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健達ねっと>健康お役立ち記事>高齢者の病気>不整脈の原因は若者と高齢者で違う?注意すべき不整脈の原因5選

不整脈の原因は若者と高齢者で違う?注意すべき不整脈の原因5選

不整脈は老化現象の1種でもあるため、年齢を重ねるほど起こりやすくなります。
しかし近年は、20代などの若者でも不整脈が目立ちます
若者の不整脈の原因は、いったい何なのでしょうか。

本記事では、若者の不整脈の原因について、以下の点を中心にご紹介します。

  • 若者の不整脈の症状
  • 若者の不整脈の原因
  • 不整脈を予防するには

若者の不整脈の原因について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

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不整脈とは

不整脈とは、脈拍のリズムが異常になる状態です。

大きく分けて以下の3タイプがあります。

  • 頻脈性不整脈:1分回の脈拍が100回以上
  • 徐脈性不整脈:1分間の脈拍が50回以下
  • 期外収縮:脈が1拍飛ぶ・乱れる

不整脈の代表的な原因は、心筋梗塞・心臓弁膜症などの心疾患です。
高血圧・糖尿病・喫煙・飲酒・ストレスが原因で起こることもあります。

不整脈は加齢現象の1種でもあり、30歳を過ぎると誰にでも起こる可能性があります。
多くは特別な治療は必要ありませんが、中には緊急の治療を要するケースもみられます。

