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健達ねっと>健康お役立ち記事>歯周病>歯周病の症状をチェック!歯周病が原因となる疾患や予防法を解説!

歯周病の症状をチェック!歯周病が原因となる疾患や予防法を解説!

歯周病の症状には、歯茎が赤くなったり、歯がぐらついたりなどがあります。
歯周病の症状がどのくらい当てはまるのか、チェックすることが大切です。

では、歯周病の症状チェックにはどのようなものがあるのでしょうか?
また、歯周病の予防方法にはどんなものがあるのでしょうか?

本記事では、歯周病の症状チェックについて以下の点を中心にご紹介します。

  • 歯周病の症状チェックとは
  • 歯周病が招く病気とは
  • 歯周病の予防方法は

歯周病の症状チェックについて理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

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歯周病とは

歯周病とは、細菌の感染により引き起こされる炎症性の疾患です。
歯周病が進行すると、歯の周りの歯茎や、歯を支える骨などが溶けてしまいます。

歯と歯肉の境目の部分が綺麗に清掃されていないと、多くの細菌が停滞します。
結果、歯肉周りが炎症を起こして、赤くなったり腫れたりなどの症状があらわれるのです。
痛みはほとんどないため、自覚症状はありません。

歯周病が進行すると、膿が出たり歯がぐらぐらしたりします。
最終的には歯を抜かなければならなくなるため、注意が必要です。

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歯周病の症状チェック

歯周病かどうかは、症状チェックをすることで確かめられます。
以下の症状にいくつ当てはまるかチェックしてみましょう。

歯茎に赤く腫れた部分がある口臭がなんとなく気になる
歯茎がやせてきた歯と歯の間に物がつまりやすい
歯を磨いたあとに歯ブラシに血がつくことがある歯を磨いたあとにすすいだ水に血が混じることがある
歯と歯の間の歯茎が鋭角的な三角形ではなく、うっ血していてブヨブヨしているときどき歯が浮いたような感じがする
指でさわって少しグラつく歯がある歯茎から膿が出たことがある

【チェックがない場合】
今後もきちんと歯磨きを心がけ、少なくとも1年に1回は歯科検診を受けましょう。

【チェックが1~2個の場合】
歯周病の可能性があるので、まず歯磨きの仕方を見直す必要があります。
念のため、かかりつけの歯科医院を受診しましょう。
歯周病ではないか、歯磨きがきちんとできているか診察してもらいましょう。

【チェックが3~5個の場合】
初期または中等度の歯肉炎以上に歯周病が進行しているおそれがあります。
早めに歯科医院を受診しましょう。

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歯周ポケットの深さでわかる進行具合

歯周ポケットとは、歯と歯茎の間にある溝のことです。
歯周ポケットの深さで、どのくらい歯周病が進行しているのかわかります。
以下でチェックしてみましょう。

健康な状態

歯周ポケットが3ミリ以内の場合、歯肉が健康な状態と判断されます。
歯肉の色は綺麗なピンク色で、歯肉がくっきりと三角の形をしています。
また、表面にステップリングといわれる小さなくぼみがみられるのが特徴です。

歯肉炎

歯肉炎とは歯茎に炎症が起きている状態です。
歯茎に赤身を帯びたり、歯茎がぶよぶよになったりなどの症状がみられます。

初期段階では自覚症状がなく、ほとんど気付くことがありません。
しかし、歯磨き程度の軽い刺激でも出血することがあります。

歯周炎(軽度)

歯周ポケットに約2〜3ミリの隙間ができている状態です。
歯周ポケットに歯垢が溜まり、細菌が繁殖することで歯茎が炎症を起こします。

歯茎が腫れているため、薄いピンク色から赤に変わります。
適切な歯磨きをすることで、健康な歯と歯茎に戻すことができます。

歯周炎(中度)

歯周炎の中度では、歯周ポケットは5〜7ミリまで深くなります。
歯周炎の中度は、歯周組織の炎症が進行し、歯槽骨の半分ほどが破壊された状態です。
そのため、歯が浮いたような感じがみられ、歯がぐらつくようになってしまいます。

歯周炎(重度)

歯周炎が重度の場合、歯を支える歯槽骨が3分の2以上破壊されてしまいます。
そのため、歯のぐらつきがひどくなり、食べ物をしっかりと噛めなくなります。

また、起床時に口の粘つきを感じるようになり、口臭もひどくなるのも特徴です。
口臭が周囲の方に気付かれることもあります。

歯周病になる原因

歯周病になる直接的な原因は、口の中の歯垢にある細菌です。
歯周ポケットに細菌が繁殖することで、歯垢が石灰化し、やがて歯石となります。
歯周ポケットが少しずつ深くなるとさらに歯石が溜まり、歯周病が進行してしまいます。

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歯周病が招く病気

歯周病が招く病気には、

  • 糖尿病
  • 誤嚥性肺炎
  • 動脈硬化
  • 心臓疾患
  • 脳血管疾患
  • 骨粗鬆症
  • バージャー病
  • 早産(低体重児)
  • メタボリックシンドローム

