い食事摂取が大切である

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
  • 出版事業
  • 社名: メディカル・ケア・サービス株式会社
  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
  • 本社: 〒330-6029埼玉県さいたま市中央区新都心11-2ランド·アクシス·タワー29F
  • グループホーム展開
  • 介護付有料老人ホーム展開
  • 小規模多機能型居宅介護
  • その他介護事業所運営
  • 食事管理
  • 栄養提供
  • 福祉用具販売
  • 障がい者雇用

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