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健達ねっと>健康お役立ち記事>体の不調>【耳鳴りに効くツボ】耳鳴りの治し方を紹介します!

【耳鳴りに効くツボ】耳鳴りの治し方を紹介します!

耳鳴りは、ツボ押しによって改善できることがあります。
ツボ押しは時間・場所を問わずに簡単にできるため、もしものときに備えて身につけておくのがおすすめです。
耳鳴りを改善するにはどのツボを押したら良いのでしょうか。
本記事では、耳鳴りに効くツボについて、以下の点を中心にご紹介します。

  • 耳鳴りの原因
  • 耳鳴りに効くツボ
  • ツボ押しで改善できる耳鳴りとは

耳鳴りに効くツボについて理解するためにもご参考いただけますと幸いです。

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耳鳴りが起きる原因


耳鳴りの原因はさまざまです。
代表的な原因をみていきましょう。

自律神経の乱れ

耳鳴りの代表的な原因の1つが、自律神経の乱れです。
より具体的にいうと、耳鳴りが起こるのは、自律神経の乱れによって脳への血流が異常になるためです。

自律神経とは、臓器の働き・ホルモン分泌・血流・体温などを調節している神経系です。
自律神経は交感神経と副交感神経で構成されています。

耳鳴りの原因となるのは、交感神経です。
交感神経は、血管を収縮させたり脈拍を早めたりすることで、体を活動モードにする作用があります。

交感神経は、ストレス・疲労が溜まると過度に活性化しやすくなります。
ストレスなどによって交感神経が活発化しすぎると、血管が収縮した状態が長く続きます。

血管が収縮すると全身の血流が抑制されます。
特に頭部への血流が悪化すると、脳には十分な酸素が供給されなくなります。

すると脳が酸欠を起こすため、耳鳴りなどの症状があらわれやすくなります。

更年期

更年期も耳鳴りの代表的な原因の1つです。
なぜ耳鳴りが起こるのかというと、更年期には耳閉感が出やすいためです。

耳閉感とは、耳が詰まったり、音がこもったりする感覚のことです。
「聞こえ」に異常が生じるため、耳鳴りがしているように錯覚することがあります。

また、更年期による女性ホルモンバランスの乱れも耳鳴りの原因です。
女性ホルモンのバランスが乱れると、自律神経が乱れやすくなるためです。

自律神経の乱れは全身の血流悪化を引き起こします。
特に脳・耳周辺の血流が停滞すると、耳鳴り・めまいなどの症状が起こりやすくなります。

加齢

加齢も耳鳴りを引き起こす原因です。
理由は、加齢によって内耳の機能が衰えるためです。

内耳は耳の奥にあたる部位です。
内耳の中には蝸牛(かぎゅう)という器官があります。

蝸牛は、内耳でキャッチした音を電気信号に替えて脳に伝える役割を果たします。
蝸牛から届いた電気信号を脳が受け取ると、「音」として認識されます。

蝸牛の機能は年齢を重ねるにつれ低下していきます。
簡単にいえば、耳が老化して「聞こえ」が悪くなってしまうのです。

聞こえが悪くなると、耳鳴りを感じやすくなります。
なぜかというと、脳が音を聞き取ろうとして興奮しすぎるためです。

老化などによって音が聞き取りにくくなると、脳は音への感度を上げるために耳からの電気信号を増強します。

電気信号を強める脳の活動そのものが、「キーン」という耳鳴りの正体です。

病気

耳鳴りは全身疾患で起こることもあります。
特に耳鳴りが長い期間続いている場合は、病気が疑われます。

耳鳴りを引き起こす病気には、たとえば以下があります。

  • 外耳炎・中耳炎・内耳炎
  • メニエール病
  • 突発性難聴
  • 糖尿病
  • 脳梗塞


病気が原因で耳鳴りが起こっている場合、なるべく早めに病院を受診してください。
症状を長く放置すると、たとえ病気そのものは治癒したとしても、耳鳴りの後遺症が残ることがあるためです。

