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健達ねっと>健康お役立ち記事>夏バテ>夏バテによって熱は出る?原因や対策、治し方を徹底解説!

夏バテによって熱は出る?原因や対策、治し方を徹底解説!

夏の暑さは体に負担をかけます。
暑さによって体力が消耗して体に不調をきたしている状態が夏バテです。

では夏バテによって熱は出るのでしょうか。
夏バテによる熱と熱中症にはどのような違いがあるのでしょうか。

本記事では夏バテによる熱について以下の点を中心にご紹介します。

  • 夏バテによって熱が出る原因とは
  • 夏バテで熱が出たときの対処方法とは
  • 夏バテを予防するためには

夏バテによる熱について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

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夏バテによって熱は出る?症状を解説!

※画像はイメージです

夏バテによって熱は出ます。
その原因になるのが夏風邪です。

夏バテにより疲労がたまると免疫力が低下します。
免疫力が低下するとウイルス感染を引き起こしやすくなります。

ウイルスに感染すると免疫細胞がウイルスと戦うために熱を産生します。
そのため体温が上昇するというメカニズムになります。

夏風邪による発熱は37.5℃程度の微熱が続くのが特徴です。
また夏風邪では、のどの痛みや咳、腹痛、下痢などの症状が出ます。
鼻水や鼻づまりの症状は出にくいです。

では、そもそも夏バテとはどのようなものなのでしょうか?

夏バテは医学用語ではありません。
夏の暑さによる体の不調を総称して夏バテとよんでいます。

夏バテの症状には発熱以外にも以下のものがあります。

  • 体のだるさ
  • 無気力
  • 食欲不振
  • 下痢・便秘
  • 頭痛
  • めまい・立ちくらみ
  • むくみ

夏バテの原因は暑さだけではありません。
エアコンで冷えた屋内と暑い屋外との気温差で自律神経が乱れます。

さらに夏は気温が高くなるだけでなく、湿度も高くなります。
多湿は発汗の調節機能を崩し、自律神経を乱す要因の1つになります。

自律神経が乱れると食欲不振や睡眠不足につながります。
やる気もなくなるため体を動かさなくなり体力も低下します。

食欲不振による栄養不足や自律神経の乱れなどが免疫力を低下させます。
免疫力が低下するとウイルスに感染しやすくなります。

夏は気温だけでなく湿度も高くなります。
多湿になると夏風邪の原因であるウイルスが活性化します。

一般的にウイルスは低温で乾燥した空気を好みます。
しかし夏風邪のウイルスは高温・多湿を好みます。
湿度が50%以上になると活発に働き出します。

夏風邪を引き起こす主なウイルスには以下のものがあります。

  • アデノウイルス
  • エンテロウイルス
  • コクサッキーウイルス

夏風邪を引き起こすウイルスはお腹の中で増殖します。
そのため、体外に排出されるまでに時間がかかってしまいます。

ウイルスが体外に出るまでに時間がかかるため、夏風邪は長引くことが多いです。

夏バテによって熱が出るまでには頭痛など、さまざまな症状があらわれています。
普段から自分の体調と向き合い、熱が出る前に対処することが重要です。

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夏バテによる熱の治療方法

※画像はイメージです

夏バテによって熱が出た場合は

  • 安静にする
  • 十分な睡眠をとる
  • 栄養をバランス良く摂取する
  • 水分をこまめに摂取する

といったことが主な治療方法になります。
それぞれ詳しく解説します。

安静にする

夏バテによる熱の原因はウイルス感染によるものです。
ウイルスに抗生物質はあまり効果がありません。

そのため自然治癒力に任せるのが基本になります。
発熱の治療には夏バテによって落ちた体力を回復させることが重要です。

夏バテによって熱が出るということは、疲労が蓄積しているということです。
暑さや気温差によって気づかないうちに体力は消耗されています。

夏バテによる発熱はあまり高くないため、つい動いてしまいがちです。
しかし、無理に活動してしまうと症状が悪化してしまいます。
仕事など活動しなくてはいけないという気持ちがあっても休息をとりましょう。

