看護師で、現在の職場から転職を考えている方もいますよね。
人や職場によって様々な理由があると思いますが、転職先で転職理由を聞かれたときの適切な回答を知りたいという方もいるのではないでしょうか。
本記事では
- 看護師が転職する理由とは?
- 新卒の看護師が転職する理由
- 面接時に転職理由を聞かれるのはなぜか
- 面接時に転職理由を聞かれた時のポイント
- 看護師の就業を支援するナースセンターとは?
上記を中心にお伝えします。
ぜひ最後までお読みください。
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看護師が転職する理由とは?
看護師が転職する理由は人によって様々です。
どのような理由があるのか解説していきます。
給与が低い
給与に不満を感じて転職を考える方は少なくありません。
特に、勤務形態、業務内容、残業量によっては、仕事に対して給与が見合っていないと感じ、転職を考え始めるようです。
また、看護師の給与の平均は490万円といわれていますが、この平均額を大きく下回っている場合は、「他の職場だともう少し給与が上がるのでは」と思い、転職に踏み切る方も多い傾向にあります。
人間関係
人間関係が転職理由につながる人はとても多いようです。
看護師は女性が多いため、女性同士のトラブルや人間関係の悩みが起こりやすくなります。
また、上下関係が厳しい職場では、上司が怖い、先輩と合わないなど、人間関係が原因で働きづらくなり転職を考える方もいます。
気持ちよく働くために人間関係は非常に重要ですが、給与や待遇のように事前に情報をもらうことはできないため、就職してから不満や悩みが生じ、結果退職へつながる傾向にあります。
職場環境
職場環境や職場の雰囲気が転職につながることもあります。
なんでも相談しやすい環境、働きやすい環境もあれば、なかなかそうはいかない職場もあります。
チームワークが良く活気のある明るい職場もあれば、スタッフのやる気がなかったり、仲が悪かったり、空気が悪い職場もあります。
職場環境が悪いと働きにくく、転職を決めるきっかけとなるようです。
待遇に不満がある
給与やシフトの融通性、休暇など、待遇面で不満を抱えていると、転職を決意する原因となるようです。
待遇は就職するときに提示されるものですが、聞いていた内容と違う、建前は待遇の良い職場だけど実際に現場に入るとその通りにいかないというようなこともあります。
職場に伝えても改善されなかったり、伝えられない雰囲気であれば、続けることは難しくなってしまいます。
キャリアアップのため
キャリアアップを目指すための転職は、看護師のポジティブな転職理由です。
もっと大きな病院や診療科に挑戦したい、専門分野をさらに極めたいなど、働く場の多い看護師は、スキルアップのための転職先も多くあります。
退職する職場にも転職先にも、前向きに転職理由を伝えられるので、転職活動もスムーズに進みやすい傾向にあります。
結婚・育児・介護のため
女性にとってライフスタイルの変化も、転職を考えるきっかけとなるようです。
結婚することで、家事や出産、育児など、家庭での役割も必然的に増えるので、両立のために夜勤や残業のない職場を選んだり、託児所付きの職場を探したりする人もいます。
また、親の病気や介護により働き方や職場を変える人も少なくありません。
体力的に厳しいため
体力的に限界を感じて仕事を変える人もいます。
特に、夜勤のある職場や、仕事内容が過酷、忙しいという職場では、肉体的な負担も大きくなります。
体力的に厳しいとやはり人によって限界があり、続けることが困難になります。
責任の重さ・医療ミスの不安
責任や医療ミスの不安というのは看護師にとって大きなストレスになります。
他人の命や健康を預かる仕事である限り、責任は非常に大きく、自分のミスで医療事故につながることは許されません。
その重圧に耐え切れず、医療行為のない職場や、重症患者の看護が少ない職場を選ぶ人も多いようです。
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新卒の看護師が転職する理由
新卒の看護師は、学校を卒業後様々な職場に就きスキルアップしていくものですが、早期離職する人も多くいるようです。
看護師の職場定着が困難な理由を解説していきます。
基礎教育終了時点と看護現場での能力のギャップ
新卒看護師は、基礎教育終了時点ではしっかりできていたのに、現場に入ると思うようにできず、挫折してしまうケースもあるようです。
特に、看護学校で周りからも期待され、技術に自信があった人は、学校と現場で能力のギャップを感じてしまい、転職という決断に至る人もいます。
不規則な勤務形態
夜勤や残業のある勤務形態が不規則な職場だと、なかなか生活に慣れず、プライベートを犠牲にしなければならない部分もあります。
新卒の看護師にとって、今までとの生活の大きな変化は、思っていた以上にハードだと感じる場合が多いようです。
医療事故への不安
新卒の看護師は、医療事故への不安を抱えやすいようです。
現場に入って思うようにできない、自分のスキルが不足しているということから、医療事故を起こしてしまうのではないかと不安になってしまうようです。
その結果、命の危険が少ない職場、医療行為自体が少ない職場へ転職を決める人も多くいます。
「認める」「褒める」が少ない職場の雰囲気
認めてもらったり、褒めてもらったりということがない厳しい職場の雰囲気だと、新卒看護師は働きづらくなってしまいます。
看護師として現場でスキルを磨いていく中で、褒めてもらうことが自信と成長につながります。
先輩や上司が褒めない、認めないという人であれば、職場全体がそのような雰囲気になってしまいます。
新卒看護師の教育体制が整っていない
求人では「新卒歓迎」「研修制度あり」というように表記しているのに、実際には教育体制が整っておらず、フォローもしてもらえないというところもあります。
