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健達ねっと>健康お役立ち記事>歯周病>歯周病の原因はストレス?歯周病になる理由や対策について紹介

歯周病の原因はストレス?歯周病になる理由や対策について紹介

歯周病の原因には、喫煙、食習慣、ストレスなどさまざまなものがあります。
現代社会では、慢性的にストレスが多い傾向にあります。
では、歯周病の原因となるストレスにはどのようなことがあるのでしょうか。

本記事では、歯周病のストレスについて以下の点を中心にご紹介します。

  • ストレスが歯周病の原因となる理由とは
  • ストレスを溜めない方法
  • ストレス解消以外にできる歯周病対策について
  • ストレス以外での歯周病の原因とは

歯周病のストレスについて理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

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歯周病とは

歯周病とは、歯を支える歯茎や骨が壊されていく病気です。

歯茎の内側は普段見えませんが、歯の根の表面にはセメント質と歯槽骨との間に歯根膜といわれる繊維がつながっています。
この歯根膜という繊維がつながっているため、歯が骨から落ちないようになっています。

虫歯は歯そのものが壊されていく病気です。
一方で、歯周病は歯茎や骨などの組織が壊されて歯が抜けてしまう病気です。

日本人の40歳以上のおよそ8割が歯周病に罹っているとされています。
普段の生活習慣が原因で歯周病になるリスクが高くなるため、生活習慣病の1つと数えられています。

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ストレスが歯周病の原因となる理由

ストレスが歯周病の原因となる理由には

  • 免疫力が低下するため
  • 口内が乾燥するため
  • 歯ぎしりが増えるため

などがあります。
それぞれ具体的にご紹介いたします。

免疫力が低下するため

ストレスが歯周病の原因となる理由は、免疫力が低下するためです。
現代社会では、多くの方がさまざまなストレスに晒されながら生活をしています。

ストレスが多い状態は、脳下垂体から副腎皮質刺激ホルモンが分泌されます。
副腎皮質刺激ホルモンが分泌されると、副腎からコルチゾールの代表といわれる副腎皮質ホルモンが分泌されます。

コルチゾールは、免疫活動を担っているリンパ球の働きを低下させます。
リンパ球の働きが低下することで、免疫力が低下し歯周病の原因となります。

また、歯周病の初期段階では、歯茎が赤く腫れることがあります。
歯茎が赤く腫れる原因は、免疫力を持つ成分が歯茎の毛細血管に集まるためです。
ストレスにより免疫力が落ちると、歯周病が発症・進行するリスクが高くなります。

口内が乾燥するため

ストレスに晒されると、交感神経が優位になり唾液の分泌量が減少します
たとえば、緊張したときに口の中が渇く経験をしたことがあるのではないでしょうか。
緊張したときに口内が乾燥する原因は、交感神経が優位になり唾液の分泌量が減少したためです。

唾液の中には、リゾチーム、ラクトフェリン、免疫グロブリンなど、さまざまな歯周病菌に対抗する成分が含まれています。
唾液に含まれている成分には、抗菌作用の働きがあります。

さらに、交感神経が優位になり唾液量が減少することで、自浄作用が低下して歯周病菌が増加しやすくなってしまいます。

歯ぎしりが増えるため

ストレスが原因で、無意識に行っている歯ぎしりや食いしばりが増えて、歯周病に悪影響を与えます。
歯ぎしりや食いしばりは、歯の歯周組織に炎症を促進させるほど不自然な強い力が加わります。
歯を介して日常的に歯周組織に強い力が加わることで、歯周病を促進させてしまいます。

歯ぎしりや食いしばりは、日中に行うときと就寝時に行われているときがあります。
無意識に歯ぎしりなどを行っていることが多いので、なかなか改善することが難しい可能性もあります。

そのため、日中に歯ぎしりなどが行われている場合は、意識して噛まないように気をつけることが大切です。
就寝中の歯ぎしりや食いしばりについては、マウスピースをつけることで歯や歯肉の負担を軽減できます。

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ストレスを溜めないためには?

