冷え性は女性に多いといわれています。
しかし、「女性はみんな冷え性になるもの」「予防は難しい」というのは間違いです。
冷えは予防し、改善することもできます。
まずは冷えを引き起こす原因をしっかりと把握することが重要です。
そこで本記事では、下記の内容を中心にお伝えします。
- 冷え性の原因として考えられること
- タイプ別|冷え性の主な原因と症状
冷え性について知りたい方、冷え性に悩んでいる方は、参考にしてみてください。
ぜひ最後までお読みください。
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冷え性とは?
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冷え性は、手足の末端や体全体が冷え、様々な症状を引き起こす状態のことです。
冷え性の症状は、程度や人によって違うものの、主に以下のようなものが挙げられます。
- 手足やその末端が冷える
- 体が冷たい、寒い
- 疲労感、倦怠感がある
- 不眠
体が冷たいと、様々な機能に悪影響が出て不調を引き起こします。
冷え性を予防・改善するには、早めの対処が必要です。
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冷え性の原因として考えられること
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冷え性の原因は一つではありません。
原因として考えられることをご紹介します。
複数当てはまるという方は、意識して少しずつ改善していきましょう。
筋力が少ない
熱は筋肉で作られます。
体を動かしていないときでも、筋肉は熱を産生し、体温を保っています。
したがって、筋肉が少なければ体を温めるための熱が生まれず、体を冷やしてしまいます。
下半身がやたら冷たい、冷えやすいという方は、下半身の筋肉不足かもしれません。
筋肉量は運動不足や加齢によって低下してしまいます。
日ごろから体を動かす習慣をつけ、筋肉量を維持することで、熱が生まれ体が温まりやすくなります。
基礎代謝の低下
生きていくために必要な最低限のエネルギーのことを基礎代謝といいます。
基礎代謝は年齢や性別、活動量によって変わります。
活動量が少ない方や高齢の方は基礎代謝が低くなります。
基礎代謝が低いと、熱を生み出しにくくなるので、体が冷えやすくなってしまいます。
過度なストレス
過度なストレスも冷えを引き起こします。
ストレスがかかると交感神経優位の状態が続き、自律神経のバランスが乱れます。
自律神経のバランスが乱れると体温調節がうまくいかなくなり、体の冷えにつながってしまいます。
食の乱れ
体を温めるためには、様々な栄養素が必要です。
偏った食生活をしていると、体を温めるための栄養が不足し、冷え性につながる場合があります。
一方、体に良いからとサラダなどの生野菜を大量に摂取している方も、要注意です。
トマトやレタス、キュウリなどの夏野菜は水分が多く、体を冷やしてしまいます。
また、外食やコンビニ弁当などを摂ることが多い方は、偏食だけでなく、血液がドロドロになって血行不良になることも、冷え性に繋がる可能性があります。
熱は血液で運搬されるため、血行不良では全身に熱が運ばれづらくなるためです。
鉄分不足
鉄分が不足すると、ヘモグロビンの合成量が低下し、貧血になりやすくなります。
貧血になると、全身に十分な酸素が行き渡らず、末端の冷えや、体の様々な不調を引き起こします。
とくに女性は生理で出血を伴うことから、鉄分が不足しやすいといわれています。
喫煙・受動喫煙
タバコを吸うと、ニコチンにより急激に血管が収縮して血行が悪くなり、体を冷やします。
基礎代謝も低下させることから、冷え性の方にタバコは大敵といえます。
自分が吸っていなくても、身近にタバコを吸っている方がいれば、受動喫煙により喫煙者と同様の影響が出る場合があります。
冷え性改善のためには禁煙をおすすめします。
周りの方のためにも、少しずつ本数を減らし、健康的な身体を目指しましょう。
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その他に冷え性になる原因
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冷え性の原因は生活習慣以外にもあります。
冷え性の原因を、さらに詳しくみていきます。
ホルモンバランスの乱れ
女性は生理周期に合わせてホルモンバランスが変化します。
