アレルギーには、花粉症、アレルギー性鼻炎などさまざまなアレルギーがあります。
中でも寒暖差アレルギーは、急激な気温の変化により、くしゃみ、鼻水などの症状があらわれます。
では、寒暖差アレルギーの症状には、どのようなことがあるのでしょうか。
本記事では、寒暖差アレルギーの症状について以下の点を中心にご紹介します。
- 寒暖差アレルギーの症状とは
- 寒暖差アレルギーの症状が出る原因について
- 寒暖差アレルギーの対策と予防法について
寒暖差アレルギーの症状について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。
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寒暖差アレルギーとは?
寒暖差アレルギーとは、医学的には血管運動性鼻炎と呼ばれる症状のことをいいます。
急激な気温の変化により、くしゃみ、鼻水が止まらなくなる症状があらわれます。
風邪やアレルギーと同じような症状がみられますが、発熱、かゆみなどの症状は伴わないという特徴があります。
また、寒暖差アレルギーは、朝晩と日中の温度差が大きいときに発症しやすくなっています。
通常、温度差が7度以上になると発症しやすいといわれています。
出典:日本生命「寒暖差アレルギーの原因と予防法について」
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寒暖差アレルギー?風邪?それとも鼻炎?
寒暖差アレルギー、風邪、アレルギー性鼻炎の症状の特徴には、どのようなことがあるのでしょうか。
以下でそれぞれ具体的にご紹介いたします。
出典:玄米酵素「寒暖差アレルギーってどんな症状?」
寒暖差アレルギーの症状の特徴
寒暖差アレルギーの症状は、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなど風邪や花粉症と似たようなアレルギー症状がみられます。
寒暖差アレルギーは、アレルギーという名前がついていますが、特定のアレルゲンが原因により引き起こされるものではありません。
寒暖差アレルギーは気温差により自律神経が乱れることで、代謝が滞り発症するとされています。
1日の寒暖差が7度以上になると、寒暖差アレルギーを発症することが多い傾向にあります。
また、寒暖差により鼻粘膜などにダメージを与えて、血管が腫れることで発症するといわれています。
そのほか、空気が乾燥していることも原因と考えられており、1日の気温差が激しくなる3月頃に寒暖差アレルギーが起こりやすいといわれています。
風邪の症状の特徴
風邪は、正式には風邪症候群といいます。
ウイルスや細菌が粘膜から感染し、鼻やのどなどの上気道に急性炎症があらわれます。
炎症を起こすことで、くしゃみ、鼻水、のどの痛み、咳、発熱などのさまざまな症状があらわれます。
アレルギー性鼻炎の症状の特徴
アレルギー性鼻炎は、花粉やハウスダストなどのアレルゲンが体内に入ることで起きるアレルギー反応のことをいいます。
特定のアレルゲンに対して、体内の免疫が過剰反応することで症状があらわれます。
主な症状は、鼻水、くしゃみ、鼻づまりなどの症状がみられます。
寒暖差アレルギーと風邪の違いについて、さらに詳しく知りたい方は、こちらの記事も是非ご覧ください。
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寒暖差アレルギーの症状・チェックリスト
寒暖差アレルギーの症状には、以下のような症状があります。
- 水っぽいサラサラした鼻水が出る
- 気温差によって鼻水や鼻づまり、ムズムズするなどの症状が出る
- 目の充血やかゆみはない
- 熱はないがだるさや倦怠感がある
- 風邪薬やアレルギー疾患の薬を飲んでも症状が良くならない
- 食欲がない
寒暖差アレルギーの症状は、特定のアレルゲンが原因ではないため、寒暖差アレルギーを対象にした薬は販売されていません。
しかし、症状が重い場合は、対症療法として抗アレルギーの内服薬やステロイドの点鼻薬などを使用することもあります。
上記のチェックリストを参考に、寒暖差アレルギーかどうかチェックしましょう。
寒暖差アレルギーの症状が出る原因
寒暖差アレルギーの症状が出る原因には、
- 寒暖差を原因とする自律神経の乱れ
- 寒暖差以外の自律神経を乱す要因
などがあります。
