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健達ねっと>健康お役立ち記事>健康診断>白血球数が多いとどうなる?健康診断で再検査だったときについて解説

白血球数が多いとどうなる?健康診断で再検査だったときについて解説

健康診断の血液検査で白血球の数が多いと指摘されることがあります。
白血球の数が多い場合、原因としてなにが考えられるのでしょうか。

また、白血球の数が多い場合はどのように対処したらよいのでしょうか。
本記事では、健康診断で白血球が多い事柄について以下の点を中心にご紹介します。

  • 白血球の数が多くなる原因
  • 白血球の数が多い場合に考えられる病気
  • 白血球の数が多い場合の対処法

健康診断で白血球が多い事柄について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

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健康診断とは

健康診断とは、身体測定や各種検査によって個人の健康の尺度を把握することです。
主な目的は、生活習慣病を始めとする種々の病気の早期発見・治療や病気の予防です。

健康診断では、血液検査・尿検査・検便やバリウム検査などを行うことが一般的です。

出典:厚生労働省【健診 | e-ヘルスネット(厚生労働省)

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健康診断で白血球が多いとどうなる?

結論、白血球数が異常値である場合、なんらかの病気の可能性があり、再検査・生活改善の指導または、精密検査・治療が必要になる場合があります。

では、白血球の数が多いと具体的にどのような病気が考えられるのでしょうか。

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健康診断で白血球数が多い・少ない場合でわかることは?

健康診断で白血球の数が多い場合や少ない場合、原因として病気が疑われます。
多い場合・少ない場合に分けて、考えられる病気をご紹介します。

白血球数が多い場合

白血球は、私たちの体を守るために重要な役割を果たします。
しかし、白血球の数が通常よりも多い場合、それは体内で何らかの異常が起きている可能性を示しています。
この異常は、細菌感染、白血病、喫煙やアルコールの摂取、ストレス、月経など、さまざまな原因によるものかもしれません。

また、花粉症やアトピーのようなアレルギー反応として白血球の数値が変動することもあります。

白血球が多い場合は、次のような病気が考えられます。
ぜひ参考にしてください。

感染症(風邪)

白血球が多い場合、原因として風邪・インフルエンザなどの感染症が考えられます。
感染症による白血病の増加は生体の正常な反応とされています。

なぜなら白血球は、風邪などの原因菌と戦うための器官であるためです。
風邪の原因菌が体内に侵入すると、駆除のために白血球の数は自然と増加するのです。

ちなみに、白血球が増えるのは、体内に細菌が侵入したときが一般的です。
ウイルスが体内に侵入した際は、白血病の数に変動はあまりみられません。

白血病

白血球の数が多い原因として代表的なのが、白血病です。
白血病は、骨髄や血液中の白血球の数が異常に増殖する病気です。
白血球は、血液のがんとも呼ばれています。

血液1㎕あたり数万個の白血球が認められる場合は、白血病の疑いが強くなります。
白血病には次の4種が存在します。

  • 急性リンパ性白血病
  • 慢性リンパ性白血病
  • 急性骨髄性白血病
  • 慢性骨髄性白血病

白血病の原因は、判然としていません。
一説では、放射線・化学療法やウイルス感染などが指摘されています。

がん

がんも、白血球の増加の一因として挙げられます。
白血球が増える理由として、合併症や細胞の壊死が指摘されています。

白血球が多いと起きること

白血球の数が多いということは、体内で何らかの異常が起きている可能性があります。
その異常は、細菌感染症、白血病、生活習慣の変化など、さまざまな原因によるものかもしれません。

また、白血球が多いということは、必ずしも免疫力が上がっているわけではありません。
白血球の増加は、感染症の発症を示すことが多く、アレルギー疾患がある場合や体に合わない薬を服用した場合などにも白血球が増加します。

