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健達ねっと>健康お役立ち記事>歯周病>歯周病の治し方とは?自宅でできる対策方法についても紹介

歯周病の治し方とは?自宅でできる対策方法についても紹介

歯周病は30代以降にかかりやすくなります。
歯周病は自覚症状がほとんどないため、気付いたときには重症化していることもあります。
では、歯周病の治し方にはどのような方法があるのでしょうか。

本記事では、歯周病の治し方について以下の点を中心にご紹介します。

  • 歯周病の治し方とは
  • 歯周病になる要因は
  • 自宅でできる歯周病対策とは

歯周病の治し方について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

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歯周病とは

歯周病とは、細菌に感染することで炎症を引き起こし、歯の周りの歯周組織が壊されていく病気です。
歯周病の中でも、歯茎のみ炎症がある場合は歯肉炎といいます。
また、深い部分の歯槽骨まで炎症がある場合は歯周炎(歯槽膿漏)といいます。

歯と歯茎の間の歯周ポケットと呼ばれる溝に、歯周病菌の住処となる歯垢、歯石がたまりやすくなります。
そのため、歯磨きで清潔していないと細菌が繁殖して歯周病を発症します。

また、年齢が高くなると歯周ポケットの深さも増していく傾向にあります。
歯周病が進行すると膿がでたり、歯がぐらぐらしたりして、最終的には歯を抜かなければなりません。

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歯周病の治し方

歯周病の治し方には

  • 歯石の除去
  • 手術療法

などがあります。

それぞれ具体的にご紹介いたします。

歯石の除去

歯周病の治し方は、歯周病の原因となる歯石の除去が大切です。
適切な歯磨きをすることで、歯茎の炎症を抑えます。
出血しやすい状態の歯茎も正しく歯磨きをすることで、引き締まってきます。

その結果、歯茎の中の歯石が見えやすくなるので、歯石除去を効果的に行えます。
歯石を取ると歯石の表面や歯石内部の細菌が減り、さらに歯茎が引き締まっていきます。

歯周病を治すには、毎日の適切な歯磨きで歯周病の原因となる歯垢、歯石を取り除くことが大切です。

手術療法

歯周病の治し方には、歯石除去と手術の両方を行うことがあります。
歯周病が重度の場合は歯石の除去だけではなく、抜歯などを行います。
多くの歯周病は、適切な治療をすることで、完全に元通りの状態ではなくても改善できます。

しかし、治療をしても改善が見込めない場合は、不良な歯に関しては抜歯をすることもあります。
不良な歯を残すことは、周りの歯を支えている骨まで溶かしてしまう原因となります。
また、不良な歯を避けて噛むようになるため、噛み合わせが悪くなったり、炎症により全身に悪影響を与えたりします。

歯槽骨の状態によっては、抜歯後にインプラントを行い歯の機能を再生します。
しかし、抜歯後は歯槽骨も少しずつ退化してしまうため、早めに治療することが大切です。

進行した歯周病はそのままにしても自然に完治することはありません。
また、感染力も高いという特徴があります。

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歯周病の判断基準

歯周病の判断基準

  • 歯茎の腫れ、痛み
  • 歯茎からの出血
  • 歯茎が下がる
  • 歯周ポケットができる
  • 歯周ポケットから膿が出る
  • 歯がグラグラする
  • 口臭

などがあります。
上記の症状がある場合は、歯周病の可能性があります。

しかし、歯周病は自覚症状があまり感じられないまま進行していることがあります。
また、虫歯になりにくい方は、歯周病になりやすい可能性があります。

そのため、今まで歯のトラブルがなかった方でも、歯周病になることもあります。
歯周病のリスクは年齢とともに高くなります。
歯周病の症状が見られる方や歯科医院を長い間受診していない方は、歯科医院で診察しましょう。

歯周病の原因となる外的要因

歯周病の原因となる外的要因には

  • 糖尿病
  • 喫煙
  • ストレス
  • 食生活
  • 口腔習癖

などがあります。

それぞれ具体的にご紹介いたします。

糖尿病

糖尿病を患っている方は、健康な方と比較すると歯周病にかかるリスクが高くなります。
また、歯周病による炎症で発生する物質がインスリンの機能を低下させてしまいます。
インスリンとは、血糖値をコントロールする物質のことをいいます。

歯周病によってインスリンの機能が低下すると、糖尿病を悪化させることがあります。

喫煙

喫煙は以下のような問題が生じます。

  • 唾液の量が減る
  • ヤニのせいで歯垢が付きやすくなる
  • ニコチンなどのタバコの成分でビタミンCが壊される
  • ベタついた歯垢になる
  • 免疫力の低下を招き、歯周病自体の進行を早める

