乳酸菌は、腸内の環境を整えるために必要な栄養素です。
乳酸菌には200以上もの種類が存在し、種類によって期待できる効果も異なります。
では、乳酸菌EC12株とは具体的にどのような乳酸菌なのでしょうか?
乳酸菌EC12株の効果を最大限に高める方法はあるのでしょうか?
本記事では、乳酸菌EC12株について以下の点を中心にご紹介します。
- 乳酸菌EC12株の効果
- 乳酸菌EC12株を含む食材
- 乳酸菌EC12株を効率よく摂取する方法
乳酸菌EC12株について理解するためにも、ご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。
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乳酸菌とは
乳酸菌とは、糖を発酵させて乳酸を作る微生物の総称です。
人体に有益な菌という意味で「善玉菌」とも呼ばれます。
乳酸菌の働きは主に以下のとおりです。
- 腸内の悪玉菌の繁殖を抑える
- アンモニアなどの生成を抑え、健康を維持する など
数百もの種類に分類され、株まで数えると更に多様化するのが乳酸菌です。
乳酸菌の名称は「属・種・株」の順に表記します。
同一の「種」であれば、基本的な性質などはほとんど差がありません。
健康効果は乳酸菌の菌種によって効果が異なります。
出典:厚生労働省「乳酸菌 | e-ヘルスネット(厚生労働省)」
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乳酸菌EC12株の健康効果7選
乳酸菌EC12株が持つ健康効果は、主に以下のとおりです。
- 免疫細胞の働きを活発にする
- インターロイキン12の産生を増やす
- アレルギーの症状を和らげる
- 便容量を増やす
- 悪玉菌を抑えて善玉菌を増やす
それぞれ詳しく解説します。
免疫細胞の働きを活発にする
乳酸菌EC12株は、腸内の免疫細胞に働きかけて腸内環境を整える効果を持つ乳酸菌です。
EC12株はすでに殺菌されているため、胃酸による菌数減少などの影響を受けません。
殺菌し濃縮されたEC12株は、細胞に取り込まれる確率が高くなります。
そのため少量の摂取で多くの菌数を摂取でき、効率的な摂取が可能です。
インターロイキン12の産生を増やす
乳酸菌EC12株は、インターロイキン12(IL-12)の産生量が多いとされてます。
インターロイキンとは、体内の異物と戦う白血球の一種であるリンパ球からの分泌物質です。
免疫細胞のバランスを調節する役割を担っており、身体の健康を維持します。
アレルギーの症状を和らげる
乳酸菌EC12株の継続的に摂取することで、身体のアレルギー反応である
- アトピー性皮膚炎
- 花粉症
などの症状を和らげる効果があるのではないかという研究結果が出ています。
アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎の発症要因となりうるのが「ハウスダストー6抗原特異的IgE」です。
この抗原特異的IgEの値が、乳酸菌EC12株の継続摂取により低下することが分かっています。
花粉症
また、乳酸菌EC12株は花粉症の原因となりうるスギ特異的IgEの数値も低下させます。
アレルギーの症状を軽減するためには、免疫バランスを整えることが重要です。
乳酸菌EC12株の摂取で腸の調子を整えることで、アレルギー症状の緩和が期待できるでしょう。
便容量を増やす
便の量や状態は、腸内環境をあらわすバロメーターです。
乳酸菌EC12株を継続摂取すると、腸内フローラが良好となり便通がよくなります。
腸内の細菌バランスは、健康な身体を維持するために非常に重要です。
悪玉菌を抑えて善玉菌を増やす
腸内細菌には、身体に悪さをする悪玉菌と、よい働きをする善玉菌などが存在します。
乳酸菌EC12株は、悪玉菌であるウェルシュ菌を減らす効果があることが分かってきました。
また、それだけでなく善玉菌であるビフィズス菌を大幅に増やすことが確認されています。
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乳酸菌EC12株が含まれている食べ物