さらに、白血病などで白血球が異常に増えると、これらの白血球は「腫瘍性の白血球」と呼ばれ、本来の免疫機能を果たさないため、さまざまな感染症にかかりやすくなります。

白血球数が少ない場合

健康診断で白血球が少ない場合は次のような病気が疑われます。

  • 風邪などの感染症の初期
  • 貧血
  • 肝硬変
  • 膠原病

風邪などの感染症の初期には、一時的に白血球の数が少なくなることがあります。
多くの場合、時間の経過とともに白血球は増加に転じます。

貧血気味の方も、白血球の数が低いことがあります。
白血球だけでなく、赤血球・血しょう板が少ない場合は、貧血の中でも「再生不良性貧血」が疑われます。

肝硬変や膠原病でも、白血球の減少がみられることもあります。
その他、がんや薬剤の副作用も、白血球減少の原因として指摘されています。

白血球の役割と種類

白血球の役割と種類をご紹介します。
白血球は大きく分けて5種類あり、それぞれ役割が異なります。

好中球

好中球は、白血球の中でも最も数が多い種類です。
好中球は細菌・ウイルスなどの駆除に貢献します。

具体的にいうと、好中球の主な役割は「貪食」や「食作用」です。
いずれも、体内に侵入した細菌などを食べることを指します。

白血球は、細菌などが体内に侵入したとき、血管の壁をすり抜けて真っ先に異物の元に駆けつける能力も有しています。
血管の壁をすり抜ける能力は、「遊走」と呼ばれています。

好酸球

好酸球は白血球の中でも寄生虫の駆除を担当する種類です。
一方で、好酸球が増えすぎるとアレルギー症状などを引き起こすとも指摘されています。

好酸球が増加する原因としては、寄生虫感染やがんなどが代表的です。

好塩基球

好塩基球の機能などについては、ハッキリ解明されていません。
一説では、傷口の修復や初期がんの破壊などの役割を担うとされています。

好塩基球は、アレルギー症状を引き起こす原因とも指摘されています。
たとえば体内で特定のアレルギー物質と出会うと、好塩基球はヒスタミンを放出します。
ヒスタミンとは、かゆみ・くしゃみといった各種アレルギー症状を引き起こす原因物質です。

リンパ球

リンパ球は、好中球に次いで数が多い白血球です。
リンパ球の主な役割はウイルス・がん細胞などの駆除です。

リンパ球はT細胞・B細胞・NK細胞に分けられます。
T細胞は、ウイルスの元に直接攻撃に出向くリンパ球です。
NK細胞も直接攻撃を仕掛けに行く種類ですが、特にがん細胞の破壊に威力を発揮します。

一方、B細胞は抗体を産生することでウイルスと戦います。
抗体とは、ウイルスと戦う物質(タンパク質)です。

単球

単球はマクロファージとも呼ばれています。
マクロファージの主な作用は、好中球と同じ貪食作用です。
貪食作用とは、体内に侵入した異物を食べて駆除する能力です。

マクロファージは、食べた異物の情報を分析する役割も担います。
マクロファージによって分析された情報は、リンパ球などの他の白血球にも共有されます。

他の白血球はマクロファージの指令に従って、異物との戦い方を考えます。
ちなみに、マクロファージは他の白血球が駆除した異物の死骸を食べて片付ける役割も持っています。

白血球数が多くなる理由

健康診断で白血球が多いと診断された場合、原因として次が考えられます。

  • 喫煙
  • 肥満
  • ストレス
  • 月経
  • 病気

代表的な原因は、喫煙です。

なぜ喫煙で白血球が増加するのかは、ハッキリ解明されていません。
ただし一説では、タバコに含まれる発がん物質を摂取することで、白血球が増加すると指摘されています。

白血球が多い場合は、なんらかの病気の可能性もあります。
白血球が多い場合に疑われる病気については、後ほどご紹介します。

白血球の基準範囲

白血球の数の基準範囲は次の通りです。

【白血球の基準範囲/血液㎕あたり】

  • 男性:3,600~9,000
  • 女性:3,000~7,800

白血球は、個人の体質や時間帯によっても数が大きく変動します。
基準値内に収まらない場合でも、差が1割程度ならば、少し様子をみてもよいでしょう。

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健康診断で白血球数が多い場合の再検査内容

健康診断で白血球の数が多い場合は、再検査として精密検査に進むことが一般的です。
再検査を受ける場合、診療科は血液内科が適当です。

一般的な再検査の内容は次の通りです。

  • 血液検査
  • 心電図
  • X線検査
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白血球の数は個人差が大きい