などがあります。
それぞれみていきましょう。

糖尿病

糖尿病の方は、糖尿病ではない方と比較して歯肉炎、歯周炎に罹っている方が多くなっています。
歯肉炎を放置して、重度の歯周病になるのです。

また、歯周病になると糖尿病の症状が悪化するとされています。

誤嚥性肺炎

誤嚥性肺炎とは、食べ物や飲み物を誤って気管に飲み込んでしまい、肺炎を発症することです。
誤嚥性肺炎の原因となる細菌は、多くの場合、歯周病菌であるといわれています。
歯周病を予防することは、誤嚥性肺炎の予防にもつながります。

動脈硬化

動脈硬化とは、不規則な食生活、運動不足、ストレスなどの生活習慣が原因で発症します。
歯周病菌により、動脈硬化を誘発する物質の影響で血管が細くなります。

心臓疾患

歯周病菌が心臓の血管をつまらせて、心臓の血管の細胞に影響を与えます。
動脈硬化や大動脈瘤に罹った細胞を検査すると、多くの歯周病菌が検出されます。

脳血管疾患

脳血管疾患は、脳の血管にプラークや血の塊が流れて脳血管がつまってしまう病気です。
歯周病の方は歯周病でない方と比較すると、2.8倍も脳梗塞になりやすいといわれています。

骨粗鬆症

骨粗鬆症は、骨密度が低下することで骨がもろくなり、骨折しやすくなる病気です。
閉経後の骨粗鬆症患者では、エストロゲンが欠乏することで歯周病が進行しやすくなります。

バージャー病

バージャー病とは、手足の末端の血管がつまり、皮膚に痛みや潰瘍ができる病気です。
歯周病菌が体全体にまわると、最悪の場合、バージャー病を発症するとされています。

早産(低体重児)

妊娠している方が歯周病に罹っている場合、低体重児または早産のリスクが高くなります。
口の中の歯周病菌が血中に入ることで、胎盤を通して胎児に感染するためと考えられています。

メタボリックシンドローム

歯周病菌の毒素が脂肪組織や肝臓のインスリン抵抗性を増加させ、血糖値を上昇させます。
結果、メタボリックシンドロームになるのです。

メタボリックシンドロームは、高血圧、高血糖などの値がさほど高くなくても脳卒中や心筋梗塞のリスクが高くなります。

薬の使い方

歯周病の予防法

歯周病の予防法には、以下のものがあります。

  • 歯ブラシでのブラッシングのコツをつかむ
  • デンタルフロス・歯間ブラシの使い方
  • デンタルリンスの注意点
  • 生活習慣の改善
  • 歯科健診

それぞれみていきましょう。

歯ブラシでのブラッシングのコツ

歯ブラシでのブラッシングのコツは、歯と歯茎の間に届くように、細かく動かすことです。
歯に強く当てる必要はないので注意しましょう。

自分の歯に合わせて、ブラシの先などを使いながら細かい部分までブラッシングします。

デンタルフロス・歯間ブラシの使い方

歯と歯の間の歯垢は、歯ブラシだけでは落としきれません。
歯と歯の間の汚れを落とすためには、デンタルフロスや歯間ブラシを使いましょう。

歯周病が進行している場合は、歯と歯の間が広いため、フロスよりも歯間ブラシが適しています。

デンタルリンスの注意点

デンタルリンスは、歯に液体がつかなければ効果はありません。
口内全体にいきわたるように、しっかりすすぎましょう。

生活習慣の改善

疲労やストレス、喫煙習慣がある場合、免疫力が落ちて細菌に感染しやすくなります。
栄養バランスの良い食事を摂る、ストレスを発散するなど生活習慣を整えましょう。

歯科健診

定期的に歯科検診を受けることが大切です。
歯科医院では、歯石の除去や歯磨き指導などもしているため、歯周病の予防につながります。

歯周病疾患の現状と対策

歯周病疾患の現状について説明します。
また、歯周病の対策についても紹介します。

歯肉に所見を有する者の割合

歯肉に症状がある方の割合は、平成11年以降、64歳以下においては減少傾向にあります。
しかし、85歳以上では年々増加しています。

また平成28年には、35〜69歳のおよそ7割の方に、歯肉の症状がみられる状態です。


出典:厚生労働省【資料2 「歯周病罹患の現状と対策について」(P1参照)】

進行した歯周病を有する者の割合

歯周ポケットが4ミリ以上の歯周病に罹っている方の割合は、平成11年〜23年までは減少傾向でした。
しかし、平成28年ではどの年齢においても増加しています。

また高齢者、とくに75歳以上の方の増加が目立ちます。


出典:厚生労働省【資料2 「歯周病罹患の現状と対策について」(P2参照)】

デンタルフロス等を使用している者の割合

デンタルフロスや歯間ブラシを使用している割合は、すべての年代において女性の方が高くなっています。
とくに40〜70代の女性は、5割以上の方が歯間部分の清掃をしています。


出典:厚生労働省【資料2 「歯周病罹患の現状と対策について」(P4参照)】

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歯周病の症状チェックまとめ

ここまで、歯周病の症状チェックの情報を中心にお伝えしました。
歯周病の症状チェックについての要点をまとめると以下の通りです。

  • 歯周病の症状チェックには、歯茎の状態や口臭チェックなどがある
  • 歯周病が招く病気には、糖尿病、誤嚥性肺炎、動脈硬化、心臓疾患などがある
  • 歯周病の予防方法は、丁寧なブラッシング、歯間ブラシの使用、歯科検診など

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
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  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
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