十分な睡眠をとる

体力を回復させるためには安静に過ごすだけでなく、睡眠も重要です。
睡眠不足は体力を低下させ、免疫力を低下させます。

夏は夜でも暑いため寝苦しい夜もあります。
さらに、夏バテにより自律神経が乱れていると質の悪い睡眠になります。

夏のウイルスは高温・多湿を好みますので、ウイルス対策としても除湿は重要になります。
室温や湿度を調整して熟睡できるような環境を整えましょう。

栄養をバランス良く摂取する

夏バテによって食欲不振になると栄養不足になり体力・免疫力を低下させます。

夏の暑さは冷たいものを食べたくなります。
しかし、冷たい食べ物や飲み物ばかりでは消化機能が低下してしまいます。

消化機能が低下することで、食欲も減退してしまいます。
食欲がないからと食事を抜くとカロリー不足・栄養不足になります。
特にビタミンB1が不足するとだるさや疲労が助長されます。

さまざまな食材を組み合わせてバランスが取れた食事内容を心がけることで、夏バテを防げます。
脂っこいものや塩分・糖分を控えてビタミン・ミネラルを意識するようにしましょう。
また、胃腸の負担を減らすためにも消化のよいものを摂りましょう。

水分をこまめに摂取する

発熱によって水分も不足しがちになります。
脱水はさらに症状を悪化させます。
脱水にならないためにもこまめに水分摂取するよう心がけましょう。

ただし、飲み過ぎに注意したいものがあります。
それはスポーツドリンクです。

スポーツドリンクは糖分が多いものがほとんどです。
糖分の代謝にはビタミンB1が多く使われます。

ビタミンB1は疲労回復に重要な栄養成分です。
糖分代謝に使われすぎると疲労回復が不十分になりやすくなります。

水分を摂るときは冷たい飲み物ばかりではなく、温かい飲み物も摂りましょう。

症状が強い場合は服薬も検討する

症状が強いのどの痛みや咳などに対しては薬を飲むことも検討しましょう。
薬を飲む目安は以下の通りです。

  • 咳で眠れない
  • 咳で食べたものを嘔吐してしまう
  • のどの痛みで食べられない

また、下痢や腹痛は食欲にも影響します。
栄養や水分を摂るためにも症状を和らげる必要があるので薬の使用も検討しましょう。

ただし、症状には個人差があります。
症状が強く出る前に薬を飲むことも大切です。

さらに、夏バテによる発熱には、解熱剤を安易に服用しない方が良いです。
理由は夏バテによる発熱の原因がウイルスであるからです。

発熱は、ウイルスに抵抗する免疫細胞を活性化するために現れる体の防衛機能です。
熱を無理に下げることによって免疫細胞の活性化を阻害してしまうことになります。
平熱より1℃未満程度の発熱は解熱剤を服用せず、経過をみるようにしましょう。

ただし、高熱が続くと体力の消耗や、他の症状を引き起こす原因となります。
特に小児ではひきつけや痙攣のリスクもあります。

安易な服用は避けたほうが良いですが、無理をしないことも重要です。
自分の体調や体質を考えて薬の使用を考えるようにしましょう。

薬を飲むタイミングなど医師に相談することも重要です。

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夏バテの対策・治療方法

※画像はイメージです

夏バテによる発熱を予防するためには、夏バテを予防することが重要です。
夏バテになってしまった場合も早急に改善することで発熱を予防できます。

夏バテは生活リズムや生活習慣を見直すことで改善できます。

生活リズムを整える

夏バテを予防するために、まずは生活リズムを整えましょう。
生活リズムが乱れていると自律神経が乱れて夏バテを助長させます。

生活リズムを整えるためには、徹夜せず早寝早起きが大切です。しかし、夏は夜でも暑苦しく眠りが浅くなりがちです。

エアコンなどを使って睡眠環境を整え、質のよい睡眠がとれるよう工夫しましょう。

また、夏は湿度も高くジメジメしている環境も寝苦しさを引き起こします。
除湿機能や除湿機で湿度を調整するだけでも過ごしやすくなります。

睡眠前に、長時間スマホやテレビの画面を見ることも避けましょう。

朝日を浴びることもとても重要です。
朝日を浴びることで体内時計が正常化します。
また日中に太陽光を浴びることで夜間にメラトニンが生成されます。
メラトニンは催眠作用があるため夜の入眠をスムーズにうながします。