ストレスを溜めないためには

  • 運動をする
  • 趣味を楽しむ
  • 感情を発散する
  • 十分な休息をとる
  • 入浴をする
  • 生活習慣を改善する
  • 日光浴をする

などがあります。

それぞれ具体的にご紹介します。

運動をする

ストレスを溜めないためには、運動をすることが有効です。
運動は、ウォーキング、軽いランニング、サイクリング、ダンスなどの有酸素運動が適しているといわれています。

また、気分転換するために外出して散歩したり、緑の多い公園で活動的に過ごしたりすることもリラックス効果があります。

運動強度は、体が温まり、軽く汗ばむ程度がよいでしょう。
運動時間は1日20分ほどを目安にして、1回にたくさん運動をするよりも継続することが重要です。

深い呼吸でリラクゼーション効果のあるヨガや、体の柔軟性を促し、血流が改善するストレッチなどもおすすめです。

趣味を楽しむ

ストレスとうまく付き合う方法は、自分に合った趣味を楽しむことが大切です。

ストレスを緩和させるには、生活習慣を整えるとともに、休養とリラックス、レクリエーションが重要といわれています。

たとえば、好きな音楽を聴いたり、好きな香りを嗅ぐ、ゆっくり眠るなど自分が楽しむことでストレス発散できます。

また、スマホの通知を切り、できるかぎり刺激的なものを遠ざけるようにしましょう。
部屋のライトを暖色系にしたり、アロマを利用したりなど落ち着ける環境を作りましょう。

感情を発散する

泣いたり笑ったりすることで、感情を発散させることでストレス解消につながります。

涙を流すことは、体をリラックスさせる副交感神経を活性化します。
涙を流すことで、自律神経が緊張を促す交感神経が優位な状態から、リラックス状態である副交感神経が優位になります。

交感神経が優位な状態から、副交感神経が優位な状態に切り替わることでストレス解消になります。
副交感神経は、リラックスしているとき、休息しているとき、眠っているときに働きます。

映画や読書などをして世界観に感情移入し、日常生活の中で抑圧された感情を自然と発散できます。
押さえつけられている感情を解放することができれば、苦しみや辛い気持ちが浄化されて快感を得られます。

十分な休息をとる

十分な休息をとることで体が回復し、ストレスを解消できます。
休息をとる方法は、アロマを活用したり、凝り固まった筋肉をほぐすストレッチなどがおすすめです。

たとえば、肩まわりの筋肉である僧帽筋は、ストレスを抱えていると肩こりや頭痛の原因となることがあります。
運動による体のコリや筋肉痛も、肩や背中に感じる方も多いのではないでしょうか。

そのため、疲労感を感じる前から意識的に肩まわりや体の気になる部分をストレッチしてほぐすことが大切です。

ストレッチやマッサージで体をほぐして十分に体を休めることで、ストレス解消につながります。

入浴をする

入浴することで、活動中に優位になる交感神経が、リラックス時に優位となる副交感神経に切り替わります。

副交感神経は、体を緊張状態から解放してリラックスさせる神経です。
入浴時など心身ともにリラックスしているとき、食事や睡眠など体を回復しているときに副交感神経は優位に働きます。

入浴して副交感神経が優位になると、ストレスが緩和されます。
入浴することで、ストレスが緩和されるβエンドルフィンや気持ちを安定させるセロトニンが活発になります。

また、βエンドルフィンやセロトニンには、ストレスを感じると分泌されるノルアドレナリンの働きを抑制する働きがあります。

そのため、入浴することでストレス解消に効果があるとされています。

生活習慣を改善する

ストレスを溜めないようにするには、適度な運動、バランスのとれた食事など生活習慣を改善することが効果的です。

仕事や家事に追われていると睡眠時間が削られてしまったり、生活習慣が乱れたりすることがストレスの原因となります。
睡眠時間が短くなってしまうと、イライラしてしまうことが増えて、集中力が低下します。

その結果、物事がスムーズに進められなくなりストレスとなります。

また、レトルト食品、冷凍食品などの加工食品にはさまざまな添加物が含まれています。
添加物は消化されるときに内臓に負担がかかります。
食品添加物などの化学物質の入った食品を摂っていると、気づかない間にストレスが溜まりやすい体質になります。

