アレルギーとは、身体の免疫システムによって、異常が生じる現象です。
現代では、アレルギー検査によってアレルゲンのリスト化が可能です。
では、アレルギー検査費用は、どのくらいなのでしょうか?
アレルギー検査は、どのような検査方法があるのでしょうか?
本記事では、アレルギー検査費用について以下の点を中心にご紹介します。
- アレルギー受診の流れ
- アレルギー検査費用
- 検査キットのアレルギー検査費用
アレルギー検査費用について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ、最後までお読みください。
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アレルギーとは
アレルギーとは、身体を守る免疫システムによって、異常が生じる現象です。
人体には、生まれつき細菌・ウィルスなどの異物から、身を守るように免疫システムが出来ています。
しかし、環境要因や生活リズムが乱れると免疫力に異常が生じます。
それにより、免疫力が正常でなくなり、アレルギー症状があらわれるのです。
最も、代表的な症状として、
- くしゃみ
- 皮膚のかゆみ
- 発疹
- 鼻炎
などが挙げられます。
また、重症度が高い場合は、呼吸困難・血圧低下など重い症状も考えられます。
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病院でのアレルギー受診の流れ
食事の際に、アレルギー反応が生じた場合は、病院で検査を受けてみましょう。
食品アレルギーかの検査は、以下の流れで行われます。
- 問診
- 検査
- 診断
まずは、アレルギー検査費用の前に、受診の流れについて解説していきます。
問診
はじめに、アレルギー症状について、問診表に記入していきましょう。
アレルギー症状や発症のタイミングなど、わかる範囲で記入します。
例えば、何を食べてどんな症状が出たかや、家庭内での様子などです。
記入内容を元にヒアリングを実施して、症状がある場合は、視診していきます。
検査
診察の段階で、アレルギーと判断された場合は、検査に移行します。
注射により血液を採取して、検査の種類を決定していきます。
検査結果が出るまでの時間の目安は、約1週間程度です。
皮膚テスト
食物アレルギー診断の補助的な検査のひとつです。
皮膚テストでは、皮膚にアレルゲンの疑いのある物質を付着させて検査します。
まずは、アレルゲン物質を腕の内側に1滴たらします。
皮膚に少し傷を入れて、赤く腫れたらアレルギーと判断可能です。
血液検査
アレルゲン(食物)ごとに血液中の「IgE抗体」の量を測定します。
IgE抗体の数値が高いと、対象の食べ物から症状が出ていると推測が可能です。
ただ、「数値が高い=症状の原因」とは断言できません。
あくまで、食物アレルギー診断の補助的な検査と考えておきましょう。
食物負荷試験
医師の指導のもとで、原因と疑われる食物を摂取して症状の有無を確認します。
重い症状が出る可能性もあるので、サポート体制が整った病院で実施されます。
そのため、アレルゲンを特定できる信頼性の高い試験です。
ただし試験は、自宅では危険が伴いますので、医療機関で実施するようにしましょう。
診断
最後に、診断のステップを行います。
検査結果をもとに「食物除去試験や食物負荷試験」を行い、家庭内の対処法の模索や、アレルゲンとなる食べ物を特定していきます。
食べ物の除去には、与え方や与える量なども指示する場合もあります。
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アレルギー検査費用の種類
アレルギー検査の種類については、「即時型アレルギー、遅延型アレルギー」の2種類に分類できます。
ここからは、各アレルギーと検査内容について解説していきます。
即時型アレルギーの検査
即時型アレルギーは、アレルゲンの摂取から発症が早いアレルギーです。
即時型アレルギーに分類されるのは、
- 花粉症
- アレルギー性鼻炎
- アトピー性皮膚炎
- 動物アレルギー
- 食物アレルギー
などが挙げられます。
即時型の検査は、「特異的IgE検査」という血液検査を用いて行われます。
即時型アレルギー検査の種類
検査には、アレルギー検査39項目セット(view39)、項目を選択できるRAST検査などが用意されています。
アレルギー検査39項目セットでは、以下の39種類のアレルゲンを検査可能です。
検査結果は、3日~1週間ほどでわかります。
アレルゲンの種類 | 検査項目 |
環境アレルゲン | ヤケヒョウヒダニ、ハウスダスト、ネコ、イヌ、ガ、ゴキブリ(虫) |
花粉アレルゲン | スギ、ヒノキ、ハンノキ、シラカンバ(樹木)、カモガヤ、ブタクサ、ヨモギ、オオアワガエリ(草) |
食物アレルゲン | 卵白、オボムコイド、ミルク、小麦、ピーナッツ、大豆、そば、ごま、米、エビ、カニ、キウイ、りんご、バナナ、マグロ、サケ、サバ、牛肉、豚肉、鶏肉 |
