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健達ねっと>健康お役立ち記事>ストレス>ストレス性皮膚炎とは?原因や症状から対処法まで徹底解説

ストレス性皮膚炎とは?原因や症状から対処法まで徹底解説

成人のストレス性皮膚炎が増加しています。
ストレス性皮膚炎は、ストレスを受けたときに強烈なかゆみを感じるのが特徴です。

なぜストレスを感じると、かゆみが起きるのでしょうか。
また、ストレス性皮膚炎はどのように対処したらよいのでしょうか。

本記事では、ストレス性皮膚炎について、以下の点を中心にご紹介します。

  • ストレス性皮膚炎が起こる仕組み
  • ストレス性皮膚炎の症状
  • ストレス性皮膚炎の対処方法

ストレス性皮膚炎について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。 

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ストレス性皮膚炎とは

ストレス性皮膚炎とは

※画像はイメージです

ストレス性皮膚炎とは、ストレスによってアトピー性皮膚炎が悪化した状態を指します。
まず、アトピー性皮膚炎について解説します。

アトピー性皮膚炎とは

アトピー性皮膚炎とは、かゆみのある湿疹が出ることです。
症状が悪化と回復を繰り返すのが特徴です。

アトピー性皮膚炎の方の多くは、アトピー素因を持つ点も特徴的です。

出典:厚生労働省「アトピー性皮膚炎の概要と基本的治療

アトピー素因とはアトピー素因とは、アトピーになりやすい体質のことです。
大きく分けると以下の2種類があります。

  • 本人または家族がアトピー性の病気を持っている
  • 体質的にIgE抗体を生成しやすい

代表的なアトピー性の病気

  • アトピー性皮膚炎
  • アレルギー性鼻炎
  • 結膜炎
  • 気管支喘息など

IgE抗体とは、身体を異物から守る免疫物質です。
アレルギー症状とは、IgE抗体がアレルギー物質に過剰反応を起こすことです。

体内のIgE抗体の量が多い方ほど、アレルギー体質である可能性が高いです。
しかし、IgE抗体量が多い方全員がアトピー性の病気を発症するわけではありません。

アトピー素因は遺伝します。
親がアトピー素因を有している場合、子どももアトピーを起こしやすい体質であると考えられます。

アトピー性皮膚炎の症状・特徴

アトピー性皮膚炎は、以下のような症状があらわれます。

  • 皮膚が赤くなる
  • 赤いブツブツが出る
  • 皮膚がカサカサに乾燥する
  • 皮がむける
  • 湿疹からじゅくじゅくした汁が出る

強いかゆみのために肌をかきむしった結果、肌がゴワゴワに硬くなったり、かさぶたができたりするケースもあります。

アトピー性皮膚炎が出やすい場所は、目の周り・おでこ・首・上半身・手・足です。
多くの場合、湿疹は左右対称にあらわれます。

アトピー性皮膚炎の原因はさまざま

アトピー性皮膚炎は、体質的要因と環境的要因が重複して起こることがあります。
体質的要因とは、以下の通りです。

  • アトピー素因
  • 皮膚のバリア機能の低下

アトピー性皮膚炎は、多くの場合、環境的要因が原因で発症するといわれています。
アトピー性皮膚炎になりやすい体質の方に、一定の条件がそろうことで症状があらわれます。

環境的要因は、以下のようなものがあります。

  • 食べ物・花粉・ダニ・ハウスダストなどのアレルギー物質
  • 衣服・爪などの摩擦
  • 化粧品・洗濯洗剤などの化学物質
  • 寝不足・疲労
  • ストレス

