肩こりがつらいという人が日本で年々増えてきており、今や肩こりは腰痛・膝痛と並んで、国民病とも呼ばれています。
肩こりの原因が分からないにもかかわらず、肩こりの症状に悩みつつも仕事や、家事などしなければならないのはつらいことでしょう。
つらい肩こりを薬で改善したいと考えている人に対して、当記事では肩こりを改善する為に薬の選び方や注意点を中心に解説していきます。
- 肩こりの原因と症状
- 肩こりに効く薬の種類と成分
- 薬に頼る前に見直すべき、肩こりに繋がる生活習慣
つらい肩こりを改善するのに役立つ情報を紹介していきますので、参考にしていただければ幸いです。
肩こりを薬以外で和らげる方法も紹介していますので、ぜひ最後までお読みください。
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肩こりとは?
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肩こりとは、病気というより首筋や首の付け根から肩・背中にかけての筋肉がこわばって、だるさや重さ、疲労感、痛みなどを感じる症状のことです。
首から肩、背中にかけての筋肉が凝り固まってしまうことにより、頭痛や吐き気、めまいを併発することもあります。
さらに集中力の低下や目の疲れ、倦怠感やしびれ等も引き起こすのも肩こりの症状の特徴になります。
肩こりが原因で頭痛やめまいが続くということは珍しいことではありません。
肩こりの原因として主に本態性と二次性(症候性)の2つに分類されます。
本態性肩こりと二次性肩こりの原因をそれぞれ紹介していきます。
本態性肩こり
原因となる病気や障害がはっきりと特定できない肩こりを、本態性肩こりと呼びます。
本態性肩こりの要因ははっきりとはしていないものの、姿勢の悪さや運動不足、血行不良、冷え、ストレス、過労、不眠等が主な要因だと考えられています。
また、なで肩の人、華奢な人、ストレスがかかりやすい人、デスクワークの多い人が本態性肩こりになりやすい傾向にあります。
ちなみに、日本人の肩こりは、この本態性肩こりが大半を占めています。
二次性(症候性)肩こり
二次性(症候性)肩凝りは、原因となる基礎疾患がない本能性肩こりと異なります。
頸椎・肩関節等の整形外科的疾患以外に、頭痛と関連して内臓疾患、眼疾患、中耳炎、副鼻腔炎、顎関節症及び精神疾患等の数多くの基礎疾患が原因で生じる肩こりのことです。
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肩こりに効く薬の種類|選び方と注意点
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肩こりに効く薬には主に内服薬・湿布薬・塗布薬の三種類があります。
薬の特徴はそれぞれ異なることから、肩こりの症状や使用状況に合った薬を選んでいきましょう。
薬を選ぶ上でそれぞれの薬の特徴と選び方を以下で紹介していきます。
内服薬
内服薬は口から飲む薬、一般的に飲み薬と呼ばれている薬のことです。
肩こりに効く内服薬の種類としては、炎症を抑えて痛みを軽減させる消炎鎮痛薬、筋肉の緊張を緩和して血行を改善する筋弛緩薬、筋肉疲労を緩和して神経機能の回復を促すビタミン剤、その他に漢方薬等があります。
肩の痛みが強い場合
肩の痛みが強い場合には、まずは痛みを軽減させることを優先に、鎮痛作用のある薬を選ぶといいでしょう。
特に鎮痛作用の高さを重視するならば、「ジクロフェナク」という成分が入っている鎮痛剤を選ぶことをおすすめします。
鎮痛作用のある薬は全身の痛みの症状にも効果があることから、肩こりと同時に発症する頭痛に対しても対応可能です。
デスクワークが多い場合
デスクワークが多くて運動不足になりがちな場合は、肩の筋肉の緊張が原因のコリをほぐす作用のある筋弛緩薬を選ぶのがおすすめです。
