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健達ねっと>健康お役立ち記事>肩こり>肩こりによる腕・足のしびれ|しびれの原因と効果的な解消法

肩こりによる腕・足のしびれ|しびれの原因と効果的な解消法

肩こりは多くの方が抱える慢性痛です。
また、肩こりは「こり」や「痛み」などの肩こりの症状に伴い、「頭痛」や「吐き気」、「しびれ」などの症状が出ることもあります。

そもそも肩こりとはどんな症状なのでしょうか?
どうして肩こりからしびれが発生するのでしょうか?

本記事では肩こりやそれに伴うしびれについて以下の点を中心にご紹介します。

  • 肩こりによって発生する症状とは
  • 肩こりが発生した際の対処法とは
  • 肩こりによる症状から考えられる傷病とは
  • 肩こりとしびれが併発した時は何科を受診すべきか

肩こりの悩みを解消するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

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肩こりの主な症状

ここからは肩こりの主な症状について紹介していきます。
よくある症状としては、筋肉の緊張による痛みや張り、重さなどがあります。
中にはつかまれている感じや、鉄板が入っているような感覚があると感じる方もいます。

肩こりがひどくなると、頭痛や吐き気、倦怠感、しびれ、集中力の低下なども伴い辛い思いをする方も多いです。
これらの症状が出現すると仕事や勉強の効率が悪くなり、日常生活に支障をきたすこともあります。

また、肩こりには肩甲骨の周りの筋肉が関係しており、筋肉や神経は頭などにもつながっているので、首から後頭部、顔面などのさまざまな部位に障害が生じることがあります。

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肩こりにしびれが伴う原因は?

多くの方が抱える肩こりですが、肩こりはなぜ発生し、どうしてしびれが伴うのでしょうか。
肩こりの原因は肩甲骨周りの筋肉が「腫れている」ことだと考えられています。
肩甲骨の周りに僧帽筋、肩甲挙筋、菱形筋、棘下筋、小円といった筋肉があり、これらの筋肉の中で「腫れ」が生じているのです。

筋肉は密閉された袋の中にある組織です。
筋上膜という閉じた包みの中に筋組織があります。
密閉された袋の中の内容物が腫れると、人間の身体は「こっている」と感じます。

肩こりに伴う痛みやしびれの多くは頚椎の加齢現象です。
詳しく言うと、骨と骨の間のクッションの役割をしている椎間板や椎間関節が徐々にすり減り、頭を支える際に首に大きな負担がかかっている状態です。

椎間板ヘルニアや椎体の変形があると、背中や腕に分布する神経が圧迫されてしびれを生じます。
頚椎からくる痛みの多くは、頚部から背部の痛みや背部から肩の方に広がる痛みです。
そのため、以下のような行為をすると痛みを感じる特徴があります。

  • 首を前に曲げる
  • 後ろにそらせる
  • 首を左右どちらかに曲げる

また、以下のような行為が原因となってしびれを生じやすいです。

  • 寝ちがえ
  • パソコンなどのデスクワーク
  • 運動不足
  • 日常のストレス
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しびれ以外の肩こりの症状は?

しびれ以外の肩こりの症状|頭痛

肩こりからくる頭痛を「緊張型頭痛」と言います。
この頭痛が起こるメカニズムとしては、重い肩こりによって、頭部や頚部の筋肉に大きな負担が加わることが原因のひとつです。
筋肉に負荷がかかると血流不足が起こってしまい、痛みを感じる神経が刺激されて頭痛としての症状が出現します。

普段の肩や首の筋肉にかかる生活習慣的な負担から、頭痛が起きてしまっているようです。
肩こりは肩だけでなく、頭蓋骨にも影響を及ぼす恐ろしいものになります。

しびれ以外の肩こりの症状|吐き気

肩こりから生じる吐き気はなぜ起こるのでしょうか。
この原因の一例を以下に挙げます。

  • 神経の影響
    神経の影響で引き起こされる吐き気は、首や肩の筋肉がこり固まることによって、血管が圧迫され、脳に血液が行き届かなくなります。
    その影響で頭痛やめまい、吐き気を催してしまうのです。このほかにも、姿勢の悪さが原因となり、首の骨である頚椎が歪み、近くを通る神経に刺激を与えてしまい、吐き気を催してしまうこともあります。
  • ストレス
    ストレスによる吐き気は、肩こりによるストレスにて自律神経が乱れ、睡眠の質が低下してしまいます。
    睡眠不足により、さらなるストレスがかかり、頭痛やめまい、吐き気などの症状が悪化してしまうことがあるので注意しましょう。
  • 病気
    吐き気が起こった際に、肩こりが原因の場合もありますが、重篤な病気の前兆である可能性も否定できません。何らかの原因で脳の太い動脈に血の塊ができてしまい、そこに血液がたまってコブになってしまいます。
    そのコブが脳の神経を圧迫するため、肩こりと似た違和感が生まれるのです。

