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健達ねっと>健康お役立ち記事>高齢者の病気>緑内障の治療について|治療法や費用、最新医療について解説します!

緑内障の治療について|治療法や費用、最新医療について解説します!

緑内障は、見たものを脳に伝える視神経に異常が起こり、視野が狭くなる病気です。
また、緑内障は治療が遅れると、失明することもあります。

緑内障には、どのような治療方法があるのでしょうか?
緑内障の治療は、どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか?

本記事では、緑内障の治療について以下の点を中心にご紹介します。

  • 緑内障とは
  • 緑内障の治療薬とは
  • 緑内障の治療方法とは
  • 緑内障の最新治療とは

緑内障の治療について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

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緑内障とは

緑内障は発症すると、見たものを脳に伝える視神経に異常が起こり、視野が狭くなります

緑内障は早期に発見し、治療することが大切です。
緑内障の治療が遅れた場合は、失明する場合もあります。

緑内障の病態や症状、治療方法について詳しく見てみましょう。

病態

緑内障は、視神経の損傷が進行していく病気です
眼の圧(眼圧)が高くなることで、視神経が圧迫されます。
視神経の圧迫が持続することで、さまざまな視覚障害が見られるようになるのです。

日本では、40歳以上での発症が多く、約20人に1人が緑内障と考えられています。
しかし、以下のような理由から、若い世代でも発症する可能性は十分にあります。

  • スマホやパソコンの使用による目の酷使
  • 勉強や仕事、家庭におけるストレス
  • 眼鏡やコンタクトレンズの使用による目の負担

若い頃から、規則正しい食生活や生活習慣を心がけ、緑内障を予防することが大切です。

症状

緑内障は、慢性型と急性型の2つに分類されます。

慢性型の緑内障は、10〜20年と時間をかけてゆっくり病状が進行していきます。
そのため、慢性型の緑内障は、初期の段階では自覚症状がほとんどありません。
慢性型の緑内障は、気づかないうちに病状が進行しやすいというのが特徴です。

慢性型の緑内障の病状が進行すると、

  • 靄(もや)がかかったように見える
  • 白目の充血
  • 視野が狭くなる
  • 目のかすみ
  • 瞳孔の散大

などの症状が見られる場合があります。

一方、急性型の緑内障は、急激に病状が進行するというのが特徴です。
そのため、眼痛や吐き気、激しい頭痛などの症状が見られる場合があります。

いずれの場合も定期的な検査を受け、早期に治療することが重要です。

治療方法

緑内障の治療方法には、以下のものがあります。

  • 薬物療法
  • レーザー治療
  • 手術治療など
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緑内障の治療薬

緑内障の治療の1つに、点眼薬によるものがあります。
緑内障の治療に用いられる点眼薬について詳しく見てみましょう。

点眼薬

緑内障の治療は、薬物療法が一般的です。
緑内障のタイプや重症度に応じて、さまざまな点眼薬があります。
点眼薬の投薬目的は、主に眼圧を下げて現状を維持することです。

緑内障の点眼薬は1剤で用いられる場合もあれば、併用する場合もあります。
点眼薬の用法は1回1滴です。
点眼薬を併用する場合は、5分以上の間隔を空けて点眼します。

また、緑内障の眼圧を下げる内服薬もあります。
しかし、副作用が見られる場合もあり、すべての方が服用できるわけでもありません。

点眼薬治療の副作用

緑内障の治療に用いられる点眼薬により、以下のような副作用が見られる場合があります。

眼に見られやすい症状としては、

  • 眼のかゆみ
  • 眼の充血
  • 目の周りの色素沈着
  • まつ毛異常(太くなったり、長くなったりするなど)
  • 眼瞼下垂(まぶたが下がってくる)
  • 上瞼のくぼみ

などです。

眼以外で見られる症状としては、

  • めまい
  • 不整脈
  • 疲労感
  • 不眠
  • 喘息症状
  • 狭心症

などがあります。

緑内障の治療で点眼薬を使用し、異常を感じた場合は早めに医師に相談しましょう。

点眼薬治療のコツ

緑内障の治療で点眼薬を使用する場合は、以下の点に注意しましょう。

  • 点眼薬の用法・用量は必ず守る
  • 点眼後は軽く目頭を押さえるようにする
  • 点眼薬を併用する場合は、5分以上の間隔を空ける

緑内障の点眼薬を使用しても症状の改善は見られません。
そのため、病状が改善しないと自己中断する方も多くいます。
しかし緑内障の治療は、定期的に通院し、長期的に見た根気強い治療が重要です

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緑内障のレーザー治療

緑内障のレーザー治療は、薬物療法で効果が見られなかった場合に行われます。
緑内障のレーザー治療は、以下の通りです。

  • レーザー虹彩切開術
  • 選択的レーザー線維柱帯形成術

それぞれについて詳しく見てみましょう。

レーザー虹彩切開術

レーザー虹彩切開術は、虹彩にレーザーで孔を開け、房水の流れを変える術式です。

レーザー虹彩切開術の治療対象は、

  • 急性緑内障発作を引き起こした方
  • 急性緑内障発作を引き起こす可能性が高い方

などになります。

選択的レーザー線維柱帯形成術

選択的レーザー線維柱帯形成術は、線維柱帯にレーザーを照射し、房水を排出させる術式です。

選択的レーザー線維柱帯形成術の治療対象は、

  • 薬物療法で眼圧のコントロールが不良な方
  • 薬物療法の副作用が強く見られる方
  • 点眼薬の継続的な使用が難しい方
  • 妊娠・授乳中のため薬物療法ができない方
  • 正常眼圧緑内障で眼圧を下げる必要がある方