急激に増減を繰り返す女性ホルモンによって、自律神経が乱れて体温調整がうまくいかなくなり、体の冷えを招くことがあります。
女性は思春期から妊娠、出産、更年期まで、女性ホルモンの様々な影響を受けます。
生理周期に合わせて、体の不調や冷えが出るという方は、症状が出る前に体を整えるための準備をしておくと安心です。
衣類による締め付け
女性の服は体を締め付ける服装が多い傾向にあります。
補正下着や体に沿った服は体を締め付け、血行を悪くするので冷えにつながる可能性があります。
また、ヒールの高い靴も重心がつま先に行くため血流が滞りがちになります。
冷え性で悩んでいる方は、普段の服装も意識してみましょう。
タイプ別|冷え性の主な原因と症状
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冷え性は主に4つのタイプに分けられます。
症状や特徴、原因についてご紹介します。
全身型
全身型冷え性は、体全体が冷えている状態です。
汗をかきにくい方、体全体が冷たい方は全身型冷え性の可能性があります。
原因は、
- 自律神経の乱れ
- 基礎代謝の低下
と考えられています。
体温が低い状態が続くので、自分では冷え性だということに気付きにくい場合もあります。
体質改善、生活習慣の見直しで、冷え性を改善できる可能性があります。
内臓型
内臓型冷え性は、体の表面ではなく内臓が冷えている状態です。
手足の先は温かいので、自分では気づきにくいタイプの冷え性です。
内臓型冷え性は、自律神経の乱れや生活習慣により、手足末端の血管が収縮できなくなり、内臓まで血液が行き渡らなくなります。
倦怠感や疲労感、下痢をしやすいという症状がある人は、内臓型冷え性の可能性があります。
下半身型
下半身冷え性は、上半身は温かいのに下半身が冷えているのが特徴です。
骨盤の歪みなどが原因で下半身の血行不良が生じていると考えられます。
足を組む癖や姿勢の悪さが蓄積されて骨盤がゆがみ、血行不良につながっている可能性があります。
デスクワークで座っていることが多い方や、車移動が中心という方は、運動不足から血行が悪くなっていると考えられます。
適度な運動やストレッチを心がけましょう。
四肢末端型
末端型冷え性は、手足の末端が冷えるタイプです。
運動不足、栄養不足で末端部分に血液が届きにくくなっている場合があります。
末端型冷え性の場合、冷えている手足を温めるよりも、血行を良くし体全体を温めるのが効果的です。
体の中心部である内臓が十分に温まると、末端まで血液が届きやすくなります。
腹巻などで内臓部分を温めるようにしましょう。
女性に多い冷え性ですが、男性はならないの?
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女性は冷え性になりやすいというのはよく聞きますが、男性はどうでしょうか。
冷え性における男女の違いについて解説します。
女性が冷え性になる原因
女性が冷え性になる原因は、生活習慣のほかに、ホルモンバランスの変化による自律神経の乱れが挙げられます。
女性ホルモンは、生理周期に合わせて急激に増減を繰り返し、女性の体やメンタルに様々な影響を与えます。
男性にはこのようなホルモン変化がないので、女性ならではの症状といえます。
その他にも、筋肉量の少なさ、服装による締め付けなど、女性特有の原因があり、女性に冷え性が多い理由となっているようです。
男性が冷え性になる原因
女性に多い冷え性ですが、男性も冷え性になります。
男性の冷え性の原因は、主に運動不足や生活習慣が挙げられます。
特に在宅ワークや車移動の方は、運動不足になりがちです。
男性でも筋肉量の低下や血行不良が起これば、冷え性につながる可能性があります。
また、一人暮らしの男性はとくに、料理をする機会が少ないという方も多く、栄養も偏りがちです。
入浴もシャワーで済ませる方が多い傾向にあり、冷え性の対策は女性より疎かになりがちかもしれません。
女性の方が冷え性が多い原因
女性が男性よりも冷え性になりやすい原因は、男性よりも筋肉が少なく脂肪が多いという点です。
筋肉は発熱により体を温め、脂肪は温まりにくく体を冷やすという特徴があります。
そのため女性は体質的に冷え性になりやすいといえます。
また、女性は腹部に卵巣や子宮があり、腹部の血流が悪くなりがちです。
体の構造上、男性よりも冷え性になりやすいといえます。
冷え性の人がなりやすい「病気」とは
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慢性的な冷え性になると、免疫力が低下し、感染症やアレルギー性鼻炎、膀胱炎にかかりやすくなります。