喫煙は血管が収縮するため、歯茎の血行が悪くなります。
その結果、免疫力が低下し、歯周病への抵抗力を弱めてしまいます。

ストレス

ストレスも歯周病の原因となる外的要因となります。
仕事が忙しかったり、身内に不幸があったりなど、大きなストレスがかかると歯周病が悪化することが多く見られます。

また、ストレスが原因で、食習慣や歯磨きの習慣が変わってしまうことがあります。
ストレスがある状態は抵抗力が弱くなり、歯周病が悪化しやすくなる可能性があります。

ストレスが全くない状態は難しいかと思います。
しかし、自分なりのストレス発散方法を見つけて、ストレスと上手に付き合いましょう。

食生活

不規則な食生活や栄養バランスの悪い食事をしていると、体だけでなく歯や歯茎に悪影響を与えます。

また、やわらかい物や甘い物は歯に付きやすいため、歯垢が増える原因となり、歯周病になりやすくなります。

口腔習癖

歯ぎしりや噛みしめなどの口腔習癖がある場合、歯に負荷がかかってしまいます。
歯に負荷がかかると、歯と歯茎の間に隙間ができて歯周病になるリスクが高くなります。

また、普段、口呼吸をしていると、口内が乾燥して歯周病菌が繁殖しやすくなります。

歯ぎしりや噛みしめは無意識に行っているため、治療が難しい傾向にあります。
しかし、これ以上歯に負荷をかけないように、マウスピースなどで歯と歯茎を守るようにしましょう。

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自宅でできる歯周病対策

自宅でできる歯周病対策には

  • 口内ケア
  • 生活習慣・食生活の改善
  • 癖の改善

などがあります。

それぞれ見ていきましょう。

口内ケア

歯周病の治し方は、歯磨きなどの口内ケアがとても重要です。
歯周病の原因は、口の中に存在しているため、歯周病菌を減らすことで歯周病の予防につながります。

歯周病菌の減らすための口内ケアには

  • 歯ブラシ
  • フロス
  • 歯間ブラシ
  • 殺菌効果のあるうがい薬

などがあります。

歯の表面に浮いている歯垢は、歯周病菌や虫歯菌で構成される細菌の塊です。
歯ブラシだけでなく、フロスや歯間ブラシを使用して歯垢を除去することで、歯周病菌を減らせます。

しかし、自己流で歯ブラシやフロスを使用しても、手間の割には効果がない可能性があります。
そのため、歯ブラシやフロスの適切な使い方を歯科医院で教えてもらいましょう。

生活習慣・食生活の改善

歯周病も予防するためには、生活習慣・食生活の改善が大切です。
たとえば、良質な睡眠をとる、ストレスを溜めない、適度な運動、栄養バランスのとれた食事などがあります。

とくに、喫煙している方はすぐに止めましょう。

しかし、生活習慣を急に変えることはとても難しいことです。
生活習慣は無意識に行っているため、1ヶ月間など期間を決めて、意識的に生活習慣を変えましょう。

生活習慣を改善することで、免疫力を高められます。

癖の改善

歯ぎしりや噛みしめの癖がある方は、歯を支える骨に大きな負担がかかってしまいます。
歯ぎしりや嚙みしめは、多くの場合で無意識に行われているので、自分では気づいていない方もいるでしょう。

しかし、癖になっている方が実に多くいます。
とくに、疲れているときやストレスが溜まっているときは、つい歯ぎしりや噛みしめをしてしまいます。

意識的、無意識的の違いに関係なく、強い力で噛みしめないように気をつけましょう。

薬の使い方

歯周病は市販薬で治療できる?

歯周病の治し方は、市販薬でも治るのではないかと思う方もいるのではないでしょうか。
歯周病の効果を謳った市販薬は、多く販売されています。
歯石ができる前であれば、炎症を抑える効果が期待できます。

しかし、歯石ができた後では、市販薬を使用しても歯周病は治りません。
歯周病は日本人が歯を失う原因の第1位となっています。
もし、市販薬で歯周病が治るなら、歯周病で歯を失うようなことはないでしょう。

市販薬はあくまでも歯周病の予防として使用するのがおすすめです。

歯周病と歯槽膿漏の違い

歯槽膿漏は歯周病の一つになります。
歯周病が進行して、歯茎から膿がでる状態を歯槽膿漏といいます。
また、歯槽膿漏の手前の状態を歯周炎といい、歯周炎が進行して歯槽膿漏となります。

つまり、歯肉炎、歯周炎、歯槽膿漏は歯周病に含まれるということになります。

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年齢別歯周病患者の割合

歯周病は30〜40代から増え始め、およそ80%の方が歯周病になるといわれています。
また、30〜40代の方は仕事や子育てで忙しく、痛みなどの自覚症状がないと歯医者に行かない方も多くいます。

症状がないから大丈夫と安心していると、気付いたときには重症化することもあるため、注意が必要です。

40代では歯周病による抜歯が増える傾向にあります。
治療のために歯医者へ行くのではなく、予防のために歯科医院を活用しましょう。
歯周病を予防するためには、定期的な歯科検診と普段の丁寧な歯磨きが大切です。

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歯周病の治し方まとめ

ここまで、歯周病の治し方の情報を中心にお伝えしました。
要点を以下にまとめます。

  • 歯周病の治し方には、歯石の除去、歯石除去と手術の両方がある
  • 歯周病になる要因は、糖尿病、喫煙、ストレス、食生活、口腔習癖など
  • 自宅でできる歯周病対策には、口内ケア、生活習慣・食生活の改善、癖の改善など

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
  • 出版事業
  • 社名: メディカル・ケア・サービス株式会社
  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
  • 本社: 〒330-6029埼玉県さいたま市中央区新都心11-2ランド·アクシス·タワー29F
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  • 介護付有料老人ホーム展開
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