    頭痛や吐き気に伴って、痺れなどが発生した場合は、早めの医療機関の受診をおすすめします。

しびれ以外の肩こりの症状|めまい

めまいも頭痛と同じように、神経が大きく関係しています。
頚部に分布する神経は自律神経と密接に連絡しあっているので、自律神経症状と呼ばれるめまいが発生します。

肩こりによるしびれの対処法

次に肩こりによるしびれの対処方法について紹介していきます。
以下でいくつかの対処法を挙げるので参考にしてください。

肩こり・しびれの対処法|肩のストレッチ

「僧帽筋ストレッチ」や「背骨を伸ばすエクササイズ」、「肩甲骨を動かすエクササイズ」などのストレッチ法が効果的です。
その中でもここでは「僧帽筋ストレッチ」をご紹介します。

  • 片側の手を背中に回します。
  • 反対側の手は頭に置きます。
  • 頭に置いた手でゆっくりと頭を斜め前(背中に回している手と反対方向へ)に傾けます。

筋肉が伸びている感じがする位置で15秒ほど伸ばしましょう。
これらは座って誰でも簡単に行えるストレッチであるので、ぜひ実践してみてください。
1日3回を目安に行ってみてください。

肩こり・しびれの対処法|温熱療法

医療現場では、「マイクロ波」、「超短波」、「ホットパック」、「赤外線」などを使用した温熱療法が行われることが多いです。
これらの治療法の効果としては、血行・代謝改善や疼痛緩和、浮腫の軽減、軟組織柔軟性向上などがあります。
身体機能の向上だけでなく、リラックス効果もあり、精神的にも良い効果が期待できます。

セルフケアとしては、入浴や蒸しタオルなどを利用して身体を温めることをおすすめします。

肩こり・しびれの対処法|適度な運動

適度な運動を行うことによって、血行の改善を図ることができます。
血流不良が改善され、脳を含む身体全体に血液が行き届くようになります。
このことで肩こりが軽減するだけでなく、身体全体に良い影響があります。

また、血流の改善のみならず、適度な運動を行うことによって、日々のストレスを緩和することができ、睡眠の質を改善することができます。

肩こり・しびれの対処法|眼精疲労対策

眼精疲労から肩こりや頭痛が生じることは多いです。
適度に休息を取り、ドライアイを防止するためにまばたきを意識したり、目薬を活用しても良いでしょう。

また、スマホやパソコンなどの長時間使用にて目を酷使している場合には、遠くを見たり、目の周りの筋肉をほぐすようなストレッチやツボ押しもおすすめです。
ホットアイマスクや蒸しタオルなどを活用することで目の疲労緩和になります。

肩こり・しびれの対処法|薬物療法

しびれを伴う重篤な肩こりには薬物療法を活用する方法もあります。

市販の鎮痛剤を内服したり、湿布や塗り薬などを利用することで、しびれや肩こりによる疼痛緩和を図ることができます。

末梢神経障害からくるしびれに関しては、ビタミン剤を服用することもおすすめです。
筋肉をほぐす効果のある薬も市販薬であるのでお試しください。

このように市販薬で手軽に薬を購入できますが、飲み合わせに注意が必要な薬剤もあるので、不安な場合には薬剤師に相談しましょう。

肩こり・しびれの対処法|整骨院

骨格の歪みが原因の肩こりであれば整骨院がおすすめです。

マッサージにより肩こりの腫れや痛みが改善され、骨格矯正にて長期的な効果も期待できます。
専門科による処置が受けられ、不安な点は直接相談してアドバイスを受けることができるので、安心感があります。

定期的に通院することで骨格の歪みが改善され、正しい姿勢に矯正されて肩こりが起きにくい身体になります。

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肩こりやしびれの症状から考えられる傷病は?