花粉やダニなど、体の外からアレルギー物質が取り込まれて発症する場合と、寝不足やストレスなどの体内からくる要因があります。

アトピー性皮膚炎は皮膚のバリアが低下

アトピー性皮膚炎は、バリア機能の低下が原因で起こることがあります。
バリア機能とは、皮膚の一番外側にある角層が肌を守る働きのことです。

角層のバリア機能によって、肌は潤いを保っています。
バリア機能がうまく働いていれば、保湿因子・角質細胞間脂質が正常化します。

保湿因子や角質細胞間脂質とは、細胞と細胞の隙間を埋める成分です。
この成分が水分を抱え込んで膨らみ、細胞間を満たしています。

バリア機能が低下すると、皮膚の水分が外に逃げやすくなります。
水分が少なくなると、保湿因子・角質細胞間脂質の働きが低下します。

その結果、細胞の間に隙間ができて、異物が体内に侵入してしまいます。

異物が体内に侵入すると、アレルギー症状を引き起こします。
異物として代表的なのは、花粉やハウスダストなどのアレルギー物質です。

バリア機能が低下した肌は、小さな刺激にも過敏になります。
汗や摩擦などでも激しいかゆみが出やすくなります。

かゆみを我慢しきれずに掻いてしまうと、肌の角層に傷がつきます。
するとバリア機能がさらに低下するため、異物がますます体内に侵入しやすくなります。

その結果、かゆみが一層激しくなり、また掻いてしまうという悪循環になってしまいます。

アトピー性皮膚炎の年齢的な特徴

多くの場合、アトピー性皮膚炎は、年齢によって湿疹が出る部位が異なります。

湿疹が出やすい部位特徴
乳幼児(~4歳)頭部・顔全体・腕の関節の内側・膝裏・足首・上半身かゆみの強い湿疹・細かいブツブツ・じゅくじゅくした汁が出る
小児(4歳~思春期)おでこ・目の周り・腕の関節の内側・膝裏・足首・上半身・手首皮膚の乾燥・皮むけ・耳の裏が切れる
成人(思春期以降)おでこ・目の周り・腕の内側・膝裏・足首・首・胸・手皮膚がゴワゴワになる・色素沈着

湿疹は左右対称にあらわれることが多くあります。
上記のような症状が一定期間続くと、アトピー性皮膚炎と診断されます。

一定期間とは、乳幼児では2ヶ月以上、小児・成人は6ヶ月以上です。
症状は、年齢とともに改善されていきます。

しかし、近年は大人のアトピー性皮膚炎も増えています。

アレルギー性皮膚炎との違い

アトピー性皮膚炎とよく似た症状に、アレルギー性皮膚炎があります。
両者の違いは、どのようなものでしょうか。

アトピー性皮膚炎は、アレルギー性皮膚炎の1種です。
その他に、かぶれや金属による皮膚炎もアレルギー性皮膚炎となります。
アレルギー性皮膚炎は「即時型」「遅延型」の2つに分類されます。