たとえば突発性難は、1~2ヶ月ほどで症状が固定されると指摘されています。
耳鳴りの後遺症を避けるためにも、突発性難聴を発症したら、1週間以内に耳鼻科を受診しましょう。

耳鳴り自体は珍しい症状ではありません。
数分で収まるのであれば、しばらく様子をみてもかまいません。

ただし、耳鳴りを異常と感じる場合は、念のため病院を受診してください。
病院を受診すべき目安には、たとえば以下のようなものがあります。

  • 数時間単位で耳鳴りが続く
  • 短時間で耳鳴りを繰り返す
  • 耳鳴りの他に激しい頭痛・めまいなどがある

騒音

騒音・大きな音が耳鳴りを引き起こすこともあります。
騒音は耳鳴りだけでなく、聴力を低下させる原因でもあります。

耳鳴りの原因となりやすいのは、たとえば以下のような音です。

  • 工事現場の音
  • コンサート・ライブ会場での音楽
  • 飛行機の音
  • イヤホンで大音量で音楽を聴く


騒音による耳鳴り・聴力低下は騒音性難聴と呼ばれています。
騒音性難聴の原因は、騒音によって内耳の中の細胞がダメージを受けることです。

騒音性難聴は、多くの場合、一時的なものです。
大きな騒音から解放されれば、症状は時間の経過と共に収まります。

ただし、騒音によって内耳の細胞が深刻なダメージを受けると、騒音から解放されても耳鳴りなどが治らないことがあります。

騒音性難聴は、初期には症状に気づかないことも少なくありません。
そのぶん発見が遅れやすいため、気がついたときには耳鳴り・聴力低下が進んでいた、というケースは多々みられます。

