花粉症は現代病と呼ばれるほど、多くの方が悩まされている症状です。
花粉症ではどのような症状が出るのでしょうか。
また、花粉症の症状を抑えるにはどうしたらよいのでしょうか。
本記事では、花粉症症状チェックについて以下の点を中心にご紹介します。
- 花粉症症状のチェックリスト
- 花粉症と風邪の症状の違い
- 花粉症の治療法
花粉症症状チェックについて理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。
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花粉症とは
花粉症は、植物の花粉が原因で起こるアレルギー症状のことです。
季節性アレルギー性鼻炎とも呼ばれています。
花粉症の原因となる主な植物としては、スギやヒノキなどが挙げられます。
出典:厚生労働省【平成22年度花粉症対策|厚生労働省】
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花粉症のチェック項目
花粉症症状のチェックリストをご紹介します。
花粉症に心当たりがある方は、ぜひチェックしてみてください。
【鼻の花粉症症状チェックリスト】
- サラサラ・透明の鼻水
- 鼻づまり
- くしゃみ
【目の花粉症症状チェックリスト】
- かゆみ
- 充血
- 涙
【のどの花粉症症状のチェックリスト】
- かゆみ
- イガイガ
- 咳
【その他の花粉症症状のチェックリスト】
- 皮膚のかゆみ
- 下痢
- (ごく稀に)微熱
もっとも代表的な花粉症症状は鼻水・鼻づまりです。
花粉症の鼻水は、透明でサラサラしているのが特徴です。
目やのども花粉症症状が出やすい部位です。
花粉は目・鼻・口から侵入して、各部位の粘膜で炎症を起こすためです。
花粉症と風邪の見分け方
花粉症症状は風邪の症状とよく似ています。
そのため花粉症を風邪と思い込むケースは少なくありません。
しかし、花粉症症状と風邪の症状は異なる点も多々あります。
それぞれの違いを次の表にまとめました。
ぜひチェックしてみてください。
花粉症 | 風邪 | |
喉の痛み | あまりない | ある |
喉のかゆみ | ある | ない |
鼻水 | 透明・サラサラしている | 粘り気がある・黄色や緑 |
くしゃみ | 連続して出やすい | 単発で出やすい |
鼻づまり | ある | ある |
目のかゆみ | ある | ない |
充血 | ある | ない |
発熱 | ない(稀に微熱) | ある |
咳 | あまりない | ある |
頭痛 | あまりない | ある |
身体・筋肉の痛み | ない | ある |
皮膚のかゆみ | ある | ない |
症状が出る時期 | 花粉が飛散する時期(春・秋など) | 通年(冬に多い) |
時間帯での違い | 起床後・昼・夕方が悪化しやすい | ほとんどない |
花粉症を治すには?
花粉症症状がひどい場合は病院で治療を受けるのも1つの方法です。
代表的な治療法をご紹介します。
薬物療法
花粉症の治療法は薬物療法が中心です。
主に使用されている薬剤は次の通りです。
- 第二世代抗ヒスタミン薬
- 抗ロイコトリエン薬
- 化学伝達物質遊離抑制薬
薬物療法の目的は辛い花粉症症状を軽減することで、完治は期待できません。
たとえば抗ヒスタミン薬は、アレルギー症状を誘発する「ヒスタミン」を抑制する作用があります。
花粉症の治療用の薬剤にはさまざまなタイプがあります。
オーソドックスなのは経口剤ですが、最近は点鼻薬・貼り薬・塗り薬なども増えています。
出典:厚生労働省【的確な花粉症の 治療のために(第2版)】
アレルゲン免疫療法
アレルゲン免疫療法は、アレルギー物質を徐々に身体に馴染ませていく方法です。
主流なのは、舌下免疫療法です。
舌下免疫療法では、微量の花粉を含んだタブレットを舌の下で溶かして摂取します。
花粉症の方があえて花粉を摂取する理由は、身体に花粉を馴染ませるためです。
花粉症をはじめアレルギーとは、アレルギー物質に対して身体の免疫反応が過剰に反応した状態です。
免疫の過剰反応を抑えるために、アレルギー物質を少しずつ摂取して耐性をつけるというわけです。
アレルゲン免疫療法は、薬物療法と異なり、花粉症の完治が期待できます。
手術療法
花粉症症状があまりに辛い場合は手術が選択されることもあります。
手術療法は特に鼻炎性の症状が強い場合に有効です。
代表的な手術療法はレーザー治療です。
レーザーで鼻の粘膜を焼くことで、鼻水や鼻づまりなどの症状の緩和が見込めます。
普段からできる花粉症対策は?
