ボーという低音の耳鳴りが続く場合、耳に障害・病気が起こっている可能性があります。
低音の耳鳴りの原因とは、一体何なのでしょうか。
また、耳鳴りを改善するにはどうしたらよいのでしょうか。
本記事では、耳鳴りの低音でボーっと響く事柄について、以下の点を中心にご紹介します。
- ボーという低音の耳鳴りの原因
- 低音障害型感音難聴とは
- 低音障害型感音難聴の治し方
- メニエール病の治し方
耳鳴りの低音でボーっと響く事柄について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
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耳鳴りが低音でボーっと聞こえる原因とは
※画像はイメージです
「ボー」「ブーン」のような低音の耳鳴りの原因は、多くの場合、内耳の障害です。
内耳とは耳の奥にある器官で、聴覚や平衡感覚を司っています。
内耳の障害は、大きく分けて以下の2つがあります。
- 内耳の血流が悪くなる
- 内耳のリンパの流れが悪くなる
内耳の障害を引き起こしやすいのは、メニエール病などの耳の病気です。
耳鳴りを起こしやすい耳の病気についてみていきましょう。
中耳炎
中耳炎は、中耳に起こる炎症です。
中耳とは鼓膜のすぐ内側にある器官です。
中耳炎の原因の多くは、中耳に細菌・ウイルスなどが感染することです。
たとえば風邪をキッカケに中耳炎を発症するケースは多々みられます。
中耳炎が起こると、耳鳴り・難聴などの耳の不調が起こりやすくなります。
ただし、症状のあらわれ方には個人差があります。
メニエール病
メニエール病は、ひどいめまい・難聴・耳鳴りなどが起こる病気です。
原因は、内耳に過剰なリンパ液が溜まることです。
内耳にリンパ液が溜まる状態は「内リンパ水腫」と呼ばれています。
内リンパ水腫が起こると、内耳がむくむため、耳鳴り・めまいといった症状があらわれやすくなります。
内耳にリンパ液が溜まる原因・仕組みは解明されていません。
ただし一説として、ストレス・睡眠不足・疲労・気圧の変化などが指摘されています。
突発性難聴
突発性難聴は、突然、片耳の聞こえ方が悪くなることです。
両耳の聴力が低下する場合もあります。
突発性難聴では、耳鳴り・めまい・耳が詰まったような感覚が起こりやすくなります。
症状を放置すると、失聴に発展することもあります。
たとえ失聴を免れても、難聴・耳鳴りなどの後遺症が残ることもあります。
重症化・後遺症を防ぐためにも、発症後は1週間以内を目安に病院を受診してください。
突発性難聴の原因・発症メカニズムは解明されていません。
一説では、ストレス・疲労などが指摘されています。
突発性難聴は幅広い世代にみられます。
特に発症が目立つのは、40~60代の働き盛りの方です。
出典:厚生労働省【突発性難聴について | e-ヘルスネット】
騒音性難聴
騒音性難聴は、騒音が原因で聴力が低下することです。
耳鳴り・めまい・頭痛などの症状を伴うことが多いです。
騒音性難聴の原因には、たとえば以下があります。
- 工事現場・鉄工所・印刷工場・高速道路などで発生する音
- コンサート・ライブ会場での音楽
- イヤホンで大音量で音楽を聴く
- 花火・爆竹などの音
大きな音にさらされると、内耳の中にある感覚細胞がダメージを受けます。
感覚細胞のダメージは一時的なものであることがほとんどです。
騒音のない場所に移動すれば、難聴・耳鳴りは次第に収まります。
ただし、内耳の感覚細胞のダメージが深刻な場合は、騒音から解放されても症状が治まりません。
感覚細胞は、いちど破壊されると2度と再生しないためです。
騒音性難聴は、放置するほど症状が悪化していきます。
騒音を聞くことが多い方で、かつ聴力・耳鳴りなどの違和感がある場合は、できれば早めに病院を受診してください。
高血圧
高血圧も耳鳴りの原因の1つです。
高血圧による耳鳴りは、「ドクンドクン」という心拍のような音がするのが特徴です。
あるいは、「ザーザー」という血液が流れるような音がすることもあります。
高血圧によって耳鳴りが起こるのは、耳周辺の血行が阻害されるためです。
高血圧になると血管内部が狭くなるため、血流が滞りやすくなります。