耳鳴り・難聴を防ぐためにも、日頃から大きな音を聞く機会が多い方は、自身の耳の違和感に注意しておきましょう。

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耳鳴りの症状|種類別に解説


耳鳴りは症状に応じて4タイプに分けられます。
それぞれのタイプの特徴をご紹介します。

自覚的耳鳴り

自覚的耳鳴りは、自分にしか分からない耳鳴りです。
より具体的にいうと、周囲の音・体内とは関係なく、自分の耳の中だけで異音がしている状態です。

耳鳴りの多くは自覚的耳鳴りです。
自覚的耳鳴りの代表的な原因は、中耳炎・外耳炎・突発性難聴などの耳の病気です。

あるいは、加齢・自律神経の乱れ・全身疾患が原因で起こることもあります。

他覚的耳鳴り

他覚的耳鳴りは、他の人にも聞こえる耳鳴りです。
他人が耳鳴りを聞く際には、耳鳴りがしている方の耳に聴診器を当てる必要があります。

他覚的耳鳴りは、大きく分けて以下の2タイプがあります。

タイプ音の種類耳鳴りの例
間欠的耳周辺の筋肉の痙攣が聞こえるコツコツ・プツプツ
持続的血液の流れる音が聞こえるザーザー・ドクンドクン


他覚的耳鳴りは異音の発生源が体内にあります。
異音の発生原因としては、高血圧・動脈硬化・腫瘍などの疾患が代表的です。

伝音性耳鳴り

伝音性耳鳴りとは、伝音性難聴の症状の一種です。
伝音性難聴の原因は、外耳・中耳の機能低下です。

外耳・中耳は、外部の音を内耳に伝える役割があります。
外耳・中耳に異常が起こると、外部の音が正確に内耳に伝わらなくなるため、聞こえに支障が生じます。

聞こえに支障が出ると、耳鳴りなどの症状が出やすくなります。
伝音性難聴による耳鳴りは、ブチブチ・ポンポンなどのような音がすることが多いです。

伝音性難聴の原因としては、異物・耳垢などによる外耳・中耳の閉塞などが代表的です。
あるいは、中耳炎や耳硬化症などの病気が原因となることもあります。

耳硬化症とは、鼓膜の中にある耳小骨に異常が起こる病気です。

感音性耳鳴り

感音性耳鳴りは、感音性難聴の症状の一種です。
感音性難聴は、内耳や聴覚神経の障害によって起こります。

たとえば「キーン」という高い耳鳴りがしている場合、周波数の高い音をキャッチする神経の異常が考えられます。

「ザーザー」のような低い耳鳴りが聞こえる場合は、周波数の低い音に関する神経が障害を起こしています。

感音性耳鳴りの原因としては、騒音・加齢・メニエール病などが代表的です。
感音性耳鳴りは、発症から1週間ほど経過すると、症状が固定化しやすくなります。

反対に、発症後すぐに適切な処置を受ければ、耳鳴り・難聴などは改善が見込めます。
耳鳴りなどの後遺症を避けるためにも、耳の違和感に気づいたら48時間以内を目安に病院を受診してください。

次の記事でも、耳鳴りの種類や治療法について解説しています。
合わせてご覧ください。

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耳鳴りを止めるツボ押しでの治し方


耳鳴りを止める方法の一つに、ツボ押しがあります。
ツボを押すと、対応する部位の血行が改善されるためです。

耳鳴りの原因の多くは耳周辺の血行不良です。
ツボを押すことで耳周辺の血行が改善されれば、耳鳴りが治まる可能性があります。

ツボ押しは、ツボの場所さえ覚えれば、自分でも簡単に行えます。
場所・時間を問わずにいつでも取り組める点もメリットです。

もし耳鳴りにお困りの方は、ぜひ耳鳴りに効果のあるツボ押しをお試しください。
なお、ツボ押しはストレッチなどと併用すると、より高い耳鳴り改善効果を期待できます。

ストレッチをすると、耳周辺の筋肉が緩んで、血行が促進されるためです。
【耳鳴り改善に効くストレッチの例】

  • 耳鳴りがするほうの耳に小指を入れ、首を左右どちらかにひねる
  • 上記と反対側に首をひねる
  • (耳鳴りが治まらなければ)反対側の耳に小指を入れて、首を左右にひねる

耳鳴りにきくツボについて


耳鳴り改善に効果のあるツボと、ツボ押しのやり方をご紹介します。
耳鳴りにお悩みの方はぜひお試しください。

どのツボであっても、基本的な押し方は以下の通りです。

  • 爪を立てず、指の腹で押す
  • 力加減は「痛いけど気持ち良い」と感じる程度
  • ツボを押すときは指を左右に動かさず、垂直に動かす
  • 1カ所あたり5~10秒が目安
  • 1セット3~5回が目安
  • ツボを押すときは息を吐きながら