続いては、乳酸菌EC12株が多く含まれる食材のご紹介です。
- サプリメント
- ヨーグルト
- 乳酸菌飲料
- 青汁
それぞれ解説します。
サプリメント
手軽に乳酸菌EC12株を摂取できるのがサプリメントです。
顆粒タイプや錠剤タイプなど、各メーカーが様々な種類のサプリメントを販売しています。
サプリメントで乳酸菌を摂取する際は、過剰摂取に注意しましょう。
各製品の用法用量を守って摂取することが大切です。
ヨーグルト
ヨーグルトも乳酸菌を多く含む食品です。
製品によって、乳酸菌の種類や株が異なります。
サプリメントよりも1個当たりの乳酸菌の含有率は少なめです。
朝食などに取り入れやすい食品であるため、継続摂取しやすい食品といえるでしょう。
乳酸菌飲料
ヨーグルトと同様に、乳酸菌飲料も様々な製品が販売されています。
1本の摂取で1日分の乳酸菌が摂れるという製品が多く、手間もかかりません。
カロリーオフのタイプや低糖タイプもあり、子供や高齢者の方でも飲みやすいでしょう。
青汁
青汁も、乳酸菌が多く含まれている食品です。
食物繊維などとともに植物性乳酸菌を含む商品が多く、各メーカーから販売されています。
ただ、青汁に含まれる食物繊維の過剰摂取は、腹痛や下痢の原因になり得ます。
青汁で乳酸菌を摂取する際は、1日の適正摂取量を確認しましょう。
自身のライフスタイルに合った方法で摂取することが、継続摂取への近道です。
無理せず、効率的に乳酸菌を摂取しましょう。
乳酸菌EC株の効果をより高める方法5選
乳酸菌の働きを最大限に引き出すためには、生活習慣全般の見直しが大切です。
厚生労働省が公表している、健康生活のためのポイントは以下の通りです。
- 運動量を増やす
- 食事のバランスと量を整える
- 禁煙や多量飲酒をやめる
- 質の高い睡眠を目指す
- 食物繊維やオリゴ糖などのプロバイオティクスを摂る
それぞれみていきます。
運動量を増やす
日常生活での身体の動きを増やしましょう。
通学・通勤時や料理中、掃除中など時間をかけずに効率的に身体を動かすことが大切です。
毎日継続することで運動習慣が身につき、健康的な生活に繋がります。
食事のバランスと量を整える
主食・主菜・副菜などのバランスのよい食事は、健康的な生活を送るために欠かせません。
ただ、毎食全てをバランスのよい食事に切り替えることが難しい場合もあるでしょう。
その際は、3回の食事のなかで、1日に必要な栄養素をまんべんなく摂取するように心がけると効果的です。
禁煙や多量飲酒をやめる
飲酒や喫煙は、個人差はあるものの肺や肝臓など身体に負担がかかります。
また、心臓病や脳卒中などの原因の1つとなるためなるべく控えましょう。
飲酒が習慣になっている場合は、例えば週1回は飲酒しない「休肝日」にするなどの工夫が大切です。
質の高い睡眠を目指す
質の高い睡眠をとることは、健康的な生活を送る上で重要なポイントです。
自分に合った睡眠時間をしっかりと確保しましょう。
また、就寝前のスマートフォンやパソコン、テレビなどの使用は睡眠の質を低下させます。
就寝前は明るい光を避け、眠りやすい環境を整えることが大切です。
食物繊維やオリゴ糖などのプロバイオティクスを摂る
プロバイオティクスとは、腸内環境を整える作用を持つ栄養素です。
腸内環境を整えるには、善玉菌と悪玉菌のバランスを適正に保つ必要があります。
乳酸菌はもちろん、食物繊維やオリゴ糖を含む食品を積極的に摂取しましょう。
出典:厚生労働省【コロナ禍での「新・健康生活」のススメ】
乳酸菌EC12株まとめ
ここまで、乳酸菌EC12株についてお伝えしてきました。
乳酸菌EC12株の要点をまとめると以下のとおりです。
- 乳酸菌EC12株は、免疫細胞に働きかけ、アレルギー症状の緩和や善玉菌を増やす効果がある
- 乳酸菌EC12株を含む食材は、ヨーグルトや乳酸菌飲料、青汁など
- 乳酸菌EC12株を効率よく摂取するには、生活習慣を整えた上で摂取することが大切
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。