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健達ねっと>健康お役立ち記事>肩こり>からだからの危険信号⁈肩こり症状の原因を知って対処してみよう!

からだからの危険信号⁈肩こり症状の原因を知って対処してみよう!

肩こりは日本人の国民病と言われるほど、多くの人を悩ませています。
近年は、リモートワークによる肩こりに悩まされている人も増えています。
また、スマホ操作に熱中するあまり、つらい肩こりに悩む人もいます。

肩こりの原因と言うと、皆さんはどのようなものを思い浮かべるでしょうか?
さまざまな原因が考えられる中で、実は思いもよらない他の危険な病気が隠れている場合があります。
本記事では肩こりの症状の原因と対処法について以下の点を中心にご紹介します。

  • 肩こりの症状の原因とは
  • 肩こりの症状をセルフチェックしよう
  • 肩こりの重症化のリスクとは
  • 肩こりを予防するには

肩こりの症状の原因と対処法を理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

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肩こりとは?

首や肩の周辺には、さまざまな筋肉があります。
肩こりとは、肩から首の周辺の筋肉が緊張して発症する、こわばりや痛みなどの症状を指します。
​​頭痛や吐き気を伴うこともあり、症状がひどくなると日常生活に支障をきたす場合もあります。

肩こりになる原因も人によってさまざまです。
長い時間、同じ姿勢で過ごすことが多い、運動不足、ストレス、冷え性などいろいろな理由が考えられます。

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肩こりの代表的な症状7つを解説

首から肩にかけての筋肉が緊張することで首から背中にかけて痛みが出現することがあります。
肩こりの代表的な7つの症状を詳しく解説します。

1. 頭痛

ひどい肩こりになると、肩の周辺以外にも痛みが出ます。
さらに後頭部から首筋にかけて、締め付けられるような頭痛が起こることがあります。
このような筋肉の緊張が原因の頭痛は「緊張性頭痛」と呼ばれています。

頭痛の70%は肩こりが起因しているとも言われています。
このため頭痛と肩こりの2つの症状に苦しめられることになります。

2. めまい

ひどい肩こりが原因で、歩いている時にふわふわして地に足がつかないような感覚が起きることがあります。
この症状は、「動揺性めまい」と言われます。

これは、首が強い緊張状態になっていることで、脳への血流が低下して、めまいが起こりやすくなるためです。
この種のめまいは、軽度な場合が多く、安静にしていれば自然に治まることがあります。
しかし、慢性的に続く場合は「頸椎椎間板ヘルニア」の可能性が考えられるため、注意が必要です。

3. 吐き気

肩こりが進行した結果、吐き気が出てしまうことがあります。
ひどい肩こりは、肩周辺のみならず背中や首の筋肉までこわばってしまい、血行不良を起こし頭蓋内の血流も滞ります。
ストレスの蓄積による自律神経のバランスの乱れなどと相まって、吐き気まで引き起こしてしまいます。

4. 集中力低下

ひどい肩こりになると集中力が低下し、仕事も手につかなくなってしまいます。
肩こりは肩や首の周りの筋肉が硬くなり、血行不良により酸素や栄養が行き届かず、疲労物質が溜まっている状態です。
脳の血流も滞っているため、脳が正常に機能せず、集中力の低下を引き起こすのです。

5. 目の疲れ

肩こりとともに発生しやすい症状が目の疲れです。
目を酷使すると、目の周りの筋肉に疲れが溜まります。
目の疲れは首のこりにつながり、首のこりは肩こりにつながります。

また、スマホやパソコンを操作している時は、長時間同じ姿勢でいる場合が多くなることがあります。
そのため、肩回りの筋肉が緊張状態となり、肩こりと目の疲れを同時に発症してしまいます。

6. 倦怠感

肩こりの強い人は朝起きた時から、体全体の倦怠感を感じることがあります。
就寝前に肩だけでなく全身がこわばった状態であることに加え、睡眠中は動きが少ないため、体のこわばりはさらに増加するのです。

7. 手足のしびれ

肩こりに伴う手足のしびれの多くは、背中や腕全体の神経を刺激する頸椎の加齢現象によるものです。
つまり椎間板や椎間関節が、すり減って頭の重さを支えるストレスに耐えかねた症状によるものと考えられます。

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肩こりの症状をセルフチェック!