代表的な成分として、筋肉の緊張をほぐして肩の痛みを和らげる効果がある「クロルゾキサゾン」を配合している筋弛緩薬を選ぶといいでしょう。
筋肉疲労・眼精疲労が原因の場合
筋肉疲労・眼精疲労が原因で起こる肩こりに対しては、疲労改善に役立つビタミンB1等の「ビタミンB群」と血液の循環を促す「ビタミンE」の両方を配合されている薬に加えて、サプリメントもセットで選ぶといいでしょう。
特にビタミンB群に関しては末梢神経が原因の肩こりにも効果があります。
更年期障害や生理が原因で起こる場合
更年期障害や生理が原因で起こる肩こりには、体質に合った効果を発揮する漢方薬が効果的です。
更年期障害で肩こりや手が上げられないほどの痛みがある場合には、自律神経を調整して女性特有の症状に働きかける「加味逍遙散(かみしょうようさん)」、生理中の肩こりには血行を促進させる、「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」が肩こりの解消に効果があることからおすすめです。
以上のように内服薬は肩こりの改善に関して効果効能が期待できる一方で薬による副作用が大きいという点があることを理解しておく必要があります。
事前に医師や薬剤師に相談し、副作用も含めて詳細な説明を受けてから服用しましょう。
湿布薬
湿布薬とは、肌に直接貼ることで効果効能のある外用薬で一般的に貼り薬と呼ばれています。
湿布薬には「冷湿布」と「温湿布」の二種類があります。
患部が熱をもっている場合や腫れ・痛みを感じたときの肩こりに使用するのは冷湿布になります。
冷湿布に含まれる有効成分「ジクロフェナクナトリウム」が炎症の原因物質を少なくして、痛みを和らげてくれます。
さらにメントール成分配合の冷湿布は清涼感も感じられるのでおすすめです。
慢性的に血行が悪く、筋肉の緊張を感じる場合に選ぶといいのは温湿布です。
温湿布には血行を促進する「ビタミンE」、痛み止め成分である「イブプロフェン」や「インドメタシン」等の成分を配合している御湿布もあり、種類も多くてラインナップが豊富なことからも選びやすいのが特徴的です。
湿布薬は内服薬と比べて、副作用は少ないものの、皮膚のかぶれや光線過敏症などの特有の副作用があることも考慮して選んだ方がいいでしょう。
塗布薬
塗布薬とは痛みがある個所に直接塗るタイプの外用薬で一般的に塗り薬と呼ばれています。
肩こりの塗布薬は、手に薬を出して塗る軟膏タイプが一般的です。
しかし、底の回転部分を回すと硬めのゲルが出てくる仕様のスティック型のチック剤は手を汚さずに背中の方まで届いて塗れる点からおすすめです。
塗布薬も湿布薬と同様に皮膚のかぶれや光線過敏症などの特有の副作用があります。
また、内服薬や湿布薬に比べて、痛みの原因そのものに作用するというよりも効果効能は局所的・部分的なものにとどまることを理解した上で服用する方がいいでしょう。
肩こりってどんな症状?肩こりは日本の国民病とも言われています。肩こりが治らないまま、仕事や家事をしなければならないのはつらいですよね。肩の痛みでお悩みの方も多いのではないでしょうか。そこで本記事では、肩こりの症状に関[…]
肩こりに効く薬の成分
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肩こりに効く薬に配合されている成分は、肩こりの症状に合わせて摂取することでより効果が得られ、肩こりの解消につなげられます。
ここでは、肩こりに効く薬の成分で代表的な成分を上げて、以下の通り紹介します。
ビタミンB1
ビタミンB1は、食事で摂取した糖質をスムーズにエネルギーに変える作用を助ける働きがある成分です。
肩の筋肉に疲労物質(乳酸等)が貯まるのを防いでくれる上、硬直や炎症を起こした肩の筋肉の痛みを緩和するのに効果があります。
ビタミンB1は、豚肉や大豆、ゴマ、鮭等に多く含まれており、ネギ等に多く含まれているアリシンと合わせて摂取すると肩こり解消への効果が高いといわれてます。