夏でも入浴することで副交感神経が働き、自律神経を整える効果があります。
シャワーだけで済まさず、37〜39℃のぬるま湯に20〜30分程度浸かりましょう。

エアコンを上手に利用する

夏の暑い日はエアコンを使うことで快適に過ごせます。
暑さによる体力低下も防げます。

しかし、室内を冷やしすぎると室外との気温差が大きくなり逆に体力を消耗します。
気温差は自律神経の乱れも引き起こします。

エアコンの設定温度は25〜28℃が標準的といわれています。
出入りを頻繁にするときは、外気温より3〜4℃低い設定温度が推奨されています。

エアコンの風に直接当たることも避けましょう。
風に直接当たることで急激に体温が低下します。

風向きを変えたり、人体センサーが付いているエアコンを利用して直風を避けましょう。

また会社など複数の人がいるところでは、人によって寒さの感じ方が違います。
場合によっては羽織などをもっておきましょう。
寒さを感じたときはすぐに羽織れるようにして体温調整することが大切です。

食べるものに気を付ける

夏の暑い季節では冷たい食べ物や飲み物を欲しやすくなります。しかし、冷たいものばかり摂っていると消化機能が低下します。

さらに夏の暑さによって自律神経が乱れることで食欲が低下しやすくなります。

食欲が低下すると、のどごしがよい素麺や冷やし中華など同じものを食べがちになります。
同じものばかり食べていると栄養が偏ってしまいます。

夏バテを防ぐためには、栄養のあるバランスのよい食事を摂ることが必要です。

例えば、夏でも具沢山の温かいスープがおすすめです。
しっかりと具材を煮込んだスープは消化吸収もよく、栄養バランスもとりやすい食事です。

夏バテ対策として意識して摂取した方がよい栄養素には

  • たんぱく質
  • ビタミン
  • ミネラル

があげられます。

たんぱく質は体を作る上で重要な栄養素です。
ビタミンの中では、ビタミンB1を意識的に摂るようにしましょう。

ビタミンB1は糖質を代謝しエネルギーに変えます。
そのため疲労回復に重要な栄養素です。

他にも野菜にはビタミンやミネラルが豊富です。
特に、旬の野菜はその時期の体にあった食材です。

例えばトマトやきゅうりは夏の食材として体の余分な熱を下げます。
カリウムなどのミネラルも豊富なので積極的に摂ることをお勧めします。

また、食欲増進のために香辛料などを使うのも工夫の一つです。カレー粉やにんにく、大葉などを活用することで食欲が増します。
レモンや柑橘系を使うとさっぱりと食べられるようにもなります。

他にも疲労回復にはクエン酸などの栄養素もあります。
冷たいものばかりでなく、温かいものも意識して摂ることが夏バテ対策には大切です。

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夏バテの原因

※画像はイメージです

夏バテを予防するためには、夏バテになる原因を理解し改善していくことが重要です。
夏バテの原因について説明していきます。

生活環境の変化

夏は1年の中で最も暑い季節であり、湿度も高くなります。
多湿の環境では汗がかきにくくなり、体の熱が放散しにくくなります

また暑さを乗り切るために室内ではエアコンを使い始めます。
エアコンの効いた室内と室外では気温差が大きくなります。

気温差が大きい室内と室外を行き来することで、体温調節機能が低下してしまいます。
生活環境の変化が大きければ大きいほど自律神経が乱れて夏バテを引き起こします。

胃腸の弱り

漢方では、夏の暑さと多湿な環境による影響を受けやすいのは胃腸と考えられています。

胃腸は食べたものを消化吸収する器官です。
食べ物を消化吸収することで体を構成したり、エネルギーを産生しています。

胃腸が弱くなるとエネルギーが産生されず、疲労感やだるさを感じることになります。
また免疫細胞も体の一部であり、栄養がなければ免疫力も低下して発熱の原因になります。

つまり、夏バテは胃腸が弱まった影響による症状と考えられます。
胃腸を元気に保つことが、夏バテ予防に効果的といえます。

自律神経の乱れ

夏バテは自律神経が乱れることで起きます。
自律神経の乱れの原因となるのは気温差です。

室内と室外の気温差を大きくしないように対策することが大切です。

睡眠不足

夏バテは睡眠不足によっても起きます。
睡眠不足は自律神経を乱れさせ、体力も減退させます。

夏の暑さは夜でも続きます。
暑くジメジメした環境では、なかなか寝つけせん。

寝ていても夜中に寝苦しくなり、中途覚醒してしまうと質の悪い睡眠になります。
睡眠は寝ている時間だけでなく、質も大切です。

睡眠不足にならないように睡眠時間だけでなく、睡眠の質も整えるようにしましょう。

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夏バテと熱中症の違いは?