アレルギーの仕組みについて解説します。
アレルギーとは、免疫機能の暴走を指します。

免疫機能は、体内から異物を排除する仕組みのことです。
たとえばダニや花粉などの異物が体内に侵入すると、くしゃみ・鼻水・涙などがでます。

これは、免疫機能が働き始めたことによる症状です。
免疫機能が働くことで、アレルギー物質であるダニや花粉を体外に出そうとします。

免疫機能はときに暴走することがあります。
暴走とは、異物だけでなく自身の細胞まで攻撃することです。
免疫機能が暴走すると、強いアレルギー症状を引き起こします。

アトピー性皮膚炎も同様に、免疫機能の暴走によって湿疹があらわれます。
その他に、ストレスが発症の引き金となることがあります。

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ストレス性皮膚炎の特徴

ストレス性皮膚炎の特徴

※画像はイメージです

ストレス性皮膚炎とは、ストレスが原因で発症・悪化する皮膚炎です。
ストレス性皮膚炎の特徴について解説します。

ストレスでアトピー性皮膚炎が悪化する

ストレスによって、アトピー性皮膚炎が起こることがあります。
ストレスが原因のアトピー性皮膚炎は、ストレス性皮膚炎と呼ばれます。

ストレス性皮膚炎は、ストレスを感じたときに強いかゆみがあらわれるのが特徴です。

ストレスで悪化する理由

なぜ、ストレスでかゆみが悪化するのでしょうか。

ストレスを受けると、ステロイドホルモンが分泌されます。
ステロイドホルモンが分泌されると、皮膚にかゆみを引き起こします。

この働きには、コルチゾールというホルモンが関係しています。
コルチゾールは、ストレスを受けたときに副腎皮質から分泌されるホルモンです。

コルチゾールの働きは、一時的に筋肉の血行を促進したり、血糖値を高めたりします。
ストレスから身を守るために一時的に興奮させて強化し、ストレスに負けない体内環境を整えるというわけです。

このようにストレス耐性を高めるはずのコルチゾールが、なぜかゆみを悪化させるのでしょうか。
かゆみを悪化させるのは、過剰なコルチゾールが原因です。

コルチゾールの分泌が過剰になると、肌の代謝バランスを乱します。
その結果、肌のバリア機能を低下させます。

バリア機能が低下すると、肌は小さな刺激にも敏感になり強いかゆみがあらわれやすくなります。
ストレスが大きい方ほど、コルチゾールの分泌量が増えます。

ストレスによるアトピーは大人にも

アトピー性皮膚炎はほとんどの場合、年を重ねるにつれ改善されていきます。
しかし近年は、成人のアトピー性皮膚炎も多くみられます。

成人のアトピー性皮膚炎は、ストレスが原因であることが多いです。
成人後に初めて発症するケースもあれば、小児の頃に治癒したアトピーがストレスによって再発するケースもあります。

ストレスで代表的なのは、仕事・対人関係の悩みといった精神的ストレスでしょう。
その他に、不眠・過度な疲労などの肉体的なストレスもあります。

アトピー性皮膚炎はこれらのストレスが重なって、かゆみが強くなることがあります。

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ストレスによる皮膚炎の部位ごとの症状

ストレスによる皮膚炎の部位ごとの症状

※画像はイメージです

ストレスが原因となる皮膚炎の種類をご紹介します。
また、それらの特徴・症状について解説します。

顔・首におこる皮膚炎

アトピー性皮膚炎の症状があらわれやすいのは、顔・首などです。
乳幼児は、頭部・顔全体に湿疹があらわれることもあります。

乳幼児は成長につれて、顔の湿疹の範囲が狭くなり、おでこ・目の周り・口の周りなどに発疹ができます。

成人になると、首周りにも症状があらわれやすくなります。
顔・首などに起こる皮膚炎は、アトピー性皮膚炎のほかに以下があります。

毛嚢炎直径1cm以下の赤いブツブツした湿疹ができ、痛み・かゆみはほとんどない
脂漏性皮膚炎鼻・おでこなどの皮脂分泌が多い部位に赤い湿疹が出る
あせも汗がたまりやすい部位に、かゆみのある湿疹が出る
蕁麻疹短時間に赤み・かゆみ・痛みのある湿疹があらわれて治まる
にきび毛穴が詰まった部位に吹き出物ができる

手・手首・腕におこる皮膚炎

乳幼児のアトピー性皮膚炎は、皮膚のやわらかい部位にあらわれやすいのが特徴です。
具体的には腕の関節の内側などです。

乳幼児の成長とともに、手首・腕全体・手などにも湿疹があらわれやすくなります。
成人になると、皮膚がゴワゴワと硬化するケースもあります。

皮膚炎の症状は、アトピー性皮膚炎のほかに以下があります。

接触性皮膚炎(かぶれ)漆などの特定物に触れた部位だけに、赤み・かゆみ・痛みなど伴う炎症が起こる
皮脂欠乏性湿疹皮脂が少なくなっている部位にかゆみのある湿疹が出る
手湿疹水仕事が多い方の手に、カサカサまたはジュクジュクの湿疹があらわれる
皮膚搔痒症発疹がないにもかかわらず、強い痛みを感じる
毛孔性苔癬二の腕などに薄茶色のブツブツした湿疹ができる