ビタミンE
ビタミンEは、血行を改善して肩の筋肉から貯まった疲労物質を運び出し、肩の筋肉に酸素と栄養分を運びやすくする働きがある成分です。
ビタミンEの摂取で血行が改善されることで肩の筋肉に多くの酸素と栄養素が運ばれる上、肩の筋肉から疲労物質が運び出され、硬くこわばった肩の筋肉をほぐして痛みを緩和する点で肩こりに効果があります。
ビタミンEが豊富に含まれている食材には、かぼちゃ、アーモンド、うなぎ等があります。
メコバラミン(活性型ビタミンB12)
メコバラミンは、ビタミンB12の一種で傷ついた神経を修復し、神経の傷が原因で起こる肩・足腰の痛みや、手足のしびれなどを改善する効果がある成分です。
メコバラミンは硬くなった筋肉による圧迫や加齢で傷ついた肩の末梢神経を修復して肩こりの改善を促すのに効果があります。
ビタミンB12の一種であるメコバラミンは、主に牡蠣、あさり、しじみ、さんま等の動物性食品に多く含まれています。
※末梢神経とは脳や脊髄などの中枢神経から分かれて、全身の器官・組織に分布する神経のことです。末梢神経は、大きく以下の3つに分けられます。
・運動神経:全身の筋肉を動かす機能
・感覚神経:痛み、冷感、触感等、皮膚の感覚や振動、関節の位置などを感じる機能
・自律神経:血圧・体温の調節や心臓・腸など内臓の働きを調整する機能
葉酸
葉酸は、メコバラミンと同様にビタミンB12の一種で傷ついた神経を修復し、末梢神経の傷が原因で起こる肩・足腰の痛みや手足のしびれ等に対して末梢神経を修復して改善する効果がある成分です。
葉酸はほうれん草、ブロッコリー、アスパラガス等の緑黄色野菜、いちご等の果物、キノコ類といった植物性食品のみならず、レバーといった動物性食品にも豊富に含まれています。
筋弛緩剤
筋弛緩薬を選ぶ際に注目したい成分が「クロルゾキサゾン」です。
クロルゾキサゾンは緊張している筋肉の神経を鎮静化させて、肩の筋肉のコリや硬直をほぐして痛みを緩和する作用がある成分です。
主に内服薬に用いられる成分であり、副作用は少ないものの、人によって眠気、めまい、ふらつき、吐き気を起こすこともあることから、医者・薬剤師に相談の上で服用することをおすすめします。
消炎鎮痛剤
消炎鎮痛薬を選ぶ際に、鎮痛作用で注目したい成分が「ジクロフェナク」です。
ジクロフェナクは肩こりの原因となる肩の筋肉や関節の炎症や腫れを抑えて痛みを緩和する作用があります。
副作用が強い成分であることから特にアレルギー症がある人、高血圧症等の基礎疾患症状がある人、妊娠中や授乳中の女性にとっては注意が必要な成分であることを理解した上で服用した方がいいでしょう。
肩こりの原因|薬を選ぶ際は原因から考えよう
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肩こりで薬を選ぶ際には、症状に着目するのと合わせて考えられる発症原因も理解しておくことで効果的な薬選びにつながります。
ここでは、肩こりを引き起こす原因と、それぞれの症状について代表的なものを上げて説明していきます。
血行不良
血行不良による肩こりは、血行不良で酸素や栄養素が十分に肩の筋肉に行き渡らない状態が継続して、停滞・蓄積した疲労物質が引き起こす炎症が原因で発症する肩こりです。
特に、血行不良が原因の肩こりの症状として肩を動かすと関節等に痛みを感じるのが特徴です。
筋肉疲労
筋肉疲労による肩こりは、長時間の運転やデスクワーク、パソコン、スマートフォンの使用等、同じ体型・姿勢を継続したことで肩の筋肉に貯まった疲労物質が引き起こす炎症が原因で発症する肩こりです。
肩こりの原因として最も多いのが筋肉疲労による肩こりであり、肩が熱を持ったような痛さを感じる上に両肩に痛みが現れるのが筋肉疲労による肩こりの特徴です。
末梢神経の傷
急にハードな運動をしたり長時間の運転やデスクワーク、パソコン、スマホ等で同じ体型・姿勢を続けると、肩の筋肉は血行不良により緊張状態で硬くなります。