それぞれ具体的にご紹介いたします。
寒暖差を原因とする自律神経の乱れ
自律神経には、交感神経と副交感神経の2種類があります。
また、交感神経と副交感神経は、臓器や血管に対して正反対の影響を与えています。
交感神経
交感神経が優位になると、血管が収縮して血圧が上昇します。
また、心拍数も増加していきます。
副交感神経
副交感神経が優位になると、交感神経が優位なときとは逆に血管が拡張し、血圧も低下し、心拍数も減少していきます。
以上のように、体内は自律神経のバランスにより適切に保たれています。
鼻の粘膜にある血管の収縮、拡張も自律神経によりコントロールされています。
しかし、激しい寒暖差により刺激を受け続けることで自律神経が乱れ、鼻の粘膜の血管の収縮、拡張の調整もうまくいかなくなります。
その結果、鼻づまり、鼻水、くしゃみなどの症状があらわれやすくなります。
寒暖差以外の自律神経を乱す要因
血管の収縮、拡張は、自律神経によりコントロールされています。
そのため、自律神経のバランスが血管の収縮や拡張に関係していると考えられます。
普段からストレスが多い方は、寒暖差の刺激にもとくに敏感になりやすいのではないかと考えられます。
また、寒暖差だけでなく、タバコの煙、排気ガス、香料などの化学物質なども自律神経を乱す要因となります。
そのため、刺激に敏感な方は、寒暖差アレルギーを発症しやすい可能性があります。
寒暖差アレルギーの対策および予防法
寒暖差アレルギーの対策および予防法は
- 症状予防のため体感温度さを調節する
- 寒暖差アレルギー予防のための適度な運動
- 食事から寒暖差アレルギーを予防する
- 寒暖差アレルギー症状予防のための生活改善
などがあります。
それぞれみていきましょう。
症状予防のため体感温度差を調節する
気温が低いときは衣類を多めに着て、気温が高いときは衣類を減らすなど体感温度を調節することを心がけましょう。
着るものをこまめに調節することで、外気の寒暖差を感じにくくできます。
寒暖差アレルギーは、気温差が原因で自律神経が乱れて、代謝が滞り発症します。
そのため、首、手首、足首の3つの首をマフラーや手袋などで温めるのが良いでしょう。しっかりと温めることで、血行を促進して、血液のめぐりも良くなります。
寒暖差アレルギー予防のための適度な運動
寒暖差アレルギーを予防するためには、適度な運動が有効です。
寒暖差アレルギーは、筋肉量と代謝に大きな関わりがあるとされています。
とくに筋肉が減少する40代以上の女性は、寒暖差アレルギーを発症しやすいといわれています。
適度な運動は、下半身を強化するスクワットがおすすめです。
また、通勤で階段を上り下りする、エレベーターなどを待っている間につま先立ちをするなど、スキマ時間を活用して運動しましょう。
できるだけ足腰を動かして筋肉量を増やし、寒暖差に負けない代謝の良い体を作りましょう。
食事から寒暖差アレルギーを予防する
疲労回復効果が期待できるビタミンB群を積極的に摂ることで、寒暖差アレルギー予防につながります。
とくに、朝は体温が低くなりがちなため、しっかりと食事を摂りましょう。
また、体を温める食材には、しょうが、唐辛子などがおすすめです。
免疫力を上げて、寒暖差アレルギーにも有効とされているにんにくは、季節の変わり目に体調を崩しやすい方におすすめです。
にんにくの匂いが気になる方は、食事の前や食事中に牛乳や緑茶を飲むことで匂い対策になります。
食後にリンゴやキウイなどポリフェノールが多い果物を摂ることも、にんにくの匂い対策になるためおすすめです。
寒暖差アレルギー症状予防のための生活改善
寒暖差アレルギーは、自律神経が乱れることが原因で発症するため、生活習慣を改善することが効果的です。
生活習慣を改善するためには、質の良い睡眠をとり自律神経を整えましょう。
入浴を就寝1時間前くらいにすることで、睡眠の質を高められます。
入浴後は体の内部の体温が上がっていますが、眠りにつく頃には下がった状態となり、良質な睡眠をとりやすくなるといわれています。
寒暖差アレルギー改善のための薬・漢方薬
寒暖差アレルギーを改善するための薬や漢方薬には、どのようなものがあるのでしょうか。
以下でそれぞれみていきましょう。
症状緩和のための医師の処方薬・市販薬
寒暖差アレルギーを改善するための薬には、抗ヒスタミン薬が有効とされています。
抗ヒスタミン薬は、蕁麻疹や鼻水などの原因となるヒスタミンの働きを抑える薬です。