その他アレルゲン | アルテルナリア、アスペルギルス、カンジダ、マラセチア、ラテックス |
次のRAST検査は、200種類以上のアレルギー要因を調べられる検査です。
原因物質を時期、生活環境など分析を行い、5種類程度を選んで検査を行います。
ただ、仮説が一致しないと、結果が良好でもアレルギーが残る恐れがあります。
そのため、他の検査と併せた総合的な判断が大切です。
遅延型アレルギー検査
遅延型アレルギーは、食物を摂取し、時間が経過した後にあらわれる症状です。
検査内容は、少量の血液を採取してから行われる血液検査です。
検査の目安は、1~3週間程度といわれています。
また、喘息の場合は「特異的吸入性アレルゲン検査」も実施しています。
この検査を行うと下記表のような、スクリーニングを実施することもあります。
アレルゲンの種類 | 検査項目 |
環境アレルゲン | ヤケヒョウヒダニ、コナヒョウヒダニ、ネコ皮屑、イヌ皮屑 |
花粉アレルゲン | ギョウギシバ、カモガヤ、ブタクサ、ヨモギ、シラカバ属、スギ、カンジダ、アルテルナリア |
アレルギー検査39項目セットの検査費用
アレルギー検査39項目セット(view39)は、医師が検査の必要があると判断した場合にのみ保険適用されます。
保険適用で3割負担になると、5,000円~6,000円ほどアレルギー検査費用がかかります。
アレルゲン項目を選択する検査費用
アレルギー検査費用は、39項目セットと異なり、選択数によって検査費用が変わります。
アレルギー検査費用の例は、下記表のとおりです。
アレルギー検査費用(採血料+判断量+血液検査料) | 5種類の検査をした場合 | 10種類の検査をした場合 |
自己負担額(3割の場合) | 2,450円 | 3,770円 |
※初診料・処置料・投薬料は除く
次に、保険適用は、医師が検査の必要があると判断した場合のみです。
健康保険上、1度の検査では最大13項目までになっているので注意しましょう。
業者から検査キットを取り寄せてやる費用
検査キットを取り寄せた場合、アレルギー検査費用は選択項目により費用が変わります。
中華・日本食メインなど、検査食品項目が異なるからです。
つまり、一定の費用で取り寄せられるわけではありません。
また、保険適用外のため対面よりも、割高になりやすい傾向にあります。
メリット
検査キットを取り寄せるメリットは、場所・時間を気にせずチェックできることです。
専門業者から、さまざまな種類の検査キットがネットでも販売されており、検査したいアレルゲン項目を厳選して購入可能です。
そのため、各食品へのIgG抗体あるいは、IgA抗体の反応を簡単に調べられます。
デメリット
場所・時間を問わず、検査できるのは便利ですがデメリットも存在します。
一番のデメリットは、保険適用されないため、費用が割高になることです。
また、病院での検査と比べると正確さに違いが出てくることがあるので注意が必要です。
動物のアレルギー検査費用
犬のアレルギー性皮膚炎の場合は、食物・環境のアレルゲンによるものです。
検査を行うと、アレルゲンをリスト化できるのでペットを守る近道になります。
ただ、費用面は、多数のアレルギー診断が必要なため高額になりやすいです。
特にアレルギー検査では、
- アレルゲン特異的IgE検査
- リンパ球反応検査
- アレルギー強度検査
などを実施する必要があります。
全ての項目を検査した場合は、約4万円~7万円程度といわれています。
そのため、検査費用を相談しつつ検査を行うようにしましょう。
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アレルギー疾患の種類別患者数推移の特徴
厚生労働省が公表している「アレルギー疾患 推計患者数の年次推移」によると
アレルギー疾患により、通院している患者数は増加傾向にあります。
アレルギー疾患の種類別患者数推移をみると、
- 喘息
- アレルギー性鼻炎
- アトピー性鼻皮膚炎
- 結膜炎
などのアレルギー疾患が、0~19歳の若年者を中心として増え続けています。
特に喘息は、総患者数1,177千人のなかで、38%以上を若年者が占めています。
そのため、今後よりアレルギー疾患に対する対処法が求められるでしょう。
出典元:厚生労働省【アレルギー疾患 推計患者数の年次推移】
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アレルギーの検査費用まとめ
今回は、アレルギー検査費用についてご紹介しました。
アレルギー検査費用についての要点を以下にまとめます。
- アレルギー検査の流れは問診、検査、診断
- 即時型アレルギー、遅延型アレルギーかによってアレルギー検査費用が異なる
- アレルギーの種類によって、キットのアレルギー検査費用費用は変動する
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。