ただし、ツボによっては異なる押し方をしたほうが良いこともあります。

耳周りにあるツボ

まずは耳周りにあるツボをご紹介します。
耳周辺のツボは左右対称のものがほとんどです。

耳周辺のツボは、できれば左右同時に押しましょう。
指の腹や背を使って、気持ち良いと感じる程度の力加減で行ってください。

聴宮

聴宮(ちょうきゅう)は耳穴の前にあるツボです。
具体的には、耳の付け根のほぼ中央に存在します。

聴宮を探すときは、まず、人差し指を耳穴の前にあててください。
次に口を開きます。

口を開いたとき、くぼみができる場所が聴宮です。
聴宮を押すときは、口を開いたまま、人差し指の腹でゆっくり3~5回押してください。

痛みを感じない程度の力加減で、ツボを回すように押すのがポイントです。
聴宮は、耳全般の不調に効果のあるツボです。

たとえば耳鳴りの他、難聴の改善も期待できます。
リフトアップなどの美容効果もあります。

翳風

翳風(えいふう)は耳の後ろにあるツボです。
具体的には、耳たぶの後ろ辺りのくぼみが翳風です。

押すときは、親指または中指の腹を使い、3秒かけて押しましょう。
指を離すときも3秒かけてください。

左右のツボを同時に押すと、より高い効果が期待できます。
翳風は、耳鳴りだけでなく、肩こり・頭痛などにも効果があるツボです。

首周りの血行が改善されるため、顔のむくみ・くすみなどの改善も期待できます。

耳門

耳門(じもん)は耳の付け根の上にあるツボです。
聴宮の指1本程度上を目安に探してください。

耳門を押すときは、指の腹を使って、ゆっくり優しく押します。
すこしの力でも痛みを感じやすい部位ですので、優しい力加減を心がけてください。

耳門を推すと、耳周辺のリンパの流れがよくなります。
具体的な効果としては、耳鳴りの改善・リフトアップなどが代表的です。

耳門には自律神経のバランスを整える作用もあります。
ストレス・疲労などによって耳鳴りが生じている場合は、耳門をゆっくり押して自律神経を整えましょう。

完骨

完骨(かんこつ)は耳の後ろにあるツボです。
完骨を探すときは、まず耳の後ろの出っ張っている部分に指をあててください。

耳のうしろにあてた指を、内側斜め下に移動させます。
出っ張りの下辺りのくぼんだ部分が、完骨にあたります。

完骨を押すときは、まず両手を逆さにし、頭全体を包むようにします。
親指を完骨にあてて、気持ちいいと感じる程度の力加減で、ゆっくり押してください。

ツボを押すときは、左右同時に、やや上向きに押すのがポイントです。
ツボを頭の中心に押し込むようなイメージで行いましょう。

完骨は顔周りの血行を促進するツボです。
耳鳴りの他、頭痛・めまい・眼精疲労・肩こり・不眠などの改善を期待できます。

また、完骨は内臓への血流を良くしたり、自律神経を改善したりする効果もあります。

瘈脈

瘈脈(けいみゃく)は、耳の後ろ付け根にあるツボです。
ツボを探すときは、まず耳の後ろに指をあてます。

指を耳たぶに沿って下に動かし、くぼんだ部分が瘈脈です。
ただし、瘈脈はくぼみの中ではなく、くぼみのやや上にある骨に沿って存在します。

瘈脈は、他のツボと比べると、すこし分かりにくい場所にあります。
場所が特定できないときは、耳の後ろ全体をまとめて押してもかまいません。

耳の裏を押すときは、軽くにぎったこぶしの指の背で押すと良いでしょう。
息を吐きながら、左右同時に、痛くない程度の力加減で押してみてください。

ツボを正確に把握できる場合は、指の腹を使ってピンポイントで圧力を掛けてもかまいません。