硬くなった肩の筋肉は周りの末梢神経を傷つけ、結果として肩こりが発症します。
末梢神経の傷が原因で起こる肩こりは、傷ついた神経がある位置に違和感を感じたり、ズーンとする圧迫感や張りをこりや痛みとして感じたりするのが特徴です。
病気
肩こりの痛みが特に左肩に出ていて胸の痛みも感じる場合には、肩こりが狭心症や心筋梗塞の症状として発症している可能性を考えた方がいいでしょう。
心臓の自律神経は首から肩の神経と同じ経路を通ることから、心臓と肩の痛みが関連しているといわれています。
肩こりで診察に受けに行った結果、狭心症や心筋梗塞の診断を受けたというケースは決して珍しくないケースです。
狭心症や心筋梗塞以外にも肩こりの痛みに隠されている重大な病気に大血管の病気である大動脈解離、肺に穴が開いてしまう病気である気胸、また脊髄の神経が炎症を起こした結果として脊椎症性脊髄症等があります。
肩こりによる痛み以外にも他の部分で少しでも違和感や痛みを感じたら診察を受けることが病気の早期発見・治療にもつながることでしょう。
更年期障害
更年期は女性ホルモンのエストロゲンの分泌の急激な低下による自律神経の乱れが血行不良を招くことで発症する肩こりが更年期障害として現れます。
肩周辺が痛んだり、ガチガチに固まってこわばっていたり、肩がずしっと重い感じをしてだるさを感じたりするのが更年期障害として見られる肩こりの特徴です。
薬に頼る前に|肩こりにつながる改善すべき生活習慣
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肩こりを改善するためには生活習慣の改善も合わせて行う必要があります。
生活習慣が原因で発症する肩こりは、原因となる生活習慣自体を改善しなければ、薬で改善しても対症療法であり、再度発症する可能性があります。
ここでは肩こりにつながる生活習慣と改善方法を紹介していきます。
ストレス
ストレスで緊張状態が続くことで自律神経が乱れます。
自律神経の乱れにより肩周辺の筋肉の血管が収縮して血行不良が起こり、肩の筋肉に老廃物や疲労物質が溜まって肩こりが発症します。
また肩こりで、さらにストレスを貯めてしまうと肩こりは一層悪化します。
軽い運動・ストレッチして体を動かして血行を良くする、自分の趣味などに没頭するといった一人でリラックスできる時間を作ること、親しい人と会話してたくさん笑うこと、十分な睡眠をとること等がストレス解消法としておすすめです。
眼精疲労
長時間パソコンやスマートフォンを使用していると、目が疲れていると感じるだけではなく肩こりも感じないでしょうか。
それはパソコンやスマートフォンの長時間利用で起こる眼精疲労が肩こりの発症原因にもなっているからです。
目から入った情報は、末梢神経を通って脳に伝達されます。
そして、末梢神経の多くは目の奥や肩周りに集中している為、目が疲れている状況や眼精疲労になると肩回りの筋肉が緊張状態になりやすくなります。
加えて、パソコンやスマートフォンの操作時になりがちな前傾姿勢を続けていると肩の筋肉が緊張状態でさらに硬くなり、血行不良を引き起こして肩こりを発症させるのです。
眼精疲労が原因の肩こりは、眼精疲労で緊張状態になっている肩回りの筋肉をストレッチでほぐしたり、目の回りの筋肉をマッサージして目の周りのコリもほぐしたりことも合わせて改善につなげていきしょう。
運動不足
運動不足は筋力の低下につながります。
筋力の低下によって筋肉が緊張しやすくなり、血行不良につながりやすくなります。
筋肉の緊張と血行不良の両方が起こる運動不足は、肩こりの大きな原因になります。
肩こりの改善を目的として運動する場合は、筋肉に強い負荷をかけるハードなトレーニングよりも、散歩やウォーキングなどの軽めの運動がおすすめです。
その他には、室内での浅い屈伸運動でも全身の血流が良くなるので、定期的に行うようにしましょう。
