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健達ねっと>健康お役立ち記事>栄養>クルクミンには副作用がある?副作用や効果、サプリについて解説!

クルクミンには副作用がある?副作用や効果、サプリについて解説!

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クルクミンの副作用について 

ウコンに含まれる物質の1つであるクルクミン。
クルクミンは様々な効果が期待できる物質として注目され、研究がされています。
しかし、クルクミンには副作用があるのを知っていますか?

本記事では、クルクミンについて以下の点を中心にご紹介します。

  • クルクミンとは
  • クルクミンの効果
  • クルクミンの副作用

クルクミンの副作用について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

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クルクミンとは?

クルクミンとは、ウコンに含まれている物質の1つでポリフェノールの一種です。
クルクミンは、アラビア語の「黄色」を意味する「クルクム(kurkum)」からきており、ウコンの黄色はこのクルクミンの色素とされています。

 

また、ウコンは「秋ウコン」「春ウコン」「紫ウコン」の3種類に分けることができます。

春ウコンよりも秋ウコンのほうがクルクミンが多く含まれ、鮮やかな黄色が特徴です。
日本では、天然色素としてたくあんなどの漬物、水産のねり製品、栗やりんごのシロップ漬けなどの色づけに用いられています。

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クルクミンの効果は?

ウコンの成分として知られているクルクミンはどのような効果が期待できるのでしょうか。
そこで、クルクミンのもたらす効果についてご説明します。

コレステロール値の減少

クルクミンには、胆汁の分泌を促進する作用があり、コレステロールを低減させることができます。

胆汁とは、肝臓で毎日約500mℓ作られる消化液のことを指し、胆汁に含まれる胆汁酸は、コレステロールから作られています。

クルクミンを摂取することにより、胆汁の分泌が促進され、多くのコレステロールが必要になります。

従って、コレステロール値を下げる効果が得られます。

美肌機能

クルクミンには活性酸素を取り除く抗酸化作用があり、美肌を維持する効果を得ることができます。

活性酸素は、老化や生活習慣病の原因物質の1つと言われており、メラニン色素の生成にも関わっている成分です。

この活性酸素は、体内で増加することで、肌細胞に悪影響を及ぼし、シミ、しわ、くすみなどを引き起こします。

さらに、コラーゲンの弾力性を低下させる作用も持ち合わせているため、ハリや弾力も失わせます。
クルクミンの持つ作用で活性酸素を抑制することで、肌の構成成分を保持し、美肌の維持に繋がります。

脳機能を活性化させる効果

クルクミンには、脳機能を活性化させる効果が期待できます。

最近の研究成果に、カレーを食べることで脳が活性化され、IQが上がったという結果があります。

このテストは、被験者にカレーとコントロール食をそれぞれ摂取させ、作業記憶と視覚探査をテストするというものです。

結果、カレーを摂取した被験者は脳が活性化され、試験課題をより多く解くことができました。
また、他の研究では、病気の原因物質となるたんぱく質の蓄積を妨げ、アルツハイマー病予防の効果もみられたそうです。

歯周病予防

クルクミンは歯周病予防にも効果が期待できます。

大阪大学歯学研究科では、クルクミンの効果に着目し、歯周病予防へ及ぼす影響について研究がされました。

その結果、クルクミンには歯周病菌であるPg菌の増殖・バイオフィルム形成を抑える効果があることが証明されました。

口の中には、善玉菌と悪玉菌が共存し、歯周病を抑える殺菌成分の多くは、悪玉菌だけでなく善玉菌も殺してしまうという問題があります。


しかし、クルクミンは、口内の善玉菌はそのままに、悪玉菌であるPg菌だけを減らすことができます。
また、Pg菌が繁殖することで形成される「バイオフィルム」は、唾液や抗菌物質を跳ね返す性質があります。

しかし、クルクミンは、このバイオフィルムの形成を阻害する効果もあることが分かっています。

癌の予防や治療

クルクミンの重要な効果の1つに、抗炎症作用があり、癌予防に効果が期待できるとされています。

クルクミンは、いくつかの免疫物質と相互作用することで、抗炎症作用を発揮します。

この抗炎症作用が、過剰な癌の増殖、細胞死の減少などを妨げ、結果的に癌の予防に繋がります。

また、クルクミンの持つ抗酸化作用により癌治療(化学療法・放射線療法)の副作用軽減や抗腫瘍免疫を高める効果があることが分りました。

それに伴い、抗癌剤治療を受ける進行乳癌患者を対象とした試験にて、クルクミン点滴を併用することの安全性と有効性が報告されています。

クルクミン点滴製剤はすでに欧米で用いられており、臨床試験もすでに実施されているようです。

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クルクミンには副作用があるのか?

クルクミンは、様々な効果が期待できる物質であることが分りました。
では、副作用はあるのでしょうか?

実際に起きた事例と共にご紹介します。

ウコンにより起きた死亡事件

2004年10月、東京逓信病院がウコンにより起きた肝障害による死亡例を報告しました。

死亡した女性は、肝硬変の疑いで東京逓信病院を受診。
女性は、購入した粉末のウコンを、毎日スプーン1杯摂取し始めたところ、約2週間後に症状が悪化。

東京逓信病院に入院しましたが、腹水の影響で約3カ月後に亡くなられました。
その後も副作用の報告は続き、2012年2月に日本医師会がウコンの安全性に警鐘を鳴らしました。

また、2017年8月国民生活センターも「健康食品の摂取により薬物性肝障害を発症することがある」と報告しています。

出典:全日本民医連【くすりの話 ウコン

クルクミンは本来あまり効果がない?