緊急度の高い不整脈は、放置すると心不全・心停止に至ることもあります。
突然死を防ぐためにも、不整脈がある方は、いちどは医師の診察を受けることが大切です。

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若者の不整脈症状

不整脈は30歳を過ぎると起こりやすくなります。
しかし近年は、30歳以下の若者にも不整脈があらわれるケースが増えています。

基本的に、不整脈の症状は高齢者と若者で共通です。
ただし、若者特有の不整脈の症状があらわれることもあります。

ここからは、若者の不整脈の症状についてご紹介します。

一般的な不整脈の症状

まずは、一般的な不整脈の症状をみていきましょう。
もし以下の症状に心当たりがある場合は、不整脈の可能性があります。

一瞬だけドキッとする

不整脈の代表的な症状が、安静時などに心臓が一瞬ドキッとすることです。
心臓がドキッとするのは、不整脈の中でも期外収縮の場合が多いです。

期外収縮は、心拍が飛んだり、1拍乱れたりする状態です。
心拍をいつもより大きく感じやすいため、ドキッとした動悸を感じることがあります。

胸が詰まる感じがする

不整脈が起こると、胸が詰まったような感覚になることがあります。
理由は、心拍が乱れることで、心臓あたりに違和感が出るためです。

息が苦しくなったり、胸に痛みが出たりする場合もあります。

動悸がする

動悸は不整脈代表的な症状です。
動悸が起こりやすいのは、不整脈の中でも頻脈性不整脈です。

頻脈性不整脈では脈が速くなります。
すると心臓の動きが速くなるため、ドキドキした動悸を感じやすくなります。

胸が苦しい

不整脈では胸が圧迫されているような感覚に陥ることがあります。
原因は、心拍が乱れることで、心臓に痛み・違和感を覚えるためです。

呼吸が浅くなることも、胸苦しさを覚える原因です。
不整脈が起こると、息が吸いづらくなることがあります。

結果として、胸が苦しいと感じやすくなります。

目の前が暗くなり気を失う

不整脈では、突然目の前が真っ暗になって失神することがあります。
失神が起こりやすいのは徐脈性不整脈です。

徐脈では脈が少なくなるため、心臓が全身に十分な血液を送れなくなります。
特に頭部に血流が届かなくなると、脳が酸欠を起こすため、失神が起こりやすくなりす。

めまいが発生する

めまいが起こりやすいのは徐脈性不整脈です。
徐脈になると全身の血流が悪化します。

頭部の血流が悪化すると、脳が酸素不足になるため、めまいが起こりやすくなります。
徐脈による脳の酸欠は、立ちくらみを引き起こすこともあります。

息切れする

不整脈では息切れが起こることが多いです。
むくみが起こりやすいのは徐脈です。

心拍が低下すると、全身の血流が悪化します。
すると全身が酸素不足になるため、息切れ・息苦しさを感じやすくなります。

むくみが生じる

不整脈では、全身にむくみが出ることがあります。
むくみが出やすいのは徐脈です。

徐脈になると、全身の血流が悪化します。
血流が滞ると老廃物の運搬に支障が出るため、体がむくみやすくなります。

心肺停止、突然死

不整脈は心肺停止・突然死に発展することもあります。
たとえば頻脈では、心拍が異常に速くなります。

すると心臓が痙攣を起こして、機能を停止させることがあります。
いわゆる心停止の状態で、放置すると数分で死に至ります。

徐脈によって血圧が急激に低下することで、突然死に至ることもあります。
血圧が極端に低くなると、全身に血流が行き渡らなくなります。

すると脳・内臓が十分な血液を受け取れなくなるため、酸欠を起こします。
酸欠によって脳・内臓の働きが停止すると、死亡のリスクが高まります。

若者に特徴的な症状

若者の不整脈の特徴をご紹介します。
どのような症状であれ、すこしでも不安を感じる症状が出た場合は、念のため病院を受診してください。

若者の不整脈は無症状が多い

若者の不整脈は、多くの場合自覚症状があらわれません
特に徐脈は、症状があらわれていても自覚できないこともあります。

そのため若年者の不整脈は、たまたま受けた健康検診などでみつかるケースが多いです。

症状がなければ心配ない

不整脈による重い症状がない場合は、特別な治療は不要です。
重い症状とは、たとえば息切れ・動悸・失神などです。

不整脈は珍しいものではなく、心臓に異常のない方にも発生します。
そのため不整脈が発見された場合でも、過度に不安に思う必要はありません。

不整脈の症状を自覚したら病院へ

不整脈による動悸・息切れ・失神などの症状がある場合は、病院を受診してください。
自覚症状がある場合は、危険な不整脈の可能性が高いためです。

危険な不整脈とは、たとえば心室細動・心房細動などが代表的です。
いずれも心臓が細かく痙攣する状態で、心停止に至る確率が高いです。

若者に起こる不整脈の原因

ここからは、若者の不整脈の主な原因をご紹介します。
なお、若者に限らず、不整脈の原因は不明であることが多いです。

そのため、今回ご紹介した原因以外で不整脈が起こることもあります。

迷走神経の働きが高まり房室ブロックが起こる

徐脈性不整脈の原因の多くは、房室ブロックです。
房室ブロックとは、心房と心室の間にある「房室」で電気信号が妨げられた状態です。

心臓が脈を打つのは、心臓の上部(心房)から下部(心室)に電気信号が届くためです。
房室ブロックが起こると、心房から心室への電気信号が途絶えます。

あるいは、電気信号の伝達が極端に遅くなるケースもみられます。
いずれにしろ心臓が正常に拍動できなくなるため、脈が遅れて徐脈に至るというわけです。

では、なぜ心房から心室への電気信号の伝達が阻害されるのでしょうか。
答えの1つが、迷走神経の働きが過度に活性化することです。

迷走神経は、脳と末梢器官をつなぐ神経系です。
迷走神経には、心臓の働きを抑制して、脈拍・血圧を下げる作用があります。

迷走神経が過度に活性化すると、心拍が極端に遅くなるため、徐脈が起こりやすくなります。

迷走神経が活性化する原因としては、ストレスなどによる自律神経の乱れが挙げられます。

遺伝的に右脚ブロックが起こりやすくなっている

右脚ブロックとは、心室内にある「右脚」の機能低下によって、心室への電気信号が途絶えた状態です。

右脚とは、左右の心室を通る「脚」のうち、右側にあるものを指します。
脚は心臓内を走る電線のようなもので、心室での電気信号の伝達を担います。

電線(脚)の機能が低下すると、心房からの電気信号が心室に行き渡らなくなります。
すると心臓が正常に動かなくなるため、不整脈に至ります。

右脚ブロックの原因の1つとして、先天性が挙げられます。
先天性の右脚ブロックというと深刻なイメージがありますが、心臓機能に特に大きな問題はありません。

実際に、先天性の右脚ブロックは自覚症状が出ないケースが多いです。
そのため先天性の右脚ブロックは、不快な症状・日常生活の支障などがなければ、特別な治療は不要です。