瘈脈は耳鳴りのほか、難聴・頭痛・めまい・立ちくらみの改善に効果があります。
更年期障害による耳閉感の解消にも有効です。

角孫

角孫(かくそん)は耳の上の生え際辺りにあります。
探すときは、まず耳たぶを後ろから前に折りたたみましょう。

折りたたんだ耳のてっぺんと頭が触れる場所が角孫です。
押すときは、中指に人差し指を重ねて押してください。

垂直にゆっくり押すのがポイントです。
角孫は頭皮の血行を促進するツボです。

ゆっくり刺激すると、耳鳴りのほか、頭痛・眼精疲労などが改善されやすくなります。
そのほか、抜け毛予防や歯痛の改善も期待できます。

頭竅陰

頭竅陰(あたまきょういん)は、耳の後ろにあるツボです。
耳の後ろの出っ張った骨部分の上端に存在します。

耳の後ろの骨に指を沿わせたとき、くぼみを感じる部分を押してみましょう。
押すときは、中指を使って垂直にゆっくり押します。

ツボを特定できない場合は、目安の場所を全体的に刺激してもかまいません。
指の腹で、耳裏の上半分を上下にさするように刺激しましょう。

頭竅陰は頭部の血行不良を改善するツボです。
刺激すると脳への血流が良くなるため、耳鳴り・難聴・めまいなどが改善されやすくなります。

頭部・首にあるツボ

頭部・首にあるツボも耳鳴り改善に効果的です。
代表的なツボをみていきましょう。

天柱

天柱(てんちゅう)は首の後ろの左右にあるツボです。
探すときはまず、首の後ろにある2本の太い筋肉に指を添えてください。

筋肉の内側の左右にあるくぼみ部分が、天柱にあたります。
天柱を押すときは、親指の腹を使い、3秒~5秒ほどかけてゆっくり押します。

頭を持ち上げるようにして押すのがポイントです。
ツボを押しながら首を軽く後ろに倒すと、より効果的にツボを刺激できます。

天柱は頭部の血行を促すツボです。
耳鳴りのほか、めまい・頭痛・充血・視力低下・鼻づまりの改善などを期待できます。

天柱は自律神経を整える効果もあります。
ストレス・疲労によって体が重いと感じている方は、天柱を押すと不調が改善されやすくなります。

風池

風池(ふうち)は首の後ろにあるツボです。
首の後ろにある2本の筋肉のうち、外側のくぼみ部分に存在します。

風池を押すときは、指の腹を使って、頭を押し上げるように垂直に押してください。
ツボを押しながら頭を軽く後ろに倒すと、より効果的です。

風池は自律神経を整える効果が高いツボです。
適度に刺激すると、頭部・脳の緊張がほぐれてリラックスしやすくなります。

代表的な効能はめまい・眼精疲労の改善です。
耳鳴り・頭痛・肩こりなどの改善も期待できます。

風池は顔・頭部の熱を発散させるツボでもあります。
風邪で熱っぽいときや、顔のほてりがあるときは、風池を押してみましょう。

百会

百会(ひゃくえ)は頭頂部にあるツボです。
頭のてっぺんに指をあてて、自然にくぼんでいる部分が百会にあたります。

押すときは、両手の中指の腹を使って垂直に押してください。
頭を両手で包むようにしながら行うのがポイントです。

百会を押すときは、優しい力加減を心がけてください。
強い力でツボを押すと、頭痛や体調不良を引き起こすことがあるためです。

百会は体に存在する多様なツボの経路が交差する部位です。
実際に「百会」という名称には、「多様なツボの経路が交わる」という意味があります。
具体的には、百会の「百」は多種多様を意味します。
百会の「会」には、出会う・交わるなどの意味があります。