肩こりは日常生活を送る中で、自覚せずに首や肩甲骨の筋肉に負担をかけ続けているため、発症している場合が多いと考えられています。

以下で肩こりのセルフチェックリストを紹介します。
肩こりが出現しやすい生活になっていないかどうか、セルフチェックしてみましょう。
もし、チェック項目が多く肩こりに悩んでいる場合は、生活習慣を見直すことをおすすめします。

肩こり症状のセルフチェック
長い時間、パソコンに向かって仕事をすることが多い
目の疲れを感じる
スマホ操作中、姿勢が猫背になっている
体に冷えを感じやすい
枕が合わなくて寝苦しいと感じることがある
長い時間、同じ姿勢で過ごすことが多い
最近、運動不足だと思う
バッグはいつも同じ肩にかける
仕事や家庭でストレスを感じる
湯船に浸からず、シャワーだけのことが多い
椅子やソファに座る時、足を組むクセがある

肩こりの症状を治療する方法は?

ここからは肩こりの症状緩和の方法について紹介していきます。
以下を参考にして自分に合った肩こり改善方法を見つけてみてください。

1.マッサージ療法

肩こりの原因は、肩や首まわりの筋肉疲労や血行不良です。
デスクワークなど長時間、同じ姿勢のままでいると肩の筋肉が萎縮し、血行不良を起こします。
すると、徐々に疲労や老廃物が血液中に溜まり、肩こりの原因となります。
そのためマッサージにより肩の筋肉の血行を改善し、筋肉の緊張をやわらげることで肩こりを緩和させることができます。

2.温熱療法

温熱療法では、患部を音波や温湿布などを使って温めて血行を促進することで、筋肉の緊張を緩めて、こりや痛みを和らげることができます。

3.運動療法

肩こりは身体を動かさないでいると、ますます悪化する傾向があります。
運動療法は緊張した筋肉をほぐし、肩の血行不良を改善させる効果があります。

ただし、最初から無理な運動をすることはかえって肩こりを悪化させる可能性がありますので、注意が必要です。

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肩こりの原因として考えられることは?

肩こりの原因として考えられることを以下に4点ご紹介します。ぜひ参考にしてください。

ずっと同じ姿勢

同じ姿勢で長時間、パソコンなどに向かってデスクワークをしていると、首から肩の筋肉が緊張し続けます。
筋肉は疲労を感じ、血流が悪くなり肩こりになります。

眼精疲労

パソコンやスマートフォンなどの文字を長時間見続けていると、肩こりも含めた全身の疲れを伴う眼精疲労を引き起こすことがあります。目やその周りの筋肉が緊張すると、肩や首も同じように緊張するため肩こりを起こすのです。

なお、スマートフォンを操作する際、首を前に突き出して画面をのぞき込むような姿勢になります。
この姿勢は、頭が肩より前に出るため、重たい頭を支える肩や首の筋肉に強い負荷がかかり、慢性的な肩こりの原因となります。

運動不足

筋肉には心臓のように、収縮と弛緩の作用により血液を全身に送るポンプの役割があります。
日頃から運動不足の人は筋力の低下とともに血液を送り出す力が低下するため、血流が悪くなります。
そのため新鮮な酸素や栄養分が身体に十分行き渡らず、疲れやすくなり、肩こりにもなりやすくなるのです。

ストレスによる緊張

日常的に強いストレスを受け続けると、筋肉が緊張し筋肉疲労から肩こりが起きます。
強いストレスは血管自体を収縮させるため、血流障害を起こし肩こりの原因となります。

薬の使い方

肩こりの症状が酷い場合|重症化のリスク

肩こりは、重症化すると、腕がしびれ、腕が上がらなくなり、夜もうずき眠れないことなどもあり、日常生活にも支障をきたします。
しかし、「どこの病院を受診しても、なかなか症状が良くならない」と悩んでいる人もいます。
重症化する前は普通の肩こりかと思っていたが、実は重大な病気だったということもあります。

次のような症状が一つでもあった場合は、普通の肩こりではなく、重大な病気が引き起こしている肩こりを疑ってください。
そして、すみやかに医療機関を受診しましょう。

  • 動かすことでこりや痛みが強くなる
  • 首が動かしにくい
  • 痛みで夜も眠れなくなる
  • 手足がしびれることがある
  • 腕が動かしにくくなったり手に力が入らなくなったりする
  • 肩こりがどんどんひどくなる
  • がんになったことがある

肩こりは肺がんの初期症状?