十分な睡眠をとり、栄養バランスのとれた食生活は体だけでなくこころの健康にも重要です。

日光浴をする

人間はストレスを軽減させるために脳内に幸せホルモンであるセロトニンが分泌されます。
セロトニンは、脳を活発化させる神経伝達物質の1つです。

セロトニンを増やすためには、日光浴や適度な運動、バランスのよい食事を摂ることが大切です。
セロトニンが増えると、ストレス解消、集中力アップ、気持ちが明るくなるなどの効果があります。

しかし、セロトニンが不足すると、慢性的なストレス、疲労、不眠、意欲低下などの症状が見られます。

ストレス解消以外にできる歯周病対策は?

ストレス解消以外にできる歯周病対策は、毎日きちんと歯磨きをすることが大切です。
歯周病の原因は、歯垢の中に潜んでいる歯周病菌です。
歯垢は、食事をするたびに歯の表面や歯と歯の間につきます。

そのため、歯磨きできれいに歯垢を落とすことが重要となります。
口の中から細菌を完全になくすことは難しいですが、毎日の歯磨きでできるだけ歯垢を落とすようにしましょう。

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ストレス以外での歯周病の原因

ストレス以外での歯周病の原因には

  • 糖尿病
  • 喫煙
  • 食生活

などがあります。
それぞれ見ていきましょう。

糖尿病

糖尿病の方は、糖尿病でない方に比べて歯周病になる頻度が2~3倍高くなります。
また、歯周病の進行が早く、治るのも遅くなる傾向にあります。

糖尿病の方は、血糖値の上昇に伴い血液中の糖化タンパクが増加します。
糖化タンパクが増加することで、マクロファージを刺激してサイトカインの分泌量が増えて、歯周病が悪化するとされています。

さらに、糖尿病の方は細菌の攻撃に対して免疫力が低下しているため、炎症により歯周組織の破壊が進んでいきます。

喫煙

喫煙は、歯周病を悪化させる大きなリスクとなります。
たばこに含まれるニコチンは、血管を収縮させて歯肉の血行不良を起こします。

さらに、たばこには一酸化炭素も含まれているため、歯周組織の酸素欠乏を起こします。
その結果、喫煙により歯周組織は栄養不足になり、歯周病菌に対する抵抗力が低下します。

食生活

栄養バランスの悪い食生活や、甘いものややわらかい物を多く食べる方は、歯垢を増殖させやすくなります。
歯垢は、歯周病の大きな原因となるため、食生活は歯周病を悪化させる原因となりうるのです。

また、不規則な食生活は歯周組織の抵抗力を弱めて、歯周病だけでなく全身の健康に悪影響を与えます。

薬の使い方

ストレスを感じている人の割合

ストレスを感じている方の割合は、令和2年では54.2%であり、半数以上の方がストレスを感じています。

主に仕事や職業生活に対して強いストレスを感じている方が多い傾向にあります。
中でも、仕事の量や質に対してのストレスが最も多く、次に仕事の失敗や責任の発生に対して多くなっています。

普段、ストレスを強く感じている方は、お風呂に入ったり、運動をしたりなど上手にストレス発散しましょう。

歯周病のストレスまとめ

ここまで、歯周病のストレスの情報を中心にお伝えしました。
要点を以下にまとめます。

  • ストレスが歯周病の原因となる理由には、免疫力が低下、口内乾燥、歯ぎしりが増えるなど
  • ストレスを溜めない方法は、運動をする、趣味を楽しむ、感情を発散するなど
  • ストレス解消以外にできる歯周病対策は、適切な歯磨きをして口内ケアをする
  • ストレス以外での歯周病の原因には、糖尿病、喫煙、食生活など

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
  • 出版事業
  • 社名: メディカル・ケア・サービス株式会社
  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
  • 本社: 〒330-6029埼玉県さいたま市中央区新都心11-2ランド·アクシス·タワー29F
  • グループホーム展開
  • 介護付有料老人ホーム展開
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