次に肩こりやしびれの症状から考えられる病気について紹介していきます。
以下で2つ挙げ、説明していくので参考にしてください。

肩関節周囲炎

肩関節周囲炎とは、肩の痛みにより動かせる肩関節の範囲が制限されている状態のことです。
年齢を重ねたことが原因で40〜50歳代になると好発するため、「四十肩」や「五十肩」と呼ばれています。

肩を上げると痛みが強く、日常生活に支障をきたすケースも少なくありません。
痛みが強いときには、鎮痛剤や湿布などを使用して痛みを緩和させ、痛みがある程度落ち着いたら無理しない程度にストレッチなどをして可動域を徐々に広げていきます。

頚椎椎間板ヘルニア

頚椎椎間板ヘルニアとは、頸椎をつなぐクッションの役割をしている椎間板の中にある髄核というゼリー状の組織が外に飛び出てしまうことで、神経を圧迫している状態です。
外傷や喫煙、重労働などが危険因子となります。

近年はスマホなどの利用にて姿勢が悪くなることで、頚椎椎間板ヘルニアが発症しやすくなっています。
ひどい場合には手術が必要になることもあるので、注意が必要です。

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肩こりとしびれを併発したら何科を受診すれば良い?

ひどい肩こりがある場合には、病院を受診することを考える方も多いかと思いますが、何科受診すれば良いのか迷われることもありますよね。
受診する科については、症状によって異なります。
単純に肩こりのみの症状であれば、整形外科を第一に受診してください。

肩こりだけでなくしびれを伴っている場合には、神経系の病気が隠れているケースもあるので、脳神経科を受診することをおすすめします。
肩こりに胸痛などの胸部症状を伴う場合には心疾患が疑われるので、循環器内科を受診しましょう。

このように肩こりに何らかの病気が隠れている場合があるので、年齢のせいなどと放置せずに病院を受診することをおすすめします。
例え、受診した科が専門外であったとしても、診察結果によって該当の専門科の病院を紹介してもらえることがほとんどなので、ご安心ください。

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肩こり しびれ についてよくある質問|Q&A

肩こりと腕や足のしびれは関連しているのですか?

はい、関連しています。
肩こりがひどくなると、首や背中の筋肉の緊張が神経を圧迫し、それが腕や手、時には足にしびれとして現れることがあります。
特に、頚椎の変形やヘルニアが原因で神経が圧迫される場合、しびれを伴うことが多いです。

肩こりやしびれの主な原因は何ですか?

肩こりやしびれの主な原因には、長時間の同じ姿勢の維持、ストレス、筋肉の緊張、頚椎の変形やヘルニア、筋肉の血流不足、神経の圧迫などがあります。
また、不適切な枕やマットレス、冷えも影響を与えることがあります。

肩こりとしびれを解消するための自宅での対処法は?

自宅での対処法としては、ストレッチや軽いマッサージ、温熱治療(温かいタオルや湯たんぽの使用)、適切な姿勢の維持、定期的な休憩を取ること、冷え対策としての温かい飲み物の摂取や暖房の使用などが効果的です。

しびれが続く場合、どのような専門家に相談すれば良いですか?

しびれが続く場合、まずは整形外科やリハビリテーション科の医師に相談することをおすすめします。
神経の問題が疑われる場合は、神経内科の専門家の意見も求めると良いでしょう。

肩こりやしびれの予防方法は?

肩こりやしびれの予防方法としては、日常の姿勢を意識し、背筋を伸ばして座ること、定期的にストレッチや適度な運動を行うこと、ストレスを溜めない生活習慣を心がけること、適切な枕やマットレスを選ぶことなどが挙げられます。

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肩こりとしびれまとめ

ここまで肩こりとしびれを併発した場合の対処方法についてお伝えしてきました。
しびれを伴う肩こりの要点を以下にまとめます。

  • 肩こりがひどくなると頭痛や吐き気、倦怠感、しびれなどが出現する
  • 肩こりが辛い場合にはストレッチや適度な運動、薬物療法が効果的である
  • しびれを伴う肩こりには肩関節周囲炎や頚椎椎間板ヘルニアの可能性がある
  • 肩こりは併発症状によって整形外科や循環器内科、脳神経科などを受診する

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
  • 出版事業
  • 社名: メディカル・ケア・サービス株式会社
  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
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