激しい運動で期外収縮や心室頻拍が起きやすくなる

不整脈は、激しい運動が原因で起こることがあります。
運動が原因で起こる不整脈は、運動誘発性不整脈と呼ばれます。

運動誘発性不整脈の多くは、期外収縮や心室頻拍です。
期外収縮とは、正常な心拍に1拍速い心拍が混じるために、脈が飛んだり抜けたりすることです。

心室頻拍は、心室性の期外収縮が3連続以上続くことです。
より簡単にいえば、心室が激しい痙攣を起こした状態です。

なぜ激しい運動をすると、期外収縮や心室頻拍が起こるのでしょうか。
答えは、心拍が増えるためです。

心拍が増えると心臓への負担が大きくなります。
結果、心臓が痙攣を起こして不整脈に至ります。

運動誘発性不整脈は多くの場合、一時的なものです。
時間の経過とともに脈は落ち着くため、不整脈も収まることが一般的です。

ただし、なかには、運動中の不整脈が心停止に発展するケースもみられます。
もし運動中に異常な動悸・脈の乱れを感じた場合は、運動を中止してください。

もともと運動中に不整脈が出やすいという方は、激しい運動を控えることが望ましいです。

精神的なストレスで自律神経が乱れる

不整脈の大きな原因の1つに、自律神経の乱れがあります。
自律神経は、血圧・体温・内臓の働きなどを管理する神経系です。

脈拍も自律神経によって制御されています。
そのため自律神経が乱れると、脈拍にも悪影響が出やすくなります。

自律神経を乱す主な原因が、ストレス・疲労・睡眠不足などです。
ストレスなどは自律神経のうち、交感神経を活性化させます。

交感神経は、脈拍・血圧を上昇させる神経系です。
ストレスによって交感神経が過度に活性化すると、脈拍が上昇するため、不整脈が起こりやすくなります。

心臓・全身に器質的な問題がないにも関わらず、不整脈が頻発する場合は、自律神経に原因がある可能性が高いです。

自律神経が原因の不整脈は、自律神経が整うと改善されることが一般的です。

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バセドウ病に罹患していると心房細動が起きやすくなる

不整脈は全身疾患が原因で起こることもあります。
代表的なのはバセドウ病です。

バセドウ病は、甲状腺ホルモンの分泌が盛んになる状態です。
甲状腺ホルモンは新陳代謝を活性化させるホルモンで、心臓の働きを促進します。

甲状腺ホルモンが過剰に分泌されると、心臓が過活動状態に陥りやすくなるため、不整脈のリスクが高まります。

特にリスクが高まるのは、不整脈の中でも心房細動です。
心房細動は心臓の上部(心房)が痙攣する状態で、放置すると心停止・突然死に発展することもあります。

バセドウ病は、特に女性の発症率が高いです。
不整脈がある女性で、かつ多汗・イライラ・眼球の突出などの症状がある場合は、バセドウ病が疑われます。

若者の不整脈を予防する方法5選

不整脈を予防する方法をご紹介します。
以下の予防方法は、年齢に限らず有効です。

ぜひ参考にしてください。

激しい運動を急に始めない

突然激しい運動を始めると、心拍が急激にあがるため、不整脈が起こりやすくなります。
心拍の急激な上昇を防ぐためにも、運動する際は徐々にペースをあげるようにしましょう。