夏バテと熱中症の違いは?

※画像はイメージです

夏の暑さは熱中症になる可能性があります。

夏バテと熱中症は症状が似ているところがあります。
頭痛やめまい、立ちくらみはどちらにも現れる症状です。

原因も夏の暑さによる適応障害という面では同じですが、違いもあります。

夏バテは気温の変化などによって自律神経が乱れることで様々な症状が出ます。
症状が出るまでに時間がかかり、徐々に体調が崩れていきます。

また夏バテによる発熱はウイルスが原因です。
体温も37.5℃前後の発熱が多いです。

一方、熱中症は暑い環境に体が適応できずに症状が出ます。
症状の出方も急激に悪くなります。

熱中症はときに40℃前後の高熱が見られることがあります。
40℃以上の高熱は、ときに命の危険性もあります。

夏バテと熱中症の予防方法や食事のポイントなどについても説明していきます。

夏バテと熱中症の予防方法

夏バテの予防方法は自律神経を乱れさせないことです。

夏バテの予防方法には

  • 室内と室外の気温の変化を少なくする
  • 生活習慣を整える
  • バランスのよい食事を心がける
  • しっかりと睡眠を摂る
  • 適度に運動をする
  • 湯船に浸かって汗をかく練習をする

などがあげられます。

一方、熱中症の予防方法には

  • 日傘や帽子を着用して日差しを避ける
  • 涼しい服装をして体温がこもらないようにする
  • こまめに水分補給をする
  • シャワーやタオルで身体を冷やす
  • 塩分などのミネラルを補給する

などがあげられます。

どちらも暑さ対策は必要になってきます。
エアコンや扇風機をうまく使って暑さを軽減する必要があります。

またこまめに水分を摂り脱水症状を予防することも必要です。
夏バテも熱中症も日々の体調管理が重要になってきます。

夏バテと熱中症に良い食事のポイント

夏の暑さは冷たいものを欲してしまいます。
しかし、冷たい食べ物や飲み物は食欲不振や消化不良を起こしてしまいます。

夏バテと熱中症のどちらも予防するには、バランスよく栄養を摂ることが大切です。
糖質やたんぱく質だけでなくビタミンやミネラルも意識して摂りましょう。

ビタミンの中でもビタミンB1を積極的に摂ることで夏バテによる疲労感軽減になります。
またクエン酸も疲労回復には必要な栄養をになります。

夏バテと熱中症を予防するためには水分の補給もしましょう。
汗をかくとミネラルも出ていきます。
水分と一緒に補給できるよう工夫することが大切です。

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夏バテと感染症をどちらも予防するには?

※画像はイメージです

熱中症は夏の暑い日差しで起きると思われがちです。
しかし実際には高齢者の熱中症は半数以上が自宅で発生しています。

また熱中症による死亡者の約8割は高齢者になっています。

高齢者は体力が低下しています。
また暑さに鈍感になっていることで熱中症にかかりやすいです。喉の渇きも感じにくく、水分補給も十分されていないことがあります。

対策としては以下のことがあります。

  • 暑さを避ける
  • 涼しい服装で日傘や帽子を使う
  • のどが渇いていなくても1日1.2Lを目安に水分補給をする

特に熱中症警戒アラート発生時は、より意識して対策行動をとる必要があります。
テレビやラジオ、インターネットなどから情報をキャッチできるようにしておきましょう。

また夏バテと感染症をどちらも予防する上ではさらに以下の対策が必要です。

  • エアコン使用中もこまめに換気をすること
  • マスク着用時は激しい運動を避ける
  • 人と2m以上離れているときはマスクを外す
  • 朝や夕方の涼しい時間に適度に運動をして体力をつける

夏バテや感染症にかからず、普段から健康に過ごせるよう予防して過ごしましょう。

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夏バテによる発熱まとめ

※画像はイメージです

ここまで夏バテによる熱についてお伝えしてきました。
夏バテによる熱の要点を以下にまとめます。

  • 夏バテによって熱が出るのは免疫力が低下しウイルス感染を起こすため
  • 夏バテで熱が出たときには、安静に過ごし、栄養・水分を摂る
  • 夏バテを予防するためには胃腸に負担をかけず自律神経を整える

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
  • 出版事業
  • 社名: メディカル・ケア・サービス株式会社
  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
  • 本社: 〒330-6029埼玉県さいたま市中央区新都心11-2ランド·アクシス·タワー29F
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