百会を押すと、いちどにさまざまなツボにアプローチできます。
そのため百会は、万能のツボと考えられています。

百会の代表的な効果は、自律神経のバランスを整えることです。
自律神経の乱れは耳鳴り・めまい・頭痛のほか、心身にさまざまな不調をもたらします。

病気などがないにもかかわらず、心身の不調を抱えている場合は、百会を押して自立神経を整えてみましょう。

手の甲にあるツボ

耳鳴り改善のツボは手にも存在します。
代表的なのは中渚(ちゅうしょ)です。

中渚

中渚は小指と中指の間にあるツボです。
中渚を探すときは、まず軽く手を握ってください。

小指と中指の筋に間にできるくぼみが、中渚にあたります。
中渚を押すときは、反対の手の親指でゆっくり垂直に押してください。

あるいは、円を描くように押してもかまいません。
中渚は痛みを感じやすいツボのため、力加減にはくれぐれも気をつけましょう。

中渚は体内の巡りを良くする効果があります。
そのため中渚を押すと、全身のさまざまな不調の改善が期待できます。

代表的なのは、耳鳴り・めまい・頭痛などの不調の改善です。
中渚を押すと、頭部への血行が促進されるためです。

頭部への血行を促進したいなら、ツボを押しながら首を軽く回すのもおすすめです。
首・肩周りの筋肉がほぐれるため、脳への血流がさらに良くなります。

中渚は肝臓の働きを強化する作用もあります。
肝臓の働きがアップすると、むくみ改善や花粉症・アレルギー症状の緩和などにつながります。

足首にあるツボ

耳鳴りに効く足首のツボをご紹介します。
耳鳴りにお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

太谿

太谿(たいけい)は足首の内側にあるツボです。
太谿を探すときは、まず内くるぶしに親指をあててください。

親指をアキレス腱側にずらしたとき、自然にくぼんでいる部分が太谿です。
太谿を押すときは、両手の親指を重ねて押しましょう。

7秒ほど掛けてゆっくり押し、3秒かけて力を弱めるのがポイントです。
太谿は、腎経のなかでも重要なツボとされています。

腎経とは、ホルモンなどの内分泌液を調節する経路です。
具体的には、腎臓・自律神経・膀胱・歯・目などの機能を調節しています。

太谿に期待できる効能は、エイジングケアです。
たとえば加齢による耳鳴り・難聴・めまい・排尿障害・疲労感の軽減に役立ちます。

太谿は下半身の血行改善効果があるため、下半身の冷えにも有効です。
冷え性の方や、足先が冷えやすい方は、太谿を押してみましょう。

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ツボ押しで耳鳴りがおさまるケース


ツボ押しで改善が期待できるのは、伝音性の耳鳴りです。
特に耳管の障害による耳鳴りに効果を期待できます。

耳管とは、中耳と鼻をつなぐ細い管です。
耳管の主な役割は、耳の気圧を正常に保つことです。

たとえば飛行機に乗って高所に到達すると、耳が塞がったような感覚になります。
耳の閉塞感を解消するためには、つばを飲んだり、あくびをしたりする方法が有効です。

理由は、つばを飲んだりあくびをしたりするときには、耳管が開くためです。
耳の中に十分な空気が送られるため、詰まったような感覚が薄れやすくなるのです。

耳管に障害が出ると、伝音性の耳鳴りが起こりやすくなります。
耳の気圧が悪化すると、聞こえに支障が出やすくなるためです。

耳管の障害とは、たとえば時間の狭窄・腫れなどが代表的です。
耳管狭窄症と呼ばれる状態で、主な原因には鼻炎・風邪・咽頭炎などが挙げられます。

ツボ押しには耳管の働きを整える効果があるため、ひいては伝音性の耳鳴りの改善につながります。

耳管の働きを整えるツボには、たとえば以下があります。

  • 聴宮
  • 翳風
  • 耳門
  • 角孫
  • 頭竅陰
  • 天柱
  • 風池
  • 百会
薬の使い方

耳鳴りで即効性のあるツボ


人体にはさまざまなツボがあります。
特に耳鳴りに即効性を期待できるのは、聴宮というツボです。

聴宮は、「耳鳴りの特効薬」などと呼ばれることもあります。
なぜ聴宮が耳鳴りに効くのかというと、耳周辺・頭部の血行を促進する効果が高いためです。

耳鳴りの原因の多くは、耳周辺の血行不良です。
たとえば突発性難聴は、内耳の血行不良が原因で起こることが多いです。

更年期やストレスによる耳鳴りも、全身の血行不良によって、耳周辺の巡りが悪くなるためと指摘されています。

聴宮を刺激すると耳周辺の血行が改善されるため、耳鳴りが緩和されやすくなります。
また、聴宮は難聴・中耳炎やめまいの改善にも役立ちます。

ツボを押す以外に耳鳴りを止める方法

ここでは、ツボ押し以外に耳鳴りを止める方法について解説していきます。

体を休める

体が疲れすぎていると、耳周辺の筋肉が凝り固まり、耳鳴りに繋がることがあります。
また、疲れすぎや疲れの原因となるストレスも、自律神経の乱れを招き、耳鳴りの原因となることがあります。

まずはしっかり体を休め、疲れを取るようにしましょう。
ストレス原について、考えすぎないことも大切です。

体を温める/血流を良くする

全身、もしくは、耳周辺の血流が悪くなると、耳鳴りを引き起こすことがあります。
そのため、耳鳴りが起きたときは血流を良くするようにしましょう。

血流を良くするためには、以下の行動がおすすめです。

  • ゆっくりお風呂に入る
  • ストレッチ
  • マッサージ
  • 蒸しタオルなどで耳を温める

簡単にできることばかりですので、生活の中に取り入れてみてください。

また、タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させ、血流を悪くしてしまいます。
喫煙は避けるようにしましょう。