そのため、血の流れる音が耳鳴りのように聞こえるというわけです。
高血圧は心疾患・脳卒中などの疾患に発展することも少なくありません。
耳鳴りは、心疾患・脳卒中の症状の1つでもあります。
そのため高血圧気味で耳鳴りがある方は、念のため病院で心臓・脳の検査を受けることが望ましいです。
特に激しい頭痛・胸痛・めまい・吐き気などがある場合、心疾患・脳卒中が疑われます。
すぐに救急車を呼んでください。
自律神経失調症
自律神経失調症とは、自律神経のバランスが乱れた状態です。
自律神経とは、内臓の働きやホルモン分泌を制御する神経系です。
自律神経は交感神経と副交感神経が入れ替わることでバランスを保っています。
交感神経は体を活動モードに切り替える神経系です。
一方、副交感神経は体を休息モードにして心身をリラックスさせます。
自律神経のバランスが崩れると、心身にはさまざまな不調があらわれやすくなります。
自律神経のバランスが乱れる原因としては、ストレス・疲労が代表的です。
ストレス・疲労が溜まると、交感神経が過度に活性化しやすくなるためです。
交感神経が活性化すると、血管が収縮して全身の血流が抑制されます。
特に耳周辺の血行が悪くなると、耳鳴りなどの症状があらわれやすくなります。
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耳鳴り|音の聞こえ方の違い
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耳鳴りにはさまざまなタイプがあります。
代表的なタイプをご紹介します。
自覚的耳鳴り
自覚的耳鳴りは、自分にしか聞こえない耳鳴りです。
どんなに大きな音が聞こえていても、周囲の人には認識できません。
自覚的耳鳴りは、耳鳴りの中でも大多数を占めます。
主な原因として、中耳炎・外耳炎・突発性難聴などの耳の病気が挙げられます。
あるいは、加齢・自律神経の乱れ・疲労・ストレスなどが原因で起こることもあります。
他覚的耳鳴り
他覚的耳鳴りは、他の人にも聞こえる耳鳴りです。
たとえば医師が耳鳴りをしている方の耳に聴診器を当てると、異音を確認できます。
他覚的耳鳴りの原因の多くは、高血圧・動脈硬化・腫瘍などの全身疾患です。
他覚的耳鳴りは、症状に応じて「間欠的耳鳴り」と「持続的耳鳴り」の2種に分けられます。
間欠的耳鳴り
間欠的耳鳴りは、一定間隔を開けて繰り返す耳鳴りのことです。
たとえば「プツプツ」「コツコツ」のような音が代表的です。
間欠的耳鳴りの正体は、耳周辺・耳小骨の筋肉の痙攣です。
耳小骨とは鼓膜の中にある小さな骨で、外部の振動を音として内耳に伝える役割を果たします。
持続的耳鳴り
持続的耳鳴りは、途切れずに続く耳鳴りです。
持続的耳鳴りの正体は、耳周辺の血流の音です。
たとえば「ザー」という血液が流れるような低音が聞こえます。
あるいは、「ドクンドクン」という心音に似た音が聞こえることもあります。
耳鳴り|音の高さの違い
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耳鳴りの音は、大きく分けると高音性と低音性の2種類があります。
それぞれの特徴をご紹介します。
高音性耳鳴り
高音性耳鳴りとは、金属音・電子音のようなような高い音が響くタイプです。
「キーン」「ピーッ」のように表現されることが多いです。
高音性耳鳴りの特徴は、手で耳を塞ぐとより一層大きく聞こえることです。
また、聴力検査をすると高音の聞こえが悪くなっているケースが多々みられます。
高音性耳鳴りの主な原因としては、以下が指摘されています。
- 老人性難聴
- 騒音性難聴
- メニエール病
- 突発性難聴
- 自律神経失調症
低音性耳鳴り
低音性耳鳴りは、地鳴りのようなくぐもった低音が聞こえるタイプです。
たとえば「ボー」「ゴー」「ブーン」と表現されることが多いです。
低音性耳鳴りは、耳が詰まったような感覚を伴うことが多いです。
耳を塞ぐと、耳鳴りの音は多少軽減されます。
「ボー」という低音性耳鳴りの原因には以下があります。
- ストレス
- 疲労
- 肩こり・首凝り
- 気圧の変化
- 耳管の狭窄
- 中耳炎
- メニエール病
- 低音障害型感音難聴
低音性耳鳴りの原因の多くは、ストレス・疲労・気圧の変化といった外部的な要因です。
