ストレスといっても、人それぞれいろいろなストレスがあります。
ストレスは、種類に合わせて対処することが大切です。
あなたのストレスは、どのような種類にあたるのでしょうか。
本記事ではストレスの種類について以下の点を中心にご紹介します。
- ストレスを感じるとは
- ストレスの種類
- ストレス反応の種類
ストレスの種類について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。
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ストレスとは
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ストレスとは、外から刺激を受けたときの緊張状態のことをいいます。
ストレスには「ストレッサー」「ストレス反応」「ストレス耐性」が段階的に含まれます。
ストレスについて詳しくみていきましょう。
ストレッサー(ストレス要因)
ストレッサーとは、ストレス反応を誘発させた原因となるもののことです。
ストレスを感じる状況、心理などさまざまな種類のものがストレッサーとなります。
ストレッサーには強弱があります。
強い種類のストレッサーになればなるほど、大きなストレス反応を引き起こします。
ストレス反応
ストレッサーによる刺激を受けた場合に起こる生体反応のことをストレス反応といいます。
ストレッサーに対する反応は、個人差があります。
同じ種類のストレッサーであっても、すべての人が同じ反応を示すわけではありません。
ストレス耐性
どれだけストレスに耐えられる力があるのかを示すものがストレス耐性です。
ストレスの種類や受け止められる容量、処理する能力、経験などによって違ってきます。
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ストレッサーの種類
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ストレッサーの種類には、大きく分けて以下の5種類があります。
- 物理的ストレッサー
- 化学的ストレッサー
- 社会的ストレッサー
- 心理的ストレッサー
- 身体的ストレッサー
それぞれ詳しくみていきましょう。
物理的ストレッサー
物理的ストレッサーの種類の中で代表的なものは、温度、光、音などです。
暑すぎる、寒すぎる、光がまぶしい、うるさいなどの環境がストレスとなります。
騒音もストレッサーとして大きな問題となっています。
アパートの隣人同士のトラブルなど、騒音がストレッサーになることはよくあります。
化学的ストレッサー
化学的ストレッサーは、公害物質、薬物などが大きなストレッサーとなります。
化学的ストレッサーというと大げさに感じてしまいますが、実は非常に身近なものです。
たとえばタバコです。
最近では分煙化が進んでいます。
しかし、喫煙者から漂うタバコの臭いにストレスを感じる人も多いのです。
香水もストレッサーの種類になるケースがあります。
とくに狭い空間でのキツイ香水は強いストレッサーになります。
社会的ストレッサー
経済問題、政治問題、職場関係などが要因となるのが社会的ストレッサーです。
最も社会的ストレッサーが強くあわわれるのが職場です。
業務上の評価、ノルマ、昇進、解雇、転職など、多くの種類のストレッサーが存在します。
心理的ストレッサー
心理的ストレッサーとは、不安、緊張、あせり、いらだちなどの感情を伴います。
心理的ストレッサーは、ほかの種類のストレッサーと緊密に関係しています。
たとえば、社会的ストレッサーの職場での人間関係は、心理的に深く関わっています。
身体的ストレッサー
身体的ストレッサーとは、自分の体が傷つけられるのではないかと恐れることです。
人間は、自分の命を守るという本能があります。
その意味では、命をつなぐためにストレスを必要としているのかもしれません。
身体的ストレッサーの種類は、暴力のような顕著なものだけではありません。
長時間労働なども身体的ストレッサーの種類のひとつです。
さらに、会社の飲み会や接待で無理にお酒を飲まなければならないというのも含まれます。
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ストレス反応の種類
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ストレスを与えられたときのストレス反応には以下の3つの種類があります。
- 身体的反応
- 心理的反応
- 行動的反応
それぞれ詳しくみていきましょう。
身体的反応
身体的なストレス反応は、以下のように全体的にあらわれます。
動悸 | 発熱 | 頭痛 | 腹痛 |
食欲不振 | 取れない疲労感 | 嘔吐 | 下痢 |
めまい | しびれ | 睡眠障害 |
心理的反応
心理的なストレス反応は、感情や情緒が以下のように不安定となってあらわれます。
不安 | イライラ | 落ち込み | 緊張 |
怒り | 孤独感 | 疎外感 | 無気力 |
集中力の低下 | 思考力の低下 | 判断・決断力の低下 |
行動的反応
行動的なストレス反応は、過激な行動や攻撃的な行動として以下のようにあらわれます。
怒りの爆発 | けんか | 訳もないのに泣く | 引きこもる |
可食や拒食 | チック | 吃音 | 幼児返り |
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良いストレスと悪いストレスがある?
