「看護師ってボーナスいくらもらってるの?」
「他の看護師はどのくらいボーナスもらってるんだろう」
「ボーナスが少ないから転職したい」
看護師の給料について知るうえで欠かせないのがボーナス事情です。
この記事では気になる看護師のボーナスについてご紹介します。
- 看護師のボーナスの相場は?
- 看護師のボーナスの額を他職種と比較すると?
- 看護師のボーナスの査定基準は?
看護師のボーナスを理解するために、参考にしていただけると幸いです。
ぜひ最後までお読みください。
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看護師のボーナスは何月に支給される?
看護師のボーナスも一般企業と同じで基本的に夏と冬の2回に分けて支給されます。
病院によっては1回や3回、年俸制で毎月の給与に組み込まれているパターンもあります。
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看護師は相場でいくらボーナスがもらえる?
ここからは、看護師のボーナスについて詳しく見ていきましょう。
ボーナスの相場
厚生労働省が実施する「令和3年賃金構造基本統計調査」によると、看護師全体の年間のボーナス平均額は「85.5万円」となっています。
ボーナスも毎月の給料と同じく所得税や社会保険料の控除対象になり、手取り額としてはおよそ8割の68万円前後となります。
ちなみに看護師の平均年齢は41.2歳です。
日本看護協会の調査によれば看護師は40歳で基本給が30万円前後とされているため、ボーナスは給料の1.5〜2.5倍に相当します。
年齢によるボーナスの違い
年齢層ごとのボーナス額の推移になります。
20〜24歳 | 44.5万円 |
25〜29歳 | 74.9万円 |
30〜34歳 | 79.3万円 |
35〜39歳 | 87.7万円 |
40〜44歳 | 98.3万円 |
45〜49歳 | 98.5万円 |
50〜54歳 | 102.8万円 |
55〜59歳 | 108.5万円 |
年代が上がるにつれボーナスの額も上がっていきます。
これはボーナス支給額が基本給をベースに計算されていることがほとんどであるため、勤務年数が上がるにつれて基本給がアップし、ボーナス支給額も増加していることが考えられます。
一般的に新人看護師は冬のボーナスから満額支給されることが多いです。
1年目の新人看護師の場合、入職した年の夏のボーナスは5〜10万円ほどの寸志程度が平均的な支給額です。
これは、ボーナスの支給は基本的に一定期間における実績に対する評価として支払われるものであるため、実績のない新人看護師はほとんど支給されないことが要因になります。
地域によるボーナスの違い
ボーナスの平均額が高い都道府県のトップ5は以下の通りです。
1位 栃木 | 110.6万円 |
2位 山口 | 106.7万円 |
3位 福井 | 105.5万円 |
4位 滋賀 | 102.5万円 |
5位 宮城 | 102.2万円 |
給料と同様にボーナスの額も地域差がありますが、年によって順位は大きく変動します。
ただし、九州・沖縄地方は例年低めの傾向があります。
病院の規模によるボーナスの違い
看護師のボーナス額は勤めている病院によって異なります。
特に民間病院では個々の病院で支給率が大きく違ってくるため注意が必要です。
国公立の大学病院や国立病院で働く看護師は公務員となるため、ボーナスも比較的高い傾向にあります。
独立行政法人の場合、非公務員にはなりますが、公務員に準じた待遇を受けられることがほとんどです。
また、小規模の病院よりも病床数や従業員数の多い大規模な病院になるほど、ボーナスの額も高くなる傾向があります。
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准看護師・看護助手のボーナスの相場
准看護師や看護助手のボーナス支給額はどうなっているのでしょう。
准看護師の相場
准看護師の定義は「都道府県知事の免許を受けて、医師、歯科医師又は看護師の指示を受けて療養上の世話又は診療の補助を行うことを業とする者」です。
准看護師のボーナスの平均額は「62.7万円」となっており、看護師と比較しても低くなっています。
看護助手の相場
看護助手はその名の通り看護師や准看護師の補助を行う仕事なので資格や特別なスキルは必要ありません。
看護助手のボーナスの平均額は「46万円」となっており、看護師とは約30万円、准看護師とは約17万円の差があります。
看護師のボーナスと他の職種・業種のボーナスとの比較
ここでは、看護師と他の職種を比較していきます。
看護師と他職種との比較
以下は医療・福祉職のボーナスの平均額の一覧です。
看護師 | 85.5万円 |
医師 | 117.8万円 |
薬剤師 | 83.3万円 |
理学療法士 | 70.2万円 |
ケアマネジャー | 62.8万円 |
出典:厚生労働省【令和3年度賃金構造基本統計調査】
他職種と比べると看護師のボーナスは医師に次いで高いことが分かります。
看護師と他業種との比較
以下は他業種におけるボーナスの平均額の一覧です。
看護師 | 85.5万円 |
小中学校教師 | 170.2万円 |
美容師 | 6.6万円 |
出典:厚生労働省【令和3年度賃金構造基本統計調査】
全体的に見れば業種によってボーナス支給額の振れ幅は大きいですが、やはり教員のような公務員のボーナスは他と比較しても高い傾向にあります。
看護師のボーナスの査定は何で決まる?