歩くときは手を少し大きく振る、屈伸運動では膝を伸ばすときに両手を上や前、横に伸ばす方法で肩の筋肉がほぐせます。
継続して運動する習慣をつけることで肩こりの改善につなげましょう。
姿勢の悪さ
姿勢が悪い状態は、横から見ると頭が体より前に出ている上に、猫みたいに背中が丸まって見えることから、その状態の姿勢を一般的に「猫背」と言います。
人は立っているだけでも首や肩に負担がかかっています。
猫背で頭が体より前に出た状態になると、肩に通常以上の負担がかかり、肩の筋肉は緊張状態で硬くなり、併せて引き起こされた血行不良で肩こりが発症します。
姿勢の悪さが原因で発症する肩こりには、猫背にならないように普段から姿勢を正す習慣をつけましょう。
また、こまめに大きく後ろにそるように伸ばしたり、首をぐるりと回してストレッチする等、首や肩が悪い姿勢に固まってしまわないようにすることで改善していくといいでしょう。
肩こりからくる頭痛に薬は効く?
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頭痛に悩まされる人の中で、頭痛の原因が肩こりから来ているといわれたことがある方は多いと思います。
ここでは、肩こりと頭痛との関係、そして肩こりが原因の頭痛に薬が効くのかについて紹介していきましょう。
肩こりと頭痛の関係
肩こりが原因で起こる頭痛で多いのが「緊張型頭痛」です。
緊張型頭痛は、肩や首の筋肉の緊張が原因で発症する頭痛であり、肩こりと合わせ、後頭部から頭頂部にかけてズキズキと痛むのが特徴です。
緊張型頭痛の原因は、肩こりの原因の一つである長時間のデスクワークや自動車の運転等、「同じ姿勢や作業を長時間続けること」にあります。
緊張型頭痛は女性に多く見られ、それ以外にもストレス過多な人や慢性的な睡眠不足の人も起こしやすい頭痛といわれています。
肩こりによる頭痛を解消する方法
緊張型頭痛が原因の頭痛に対しては、頭痛薬と合わせて肩の筋肉や末梢神経の炎症の痛みを軽減させる効果がある消炎鎮痛薬も用いながら頭痛を解消していきましょう。
さらに肩こりによる頭痛を根本的に解消する為には、薬を用いるだけではなく普段の生活習慣改善も必要です。
その為には適宜ストレッチや運動で緊張状態を解いて肩の筋肉をほぐして血行を良くしたり、それ以外にストレス解消の為に十分な睡眠や休養をとったりしていきましょう。
肩こりは漢方薬で解消!おすすめ3選
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漢方薬は肩こり解消に対して大変効果を発揮する薬です。
ここでは、肩こり解消におすすめな漢方薬3選を紹介していきます。
葛根湯(かっこんとう)
葛根湯は、体を温める作用がある葛根や麻黄が含まれている漢方薬です。
身体が冷えることで起こる血行不良が原因の肩こりに対して、葛根湯は非常に効果的です。
身体が冷えることで肩こりになりやすい女性や慢性的な四十肩・五十肩の症状がある人にとってはおすすめの漢方薬です。
冠心逐瘀丹(かんしんちくおたん)
冠心逐瘀丹は血行が悪く血液が滞って全身に酸素や栄養素が行き渡りにくい状態を改善して血行を良くすることで、肩こりを解消することに効果的な漢方薬です。
中年以降又は高血圧の傾向がある人には血行が悪くなりやすい傾向があることからも、中年以降又は高血圧の傾向があり、慢性的な肩こりに悩んでいる人にとってはおすすめの漢方薬です。
療法調律(りょうほうちょうりつ)
療法調律は乱れた自律神経を調整することで肩こりの解消に効果がある漢方薬です。
仕事でストレスを多く抱えている人、また月経や生理不順の女性で自律神経の乱れにより肩が張るように痛む、イライラすると肩こりの痛みがひどくなる症状がある人にとってはおすすめの漢方薬です。
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肩こりで病院を受診する目安は?こんな症状がでたら要注意!