肺がんの初期症状の中に肩こりが含まれています。
いつもの肩こりと考えていたら、実は肺がんだったということも考えられます。

肩こり以外の肺がんの初期症状は、片方の腕にしびれが出ることです。
肺の上部にがんがあると、腕に向かう神経ががんの影響を受け、腕にしびれが起きます。
この腕のしびれは、がんのある肺側の腕に現れることが特徴です。
そのため、この段階で肺がんと診断されれば、まだ初期段階のため治療によって完全に治る可能性があると言われています。

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肩こりの症状に隠れた恐ろしい病

ただの肩こりだと思っていても実は恐ろしい病気が隠れている場合があります。
以下で考えられる病気を挙げて説明していきます。

《狭心症・心筋梗塞》

狭心症や心筋梗塞の症状の一つに、肩こりがあります。
心臓の自律神経と首から肩にかけての知覚神経は、同じ経路を通っています。
したがって、心臓の疾患は肩の痛みを引き起こす可能性があります。

狭心症や心筋梗塞の場合、自分だけで症状を改善することはできません。
心臓発作が起こるなど、命に関わるリスクもあるため、早めに循環器内科を受診することをおすすめします。

《慢性肝炎》

慢性肝炎の症状の一つに、肩こりがあります。
肩の周りの筋肉と横隔膜はつながっているため、肝臓に異常があると横隔膜付近で肩(右側)が痛むことがあります。

慢性肝炎の場合、自分だけで症状を改善することはできません。
悪化して肝硬変や肝臓がんになるなど、命に関わるリスクもあるため、早めに内科・消化器内科を受診することをおすすめします。

《頚椎椎間板ヘルニア》

頚椎椎間板ヘルニアの症状の一つに、肩こりがあります。
この病気は、「椎間板」が首の骨に突き出ている状態です。

飛び出した椎間板が神経を圧迫すると、肩の部分に痛みが生じます。
頚椎椎間板ヘルニアが進行し、悪化すると手術での回復が困難になるため、早めに整形外科を受診することをおすすめします。

《うつ病》

うつ病の症状の一つに、肩こりがあります。
ストレスを感じると、体は緊張状態になります。
血管が緊張して収縮すると、筋肉がこわばり、肩こりにつながります。

家族や親しい友人との別れや人間関係の問題などが、過度のストレスの原因と考えられています。
これらのストレスがうつ病につながりやすいと言われています。

体を動かすことが難しく、仕事に行けない人もいます。
うつ病は、気持ちの持ちようで改善する病気ではありません。
早めに心療内科、精神科を受診することをおすすめします。

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日常生活で肩こりを予防するには?

ここからは日常生活でできる肩こりの予防法を紹介します。
以下に詳しい肩こりの予防方法について説明するのでぜひ試してみてください。

日常生活に適度な運動を取り入れる

肩こりは、血行が悪くなったり、首から肩にかけての筋肉がこわばったりすると起こります。
そのため、こまめに適度な運動をして筋肉の緊張をほぐし、血液循環を促進して肩こりを予防していきましょう。

ウォーキングやサイクリング、ラジオ体操、ストレッチなど、少しずつあまり体に負担をかけずに、全身の筋肉をバランスよく使うように行うようにするのがおすすめです。

正しい姿勢を習慣づける

長時間同じ姿勢で作業している場合は、定期的に休憩を取り、首を回す、肩を動かすなど筋肉をほぐすようにしましょう。
また、デスクワークなどで椅子に腰を下ろす際は、腰を深く下ろして前かがみにならないように注意しましょう。
正しい姿勢を維持すれば、背骨と腰への負担を軽減します。

なお、バランスボールを使うことで体幹の筋肉を自然に鍛えることができ、正しい姿勢を維持できるようになります
正しい姿勢は、肩こりの改善だけでなく腰痛の予防にもつながります。