ただし、メニエール病などの内部的な要因で引き起こされる可能性もゼロではありません。
耳鳴り|発生時の違い
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耳鳴りは、特定の条件下で発生することがあります。
耳鳴りが起こりやすい条件・場面などを紹介します。
片耳のみの耳鳴り
耳鳴りの多くは、突然、片耳だけにあらわれることが多いです。
耳鳴りに加えて、めまい・耳が詰まったような感覚が生じることもあります。
突然片耳の耳鳴りが始まった場合、原因として以下が考えられます。
- 突発性難聴
- 低音障害型感音難聴
- 騒音性難聴
- 中耳炎
- 聴神経腫瘍
上記が原因で起こる耳鳴りは、ある日、何の前触れもなく突然始まります。
耳鳴りが始まりやすい場面・条件などは特にありません。
ただし騒音性難聴は、特定の条件下で発生することもあります。
たとえば、大きな騒音を聞いたあとに「ボー」「キーン」というような耳鳴りが発生することが多いです。
片耳だけに「ボー」という低音の耳鳴りが聞こえる場合、低音障害型感音難聴の可能性が高いです。
低音障害型感音難聴は、低音を感じる神経の異常による難聴です。
低音障害型感音難聴については、後ほど改めて解説します。
ボーという低い耳鳴りは、高音の耳鳴りに比べると緊急度が低いといわれています。
ただし、だからといって放置するのは危険です。
耳鳴りを放置すると、回復が難しくなったり、聴力を失ったりするケースがあるためです。
もし異常な耳鳴りを感じたら、できる限り早めに耳鼻科を受診してください。
寝る前や夜だけの耳鳴り
耳鳴りは、静かな場面で強くなることがあります。
代表的なのは寝室や深夜などです。
静かな場所で耳鳴りが強くなる理由は、他の音が聞こえなくなるためです。
たとえば日中は周囲の雑音・生活音がしやすいため、軽い耳鳴りがしていても、そこまで気になりません。
しかし静かな場所に来ると他の音が途絶えるため、耳鳴りに意識が向きやすくなるというわけです。
就寝前の耳鳴りは、不眠の原因になることがあります。
眠れないほど音が大きいわけではなくても、異常な音がしていればなんとなく気になるためです。
耳鳴りによる不眠が続くと、当然ながら睡眠不足になります。
睡眠不足によるストレスは、耳鳴りを悪化させることがあります。
ストレス・疲労は自律神経のリズムを乱すためです。
もし耳鳴りが気になって不眠が続く場合は、いちど病院に相談してみましょう。
あるいは、寝室に静かな音楽を流すのも良い方法です。
適度な雑音があると、気が紛れて耳鳴りが気になりにくくなります。
たとえば静かなクラシック音楽のほか、安眠用のヒーリングミュージックなどがおすすめです。
妊娠中の耳鳴り
妊娠中に耳鳴りを経験する女性は少なくありません。
主な原因には以下があります。
- 貧血・血行不良
- 耳管開放症
- 中耳炎
妊娠中はホルモンバランスの変化などによって、貧血・血行不良が起こりやすいです。
脳・耳周辺の血流が悪化すると、耳鳴りが起こりやすくなります。
耳管開放症とは、耳管が開ききってしまう状態です。
耳管は耳と鼻をつなぐ細い管で、適度に開閉することで耳の気圧を調節しています。
妊娠中期以降は、ホルモンバランスの関係で耳管開放症が起こりやすくなります。
耳管開放症になると、耳の気圧調節がうまくいかなくなるため、耳鳴りが起こりやすくなります。
耳管開放症による耳鳴りは、耳が詰まったような感覚や頭痛・鼻づまりを伴うことが多いです。
中耳炎も妊娠中の耳鳴りの原因の1つです。
妊娠中は免疫力が低下しやすいため、軽い風邪などが中耳炎に発展することが多いです。
妊娠中の方は、耳鳴りがあっても我慢する傾向がみられます。
胎児のために薬を利用したくないと考える方が多いためです。
しかし、つわりと耳鳴りが重なると、妊婦の方には大きな肉体的・精神的ストレスが溜まります。
耳鳴りの治療法には、胎児に悪影響が出ない方法もあります。
症状がつらい場合は、我慢せずにかかりつけ医などに相談してください。
低音障害型感音難聴について
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ボーという低い耳鳴りがある場合、低音障害型感音難聴が疑われます。
