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健達ねっと>健康お役立ち記事>アレルギー>寒暖差アレルギーと蕁麻疹の関係は?原因・治療法・予防法を解説!

寒暖差アレルギーと蕁麻疹の関係は?原因・治療法・予防法を解説!

寒暖差アレルギーの蕁麻疹は、気温の寒暖差が原因で起こります。
また、寒冷刺激の強弱により、症状に違いが出てきます。

寒暖差アレルギーの蕁麻疹は、治療法があるのでしょうか?
寒暖差アレルギーの適切な予防法はあるのでしょうか?

本記事では、寒暖差アレルギーの蕁麻疹について以下の点を中心にご紹介します。 

  • 寒暖差アレルギーでの蕁麻疹について
  • 寒暖差アレルギーの治療法
  • 寒暖差アレルギーの予防法

寒暖差アレルギーの蕁麻疹について、理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

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寒暖差アレルギーとは

「太陽が出ているうちは暖かい、でも日没には冷え込む」これが寒暖差です。
こういった、寒暖差から生じる症状を寒暖差アレルギーと呼びます。

寒暖差アレルギーは、医学的な名称として「血管運動性鼻炎」とも呼ばれています。
急激な環境変化によって、

  • くしゃみ
  • 鼻水
  • 鼻づまり

などの症状が出てきます。

これは、寒冷刺激となり、鼻の粘膜の血管が広がり、粘膜が腫れて引き起こされるといわれています。
また、風邪やアレルギーと異なり、発熱やかゆみなどを伴わないのが特徴です。

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寒暖差アレルギーで蕁麻疹がでる理由

急激な寒暖差で、発症する蕁麻疹は、寒冷蕁麻疹と呼ばれています。
まずは、寒暖差アレルギーからの蕁麻疹について解説していきます。

寒暖差アレルギーで蕁麻疹がでる理由

寒冷蕁麻疹が起こる明確な理由は、まだ明らかではありません。

現状では、寒冷刺激によって、皮膚内でかゆみを招くヒスタミンが大量に分泌され蕁麻疹が生じると考えられています。

何らかのアレルギー反応に加えて、免疫反応の異常と関わりがあるのではないかと示唆されています。

寒冷蕁麻疹の特徴

寒冷蕁麻疹の引き金は、寒暖差や冷えといった寒冷刺激によるものです。
寒冷刺激を受けた直後の数十分後に、蕁麻疹が現れる傾向があります。

膨疹のブツブツや赤みは、基本的に数十分〜数時間で消えます。
しかし、場合によっては半日〜1日ほど続く症状も存在します。

蕁麻疹のパターンとして、 

  • 水・氷を触った箇所に現れる局所性
  • 体が冷えることで発生する全身性

の2つが存在しています。

局所性は、一部に円形・地図上の膨疹・赤み、一方の全身性では、腕・背中・腹部・首まわりなどに膨疹・赤みが出てきます。

いずれも、かゆみが伴うものです。
次に、寒冷蕁麻疹の発症率ですが、95%以上が局所性といわれています。

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寒暖差アレルギーの蕁麻疹以外の症状

寒暖差アレルギーには、赤み・膨疹以外の別の症状もあります。
寒暖差蕁麻疹以外の症状として、以下の症状が挙げられます。 

  • 鼻水・鼻づまり
  • くしゃみ
  • せき
  • 頭痛
  • 蕁麻疹
  • 食欲減退

そのため、蕁麻疹以外の兆候にも、気を付けましょう。

寒暖差アレルギーの治療法

寒暖差アレルギーの治療には、対症療法が有効です。
なぜなら、アレルゲンやウイルスによる発症と性質が異なるからです。
特化した治療法がないため、症状を和らげる対症療法が中心になります。

ただし、鼻の粘膜にある血管の縮小・拡張が寒暖差によって大きく乱れる場合は、
抗ヒスタミン薬の飲み薬が処方されることもあります。

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寒暖差アレルギーのセルフケア

寒暖差アレルギーには、対症療法が有効とお伝えしてきました。
それ以外にも、日常生活でのセルフケアでも、ある程度の対処が可能です。

  • 体を冷やさない
  • 規則的な生活をする
  • ストレスをためない
  • 食生活の見直し

次は、上記のような寒暖差アレルギーの予防方法について解説していきます。

体を冷やさない

季節に関係なく、一年をとおして、体を冷やさない工夫をしましょう。
例えば、以下のような、

  • 室内でも靴下を履く
  • 症状が気になる部位は重ね着する
  • 羽織物を着る

などの方法があります。
太い血管が通っている首まわりは、スカーフ・マフラーでガードすることも重要です。

また、お風呂上がりの湯冷めや、薄着での外出など、体を冷やしがちなポイントをチェックするのもよいでしょう。

規則的な生活をする

不規則な生活は、自律神経のバランスを乱す原因です。
 「充分な睡眠をとる、決まった時間に入浴する、朝日を毎日浴びる」など、私生活を見直して寒暖差アレルギーに対処しましょう。

また、適度な運動・ストレッチによって、緊張状態をほぐすことも大切です。
規則的に自律神経のバランスを整えて、寒暖差アレルギーを防ぎましょう。

ストレスをためない

ストレスをためないことも、寒暖差アレルギーの防止につながります。
なぜなら、大きなストレスは自律神経のバランスを乱すからです。

体内の環境は、自律神経のバランスによって保持されています。
そして、鼻の粘膜にある血管の収縮や、拡張のコントロールも行っています。

しかし、ストレス反応から、自律神経のコントロールが乱れていくのです。
その結果として、 

  • 鼻水・鼻づまり
  • くしゃみ
  • せき
  • 食欲減退

などを招くため、定期的なストレス解消が必要になるでしょう。

食生活の見直し

体を冷やさないための食生活も大切です。
栄養バランスと、生姜・にんにくなどの血行促進するものを食べるのもよいでしょう。

次に、寒冷蕁麻疹に悩むなら、アイス・かき氷・冷たい飲み物などは避けましょう。
どうしても、食べたい場合は少量で症状を観察しながら食べるとよいですね。

薬の使い方

寒冷蕁麻疹に耐性はできるか?

最後に、寒冷蕁麻疹の耐性は獲得できるのかについて解説します。
ある臨床研究によると、抗ヒスタミン薬の効果について、 

  • 膨疹の抑制効果あり
  • 紅斑の抑制効果あり
  • かゆみの抑制効果あり

などの、高エビデンスレベルのものが複数報告されています。
次に、抗ヒスタミン薬は、効果に個人差が大きいようです。

また、耐性獲得を目指して「水浴」という、低い推奨度のものがあります。
実施中に悪化するケースもあるため、精通した医師の指導の元で実施する必要があります。

ここまでをまとめると、抗ヒスタミン薬は個人差があり、水浴も推奨度が低いため、確実な耐性獲得の方法がないことが現状なのです。

出典元:日本皮膚科学会【蕁麻疹診療ガイドライン2018

寒暖差アレルギーの蕁麻疹のまとめ

今回は、寒暖差アレルギーの蕁麻疹についてご紹介しました。
寒暖差アレルギーの蕁麻疹についての要点を以下にまとめていきます。

  • 寒冷刺激から、ヒスタミンが分泌され蕁麻疹が生じる
  • 蕁麻疹に対しては、現状は対症療法が有効とされている
  • 日常生活でのセルフケアで寒暖差アレルギーを予防する

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
  • 出版事業
  • 社名: メディカル・ケア・サービス株式会社
  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
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