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健達ねっと>健康お役立ち記事>生活習慣病>低血糖で痩せすぎは危険?リスクや危険性について徹底解説!

低血糖で痩せすぎは危険?リスクや危険性について徹底解説!

 

近年、低血糖で痩せすぎの方が増えています。
低血糖とは、血糖値が正常値より低い状態のことです。

そもそもなぜ低血糖で痩せすぎるのでしょうか?
また、低血糖や痩せすぎにはどのようなリスクがあるのでしょうか?

本記事では、低血糖と痩せすぎについて以下の点を中心にご紹介します。

  • 低血糖・痩せすぎの原因とは
  • 低血糖で痩せすぎている場合のリスクは
  • 低血糖・痩せすぎを防ぐ方法は

低血糖と痩せすぎについて理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

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低血糖とは

低血糖とは、血糖値が正常範囲以下になった状態です。

低血糖の具体的な基準は、血糖値が70mg/dL以下です。
しかし、人によっては血糖値が70mg/dL以上でも低血糖症状が出ることがあります。
低血糖の症状がある場合は、血糖値に関わらず低血糖と診断される場合もあります。

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低血糖が痩せすぎになる理由は?

低血糖が原因で痩せすぎることがあります。
ここからは、低血糖と痩せすぎの関係について紹介します。

エネルギーになりにくいものばかり食べている

エネルギーになりにくいものばかり食べていると、低血糖と痩せすぎの原因になります。
低血糖とは、血中にブドウ糖が少ない状態です。
ブドウ糖が少ない原因の1つとして、ブドウ糖(糖質)の摂取量が少ないことが挙げられます。

ブドウ糖は体や脳の大切なエネルギー源です。
また、ブドウ糖は脂肪として蓄えられる栄養素でもあります。

しかしブドウ糖の摂取量が少ないと、脂肪として蓄えられません。
結果として脂肪が極端に少なくなり、血糖値も上がらず、痩せすぎるというわけです。

膵臓が小さくなりインスリンが作用しにくくなる

痩せすぎている原因として、膵臓との関わりが指摘されています。
具体的には、痩せすぎの方は膵臓が小さいため、インスリンが十分に分泌されていない可能性があります。

インスリンは血液中の糖分を脂肪に変えることで、血糖値を下げます。
つまりインスリンは、太らせる作用のあるホルモンということです。

しかし、痩せすぎで膵臓が小さい方は、インスリンが十分に分泌されません。
つまり、太りにくい体質なのです。
糖が脂肪に変換されないため、食べても食べても太らないという場合もみられます。

糖尿病との関係

世間一般的に、糖尿病の方は太っているというイメージがあります。
しかし、糖尿病が原因で痩せすぎることもあります。

糖尿病は、インスリンの効きが悪くなった状態です。
インスリンの効きが悪くなると、血液中のブドウ糖がエネルギーとして消費されにくくなります。

血液中の糖が使用できなくなると、体は別のエネルギー源を求めます。
具体的には、筋肉・脂肪に貯蔵されている糖をエネルギー源として使い始めるのです。

糖がエネルギーとして使用される際には、脂肪・筋肉が分解されます。
そのため、体の筋肉・脂肪がどんどん減少し、痩せすぎてしまうのです。

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低血糖で痩せすぎの場合のリスクとは?

低血糖で痩せすぎの方には、どのようなリスクがあるのでしょうか。
主なリスクを紹介します。

2型糖尿病になりやすくなる

低血糖で痩せすぎの方は、2型糖尿病のリスクが高いと指摘されています。
2型糖尿病は、インスリンの効きが悪くなることで発症する糖尿病です。

痩せ型の方は膵臓が小さく、インスリンの分泌量が少ない傾向があります。
そのため、食事を摂ってもインスリンが十分に分泌されず、血糖値が下がりにくくなります。
血糖値が下がりにくい状態が長く続くと、糖尿病のリスクが上昇してしまうのです。

痩せすぎにより他の病気にもなりやすくなる

痩せすぎは糖尿病以外のリスクも高めます。
痩せすぎると免疫力が低くなりやすいためです。

免疫力の低下は感染症のリスクを増大させます。
がん・月経不順などのリスクも上昇すると指摘されています。

なぜ痩せすぎが免疫力の低下を招くのでしょうか。
原因は様々ですが、答えの1つとして栄養不足が挙げられます。

痩せすぎの方は、食事量が少ない傾向があります。
つまり栄養が十分に摂取できていないため、免疫機能が不活性化しやすくなるのです。

太りたいときに太りにくくなる

低血糖で痩せすぎの方は、食べても食べても太りにくい傾向があります。
つまり、太りたいと思っても太れない可能性があるのです。

太れない原因は、インスリンの分泌不足です。
痩せ型の方は膵臓が小さく、インスリンの分泌量も少ない場合が多くあります。

インスリンが分泌されないと、摂取した糖を効率よく脂肪に変換できません。
そのため、食べても食べても太らないという事態が起こりやすくなるのです。

低血糖で痩せすぎな方は女性が多い?