低音障害型感音難聴の主な症状は以下の通りです。
- 低い音が聞こえない
- 片耳でボーという低い耳鳴りがする
- 片耳に水が入ったような感じがする
- 自分の声・周囲の音が大きく響く
低音障害型感音難聴は、20~40代の方の発症が目立ちます。
性別でみると、女性の方が発症率が高いです。
低音障害型感音難聴は、低い音をキャッチする神経の障害によって発症します。
具体的な発症メカニズムは解明されていません。
ただし一説では、原因は内耳にリンパ液が溜まる「内リンパ水腫」と指摘されています。
内リンパ水腫の原因には、ストレス・疲労・寝不足などが挙げられます。
より詳細にいえば、内リンパ水腫の原因は、ストレスなどによって自律神経のバランスが乱れることです。
ストレスによって自律神経が乱れると、耳周辺の毛細血管が萎縮しやすくなります。
すると内耳のリンパ液をうまく排出できなくなるため、内リンパ水腫が起こると考えられています。
内リンパ水腫が原因で起こる病気には、低音障害型感音難聴のほかに、メニエール病が挙げられます。
低音障害型感音難聴とメニエール病は症状がよく似ています。
ただし、メニエール病ではひどいめまいを特徴とするのに対し、低音障害型感音難聴ではめまいは起こりません。
そのため低音障害型感音難聴は、「めまいのないメニエール病」ともいわれています。
なお、低音障害型感音性難聴は、発症後2週間以内に治療を受ければ回復が期待できます。
反対に、低音障害型感音難聴を長期間放置すると症状が治りにくくなります。
重症化・後遺症を避けるためにも、ボーという低音の耳鳴りがしたら、できる限り早めに耳鼻科を受診してください。
低音障害型感音難聴は、頻繁に再発を繰り返すことも多いです。
再発を繰り返すほど、中等~重度の難聴に移行しやすくなります。
難聴を防ぐには、低音障害型感音難聴の再発を予防することが大切です。
低音障害型感音難聴の予防法には、十分な休息やバランスのよい食事などがあります。
低音障害型感音難聴の治し方
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低音障害型感音難聴の治療は、以下のような流れで行います。
- 聴力検査
- 内耳のリンパ液を調べる
聴力検査では、低い周波数の聞こえを重点的に調べます。
低音が低くなっている場合は、低音障害型感音難聴の可能性が高いです。
次に内耳のリンパ液の量を調べます。
リンパ液の量が過剰な場合は、低音障害型感音難聴と診断されることが一般的です。
低音障害型感音難聴の治療は薬物療法が一般的です。
たとえば以下のような薬剤が処方されることが多いです。
- ステロイド剤:内耳のリンパ液の流れを改善する
- 利尿剤:内耳に溜まったリンパ液の排出を促す
- 漢方薬(五苓散):リンパ液が溜まらないように体の巡りを整える
- 血管循環改善薬:内耳の血行を改善する
薬物療法とあわせて、鍼治療やマッサージが行われることもあります。
いずれも目的は、内耳の血行・リンパ液の流れをよくすることです。
鍼治療では、耳鳴り・難聴に効果のあるツボに鍼を打ちます。
耳鳴り・難聴に効果のあるツボの例は以下の通りです。
- 聴宮
- 翳風
- 耳門
- 完骨
- 内関
鍼治療とは、体に細い針を刺す治療方法です。
鍼でツボを刺激することで、血行を促進したり、筋肉の緊張をほぐしたりします。
鍼治療といえば痛いイメージがありますが、注射に比べると痛みは小さめです。
ただし、痛みの感じ方には個人差があります。
施術後に痕が残ることはほとんどありません。
なお、鍼治療は、医薬品などによる治療に比べると効き目が穏やかです。
1回で症状が改善されることもあれば、数回の通院が必要になる場合もあります。
もし低音障害型感音難聴にお悩みの方で、薬による副作用が気になる方は、鍼治療を受けるのも1つの方法です。
メニエール病の治し方
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メニエール病の治療は薬物療法が一般的です。
処方薬は、症状の種類・程度に応じて異なります。
メニエール病の治療薬にはたとえば以下があります。
- ステロイド剤:内耳のリンパ液の流れを改善する