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ストレスはすべて悪いと思っていませんか?
実はストレスには良いストレスと悪いストレスがあります。
良いストレス
良いストレスとは、心身に良い緊張感をもたらす種類のストレスです。
たとえば、何かの目標を立てるとします。
新しいことに挑戦をするということは、必ずストレスを伴います。
目標を達成しようとする意欲やモチベーションは、やりがいというエネルギーになります。
たとえそれが失敗しても次へのステップになり、自己成長していく手段となります。
悪いストレス
悪いストレスとは、自分を追い込んでしまう種類のストレスです。
辛い状況の中で「やり遂げなくてはならない」と強制的に自分を追い込むものです。
そして、自分の意志とは反して過剰行動した結果生じるストレスです。
このような種類のストレスにさらされていると、心も体も悲鳴を上げます。
そして、さまざまな症状や病気としてあらわれていきます。
ストレスへの対処法
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私たちは、さまざまな種類のストレスに囲まれて生活しています。
生れたばかりの赤ちゃんから高齢者まで、ストレスを受けずに生活することはできません。
少しでもストレスからのダメージを少なくするため、対処法を身につける方が現実的です。
ストレスを把握する
普段からストレスを把握し、何らかのストレスサインを見落とさないことが大切です。
ストレスを過度に受けている場合には、不眠、腹痛、頭痛、疲労などの異常が見られます。
これらのサインは、病気の手前の未病といわれるものです。
ストレスサインを放置し、そのままストレスを受け続けると今度は本当の病気になります。
まずは、自分のストレスサインを知っておくこと、そしてストレスを把握することです。
時々、日々の生活を振り返りながらストレスサインがないか自身を観察してみましょう。
自分のストレスを把握できれば、ストレスの発散、休息など早めにセルフケアができます。
参照:厚生労働省【ストレスって何?]・文部科学省【心のケア 各論】
ストレスコーピング(対処)
ストレスコーピングとは、ストレスに対処する行動のことです。
ストレスの種類によって、おもに以下のような3種類のストレスコーピングに分かれます。
- 問題焦点型コーピング
- 情動焦点型コーピング
- ストレス解消型コーピング
それぞれ詳しくみていきましょう。
問題焦点型コーピング
ストレスの元となっているストレッサーに対して働きかける対処法です。
原因自体を変化させて、ストレスを解消しようとする方法です。
たとえば、ストレッサーを遠ざけたり排除したりすることです。
ただ、ストレスそのものに対して働きかけるため、場合によっては難しいこともあります。
とくにストレッサーが人間関係である場合、その人を排除するのは難しいでしょう。
情動焦点型コーピング
ストレスの元となっているストレッサーに対して、考え方や感じ方を変える方法です。
ストレスの感じ方は人それぞれで、ストレスを受けにくい人は、思考がポジティブです。
物事がうまくいかないときには、ネガティブな心境になることも多いでしょう。
しかし、ストレスがたまったときこそ客観的な視点に立って考え直すことが必要です。
ストレス解消型コーピング
ストレスを感じたあとに、ストレスを体の外に放出する、いわゆるストレス解消方法です。
買い物をする、運動をする、カラオケに行くなどもその一つです。
その人それぞれのストレス解消法を身につけておくことが大切です。
参照:厚生労働省【ストレスコーピング】
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はたらき盛りに多いストレスの現状
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厚生労働省が行っている調査には「労働者健康状況調査」があります。
それによると仕事でストレスを感じている人の割合は年々増えています。
とくに30代、40代の働き盛りにストレスを強く感じている方が多いようです。
30代は、一応のキャリアを身につけ、周囲からの期待も大きくなる時期です。
さらに私生活では、結婚や子どもの誕生といった環境がガラリと変わる時期でもあります。
そのためストレスの種類も多様になります。
40代は、社会からの期待がさらに大きくなります。
高度なキャリアアップが求められたり、中間管理職としてのストレスも増すばかりです。
このように30代、40代はストレスにさらされる環境や頻度の高さがあります。
体力的・精神的にも充実した年代です。
しかし、無理を重ねることでストレスによるダメージが心身ともに蝕んでいきます。
参考:厚生労働省【労働安全衛生調査】・厚生労働省【ストレスとは】
ストレスの種類まとめ
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ここでは、ストレスの種類について紹介してきました。
その種類と要点を以下にまとめます。
- ストレスは「ストレッサー」「ストレス反応」「ストレス耐性」が含まれる
- ストレッサーの種類は「物理的」「化学的」「社会的」「心理的」「身体的」
- ストレス反応の種類は「身体的反応」「心理的反応」「行動的反応」
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。