クルクミンは、癌細胞の成長抑制や、アルツハイマー病の原因物質の妨げなどの効果がある物質です。

しかし、「クルクミンは本来あまり効果が期待できない」と言われています。
その要因に、「クルクミンが人体に吸収されにくい」という特徴があります。

クルクミンは飲んでも体内に吸収されにくい物質です。
アルツハイマー病への効果を調べる研究では、それぞれクルクミンを2g含む薬剤と、4g含む薬剤を服用するテストを行いました。

このテストの結果から、血液中にクルクミンの成分が検出されたのは4g服用した方だけで、その量も僅かでした。

また、日本で販売されているウコンのドリンク剤に含まれるクルクミンは30mg(0.03g)です。
アルツハイマー病への効果を調べる研究が正しければ、体内にクルクミンが吸収されていない可能性があります。

副作用が出る理由は効果を出そうとしているから

クルクミンで肝機能障害の副作用が生じやすい理由として、無理やりバイオアベイラビリティを向上させているという点が挙げられます。

バイオアベイラビリティとは、服用した薬物が全身循環に到達する割合をあらわす定数のことです。
クルクミンは腸管からの吸収率が低く、バイオアベイラビリティが低い物質です。

そのため、体内での半減期も短く、有効性を高めるために様々な投与形態の研究、開発が進んでいます。

従って、クルクミン自体は毒性はないですが、バイオアベイラビリティを高めるために含まれた添加物が原因で副作用が生じることがあります。


主な副作用は

  • アレルギー反応やアナフィラキシーショック
  • 含有するアルコールによる肝酵素値の上昇
  • 腎臓からグルクロニドとしてのみ排出されるために、クレアチニン値が異常上昇

稀に起こる事例として、頭痛、吐き気、複視、そして根拠のない強い高揚感が報告されています。

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クルクミンサプリを摂取するときの注意点

クルクミンは、サプリとして市販で販売されています。
そこで、クルクミンをサプリで摂取する際に注意するべき点を2つご紹介します。

長期摂取・過剰摂取は避ける

クルクミンサプリを摂取する際は、長期摂取や過剰摂取を避けましょう。

クルクミンサプリ自体は市販で販売されていることもあり、なんら問題はありません。
しかし、サプリの長期摂取や過剰摂取をすることで消化管障害を起こすことがあります。

消化管障害を起こさないためにも、クルクミンサプリの摂取には注意が必要です。

サプリメントの製造元を確認する

近年では、オンラインから様々な国の様々なサプリメントを購入することができます。
そこで注意が必要な点が「製造元の確認」です。

クルクミンの健康被害の原因の1つに、サプリメント製造元の品質管理の悪さの指摘もあります。

従って、サプリメント購入の際には、製造元の確認が重要です。
出典:日本医師会【ウコンについて

薬の使い方

クルクミンが認知症予防に繋がる!

先ほど、クルクミンには脳機能を活性化させる効果が期待できることをご説明しました。
そこで、クルクミンが認知症予防に繋がることについてご紹介します。

認知症の原因・症状

認知症の原因はまだ不明ですが、アミロイドβというたんぱく質が脳に蓄積し、神経細胞が減少、脳が萎縮して起こると考えられています。

アミロイドβとは、脳で作られるたんぱく質の一種で、健康な脳にも存在する物質です。
通常はゴミとして短期間で分解、排出されますが、アミロイドβ同士が融合し、異常なアミロイドβができる場合があります。

異常なアミロイドβは排出されずに脳に蓄積される特徴があり、その影響により認知症が進行していきます。
また、認知症が進行していくと、もの忘れ、妄想や幻覚、夜間せん妄、などの症状が現れます。

クルクミンが毒性を消す?

新潟大学脳研究所では、ハエを用いてクルクミンが認知症の原因の1つであるアミロイドβにどのような効果をもたらすかという研究が行われました。

アミロイドβを発現したハエは健康なハエと比べ、飛行する高さが低い特徴があります。
そこで、餌にクルクミンを与えると、飛行する高さが健康なハエと同じようになるという結果が分かりました。

この結果から、クルクミン誘導体は、アミロイドβ凝集体を解離させることが明らかになりました。
また、アミロイドβを発現したハエでは、アミロイドβの毒性を解毒することも示されました。


出典:新潟大学脳研究所【クルクミン誘導体によるアミロイドβ凝集体の解毒

クルクミンの副作用のまとめ

今回はクルクミンについて様々な情報をご紹介しました。
クルクミンについて要点を以下にまとめます。

  • クルクミンとは、ウコンに含まれるポリフェノールの一種
  • クルクミンには、コレステロール値の減少、美肌、脳機能の活性化などの効果がある
  • クルクミンを過剰摂取してしまうと消化管障害を起こす可能性がある

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
  • 出版事業
  • 社名: メディカル・ケア・サービス株式会社
  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
  • 本社: 〒330-6029埼玉県さいたま市中央区新都心11-2ランド·アクシス·タワー29F
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