足におこる皮膚炎

乳幼児は、膝の関節の裏側・足首・お尻の下などにも症状があらわれます。

年齢が上がると、すね・膝裏全体に湿疹があらわれることもあります。
皮膚炎の症状は、アトピー性皮膚炎のほかに以下があります。

接触性皮膚炎(かぶれ)漆などの特定物に触れた部位だけに、赤み・かゆみ・痛みなど伴う炎症が起こる
皮脂欠乏性湿疹皮脂が少なくなっている部位にかゆみのある湿疹が出る
掌蹠膿疱症足の裏に膿を持った水ぶくれができる
皮膚搔痒症発疹などがないにもかかわらず、強い痛みを感じる
水虫足の指の間・爪・裏にカサカサまたはジュクジュクの湿疹ができる

ストレスが原因で起こる蕁麻疹

ストレスが原因で起こる蕁麻疹

※画像はイメージです

蕁麻疹は食べ物や薬に対するアレルギー反応として起こると思われることが多いです。
しかし、実はストレスも原因の1つです。
ストレス自体が直接蕁麻疹を引き起こしているわけではなく、蕁麻疹が出やすい状態にしてしまうと考えられています。

ストレスによってホルモンや自律神経が乱れることで、蕁麻疹として体にあらわれます。

ストレスが原因の蕁麻疹の特徴は、以下のとおりです。

  • 同じ時間帯に発症することが多い
  • いつも同じ部分に蕁麻疹が出る
  • ホッと一息ついたとき、入浴後、就寝前など緊張が解けた時出ることが多い

もし、上記の症状に当てはまるなら、ストレスを減らす方法を探すことが大切です。

アトピー性皮膚炎そのものがストレスに

アトピー性皮膚炎そのものがストレスに

※画像はイメージです

ストレスは肌のバリア機能を低下させ、アトピー性皮膚炎を悪化させます。
また、アトピー性皮膚炎そのものがストレスになるケースも少なくありません。

ストレスでアトピー性皮膚炎が悪化すると、強いかゆみに襲われます。
アトピー性皮膚炎は、掻くと症状が悪化するため掻かないことが推奨されます。

そのため、強いかゆみが我慢できないという不快感が続きます。
かゆみが大きなストレスになり、症状が悪くなるという悪循環が起こります。

また、病気への不安がストレスの原因になることもあります。
アトピー性皮膚炎の症状は、顔や首など人目に付きやすい場所にあらわれます。
そのため、見た目にコンプレックスを持つことが少なくません。
いつまでこの症状が続くのか、という強い不安がストレスになるケースもあります。

いずれも心理的な負担は大きくなります。
ストレスが大きくなると、うつ病に発展する可能性が高まります。

うつ病の方は、健常な方に比べるとストレスを感じやすくなります。
また、うつ病になったことにストレスを感じるケースもあります。

度重なるストレスは、アトピー性皮膚炎をさらに悪化させます。
負の連鎖を断ち切るには、症状と精神面の両方をケアすることが大切です。

ストレス性皮膚炎のかゆみをおさえる方法

ストレス性皮膚炎のかゆみをおさえる方法

※画像はイメージです

アトピー性皮膚炎は、強いかゆみを感じることがあります。
かゆみがあるときは、以下のような方法をお試しください。

掻かない

第1に、掻かないことが大切です。
皮膚を掻くと、皮膚が傷つきバリア機能が低下するためさらにかゆみがひどくなります。

かゆいときは深呼吸

ストレスが原因でかゆみがある場合、ストレスを解消することでかゆみの軽減が期待できます。

ストレス解消におすすめの方法は深呼吸です。
深い呼吸をすると、自律神経が整いかゆみが緩和されやすくなります。
また、別のことに意識を集中することで、かゆみを忘れさせる効果もあります。