低血糖で痩せすぎているのは、男性より女性に多い傾向があります。
なぜ女性に低血糖で痩せすぎの方が多いのか、紹介します。

肥満外科手術を受けている方が多いため

低血糖で痩せすぎる原因として、肥満外科手術が指摘されています。
肥満外科手術とは、食事や運動療法でも肥満が解消できない場合に選択される治療法です。

肥満外科手術の代表的な術式に「スリーブ状胃切除」があります。
胃の下部を切除して胃を小さくし、食事量を減らすのです。
食べる量が減れば痩せやすくなります。

しかし、食事量が極端に減ると、痩せすぎになることもあります。
胃の切除によって栄養吸収率が悪くなった結果、予想以上に痩せすぎてしまうのです。

糖質制限ダイエットを行っている方が多いため

低血糖で痩せすぎの方が女性に多い原因として、糖質制限ダイエットも挙げられます。
糖質制限ダイエットとは、糖質(炭水化物)の摂取量を制限するダイエット方法です。

糖質制限ダイエットをすると、体は糖分の代わりに脂肪をエネルギー源にします。
簡単にいえば、体の脂肪が燃焼されやすくなるため、痩せるというわけです。

しかし、過剰な糖質制限は急激な体重減少・痩せすぎを招くこともあります。
また、糖質の摂取量が減るため低血糖も起こりやすくなります。

女性は低血糖を抑えるホルモンが少ないため

女性は男性より、低血糖を抑制するホルモンの分泌量が少ない傾向があります。

低血糖を抑制する主なホルモンは次の通りです。

  • アドレナリン
  • コルチゾール
  • グルカゴン
  • 成長ホルモン
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低血糖で痩せすぎないための対処法

低血糖で痩せすぎないための方法を紹介します。
ぜひ参考にしてください。

糖尿病の場合は治療方法を見直す

糖尿病の方で低血糖や体重減少などがみられる場合は、医師に相談しましょう。
理由は、治療法があっていない可能性があるためです。

たとえば糖尿病の方は、インスリン注射や血糖値を下げる薬を用いることが一般的です。
しかし、血糖値が予想以上に下がることがあります。
インスリン注射の量が多すぎたり、薬が効きすぎたりしたためです。

糖尿病の方であっても、低血糖状態が長く続くのはよくありません。
頻繁に低血糖を起こす場合は、医師に治療方針の変更を相談してください。

糖質制限ダイエット中ならば食事内容を見直す

糖質制限ダイエットをしている方は、やり方を見直しましょう。

最初からすべての炭水化物をカットすると、体が急激な栄養不足・低血糖に陥ります。
急激な低血糖状態は、眠気や倦怠感・手足の震えなどの症状を引き起こしてしまうのです。

また、栄養不足になるとかえって痩せにくくなります。
理由は、脳が危機感を覚えて体に脂肪を蓄えようとするためです。

糖質制限ダイエットを成功させるには、少しずつハードルを上げていく方法がおすすめです。
たとえば最初は夕食の炭水化物を少なくし、徐々に昼食も減らしてみるようにしましょう。

間食を取る

低血糖による痩せすぎを防ぐには、血糖値を下げないことが大切です。
血糖値を下げない方法の1つが間食です。

血糖値は食後に上昇し、時間の経過と共に下降していきます。
血糖値が下がりきる前に間食すると、再び血糖値が上がり低血糖状態を防ぎやすくなります。

間食は、タンパク質・脂質が多いものがおすすめです。
たとえばゆで卵・乳製品・ナッツ類などが代表的です。

甘いもの・炭水化物が多いものは、できれば控えましょう。
糖質の多いものは血糖値を急激に上げるため、反動で低血糖に陥りやすくなるためです。

薬の使い方

低血糖のときに起こりやすい症状

低血糖のサインとしてあらわれやすい症状を紹介します。
ぜひ参考にしてください。

手や指が震える

低血糖では、手・指の震えが出ることがあります。
手や指の震えは、交感神経症状の1つです。

交感神経とは自律神経の1種で、血糖値を上げる作用があります。
低血糖になると、血糖値を上げるために交感神経が活発になります。
結果として、交感神経症状が出やすくなるというわけです。

低血糖による交感神経症状は、「警告症状」とも呼ばれています。

頭痛が起こる

頭痛は、低血糖による中枢神経症状の1つです。
中枢神経症状とは、簡単にいえば、脳の栄養不足のサインです。

低血糖になると、脳に十分な栄養(糖)が行き渡らなくなります。
脳が栄養不足を起こすため、中枢神経にも支障をきたしやすくなるというわけです。

低血糖による中枢神経症状は、交感神経症状の次の段階としてあらわれることが一般的です。

意識がなくなる

低血糖が重症化すると、昏睡・意識の消失などが起こります。
重篤な低血糖は、命を脅かすこともあるため、注意が必要です。

低血糖で痩せすぎることで起こる栄養問題

低血糖や痩せすぎは、若い世代・女性の方に目立ちます。
背景には「痩せたい」という願望があるためです。

無理なダイエットや過剰な糖質制限を繰り返すと、低血糖が起こりやすくなります。
栄養不足により、痩せすぎの状態に至るケースも少なくありません。

極端な食事制限は、拒食症などの摂食障害や月経不順・不妊などのリスクも高めます。
場合によっては、体だけでなく心の健康を損なうことにもつながりかねません。

痩せたいと思っている方は、まず本当に痩せる必要があるのかをよく考えてみましょう。
ダイエットが必要な場合でも、極端な減量に走らないよう注意してください。
健康的に痩せるには、栄養バランスのよい食事や適度な運動がなによりも大切です。

出典:厚生労働省【若い女性の「やせ」や無理なダイエットが引き起こす栄養問題 | e-ヘルスネット(厚生労働省)

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低血糖で痩せすぎのまとめ

ここまで低血糖と痩せすぎについてお伝えしてきました。
低血糖と痩せすぎの要点をまとめると以下の通りです。

  • 低血糖・痩せすぎの原因は、インスリンの分泌量が少ない・糖尿病など
  • 低血糖で痩せすぎている場合のリスクは、2型糖尿病や免疫力低下・太りにくいなど
  • 低血糖・痩せすぎを防ぐ方法は、糖尿病治療方法の見直し・食事の見直しなど

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
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  • 学研グループと融合したメディア
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  • 代表取締役社長: 山本 教雄
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