看護師のボーナス査定基準も一般のサラリーマンと同様に勤怠、年次、役職によって決まるのが基本となっています。
勤怠
看護師の場合、勤怠における業績は数値化しづらく可視化できる判断材料が少ないため勤怠の評価は重要な基準となってきます。
欠勤や遅刻の有無などが評価され、ボーナスの額に反映されます。
年次
看護師は基本的に年次が上がるにつれて基本給が一律に上がっていきます。
ボーナスは基本給がベースとなって支給され、勤続年数が多いほど支給額も増えていくので職場を頻繁に変える人にボーナスをあげることは難しいかもしれません。
役職
ボーナスの算定基準に、基本給だけではなく役職手当も含まれる病院や施設もあります。
役職に就くことで基本給が上がりボーナスの額も上がります。
しかし、役職に就くことで夜勤回数が減ったり残業手当が付かなくなったりという可能性もあるため、一概に手取りが増えるとは限らないという点に注意が必要です。
看護師でもボーナスが出ない場合がある?
看護師の場合でも、パートなどの非正規であったりクリニックのような個人経営の職場ではボーナスの支給がないところもあります。
ボーナスはあくまで任意での支給であるため、一般企業と同じく業績不振によりカットされてしまう可能性があります。
男女によって看護師のボーナス支給額に違いはあるの?
令和3年度賃金構造基本統計調査によると、男性看護師のボーナス平均額は「92.1万円」、女性看護師のボーナス平均額は「84.5万円」となっています。
男性の方が女性より7.6万円高いという多少の違いはありますが、基本的にはほぼ同水準と言って良いでしょう。
出典:厚生労働省【令和3年賃金構造基本統計調査 結果の概要】
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コロナ禍によって看護師のボーナスはどうなった?
新型コロナウィルスの影響は多くの医療機関の経営にダメージを与えています。
受け入れ制限や自粛による患者数の減少、感染対策におけるコスト増大などで経営難に陥る病院も多く、現場で働く医療従事者にも影響しています。
インターネットによるアンケート調査によると、病院で働く看護師のおよそ20%が2020年夏のボーナスの全面カットもしくは減額という影響を受けています。
また、全体の34.7%の「まだわからない」と回答した看護師のなかにも「減額の話が出ている」という声もあります。
「前年と変わりなく同水準で支給された」と回答した人は全体の37.1%でしたが、「ただし冬のボーナスは減額される」という声もありました。
経営自体は赤字だけど病院が身銭を切って職員のボーナスを捻出しているなど経営の苦しい医療機関は多く、いつ減額やカットになってもおかしくないのが現状です。
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看護師のボーナスまとめ
いかがだったでしょうか。
看護師のボーナスについて以下にまとめました。
- 看護師のボーナスの平均額は「85.5万円」で、男女差はほぼなく同水準
- 医療職の他職種と比較すると、看護師のボーナス支給額は医師に次いで高水準
- 看護師のボーナスの査定基準は一般企業と同様で勤怠・年次・役職により査定される
看護師が転職先を探す際に給与面で重要視されるボーナスですが、一概にボーナスの支給額で判断せずに毎月の給与額も含めて判断することをおすすめします。
看護師の方が転職する際の収入面での判断材料として参考にしていただけますと幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。