普段の生活で肩こりに悩まされる方も多いのではないでしょうか。
肩こりの原因は非常にさまざまなので、対処に困るケースもあるかと思います。
肩こりがつらい時の対処法のひとつとしてツボ押しが挙げられますが、効果が期待できるツボはどこなのかご存じでしょうか。
本記事では効果的なツボ押しについて以下の点を中心にご紹介します。
- 肩こりに効果的なツボとは
- 肩こりのツボ押しのコツとおすすめグッズについて
- 肩こりの原因と解決法とは
肩こりの対処方法を知るためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。
スポンサーリンク
肩こりに効果的なツボは5つ!
ここからは、肩こりに効果的なツボを5つ紹介します。
以下にそれぞれのツボをまとめて説明するので、ぜひご覧ください。
肩井(けんせい)
肩井は名前の通り、肩に深い関わりのあるツボになります。
ツボの場所は、肩の先と首の付け根を結んだ際の中央に当たる部分にあります。
肩を上げたり、ストレッチで肩甲骨を引き寄せるように回す際に使われる筋肉が僧帽筋です。
この僧帽筋が凝り固まっていると、肩こりの原因となります。
肩井を押す際には、反対側の親指で3秒程度、気持ちよいと感じる程度の強さで押しましょう。
両肩共に同じだけ押すことで徐々に僧帽筋がほぐれ、肩こりの改善につながります。
簡単にできるので、すき間時間にぜひおすすめです。
天柱(てんちゅう)
天柱は名前の通り、頭を支える柱のような役割をしているツボになります。
ツボの場所は、後頭部の生え際にある2本の太い筋肉に挟まれたくぼみから、左右に指1本分外側に当たる位置にあります。
天柱を押す際には、親指や手のひらを使って、気持ちよいと感じる程度の強さで、6秒程度押しましょう。
天柱は肩こりだけでなく、頭痛や眼精疲労、顔のむくみや鼻詰まりの改善などにも効果的です。
長時間スマホやパソコンなどを使用して目の疲れを感じた時などに、天柱のツボ押しをすることで疲労改善につながるのでぜひお試しください。
手三里(てさんり)
手三里とは名前の通り、手にあるツボで、肘を曲げたときにできるしわから指3本分外側の場所にあります。
手三里は首周辺の凝りに効果的であり、寝違えによる肩こりや首こりの改善が期待できます。
それだけでなく、大腸を整えたり、テニス肘や勉強や仕事などで腕を使い、張っている方のコリの改善にもつながります。
デスクワークや勉強の合間に手三里を押しながら首を回してストレッチすることがおすすめです。
肩外兪(けんがいゆ)
肩甲骨の外側のことを「肩外」と呼び、そのツボの場所が肩外兪の名前の由来となっています。
場所としては、肩甲骨の逆三角形の骨の上部・内側の頂点のあたりに位置します。
肩こりや首こり、背中の痛みがある方に効果的で、この他にも眼精疲労やむち打ちの方の症状改善にもつながります。
肩外兪を押す際には、中指と薬指で4秒程度時間をかけてゆっくりと気持ちよいと感じる程度の強さで押しましょう。
現代人はパソコンやスマホを長時間使用している方が多く、背中の筋肉が凝っている人が多いので、気が付いたときにツボ押しをすることをおすすめします。
中府(ちゅうふ)
中府とは鎖骨の端と肩の太い骨が交わっているところに位置するツボで、鎖骨下のくぼみから指1本分下のところにあります。
猫背の人はこのあたりの筋肉が凝り固まっている方が多く、ツボ押しすることで肩こりだけでなく、呼吸機能の改善も期待できます。
喘息や風邪による咳や呼吸苦などの症状緩和にもつながります。
ツボと反対の中指・人差し指・中指の3本を使って、痛みを感じない程度の強さで押しましょう。
胸を張った姿勢で中府を押しながら肘を引くと効果的です。
スポンサーリンク
肩こりのツボを押すときのコツを解説
次に肩こりのツボを押すときのコツを紹介していきます。
以下にポイントをまとめるので、参考にしてください。
- 押すときの強さは、気持ちよいと感じる程度の力で押す
- タイミングはゆっくり呼吸をしながら息を吐くときに押す
- 深く呼吸しながらリラックスした状態で行う
- 押す部位に対して指が垂直になるように押す
- 押す回数は3回程度が目安である
これらのポイントをおさえてツボ押しをすることで、より高い効果を期待できるので、ぜひ試してみてください。
肩こりってどんな症状?肩こりは日本の国民病とも言われています。肩こりが治らないまま、仕事や家事をしなければならないのはつらいですよね。肩の痛みでお悩みの方も多いのではないでしょうか。そこで本記事では、肩こりの症状に関[…]