かゆいところを冷やす

かゆみが生じている部分を冷やすと、かゆみが軽減されやすくなります。
冷やすことで、かゆみを感じる神経の働きを抑制するためです。

反対に身体が温まると、かゆみを感じる神経が活発に活動します。
特にお風呂場や布団の中は、体温が上がりやすくなります。
そのため、かゆみが悪化するケースがあります。

かゆみがひどいときは、シャワーだけにしたり、寝具を工夫したりして、体温を上げすぎないよう工夫しましょう。

薬を適切に使う

かゆみがあるときは、薬を使うのも1つの方法です。
一般的には、ステロイド系の塗り薬が処方されます。

内服薬や保湿剤などを併用することもあります。
医薬品は使用方法を誤ると、副作用などを招く可能性があります。

薬を使うときは、必ず医師の指導に従いましょう。

ストレスを緩和する

かゆみを鎮めるには、かゆみの根本原因であるストレスを解決する必要があります。
ストレスがたまっている場合は、発散・解消を心がけましょう。

おすすめのストレス緩和方法

おすすめのストレス緩和方法

※画像はイメージです

ストレスを緩和する方法をご紹介します。
ぜひご参照ください。

睡眠をしっかりとる

ストレスを緩和するには、心身をしっかり休めることが大切です。
場合によっては、休職・休校も検討しましょう。

睡眠をしっかり取ることで、脳の疲労が軽減されます。
その結果、自律神経が整いストレスを感じにくくさせてくれます。

身体を動かす

ストレスの多い方は、筋肉がこわばっていることが多いです。
身体の緊張をほぐすために、適度な運動を心がけましょう。

ストレッチや散歩などがおすすめです。
身体の緊張がほぐれると、心もリフレッシュします。

親しい人と話す

親しい相手と話すと、気持ちがふさぎこむのを防げるでしょう。
また、笑いはストレス発散効果があるといわれています。

悩みやストレスについて、誰かに相談するのも1つの方法です。
思いを口にするだけで、気持ちが晴れることがあります。

話すことは心の整理にもつながります。
今まではみえなかった解決策や別の視点が浮かぶこともあります。

太陽の光に当たる

太陽の光にあたると、ストレスを感じにくい体質になります。
太陽の光には、セロトニンを増やす力があるためです。

セロトニンは幸せホルモンと呼ばれており、その名の通り幸福感を高めてくれます。
セロトニンが多いほど、ストレス・不安・疲労を感じにくくなります。

気分が沈むときは、意識して日光を浴びましょう。

趣味に没頭する

趣味に没頭すると、気分がリフレッシュします。
趣味を通して様々な人と交流することも、よい方法です。

趣味はアウトドア・インドアどちらでもかまいません。
自分にあった趣味を見つけましょう。

出典:厚生労働省「こころと体のセルフケア

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アトピー性皮膚炎の1割はストレス性

アトピー性皮膚炎の1割はストレス性

※画像はイメージです

アトピー性皮膚炎は多くの場合、体質的要因と環境的要因によって発症します。
アトピー性皮膚炎になりやすい体質の方に、何らかの刺激が加わって発症に至ります。

刺激とは、物理的な刺激やストレスのことです。
物理的な刺激は、汗・摩擦・洗濯洗剤などの化学物質が代表的です。

疲労・不眠・精神的ストレスが慢性的に積み重なった結果、アトピー性皮膚炎に至ることもあります。

大阪皮膚医会の調査・発表によると、アトピー性皮膚炎の推定要因として一番多いのは、皮膚刺激、その次にストレスとされています。

また、ストレスを感じやすい場所の第1位は職場でした。

現代はストレスが多く、ストレス性皮膚炎のリスクも高めです。
皮膚炎を回避するには、こまめにストレスを発散することが大切です。

出典:「アトピー性皮膚炎発症要因調査の試み

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寒い季節のストレス性皮膚炎を避けるために

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寒い季節が到来すると、皆さんのストレス性皮膚炎が悪化するとは限りませんが、多くの人が秋冬の訪れとともに、皮膚の状態の急変を感じているようです。直接的なストレスからではなく、環境面で肌に与えるストレスもあり、寒い季節にはそれが顕著なようです。ここでは、寒い季節のストレス性皮膚炎へのアドバイスを紹介します。