白血球の数は、体質や生活状況によって個人差が大きいのが実情です。
そのため、健康診断の結果が、基準値内に当てはまらない場合も少なくありません。

特に毎年白血球の数が変わらない場合は、さほど問題はないと考えられています。
ただし、去年に比べて大きく変動している場合は、なんらかの病気が疑われます。

毎年徐々に増減している場合も、なにかの異常のサインの可能性があります。
もし健康診断の結果で気になる変化がある場合は、念のため再検査を受けましょう。

白血球の数は増減しやすい

実は白血球の数は、増減しやすいという性質があります。
1人の方の白血球の数が、朝と夕方で大きく異なるケースは珍しくありません。

特に夜は、白血球の数が増加しやすい傾向があります。
そのため、白血球の数について正確な数値を得たいなら、健康診断は午前中に受けるのがおすすめです。

また、次のような事柄は白血球の数が多くなる要因です。

  • 運動
  • ストレス
  • 月経
  • 肥満
  • 喫煙

健康診断で正確な結果を得るためには、検診前は上記のような事柄を避けるのが無難です。
月経に健康診断が重なる前は、事前に申告しておくとよいでしょう。

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白血球の数を調節する方法

白血球は私たちの免疫システムの一部であり、感染症と戦う役割を果たしています。
上記で述べたように、白血球の数が多すぎたり、すくなかったりすると、様々な健康問題を引き起こす可能性があります。

そこで、白血球の数を適切に管理する方法について考えてみましょう。

白血球関連の感染症を減らす方法|食事とライフスタイルのアドバイス

白血球関連の感染症のリスクを減らすために避けるべき食品は以下の通りです:

  • 生肉、卵、魚
  • カビや期限切れの食品
  • 洗っていない果物や野菜
  • 殺菌していない飲み物(果物や野菜のジュース、ビール、牛乳など)
  • 殺菌していないハチミツ

白血球が少ない(白血球減少症)場合は、感染症を避けるためには注意が必要です。

良好な衛生習慣を維持し、抗菌性の石鹸と暖かい水を使用して手を15〜30秒間洗うことが推奨されます。
また、一日を通じて何度も手を洗い、食事の準備や食事の前には必ず手を洗うようにしましょう。

肉類(牛肉、鶏肉、魚、卵)は完全に調理してすべての細菌を殺すようにしましょう。

また、癌患者にとって、良質なタンパク質が重要です。
私たちの体は食事から摂取したタンパク質を材料として新しい白血球を作ります。

良質なタンパク質の源としては、魚、卵、鶏肉、牛肉、牛乳、ギリシャヨーグルト、豆などがあります。
食事が不十分である場合や食事が困難な場合は、ビタミンB12と葉酸を補うためのマルチビタミンやサプリメントを摂取することができます。

ただし、食事補助食品を摂取する前には必ず医師や栄養士と相談しましょう。
※これらの製品は特定の化学療法と一緒に摂取すべきではない場合があります。

参考「Nebraska MedicineLeukopenia foods: What to eat with a low white blood cell count

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健康診断で白血球が多いのまとめ

ここまで健康診断で白血球が多い事柄についてお伝えしてきました。
健康診断で白血球が多い事柄の要点を以下にまとめます。

  • 白血球の数が多くなる原因は、喫煙・肥満・ストレス・病気など
  • 白血球の数が多い場合に考えられる病気は白血病や風邪などの感染症
  • 白血球の数が多い場合の対処法は、血液内科で精密検査を受けること

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
  • 出版事業
  • 社名: メディカル・ケア・サービス株式会社
  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
  • 本社: 〒330-6029埼玉県さいたま市中央区新都心11-2ランド·アクシス·タワー29F
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