教育体制が整っていなければ、看護師として成長することも、経験を積むこともできず、「このままここにいてもいいのだろうか」という疑問が出てしまうこともあるはずです。
これから成長していく新卒看護師にとって教育体制が整っているかどうかは、非常に重要なポイントになるようです。
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面接時に転職理由を聞かれる理由
転職理由を聞くことで、面接官は仕事に対する姿勢や人間性、仕事に求めていることを確認しています。
そして、転職理由を聞かれる1番の理由は、また同じ理由で辞めないかどうかを見極めるためです。
採用担当者は、ほとんどの人が職場の待遇や人間関係など、ネガティブな理由で辞めていることを知っています。
そのため、理由によっては採用に慎重にならなければいけません。
ネガティブな理由の場合は、採用担当者に悪い印象を与えないよう、工夫して伝える必要があります。
面接時に転職理由を聞かれた時のポイント
面接時に転職理由を聞かれたときは、採用に不利にならないようにするだけでなく、社会人として常識をもち、様々な面に配慮が必要です。
どのように答えるのが適切か、ポイントをご紹介しますので、参考にしてみてください。
ウソはつかない
面接時に転職理由を聞かれたら、ウソはつかないようにしましょう。
採用担当者は多くの看護師をみてきて、多くの面接を経験しています。
ウソがばれてしまうと印象も悪くなり、今後の働き方にも影響がでます。
また、その場は乗り切れたとしても、あとからバレてしまう可能性もあり、信頼を失うことに繋がります。
言いづらい理由であってもウソはつかず、相手にも不快な印象を与えないようにしましょう。
ポジティブな転職理由に言い換える
退職理由が、「前の職場に不満があった」という場合は、言いづらかったり、そのままいってしまうと印象を悪くしてしまったりする場合もあります。
その場合は、「転職先に就職したい」というポジティブな理由を、退職理由も兼ねて伝えましょう。
転職理由と志望動機に一貫性をもたせるように意識してください。
待遇や人間関係に関する理由はNG
待遇や人間関係に不満を感じての転職の場合、ストレートに伝えることは避けたほうが無難です。
このような理由の場合、そのまま伝えると聞いている側は、愚痴を聞かされているような感覚になるので、あまり良い印象を受けません。
不平不満が多い人、ストレス耐性がない人と思われないために、ポジティブな理由への言いかえが必要になります。
転職先にも影響しそうな理由はNG
転職理由が転職先にも該当しそうな内容のときは言わないようにしましょう。
例えば、転職理由が「残業が多くて大変だった」という場合、「この人には残業をお願いしたくても頼めないな・・・」と思わせてしまいます。
求人に残業は全くありませんと明記されている転職先ならともかく、多少残業が発生する場合は「うちも残業はありますよ」といわれてしまったら何も言えず、やはり内定には不利になってしまいます。
転職理由が転職先にも該当するものでないか、よく考えてから伝えるようにしましょう。
看護師の就業を支援!ナースセンターとは?
ナースセンターは、厚生労働大臣認可の無料職業紹介所で、看護職のハローワークと呼ばれます。
厚生労働省から指定を受ける中央ナースセンターと、都道府県から指定を受ける都道府県ナースセンターがあります。
都道府県ナースセンターは各都道府県に1つ設置されており、職業紹介だけでなく、看護師の復職支援や悩み相談など、様々な看護職への支援をおこなっています。
ナースセンターで求人を探す場合は、eナースセンターというサービスに登録することで、ナースセンターが持つ様々な求人を閲覧、応募できます。
応募する際は、自分で直接希望の転職先とやりとりをすすめることもできますが、不安な方はナースセンター経由で応募することも可能です。
また、ナースセンターではいわゆる潜在看護師の支援も行っています。
看護資格は持っているけれど、途中でリタイアしてしまった方や、様々な事情により現場から長く離れている方は、復職に多くの不安を抱えているはずです。
そんな方が再び看護師として活躍できるように、働きやすい仕事の紹介や、実習や研修、相談業務も行っています。
ブランクのある看護師を歓迎してくれる職場も多くあるので、ナースセンターに相談しながら、ぜひ再就職に向けてチャレンジしてみてください。
ナースセンターでは、ブランクのある看護師だけではなく、すべての看護師を対象にメンタル相談をしています。
前の職場での失敗がきっかけで現場に出るのが怖い、患者さんに言われた言葉がトラウマになっているなど、看護師ならではの相談ができます。
ナースセンターで勤務する職員は、看護資格を持った経験豊富な職員が務めているので、同じ職種としての不安や悩みを受け止め、共感してくれるはずです。
転職に不安がある方はナースセンターを活用し、アドバイスを受けながら、自分らしく活躍できる場所を探しましょう。
看護師が転職する理由まとめ
看護師が転職する理由についてお伝えしました。
看護師が転職する理由についてまとめると、以下の通りです。
- 看護師が転職する理由は、給与や待遇、人間関係、キャリアアップのためなど様々
- 新卒の看護師が転職する理由は、能力のギャップや医療事故への不安などがある
- 面接時に転職理由を聞かれるのは、同じ理由で退職しないか見極めるため
- 面接時に転職理由を聞かれた時はポジティブ内容へ言い換えるのがポイント
- ナースセンターは、看護師の就職支援だけでなく、相談支援などもおこなっている
これから転職予定の方、転職理由をどのように伝えるか悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
これらの情報が、少しでも皆様のお役に立てたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。