部屋の温度と服装

家の全ての部屋を一定の温度(理想的には18℃)に保ち、環境に適応するために徐々に重ね着をしたり脱いだりする薄いレイヤーを着用します。暖房やヒーターは暖かさを提供しますが、同時に空気から湿度を奪います。近くに水のボウルを置くことで、この乾燥効果を補い、皮膚への影響を最小限に抑えることができます。また、暖房源に近すぎず、部屋全体が暖かくなるようにし、必要に応じて追加の衣類や毛布を使用します。

また、帽子、スカーフ、手袋は暖かいですが、粗い、かゆい素材で作られていると、すでに敏感になっている皮膚をさらに刺激します。
シームレスで柔らかい素材を選び、皮膚に直接触れるアイテム(下着、寝間着、タイツ、靴下)はできるだけ100%コットンのものを選びましょう。

換気

秋冬の間は窓を閉めて暖かさを保つことが誘惑的ですが、部屋を適切に換気しないと、アトピー性皮膚炎の一般的なトリガーであるハウスダストマイトが繁殖する環境が整います。
不適切な換気はまた、キッチンやバスルームでカビの成長を引き起こす可能性があり、これもアトピー性皮膚炎の発作を引き起こす可能性があります。毎日窓を開けて家に新鮮な空気を取り入れましょう!

参考:「National Eczema Society| 寒い季節と皮膚炎

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ストレス性皮膚炎に関するよくある質問

ストレス性皮膚炎に関するよくある質問

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ストレス性皮膚炎に関するよくある質問には、どのようなものがあるのでしょうか。
ここでは、ストレス性皮膚炎に関するよくある質問をご紹介いたします。

ストレスで肌荒れするのはなぜですか?

ストレスで肌荒れするのは、ストレスが自律神経やホルモンバランスに影響を与えるからです。

ストレスが多いと

  • 女性ホルモンの分泌が減り、皮膚の炎症や皮脂の分泌が増える
  • 肌のターンオーバーが乱れ、保湿成分が不足する
  • 肌のバリア機能が低下し、乾燥を引き起こす
  • 代謝や血行が悪くなり、肌の水分や栄養が不足する

などがあります。

ストレスによる肌荒れを改善するには、ストレスの原因を見つけて解消することが大切です。
また、睡眠や食事、運動などの生活習慣を見直し、刺激の少ないスキンケアを行うことも効果的です。

アトピー性皮膚炎とうつ病に関係性はありますか?

アトピー性皮膚炎とうつ病には関係性があります。
アトピー性皮膚炎は不安やうつ病と関連しているという研究があります。

また、アトピー性皮膚炎の症状がストレスになり、うつ病と合併する可能性もあるのです。
うつ病の治療をすることで、アトピー性皮膚炎の治療にも効果があるといわれています。
アトピー性皮膚炎やうつ病に悩んでいる場合は、専門の医師に相談することをおすすめします。

ストレス性皮膚炎まとめ

ストレス性皮膚炎まとめ

※画像はイメージです

ここまでストレス性皮膚炎についてお伝えしてきました。
ストレス性皮膚炎の要点を以下にまとめます。

  • ストレス性皮膚炎が起こるのは、ストレスによって肌のバリア機能が低下するため
  • ストレス性皮膚炎の症状は、顔・首・手・足などに湿疹や強いかゆみが出る
  • ストレス性皮膚炎のかゆみは、冷却・塗り薬、ストレス緩和などで対処する

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
  • 出版事業
  • 社名: メディカル・ケア・サービス株式会社
  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
  • 本社: 〒330-6029埼玉県さいたま市中央区新都心11-2ランド·アクシス·タワー29F
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