肩こりに悩んでいる人は試すべきおすすめグッズ5選
肩こりに悩まされた際に病院に行かずに改善させたいと考える方も多いかと思います。
そこでここからは、自分で行えるおすすめの肩こり改善グッズを5点紹介していきます。
市販薬
消炎鎮痛剤が配合された湿布がおすすめです。
この他にもローションやゲル、スプレーなどのさまざまなタイプがあるので、使いやすいものを選択するとよいです。
ビタミンサプリメント
筋疲労・筋緊張や血行不良、末梢神経障害などの症状には、ビタミンB1・B12・Eが含まれるビタミンサプリメントをおすすめします。
入浴
入浴をすることで身体全体が温まり、血行が促進されて筋肉がほぐれます。
入浴にはこの他にも免疫力を上げる効果や疲労回復、睡眠の質上昇などのさまざまな効果があります。
温罨法
入浴が難しい場合には、肩周辺を温めるだけでも肩こり軽減の効果があります。
ぬらしたタオルをレンジで温めてビニール袋に入れるだけで、簡単に温罨法が可能です。
ストレッチ
肩を回すなどして軽くストレッチするだけで、筋肉がほぐれて肩こりの改善につながります。
なお、肩こりにしびれや吐き気・頭痛などの症状を伴う場合には、医療機関を受診することをおすすめします。
肩こりの原因は?解消法を探そう!!
次に肩こりの原因を説明していきます。
原因がわかれば、根本から予防できるのでぜひご覧ください。
以下に肩こりの主な原因をまとめます。
姿勢が悪い
スマホを長時間利用していると、猫背や前かがみになりがちです。
普段から正しい姿勢で過ごすように意識することで、肩こりを予防できます。
ストレス
ストレス性の肩こりは特に女性に多い傾向にあります。
リフレッシュや運動などをして日頃からストレスをため込まない生活を意識することが大切です。
運動不足
運動不足にて血流が悪くなり、肩こりの原因になります。
適度な有酸素運動をすることで血流改善や筋力低下を防止し、肩こり防止につながります。
冷え
冬だけでなく、夏場も冷房などによって身体が冷え、肩こりに悩まされることがあります。
冷えは身体の大敵になるので、保温を心がけましょう。
眼精疲労
現代人はスマホやパソコンなどの長時間利用によって目の周囲の筋肉が凝り固まり、それに伴い肩や首の筋肉も緊張し、肩こりの原因になります。
低血圧
低血圧だと必要な血液が全身に運ばれなくなるので、手足の冷えや血流不足にて肩こりにつながります。
肩こりに悩まされている方は、血圧測定をしてみてはいかがでしょうか。
肩こりでもツボ押しを避けるべきなのはどんな人?
次はツボ押しを避けるべきケースについて紹介していきます。
以下にいくつかのケースを挙げて説明していくので、参考にしてください。
妊娠中
妊娠中は体調が不安定であり、少しの刺激でも敏感に感じてしまいます。
ツボ押しのような刺激を与える行為は控えるべきだとされています。
飲酒当日
ツボ押しをすることで血行がよくなるのですが、飲酒することでも血流がよくなり、血行が促進されすぎて逆効果になります。
食後60分以内
食後は消化するためにお腹に血流が集まりますが、ツボ押しをすることで必要な血液が不足して消化不良の原因になります。
体調不良
病気やケガなどの体調不良時には、ツボ押しの刺激によってさらに体調が悪くなってしまうことがあるので、ツボ押しは控えましょう。
ツボ押し以外の肩こり改善方法はお灸!
最後にツボ押し以外の肩こり改善方法を紹介していきます。
お灸は「もぐざ」と呼ばれる原料をツボに置いて着火することで、特定の部位を温める施術になります。
2000年以上の歴史がある東洋医学のひとつであり、冷え性の改善や自律神経を整える効果があるとされています。
お灸はツボ押しと似ているところがあり、ツボを温めて刺激することで、血流が改善されます。
そのため、血行不良が原因の肩こりには、お灸がおすすめになります。
まとめ
ここまで肩こりがつらい時の対処法であるツボ押しについてお伝えしてきました。
効果的なツボ押しの要点を以下にまとめます。
- 肩こりに効果的なツボは、肩井・天柱・手三里・肩外兪・中府である
- ツボ押しの強さとしては、気持ちよいと感じる程度の力が適している
- 肩こりは眼精疲労や冷え、ストレスなどのさまざまな原因がある
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。