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肩こりは症状によって危険な病気が潜んでいる可能性もあります。
ここでは、肩こりで病院に受診する目安として、出たら注意が必要な症状をいくつか上げて紹介していきます。
突然胸の痛みを感じたり、呼吸困難になる
自覚症状として、突然の胸の痛みや呼吸困難が起こる場合には、気胸・肺気腫・肺がんといった肺の病気が発症している可能性があります。
肺の病気の場合、自分の判断で対処できない上に放置していれば命に関わるリスクもあります。
早急に内科・呼吸器内科で受診しましょう。
胸が締めつけられるような痛みと同時に左側の肩に強い痛みを感じる
心臓の自律神経は肩の知覚神経と同じ経路を通っています。
そのことから胸が締め付けられるような痛みに合わせて左肩にも強い痛みを感じる場合には、狭心症や心筋梗塞といった心臓の病気から肩こりが発症している可能性も考えられます。
心臓の病気の場合には、自分だけで判断や症状改善できない上に放置していれば命に関わるリスクもあることから、早急に内科・循環器内科で受診しましょう。
右肩だけに肩こりの症状が出ている
肩周辺の筋肉と横隔膜はつながっています。
横隔膜の近くにある肝臓で異常が生じた場合、横隔膜の刺激が主に右肩の筋肉に負担をかけることで、右肩だけ肩こりという症状が出てくるのが、肝臓病が原因の肩こりの特徴です。
肝臓病の場合は、自分でできる対処法はない上、放置し続けると命に関わるリスクもあります。
早急に内科・消化器内科で受診して、検査や治療を受けましょう。
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肩こりを薬以外で和らげる方法
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ここでは、薬以外で肩こりの原因を和らげる方法を簡単に紹介しましょう。
加齢、ケガ・病気の和らげ方
加齢に伴ってケガ・病気を発症するリスクは高まります。
このように加齢そのものや加齢に伴って発生したケガ・病気を原因とした肩こりを和らげるためには、病院での治療、場合によっては手術が必要な場合もあります。
自分だけで和らげるのは難しい部分が多いことから、病院、特に整形外科の受診を受けることをおすすめします。
血行不良による肩こりの和らげ方
マッサージ・ストレッチ・運動で緊張状態になっている硬くなった肩の筋肉をほぐしたり、しっかりと入浴してリラックスすることで血行を改善することで、血行不良による肩こりを和らげていきましょう。
また、血行不良改善の市販薬やサプリメントを使うのも、血行不良による肩こりを和らげる一つの方法として実践してみるのもいいでしょう。
市販薬やサプリメントは病院の診察や医者の処方も必要せずに購入できる上、種類が豊富で薬局やドラッグストアで購入しやすくなっています。
肩こりの症状に合わせて自由な組み合わせが出来る点が、血行不良による肩こりを和らげる上で市販薬やサプリメントを使うメリットといえるでしょう。
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肩こりの薬まとめ
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ここまで、肩こりを薬で改善できるかどうかについてお伝えしてきました。
肩こりを薬で改善することに関しての要点は以下の通りです。
- 肩こりには本態性肩こりと二次性(症候性)肩こりがある
- 肩こりに効く薬には主に内服薬・湿布薬・塗布薬の三種類
- 薬を選ぶ際は肩こりの症状と合わせ、肩こり発症原因も理解しておく必要がある
- 肩こり発症原因として代表的なものとしては血行不良、筋肉疲労、末梢神経の傷等
- 薬による改善だけでなく、肩こりの発症原因を生み出す生活習慣の改善も必要
これらの情報が少しでも肩こりでお悩みの皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。