気温の変化により、皮膚や鼻の粘膜の血管が刺激され、ヒスタミンを放出することで、鼻水、咳、蕁麻疹などの症状があらわれます。
症状を抑えるためには、ヒスタミンの働きを抑える抗ヒスタミン薬が有効です。
抗ヒスタミン薬を服用することで、寒暖差アレルギーの症状を抑える効果が期待できます。
抗ヒスタミン薬は、飲み薬のほか、塗り薬、点鼻薬などもあります。
抗ヒスタミン薬は、効果が早くあらわれる成分とされていますが、副作用として眠気を起こすことがあります。
そのため、眠気が気になる方は、第2世代抗ヒスタミン薬を服用しましょう。
また、服用後は、機械作業や車の運転などは控えましょう。
鼻水がひどく症状が長引いている場合は、ステロイドの点鼻薬の使用がおすすめです。
ステロイドに対して、副作用が強いイメージがあるかもしれませんが、飲み薬と比較すると副作用は弱いとされています。
用法、用量を守って服用することで、副作用は抑えられます。
しかし、市販薬のステロイドの点鼻薬は、寒暖差アレルギーに対しては効能効果がないので、医師に処方してもらいましょう。
寒暖差アレルギー緩和のためのお勧め漢方
寒暖差アレルギーの症状を緩和するためのおすすめの漢方薬には
- 小青竜湯(しょうせいりゅうとう)
- 葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)
- 荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)
などがあります。
小青竜湯は、体力中等度またはやや虚弱タイプの方におすすめの漢方薬です。
うすい水っぽい痰を伴う咳や鼻水が出る症状に使われます。
気管支炎、気管支喘息、鼻炎、アレルギー性鼻炎、むくみ、漢方、花粉症などに効果が期待できます。
葛根湯加川芎辛夷は、比較的体力がある方に向いている漢方薬です。
鼻づまり、蓄膿症、慢性鼻炎などに効果が期待できます。
荊芥連翹湯は、体力中等度以上の方に向いている漢方薬です。
皮膚の色が浅黒くて、足の裏に脂汗をかきやすいタイプの方に向いています。
蓄膿症、慢性鼻炎、慢性扁桃炎、ニキビに効果がある漢方薬です。
原因がはっきりしない寒暖差アレルギーは、漢方薬が有効とされています。
漢方薬は複数の生薬が含まれているため、さまざまな働きをして症状を抑えていきます。
寒暖差アレルギーとで咳が出る理由や寒暖差アレルギーと蕁麻疹の関係について、さらに詳しく知りたい方は、こちらの記事も是非ご覧ください。
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寒暖差アレルギー症状を緩和するツボ
寒暖差アレルギー症状を緩和するツボには
- 合谷(ごうこく)
- 上迎香(じょうげいこう)
- 大椎(だいつい)
などがあります。
合谷は、首から上の症状全般に効くツボで、鼻水、鼻づまり、目の痒み、顔のむくみなどのつらい症状を改善する効果が期待できます。
合谷は、親指と人差し指の骨の付け根の合わさった部分にあるツボで、初心者でも分かりやすいツボといえます。
片方の手の人差し指と親指で挟んでやさしく揉みましょう。
上迎香というツボは、鼻の付け根の両側にあるツボのことをいいます。
上迎香のツボを押すと痛みを感じますが、ある程度の強さで押さえないと効果が期待できません。
鼻づまりに効果があるので鼻通ともいわれています。
大椎とは、首を前に倒したときに、首と背中の付け根の飛び出ている骨の下にあるツボのことをいいます。
首の後ろあたりにあるため、少し押しにくいツボですが、寝た体勢でツボ押しするのがおすすめです。
鼻水など鼻の不快症状に緩和が期待できます。
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寒暖差アレルギーの症状について・まとめ
ここまで、寒暖差アレルギーの症状の情報を中心にお伝えしました。
要点を以下にまとめます。
- 寒暖差アレルギーの症状は、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなど風邪に似た症状がある
- 寒暖差アレルギーの症状が出る原因は、自律神経の乱れ、タバコ、排気ガスなど
- 寒暖差アレルギーの対策と予防法は、体感温度差を調整、適度な運動など
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。