花粉症症状を抑えるには、日頃からの予防も大切です。
花粉症のおすすめの予防対策をご紹介します。
ぜひチェックしてみてください。
花粉から身を守る
まずは花粉を体内に侵入させないことを意識しましょう。
たとえば次のようなアイテムを使うと、鼻・目・口からの花粉の侵入を防ぎやすくなります。
- マスク
- メガネ・サングラス
- 帽子
帽子は髪に花粉がつくのを防いでくれます。
ツルツルした素材の衣服を着ると、花粉が付着しにくくなります。
花粉を落とす
外出から帰ったときは、花粉を落とすことを心がけましょう。
具体的にいえば、室内に花粉を持ち込まないように注意してください。
たとえば玄関の外で上着を払ったり、粘着テープで花粉を巻き取ったりする方法が有効です。
皮膚・髪の花粉を落とすことも忘れないでください。
帰宅後はすぐに洗面・洗髪・入浴をすると、室内への花粉の侵入を防ぎやすくなります。
食事を見直す
花粉症の予防には食生活の見直しも大切です。
具体的には、免疫力が上がるような食事を心がけましょう。
免疫力が向上すると、アレルギー反応が起きにくくなるためです。
第1に意識したいのは栄養バランスの取れた食事です。
あわせて乳酸菌・発酵食品などを摂取すると、免疫力の向上が期待できます。
生活習慣を見直す
規則正しい生活は免疫力向上につながりやすいため、花粉症症状の軽減が期待できます。
具体的には規則正しい生活を心がけましょう。
質の良い睡眠・適度な運動・ストレス解消も大切です。
ただし、花粉症がひどい場合は屋外での運動は控えましょう。
花粉症とハウスダストで症状の違いは?
花粉症とハウスダストの症状に大きな違いはありません。
ただし、両者には症状のあらわれ方にやや違いがみられます。
花粉症は基本的に花粉の飛散量が多い時期にしか発症しません。
対してハウスダストは季節に関係ないため、通年で症状が出やすいのが特徴です。
症状があらわれる場所も異なります。
花粉症症状は屋外で悪化します。
一方、ハウスダストの症状は基本的に屋内であらわれます。
花粉シーズン以外・屋内でひどいアレルギー症状が出る場合は、原因としてハウスダストが疑われます。
花粉症か分からない時は?
つらい症状の原因が花粉・ハウスダスト・風邪なのか見分けがつかないこともあります。
症状の原因が分からない場合は、検査を受けるのも1つの方法です。
代表的なのがIgE検査です。
採取した血液を使って、アレルギーがないかを調べるという方法です。
IgE検査ではアレルギーの有無や、原因のアレルギー物質が判別できます。
もし気になる方は、耳鼻科・眼科・内科・アレルギー科などで相談してみてください。
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花粉症の人はどれくらいいるの?
花粉症は現代病と呼ばれるほど罹患者が大勢います。
たとえば東京都内の調査では、都内のスギ花粉症の有病率は48.8%にものぼります。
株式会社アスマークの調査では、病院の診断の有無に限らず、自身は花粉症だと思っている方は4割という結果になりました。
最も患者数が多い年代は30代です。
代表的な症状としては、鼻水・目のかゆみ・くしゃみが挙げられます。
花粉症対策は「マスクの着用」と答えた方は74%でした。
次いで多い回答は「手洗い・うがい」で、38.5%でした。
多くの方が花粉症に悩み、ご自身で様々な対策を講じていることが分かります。
出典:東京都【花粉症患者実態調査報告書|東京都】
出典:【花粉症患者の割合と対策は?~花粉症に関するアンケート調査】
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花粉症症状のチェックまとめ
ここまで花粉症症状チェックについてお伝えしてきました。
花粉症症状チェックの要点を以下にまとめます。
- 花粉症症状の主なチェックリストは、鼻水・くしゃみ・鼻づまりや目のかゆみ・喉のかゆみなど
- 花粉症と風邪の症状の違いは鼻水の状態・発熱の有無・症状が出るタイミングなど
- 花粉症の予防対策は花粉を身体につけない・花粉を落とす・免疫力を高める
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。