できれば運動前には準備運動を行うのがおすすめです。
準備運動をすると、脈拍・血圧が徐々に上がるため、不整脈が起こりにくくなります。

ちなみに、不整脈がある方でも運動は可能です。
適度な運動は心肺機能の強化が期待できるため、不整脈の改善にも役立ちます。

整脈の方におすすめなのは、有酸素運動です。
たとえばウォーキング・水泳・サイクリングなどが代表的です。

有酸素運動は1日30~60分程度を目安に、週に3回以上行いましょう。
なお、運動してよいかどうかは、個人の心臓の状態などによって異なります。

すでに不整脈がある方が運動をする場合、まずは医師に相談してください。

睡眠不足や徹夜を避ける

睡眠不足は自律神経を乱す原因です。
自律神経が乱れると、脈拍の制御がうまくいかなくなるため、不整脈が起こりやすくなります。

不整脈を予防するには、十分な睡眠を取ることが大切です。
あわせて、睡眠の質を上げることも非常に重要です。

質のよい睡眠を取るためのポイントは、以下の通りです。

  • 就寝・起床時刻を一定に保つ
  • ブルーライトは眠りの質を下げるため、就寝前のスマホ・PC使用は控える
  • 食事・運動・入浴は就寝の2~3時間前までに済ませる
  • 寝る前は部屋の照明を暗くして、リラックスできる雰囲気を作る
  • 起床後は朝陽を浴びて体内時計をリセットする
  • 朝食をしっかり食べて、自律神経のリズムを整える

精神的ストレスの解消法を持つ

ストレスは自律神経のリズムを乱して、不整脈を誘発します。
不整脈を予防するには、ストレスを解消することが大切です。

ストレスの解消法としては、以下が代表的です。

  • ゆっくり休養する
  • 趣味に打ち込む(芸術鑑賞・旅行・買い物・食事など)
  • スポーツ
  • 親しい人と楽しく会話する

ストレスを解消するには、食事に気を配ることも大切です。
たとえばビタミンCはストレス軽減効果があるため、積極的に摂取したい栄養素です。

カルシウムは、脳の興奮を抑えてイライラを緩和する効果が期待できます。
ビタミンCは、緑黄色野菜・果物などに豊富に含まれます。

カルシウムが豊富な食品としては、緑黄色野菜・小魚・乳製品が代表的です。

疲労を溜めない

疲労は自律神経を乱す原因です。
疲れが溜まっていると感じる方は、ゆっくり体を休めましょう

あるいは、入浴・軽い運動なども疲労解消に有効です。
入浴すると血行が促進されるため、疲れが取れやすくなります。

軽い運動も、筋肉の緊張をほぐして全身の血行を促進する効果があります。
疲労解消が期待できる運動は、ウォーキングなどの有酸素運動です。

ただし、入浴・運動がかえって疲労の原因になることもあります。
適切な疲労解消法は1人1人異なるため、自分に合った方法を試してみてください。

規則正しい生活を送る

規則正しい生活は、自律神経を整えることにつながります。
自律神経が整うと、不整脈のリスクは下がります。

規則正しい生活とは、毎日一定のリズムを刻むことです。
具体的には、起床・就寝・食事の時間を毎日一定に保ちましょう。

特に休日の生活リズムに気をつけてください。
たとえば、休みだからといって遅い時間まで寝ていると、体内時計が狂いやすくなります。

体内時計の狂いは、自律神経のリズムにつながります。
生活リズムがバラバラという方や、昼夜逆転になりやすいという方は、まず生活リズムを整えることを意識してください。

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若者に起こる不整脈の原因まとめ

ここまで、若者の不整脈の原因についてお伝えしてきました。
若者の不整脈の原因の要点を以下にまとめます。

  • 若者の不整脈の症状は、動悸・息切れ・胸が詰まったような感覚・めまい・心停止など
  • 若者の不整脈の原因は、運動による房室ブロック・先天性の右脚ブロック・ストレスによる自律神経の乱れなど
  • 不整脈を予防するには、規則正しい生活や疲労・ストレスを解消することが大切

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

薬の使い方

監修者 メディカル・ケア・サービス

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