- 利尿剤:内耳に溜まったリンパ液の排出を促す
- 血管循環改善薬:内耳の血行を改善する
- 抗不安薬:めまいによるストレス・不安などを軽減する
- めまい止めの点滴
メニエール病は、激しいめまいを特徴とする病気です。
悪化するにつれ、耳鳴り・難聴などがあらわれやすくなります。
めまい・耳鳴り・難聴などはメニエール病以外の病気で起こることもあります。
たとえば脳卒中・更年期障害のほか、うつ病・乗り物酔いなどが代表的です。
適切な治療を受けるには、まずめまいの原因を特定することが大切です。
めまいの原因を正しく把握するためにも、めまい・耳鳴りなどがある場合は、いちど耳鼻科で検査を受けましょう。
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めまいを訴える人の割合
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めまいに悩んでいる方の割合を性別・年代別に表にまとめました。
以下の数値は厚生労働省のデータを参照しています。
【単位:人口千対】
年齢(歳) | 男性 | 女性 |
総数 | 13.2 | 30.2 |
9歳以下 | 0.1 | 0.7 |
10~19 | 4.5 | 10.5 |
20~29 | 6.0 | 26.3 |
30~39 | 9.3 | 33.4 |
40~49 | 11.4 | 35.2 |
50~59 | 13.4 | 31.6 |
60~69 | 16.0 | 29.1 |
70~79 | 25.7 | 41.9 |
80歳以上 | 35.8 | 50.6 |
出典:厚生労働省【統計表】
めまいの有訴者は、全年齢で女性の方が多くなっています。
女性のめまいの原因としては、メニエール病が代表的です。
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耳鳴りで病院を受診するタイミング
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耳鳴りで病院を受診すべきタイミングは、以下の通りです。
- 耳鳴りが1週間以上続く
- 聴力が低下した
- 激しいめまい・頭痛などがある
耳鳴りを放置すると、症状が残ったり、聴力を失ったりすることがあります。
すこしでも不安・異常を感じる場合は、念のため病院を受診してください。
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薬剤による難聴とは
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難聴は薬剤によって引き起こされることがあります。
薬剤による難聴は「薬剤性難聴」といわれています。
薬剤性難聴の原因の多くは、医薬品によって内耳が障害を受けることです。
内耳の障害を引き起こしやすい医薬品には、たとえば以下があります。
- ストレプトマイシン
- カナマイシン
- ゲンタマイシン
- シスプラチン
- アスピリン
- フロセミド
アスピリンやフロセミドによる難聴は、服用を中止すれば改善することが一般的です。
その他の医薬品に関しては、服用を中止しても症状が残ることがあります。
医薬品による難聴は、服用期間が長くなるほど強くなる傾向がみられます。
新しい医薬品の服用後に耳に違和感を感じた場合、すぐにかかりつけ医や薬剤師に相談してください。
耳鳴りの低音でボーっと響くことのまとめ
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ここまで、耳鳴りの低音でボーっと響く事柄についてお伝えしてきました。
耳鳴りの低音でボーっと響く事柄の要点を以下にまとめます。
- ボーという低音の耳鳴りの原因は、低音障害型感音難聴・メニエール病・中耳炎・自律神経の乱れなどが代表的
- 低音障害型感音難聴とは、内耳にリンパ液が溜まって起こる障害で、めまいのないメニエール病といわれている
- 低音障害型感音難聴の治し方は薬物療法のほか、鍼治療やストレスのない生活が大切
- メニエール病の治し方は、薬物療法が一般的
最後までお読みいただき、ありがとうございました。