肩や首を冷やさない

肩こりをもたらす血行不良は冷えからきているとも考えられます。
夏の過度な冷房や冬の寒さは、筋肉を緊張させて肩こりの原因となります。
夏場は、エアコンの冷気が直接当たらないように工夫しましょう。
冬場は、外出する時、マフラーやハイネックの服を着て、ホッカイロなどを着用し冷えから肩や首を守るのがおすすめです。

お風呂で体を温め、リラックスする

シャワーで済ませるのではなく、毎日ぬるめのお風呂で肩まで浸り、ゆっくりと体を温めてください。
温浴は血流を良くして、筋肉の緊張をほぐすだけでなく、リラックス効果や代謝アップなどのさまざまな効果が期待できます。
なお、入浴できない時は、ぬれタオルを電子レンジ(500Wで約20秒)で温め、首に巻くのもおすすめです。

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肩こりの種類を知って傾向と対策。この症状の場合はどれが効果的?

肩こりの種類を大別すると3つの傾向・タイプに分類できます。
緊張型肩こり、血行不良型肩こり、筋肉不足型肩こりです。
以下で傾向・タイプごとにどの対策が有効かを見ていきます。

緊張型肩こり

このタイプの肩こりは、ひどいと肩がバリバリになり、肩の周辺以外にも痛みが出る場合があります。
長い時間、パソコンに向かって仕事をすることが多い人やスマホ操作中、姿勢が猫背になっている人がこのタイプの肩こりに悩まされることが多いと言えます。
このタイプの肩こりには以下のような特徴があります。

肩だけでなく、後頭部、首、肩甲骨など、凝りや痛みが広範囲に広がり、激しい頭痛を感じることもあります。
また、自律神経が緊張していてなかなかリラックスできません。
このタイプの肩こりに有効な対策はマッサージです。
適切なマッサージで肩と首の筋肉の緊張と痛みを和らげます。

ただし、痛みを伴うマッサージは、不必要な緊張、または軽度の筋肉損傷を引き起こす可能性がありますので注意しましょう。
また、このタイプの特徴は、皮膚の比較的浅い部分が凝っているので、鍼や灸でその詰まりを解消すると楽になります。

血行不良型肩こり

このタイプの肩こりは、血行不良が原因で起こります。
慢性的に血液の循環が悪くなっている状態です。
季節の気温変化や気圧変化に影響されやすいという特徴があります。
また、冷えやすい肩や首、後頭部に痛みを感じることが多いタイプです。

このタイプの肩こりに有効な対策は以下の通りです。
凝り固まった深い筋肉を見つけ、緊張をほぐすことで治療します。
深い筋肉に直接届く鍼治療は、非常に効果的です。

ひどい冷えの場合は、お灸も行います。
凝り固まった深い筋肉の緊張がほぐれ血流が動き始めると、うっ血が解消されます。
そして、だるさなどのつらい症状がなくなります。
また、ぬるめのお風呂にゆっくり浸ることも、血行を良くすることができます。

筋肉不足型肩こり

このタイプの肩こりは、筋肉が細く、体力が少ない人に多く起こります。
筋肉が弱く、胃腸が弱く、食べても太らない虚弱体質の人に多い体質傾向です。
首や肩の筋肉がすぐに疲れ、肩こりになってしまいます。

このタイプの肩こりの方に強いマッサージは危険です。
筋肉が弱いので、強く揉むと筋肉や関節を痛めてしまい、後でもみ返しが来ることが多くあります。

根本的な改善には時間がかかります。
胃腸の働きを改善し、栄養不足を補って筋肉や血流を増加させながら、肩への鍼治療を行う必要があります。
虚弱体質を改善し体力を増加させるにつれて、肩こりは起こりにくくなってきます。

「肩こり症状」のまとめ

ここまで肩こりの症状の原因と対処法についてお伝えしてきました。
肩こりの症状の原因と対処法の要点をまとめると以下の通りです。

  • 肩こりの症状の原因は日常生活の過ごし方にある
  • 肩こりの症状をセルフチェックすることで肩こりの予防と改善ができる
  • 肩こりの重症化のリスクを知り、早めに病院を受診することが大切
  • 肩こりを予防するには、日常生活のあり方を改善することが重要

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
  • 出版事業
  • 社名: メディカル・ケア・サービス株式会社
  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
  • 本社: 〒330-6029埼玉県さいたま市中央区新都心11-2ランド·アクシス·タワー29F
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