ストレス解消

ストレスは耳鳴りが起こるきっかけや、さらに悪化させる原因になるものです。
ストレスが溜まっていると感じる場合は、適度に発散するようにしましょう。
特に、軽い運動はストレス発散だけでなく、血流の改善に繋がるためおすすめです。

また、趣味に没頭することで「耳鳴りを忘れる/気にしなくなる」という効果もあります。

積極的にビタミンB12を摂る

ビタミンB12は「末梢神経のビタミン」とも呼ばれ、造血作用や神経を修復してくれる作用を持ち、耳鳴りだけでなく、突発性難聴の治療にも用いられる栄養素です。
耳鳴りに悩んでいる場合は、積極的に摂るようにしましょう。

ビタミンB12は魚介類や肉、卵に多く含まれています。
以下に、普段の生活に取り入れやすいものを挙げてみました。
ぜひ参考にしてください。

  • しじみ
  • 海苔
  • 鶏卵
  • プロセスチーズ
  • レバー

こちらの記事でも、耳鳴りを止める方法や予防方法について詳しく解説しています。
ぜひ合わせてご覧ください。

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東洋医学「耳は腎が司る」とは


東洋医学では、「耳は腎に開
竅す」と考えられています。
わかりやすくいえば、「腎臓の機能が低下すると耳にも不調があらわれやすくなる」ということです。

東洋医学では、腎臓は精気を貯めておく臓器です。
腎臓の働きが衰えると精気が減るため、発育に支障が出たり、老化が進んだりします。

腎臓の働きが低下した状態は「腎虚」と呼ばれます。
耳鳴りも、腎虚によって起こる症状です。

腎虚による耳鳴りでは、「ジー」という低い音がします。
夜間や静かな場所で耳鳴りが発生しやすいのも、腎虚による耳鳴りの特徴です。

腎虚による耳鳴りを改善するには、腎臓の働きを高めることが大切です。
腎臓の働きを高めるツボには、たとえば以下があります。

太谿(たいけい)内くるぶしとアキレス腱の間のくぼみ
承山(しょうざん)つま先立ちをしたとき、ふくらはぎにできるくぼみ
然谷(ねんこく)内くるぶしの斜め下にあるくぼみ
照海(しょうかい)内くるぶしの下のへこみ
腎兪(じんゆ)へその真裏の背骨から左右にすこしズれた場所
関元(かんげん)へそに人差し指を置いたとき、小指があたる場所
盲兪(こうゆ)へその左右両脇

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耳鳴りに悩んでいる人の割合


耳鳴りに悩んでいる方の割合を性別・年代別に表にまとめました。
以下の数値は厚生労働省のデータを参照しています。

【単位:人口千対】

年齢(歳)男性女性
総数26.3 31.8
9歳以下0.20.4
10~192.17.1
20~294.814.7
30~398.019.5
40~4912.923.3
50~5924.533.9
60~6950.045.0 
70~7970.664.6
80歳以上58.654.6

出典:厚生労働省【統計表
耳鳴りは、男女で傾向が異なることが分かります。
たとえば女性の場合、耳鳴りは60歳以下の比較的若い方に目立ちます。

一方、男性は60歳以上の方が耳鳴りに悩まされています。

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耳鳴りに効くツボのまとめ


ここまで、耳鳴りに効くツボについてお伝えしてきました。
耳鳴りに効くツボの要点を以下にまとめます。

  • 耳鳴りの主な原因は自律神経の乱れ・更年期障害・全身疾患など
  • 耳鳴りに効くツボは、耳周辺にある聴宮・耳門・完骨などのほか、頭部にある天柱・百会など
  • ツボ押しで改善できるのは、外耳・中耳の障害によって起こる耳鳴り

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
  • 出版事業
  • 社名: メディカル・ケア・サービス株式会社
  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
  • 本社: 〒330-6029埼玉県さいたま市中央区新都心11-2ランド·アクシス·タワー29F
  • グループホーム展開
  • 介護付有料老人ホーム展開
  • 小規模多機能型居宅介護
  • その他介護事業所運営
  • 食事管理
  • 栄養提供
  • 福祉用具販売
  • 障がい者雇用

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