また、冷え性だと思っていたら、他の病気が隠れていたという場合もあります。
手足や体の冷えが症状として起こる病気として、以下のものが挙げられます。
- 膠原病
- 甲状腺機能低下症
- レイノー病
- バージャー病
- 全身性エリテマトーデス(SLE)
冷え以外にも痛みやしびれが出てきたら要注意です。
なかなか冷えが改善されないという場合は、放置せずに病院で医師に相談しましょう。
冷え性の原因から考える改善方法
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冷え性は原因に適した対処をすることで改善につながります。
改善方法をご紹介します。
運動、筋トレをする
- 筋肉量不足
- 基礎代謝の低下
- 自律神経の乱れ
がある方には、運動がおすすめです。
運動で筋肉を維持、増やすことで、熱が生まれて体が温まります。
ハードな運動でなくても、ウォーキングやジョギング、ストレッチもある程度の時間行えば血行が良くなり体がぽかぽかしてくるはずです。
運動には、自律神経を整える効果もあります。
適度な運動を日々の習慣にすれば心身ともに良い効果が得られ、冷えの改善にもつながるでしょう。
食生活を見直す
食生活が乱れているという方は、食生活を見直してみましょう。
- 生野菜より根菜
- 冷たいものより温かいもの
を摂るように意識すれば、体が温まりやすくなります。
発酵食品や香辛料も体を温めます。
なかなか自炊する機会がない人は、飲み物や食べ物に香辛料を入れると効果的です。
体を温めることで知られている生姜は、すり下ろしたり、刻んだり、様々な方法で食事に取り入れることができます。
チューブタイプの生姜を使えば、気軽に食事に取り入れられますね。
入浴する
普段シャワー浴で済ませているという方は、ぜひ湯船に入る習慣をつけましょう。
湯舟につかることは、冷えに効果的です。
なお、湯の温度がぬるすぎたり熱すぎたり、時間が短すぎたり長すぎたりすると逆効果になります。
38〜40度のお湯に15分程度つかると血行が良くなり、じんわりと体が温かくなります。
さらにバスソルトを使うと保温効果が働き、湯冷めを防いでくれます。
また、入浴は体をリラックスさせ、疲れをとる効果があります。
自律神経が乱れている方、ストレスを抱えがちな方にもおすすめです。
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冷え性のタイプ別の原因から考える対策法
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これまでご紹介したとおり、冷え性には次の4つのタイプがあります。
- 全身型冷え性
- 内臓型冷え性
- 下半身型冷え性
- 末端型冷え性
それぞれ主な原因が異なりますので、原因を把握し、適切な対策をとる必要があります。
全身型冷え性
全身型冷え性は全身が冷たくなる冷え性で、基礎代謝の低下が原因といわれています。
適度な運動で基礎代謝を上げることが大切です。
内臓型冷え性
内臓型冷え性は、内臓が冷えてしまうタイプの冷え性です。
自律神経の乱れが原因となっていることが多いので、運動や入浴で自律神経を整えましょう。
女性の場合はホルモンバランスと上手に付き合っていくことも大切です。
下半身型冷え性
下半身型冷え性は、下半身だけが冷えるもので、姿勢の悪さやデスクワークが原因となります。
ストレッチや適度な運動をとり入れながら、下半身の血行を良くしましょう。
末端型冷え性
末端型冷え性は、手足の末端が冷えるタイプです。
原因はダイエットなどによる栄養不足が考えられます。
体を温めるためには多くの栄養素が必要です。
ダイエット中であっても必要な栄養素が不足しないよう、バランスの良い食事を心がけましょう。
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「冷え性 原因」のまとめ
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ここまで、冷え性の原因についてお伝えしました。
本記事の内容をまとめると、以下の通りです。
- 冷え性は生活習慣、自律神経の乱れ、基礎代謝の低下などが主な原因
- 冷え性のタイプは、全身型・内蔵型・下半身型・四肢末端型の4種類に主に分けられ、原因はそれぞれ異なる
本記事の内容が少しでも皆様のお役に立ちましたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。