などになります。

メリット

緑内障のレーザー治療におけるメリットは、以下の通りです。

  • 点眼麻酔により短時間で終了する
  • 入院不要、通院で受けられる
  • 強い痛みがない
  • レーザー治療の施術前後で日常生活上の制限が少ない

デメリット

緑内障のレーザー治療におけるデメリットは、以下の通りです。

  • 虹彩炎などの合併症が見られる場合がある
  • 眼圧上昇が見られる場合がある

費用

緑内障のレーザー治療の費用は、健康保険の負担額によって異なります。

  • 1割負担の方:片眼約1万円、両眼約2万円
  • 3割負担の片:片眼約3万円、両眼約6万円
  • 70歳以上の方:高額医療の対象となった場合は両眼約1万8,000円

緑内障のレーザー治療の費用は、あくまでも目安です。

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緑内障の手術治療

緑内障の手術治療は、薬物療法やレーザー治療で効果が見られなかった場合に行われます。
緑内障の手術適応や手術方法などについて詳しく見てみましょう。

手術適応

緑内障の手術適応対象は、

  • 薬物療法やレーザー治療で眼圧のコントロールが不良な方
  • 視野障害の進行が見られる方

などになります。

手術方法

緑内障の手術方法は、以下の2通りです。

  • 線維柱帯切開術
  • 線維柱帯切除術

線維柱帯切開術は、線維柱帯を切開し、房水を排出する術式になります。
房水とは、角膜と水晶体の間、虹彩と水晶体の間を満たす透明な液体のことです。

術後眼内出血が見られ、視力が一時的に低下する場合があります。
しかし、線維柱帯切除術と比較すると合併症が少ない術式です。

線維柱帯切除術は、房水が目の外側に染み出すようにバイパスをつくる術式になります。
眼圧を下げる効果が最も期待できる術式です。
しかし、術後の感染症に十分注意する必要があり、術後3年ほどで効果が落ちる場合があります。

緑内障は、手術しても症状の改善は見られません。
手術目的は、眼圧を下げることと現状維持になります。

緑内障の手術後も、病状の変化を早期に発見するために、定期的に受診する必要があります。

メリット

緑内障の手術治療におけるメリットは、以下の通りです。

  • 眼圧を下げられる
  • 緑内障の手術による治療成績は改善傾向にある

デメリット

緑内障の手術治療におけるデメリットは、以下の通りです。

  • 5日~2週間の入院が必要になる
  • 前房出血などの術後合併症が見られる場合がある
  • 眼圧が安定しない場合がある
  • 白内障が進行する場合がある

費用

緑内障の手術治療の費用は、病態や医療機関、健康保険の負担額によって異なります。

  • 1割負担の方:片眼約2万円、両眼約4万円
  • 3割負担の片:片眼約6万円、両眼約12万円

緑内障の手術治療の費用は、あくまでも目安です。
また、上記の費用は、手術費用のみであり、入院費などは含まれていません。

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緑内障の最新治療

緑内障の治療法は、革命的に広がっています。

2016年には、長さ1mmのステントを1本挿入し、眼圧を下げる手術が行われています。
角膜と虹彩間にある隅角のシュレム管にステントを挿入し、房水を排出する術式です。

ステントを挿入する術式のメリットは、

  • 手術時間は約15分程度と短時間である
  • 合併症が比較的少ない

などがあります。

さらに、2020年に厚生労働省で承認された最新の手術治療があります。
直径0.3mmのステントを2本挿入する、新しい術式です。
房水を排出する機能がより高く、眼圧を下げやすくなります。

ステントを挿入する手術を受けた方の約9割は、点眼薬が不要になりました。
しかし、約1割の方は眼圧の下降が見られず、点眼薬の治療を継続しています。

手術後の病状や経過には、個人差があり、原因についてはまだ明らかにはなっていません。

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その他の緑内障の治療方法

緑内障の治療方法は、薬物療法、レーザー治療、手術治療以外にもあります。
緑内障の進行を予防する治療方法は、以下の通りです。

  • サプリメントの服用
  • 鍼灸
  • マッサージ

いずれも眼球の血流を回復させ、眼圧の上昇を防ぐ働きがあると考えられています。

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早期治療が重要な緑内障

緑内障は、日本国内のみではなく、海外でも失明原因の上位疾患となっています。

厚生労働省の日本国内での失明の原因疾患の割合を見ると、約25%で第1位だそうです。

緑内障の進行によって、失明を防ぐためには、早期発見・早期治療が大切です。
そのため、40歳を過ぎたら定期的に検診しましょう。
また、緑内障を予防するため、規則正しい食生活や生活習慣を心がけることが大切です。

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緑内障の治療のまとめ

ここまで緑内障の治療についてお伝えしてきました。
緑内障の治療についての要点をまとめると以下の通りです。

  • 緑内障とは、視神経に異常が起こり、視野が狭くなる病気のこと
  • 治療薬には、眼圧を下げる目的で使用される点眼薬がある
  • 治療方法には、薬物治療・レーザー治療・手術治療などがある
  • 緑内障の最新治療は、ステントを挿入する手術方法である

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
  • 出版事業
  • 社名: メディカル・ケア・サービス株式会社
  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
  • 本社: 〒330-6029埼玉県さいたま市中央区新都心11-2ランド·アクシス·タワー29F
  • グループホーム展開
  • 介護付有料老人ホーム展開
  • 小規模多機能型居宅介護
  • その他介護事業所運営
  • 食事管理
  • 栄養提供
  • 福祉用具販売
  • 障がい者雇用

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