健康診断を問題なく済ませるには、前日の過ごし方が大切です。
たとえば健康診断の前日は、どのような食事をすればよいのでしょうか。
また、飲酒・喫煙や薬の飲み方はどのようにするべきでしょうか。
本記事では、健康診断の前日について以下の点を中心にご紹介します。
- 健康診断の前日の食事の摂り方
- 健康診断の前日の飲酒・喫煙
- 健康診断の前日の薬の服用の仕方
健康診断の前日について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。
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健康診断とは
健康診断とは、身体測定や各種検査によって個人の健康の尺度を把握することです。
主な目的は、生活習慣病を始めとする種々の病気の早期発見・治療や病気の予防です。
出典:厚生労働省【健診 | e-ヘルスネット(厚生労働省)】
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健康診断の前日の食事・お酒・タバコのルール
健康診断の前日にはいくつか気を付けるべきポイントがあります。
理由は、正確な検査結果を得るためです。
健康診断の前日に乱れた生活を送ると、一時的に検査結果の数値などが悪くなることがあります。
場合によっては、再検査が必要になることもあります。
健康診断の前日に注意すべきポイントを具体的にご紹介します。
食事
基本的に、健康診断は空腹で行うことが前提とされています。
そのため健康診断の前日は、食事の時間・内容に特に気を付けましょう。
時間
健康診断の前日は、夕食を21時までに済ませておきましょう。
ちなみに健康診断の当日も、検査がすべて終了するまでは何も口にしないでください。
口にしてよいのは水だけです。
ただしバリウム検査がある場合は、検査の3時間前から水の摂取も控えましょう。
前日の食事を21時までに済ませるべき理由は、胃の内容物をすべて消化するためです。
前日の21時過ぎに食事をすると、健康診断までに消化が終わらない可能性があります。
胃の中を空っぽにして健康診断に臨むためにも、前日の夕食は早めに済ませましょう。
控えた方がよいもの
健康診断の前日は、次のような食べ物は控えましょう。
- 油っぽいもの:揚げ物・肉・ジャンクフード
- 糖質が多いもの:お菓子
- 食物繊維が多いもの:根菜・海藻
前日に油っぽいもの・糖質が多いものを食べすぎると、一時的に血糖値や中性脂肪値が高くなります。
つまり、普段の血糖値や中性脂肪値を把握しにくくなるのです。
血液検査などで正確な数値を得るためにも、健康診断の前日の揚げ物やお菓子は控えましょう。
食物繊維の多いものも、できる限り避けてください。
食物繊維は、消化に吸収がかかるためです。
たとえ前日の21時までの摂取であったとしても、健康診断を受けるまで消化されずに胃腸に残る可能性があります。
お酒
健康診断の前日の飲酒は控えましょう。
アルコールは次のような項目に悪影響を与える可能性があるためです。
- 血糖値
- 尿酸値
- 中性脂肪値
- 肝機能
- 腎臓
基本的に、健康診断の前日は何時であってもアルコールは飲んではいけません。
ちなみに、体質などによっては前々日くらいからアルコールを控えた方がよいこともあります。
アルコールが分解されるまでの時間は個人差があるためです。
お酒に弱いと思う方は、健康診断の前日だけでなく数日前から飲酒は止めておきましょう。
もし前日にお酒を飲んだ場合は、健康診断の際に正直に申告するのがベターです。
タバコ
喫煙は、健康診断の前日から控えましょう。
喫煙は、次のような項目に悪影響を与える可能性があるためです。
- 血圧
- 血中のコレステロール
- 心電図
タバコは、バリウム検査に影響することもあります。
バリウム検査とは、胃のレントゲン検査です。
タバコを吸うと、胃酸の分泌が活性化しやすくなります。
そのため、バリウムが胃壁に粘着しにくくなります。
つまり正確なレントゲンを撮影できない可能性があるのです。
各種検査への悪影響を防ぐためにも、タバコは健康診断の前日から控えておきましょう。
なお、タバコは加熱式であってもNGです。
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健康診断の前日に適した夕食
健康診断の前日に適した夕食は、消化のよいものです。
たとえば次のようなメニューがおすすめです。
- お粥
- うどん
- 野菜スープ
- 白身の魚
- ささみ
- 豆腐
健康診断前日の食事は21時までに済ませることも大切です。
健康診断の前日は過度な運動を控える
健康診断の前日は、激しい運動も控えてください。
前日に激しい運動を行うと、次のような項目に悪影響が出ることがあるためです。
- 血液検査
- 肝機能
- 腎機能(尿検査)
激しい運動をすると、体内のタンパク質の量が変動します。
激しい運動は、血液中や尿にタンパクが混じりやすくなります。
血液中や尿にタンパクが混じると、正確な数値が出ないことがあります。
激しい運動は、肝機能を表す数値「AST」を上昇させることがあります。
ASTが一時的に上昇すると、肝機能障害という誤った検査結果が出る可能性があります。
健康診断への悪影響を防ぐためにも、前日の激しい運動は止めましょう。
たとえば長時間のジョギングや筋トレなどが該当します。
普段から運動不足気味の方は、軽めの運動も控えることが望ましいです。
健康診断の前日に薬の服用はどうする?
健康診断の前日〜当日にかけての薬の服用方法は、薬の種類などによって異なります。
医師から毎日飲むように指導されている薬は、前日も服用してかまいません。
ちなみに健康診断の当日に服用する場合は、検査の2時間前までに服用しておきましょう。
ただし、糖尿病の方の場合は、持病薬の服用方法には注意してください。
たとえば糖尿病治療薬やインスリン注射が該当します。
健康診断の前日〜当日は飲食しないのがルールであるため、空腹状態が続きます。
空腹状態で糖尿病治療薬などを服用すると、低血糖を引き起こすおそれがあります。
健康診断前の糖尿病の方の薬の服用方法は、個人の状態などによっても異なります。
適切に薬を服用するためにも、あらかじめかかりつけ医などに相談しておきましょう。
医師から毎日飲むように指導されていない薬は、少なくとも当日の服用は控えましょう。
もちろん健康診断終了後は服用してかまいません。
ちなみに、サプリメントは基本的に食事の摂り方に準じます。
具体的には、サプリメントは前日の21時以降は摂取を控えましょう。
サプリメントの中でもビタミン系のものは、健康診断の2〜3日前から控えてください。
ビタミン系のサプリメントは尿検査の数値に影響することがあるためです。
健康診断の前日だけでなく生活習慣を改善する
健康診断では、悪い検査結果を出したくないものです。
しかし、だからといって健康診断の前だけ生活習慣を改善しても意味はありません。
たとえ健康診断の結果が良好だったとしても、一時的なものに過ぎないからです。
大切なのは、たとえ突然健康診断になったとしても慌てずに済むように、日頃から規則正しい生活を送ることです。
たとえば栄養バランスのよい食事・適度な運動・十分な睡眠を心がけましょう。
飲酒・喫煙はほどほどにすることも大切です。
健康診断の前日だけ生活を変えると、かえって検査結果が悪くなることもあります。
前日だけ悪あがきするのではなく、日頃から健康を意識した生活を送りましょう。
健康診断の前日のまとめ
ここまで健康診断の前日についてお伝えしてきました。
健康診断の前日の要点を以下にまとめます。
- 健康診断の前日の食事は21時までに済ませ、消化のよいものを食べる
- 健康診断の前日の飲酒・喫煙は控える
- 健康診断の前日の薬の服用の仕方は医師の指導に従い、サプリメントの服用は控える
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。